スカサハの娘に産まれて人理焼却で死にました。 作:ホワイダニット
ケルトbyセスカ
はじめまして皆様。私の名前はセスカと言いましてスカサハとクー・フーリンの娘として生を受けました。この度はケルトにいた頃の話をして欲しいとのことで拙い身ではありますが話をさせていただきます。
私は影の国にて生を受けました。母は女王スカサハ、父はケルト版ヘラクレスと名高きクー・フーリンというおそらく最強の血筋でもって生まれたわけですがそんな事赤子には全く関係ありません。しかし私という存在が生まれたことにより変わった事があります。正史?では仲の余り良くなかった母スカサハと叔母のオイフェの仲がある程度良くなったのです。といっても母は影の国の女王ですのでそれなりに忙しいのでその間オイフェ叔母さんに面倒を見てもらいある程度成長したら二人で私を鍛えていく程度ですが。
そんな私には年の離れた姉と年の近い兄がいます、姉は種違い、兄は腹違いで兄はオイフェ叔母さんとクー・フーリンとの間に生まれた武の才に溢れた兄ですが、私は少し苦手です。ちなみに姉は大好きです。
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幾ばくかの時が経ちそんな私も14となり母スカサハから武を、叔母のオイフェからはルーンを学んでいたのですがそんな折、母からクリードを倒し、証拠としてその頭蓋骨を持ち帰るという内容の試練を言い渡されました。期限は時間にして一ヶ月、その間にクリードを見つけて倒し、その頭蓋骨を持ち帰らなければなりません。早速準備を整え翌日に出発しました。
1週間かけてクリードの棲息域にたどり着き、更に二日かけてクリードを見つけ、四日がかりでクリードを倒して母の所に戻るのに十日掛かりなんとか期限内に終えることができました。母は持ち帰ったクリードの頭蓋骨からゲイ・ボルクを作り私にくれました、ただし父のとは違い因果の逆転は出来ないそうで、代わりに全力の投擲は山をも消し飛ばす威力が出るらしく使用には充分注意するように釘を刺されました。
その後二年をかけてのゲイ・ボルクの扱いを習熟するための訓練が始まり、ルーンの修行は母と叔母の二人がかりとなり、その最中に兄のコンラが私を抱こうとしてくるのを返り討ちにする生活が始まりました。兄コンラが私を抱こうとしてくる事については二人の修行になるからと放置です、骨の一本でも折っておいたほうがいいですかね。
母と叔母の修行の傍ら兄を返り討ちにする生活も二年が経ち、私は一度生まれ育った影の国を出て見聞を広げる旅をすることになりました。兄はまだ修行があるので此処でお別れすることになります、これで貞操の心配をしなくてすむと思うと晴れやかな気分になります。
取り敢えずの目標は母からの頼まれ事をこなすことですが、えっ、内容ですか?内容は父を殴り倒すことです。自分たち姉妹を孕ませるだけ孕ませて顔を見せにも来ない父ことクーフーリンを影の国から出られない私達に代わり殴れと頼まれました。私にも思うところがあったので今から腕が鳴ります。ですが叔母さまは父と結婚していませんでしたか?
国を出て二年、父クーフーリンの居る都に着きました。…この二年色々ありました、コノートに寄った際に男達に求愛、もとい迫られたのが嫌で目に涙を浮かべながらちぎっては投げちぎっては投げの大立ち回りをしていたらコノートの女王であるメイヴさんまで出て来て思わず助けて!って叫んじゃいましたし。メイヴさんは一瞬驚いた顔をしましたが、すぐに男達を解散させると私の元へ来たため思わず抱き締めて思いっきり泣いてしまいました、お恥ずかしい限りでメイヴさんには今でもその事でたまにからかわれます。しかもこれがメイヴさんとの初邂逅だったのですからお恥ずかしい限りで。
初対面でいきなり泣きながら抱きついてきた私に毒気を抜かれたのかメイヴさんは私に優しくしてくれました、…いえ、私が女性で先程の惨状から自身の(NTR的に)脅威たり得ないと判断したのかもしれません。
そんな出会いだった私とメイヴさんとのコノートでの生活も一年が経ち私はコノートを出て旅を再開することにしました。別れ際にメイヴさんが凄くいい笑顔でサムズアップをしながらズッ友発言をしてました、はて?私メイヴさんにズッ友宣言されるようなことしましたっけ?
さて、話を父のいる都へと戻しましょう、
私は今、父クーフーリンのいる都を焼き串食べながら散策しています。焼き串うま~♪
大通りをふらふらとしていると遠くから喧騒が聴こえてきたからよってみたら赤い槍を持った男と青年が死合いをしていて、よく見るとそれは父と兄でした。なにやってんのあの二人?しかも兄に至っては攻め時に一瞬躊躇ってるし、取り敢えず近くで野次馬ってたおじ…お兄さんに話を訊いてみたところ、どうやら兄が強い奴はいないのか!と街中で暴れており、兄を手がつけられないと請われた父がとめにきたってことらしい。阿保くさいうえに頭の悪いってあっ、兄が私に気付いたって、あ~バカ…死合い中に意識を反らすなんて、兄は父の槍で頭をグサリと刺されました。………父はどうやら自分が殺した相手が息子と知って放心してしまいました。今父に話しかけるほどバカな真似はしません、放心している戦士ほど警戒しなければいけない者はいません。今の父が放心から復帰したら何をしでかすか分かったものじゃないですし。
巻き込まれるのが嫌で都を後にした私は今度は宛のない旅を始めました。正直この選択をした私の浅はかさを少し…理由はこの旅で多く…いえそこそこの精霊や神霊の類いを屠ってしまい母と同じ寿命において不老不死に成りました。ちょっと泣いたのは生涯の秘密です。
母と同じ状態になった私はこのことを報告する為に一度実家に戻ってその事を報告すると母と叔母は黙って頭を撫でてくれました……あの、そろそろ撫でるのやめませんか?私一応もう二十代なんで恥ずかしいのですが?
その後数年を実家で過ごした私は再び旅に出ます、今度は世界を見て回ることにし、その一歩を踏み出しました。まず最初の目的地はアーサー王の治めるブリテンです。
次話はブリテンが舞台となります。