スカサハの娘に産まれて人理焼却で死にました。 作:ホワイダニット
すまない、表現不足ですまない。
遠坂邸の応接室にて遠坂時臣と藤丸雪香が向かいあっていた。二人の表情は真剣そのものでこの話が大変重要である事を物語っていた。
「……では、桜をお願いします。」
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凛
私はなんとなく子供ながらに理解していた。妹の桜がこの家を出て養子にいくのだと。だけど養子に行く先が家と古くから親交のある藤丸さんの家だったのは良かったと思う。雪香さんは優しくて面倒見もいいし、あの家には士郎もいるからきっと寂しくはないだろう。雪香さんの家は新都にあるから少し遠いけど今の私でも会いにいこうと思えば会いに行ける距離。本当は一緒にいたかったけど、魔術師の家に産まれた子供が二人の場合。神秘の秘匿のため、魔術刻印を一子相伝で伝えなくてはいけない都合で他所の魔術師に養子に出すか魔術を知らずに生涯を終えるかのどちらかだ。だから桜が他所の魔術師の家に養子にいくのは…………
お父様と雪香さんの話し合いがあった日の夜。明日のお昼に雪香さんが改めて桜を迎えに来ることになっているから今日が家族四人で過ごす最後の日なった。
翌日、雪香さんが桜を迎えに来た。桜とは今日でお別れ、だから私はお気に入りのリボンの一つを桜にあげることにした。
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桜
私は明日、遠坂の家から藤丸さんの家に養子に出ることになりました。藤丸さんは今お父さんと応接室で話をしています。藤丸さん……明日からは私の母親になる人で、なんだか不思議な雰囲気のある人。とても温かくまるで太陽のようで。でも、たまに月のような優しく見守っているようなそんな人。姉さんもあの人のことを信頼してるみたい……
次の日、藤丸さんが迎えに来て、姉さんから姉さんが大切にしていたリボンを一つ渡してくれました。顔には出さないけどきっと姉さんも……
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雪香
今日、遠坂家から桜ちゃんを養子に迎えることになったけど大丈夫かな?桜ちゃん凛ちゃんと反対でけっこう内向的だから…まぁそこは士郎に任せればだけど。桜ちゃんの魔術特性はかなり珍しくて才能が凡庸の域を出ない時臣じゃ魔術師として導くなんてできないし、普通の子供として過ごすにも時臣は父親としての情はあっても魔術師よりだから期待薄……魔術師としてはまあ間違ってはないの、間違っては。でも、私も一人の親としてちょっとね。それに遠坂は魔術師としてまだ200年位でどんな時でも余裕をもって優雅たれって家訓はまだ早いし。いえ、時臣が今位になれたのは、たゆまぬ努力と家訓を守ってきた強い克己と自律の精神の賜物なのは知ってるけど……次の聖杯戦争、遠坂の呪いが発動しなければ良いのだけど。発動……しちゃうんだろうな~