スカサハの娘に産まれて人理焼却で死にました。 作:ホワイダニット
朝食を終え、寝間着のままのルーラーを無理矢理着替えさせたアサシンはルーラーを連れてルーラーの着る普段着を買いに出た。いくら体型がほぼ同じの姉妹でも生前の時ならいざ知らず、現代では嫌なこともある……。
ルーラーの服を買う軍資金はアサシンのマスター……まあ、母親が十分な額を出している。
ちょっと甘やかしている気がするが大体563年ぶり位の娘との再会なので構いたいだけで暫くすれば落ち着くだろうとアサシンは理解している。
アサシンとルーラーの二人はバスを使い駅前までいき、地元では有名なブティックに入り二人は服を物色し始めるがルーラーは機能性重視で選ぶためその都度アサシンが軌道修正した結果白のワンピースとツーピースを始めとした秋物の服七着何故か冬物の服も買い足し、下着や靴も買いそろえ郵送で送り支払いはカードで済ますアサシンだがその手に持っているカードの色は黒かった。
とりあえず主目的の買い物を終えた二人は雑貨などの細々したものを買う前に昼食をとるために移動を始める。
駅前まで来た二人はそこで見知った人物に出会う。それは新都の散策をある程度終えたバーサーカーのマスターだった。
「おや、バーサーカーのマスター。新都の散策は終わったのですか?」
「必要な分は終わりました。二人は服を買いに出たと思ったのですが、何も買わなかったのですか?」
「いいえ、少し量が多くなったから郵送してもらったわ」
買い物に出たはずなのに手ぶらな二人に妻呑が疑問を投げ掛けるがアサシンの郵送したとの答えに一体どれだけ買ったのか知りたいような、知りたくないような気になる妻呑だった。
そのあと昼食を一緒にすることになった三人はファミレスで視線を集めることになる。
***
ファミレス内のある一席に大学生くらいの男女がいた。
「なあ、あそこの席見てみろよ」
男子の一人が一つのテーブルを指さしてもう一人の男子にそのテーブルを見るように促す。
「ん、何?どうしたの」
「あの席の三人、レベル高くね」
「どれどれ……うお!?マジでレベルたけぇ。あ、いやあれ外人じゃん。いくらレベル高くても言葉が通じなかったらダメじゃん」
「いやいや、聞こえてくる声が日本語だから大丈夫だって」
そんなしょうもない会話をしている男子の奥の席で爪の手入れをしていた女子が会話に入ってくる。
「いや、あんたたち。彼女の目の前でよく他の女の話をするとかひどくない?」
「いやいや、お前もあれ見てみろって」
その言葉に少々不貞腐れながらも言われた席に目を向ける。
「なに…あれ」
「なっ、凄いだろ?あんな綺麗所初めてみるわ」
「ただいま~、な~に~なんの話してんの?」
最後の一人が化粧室から戻って来た。
「あれ見てよ、凄い美人が居るから」
席に戻った一人を件のテーブルへと視線を促す。
「へ~凄い美人~。ん?あのジャケット着てる金髪の娘って」
思い当たる何かがあるのかバックから一冊のファッション雑誌を取り出すとパラパラと捲り始めた。ページを捲る手を止めると、そのページには件の席にいる一人の少女そっくりの人物が写っていた。
「やっぱり~。あの席の娘って雑誌モデルの
残りの三人はその言葉に各々雑誌を覗き込む。雑誌にはバーサーカーのマスターが写っていた。
***
ファミレスでお昼を終え、仕事の為に駅前でバーサーカーのマスターと別れたアサシンとルーラー。帰りも何事もなかったが使った金額を聞いたキャスターが大いに呆れ、届いた荷物の量にバーサーカーのマスターは意外と少ないのね、の発言にほとんど衣服にお金をかけないキャスターが頭を抱えた。