スカサハの娘に産まれて人理焼却で死にました。   作:ホワイダニット

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遅くなってごめんなさい。




聖杯問答前編

「酒宴。ですか?」

 

夕方、日も半分ほど落ちた頃。アインツベルンの城に行ったきり帰ってこない雪香を除いたメンバーに、キャスターが図書館で会ったライダー陣営に誘われた事を話していた。

 

「おう。王の格だか聖杯に掛ける願い事なんかを語り合うんだと……まあ、オレたちは聖杯に掛ける願いなんざねえし、王の格だか言われても父上以外、王の経験なんざ未経験も良いとこだからな。正直行く理由なんて無いんだが」

 

実際、アーサー王として王の経験があるアルトリアを除き、生前の生活はどうあれ王族としての血を引いてはいても三人とも王の経験など無い。それに、騎士やドルイドの経験をもつキャスターを除きルーラーとアサシンに至ってはやらかした内容はともかく一般人もいいとこなので参加する理由はない。

 

 

「しかし聖杯戦争に参加している陣営全員に声をかけているのなら、ルーラーとして参加をしなければいけませんね」

 

特定の陣営の世話になっているとはいえ、一応今回の聖杯戦争の例外たるルーラーとして参加する積もりらしい……あと、アサシンとルーラーはライダーと遭遇していない為に声をかけられていない。

 

「が。集合場所がセイバー陣営のアジトな上、監視に出してる使い魔にアーチャーの奴が参加すると言ってきやがった。そこら辺の木っ端英雄なら無視してもよかったんだが相手が英雄王じゃそういう訳にもいかねぇ」

 

キャスターの放った使い魔にわざわざ参加を示してきたという事は貴様も参加しろと暗に言っているようなもので、図書館でギルガメッシュ叙事詩に目を通していたキャスターはアーチャーの危険度をある程度理解している。つまりこの時点で何を言おうと参加が決まったようなものであり………

 

 

・・・・

 

 

 

「それでは不本意ではありますが、これからアインツベルンの城に向かうこととします」

 

結局アインツベルンの城に向かう事にかわりないのにぐだぐだと時間を伸ばした一向は最も関係ないバーサーカーのマスターを留守番として拠点に置きアインツベルンの城へと向かった。

 

「ライダーが発案したアインツベルンの城で行われる酒宴。もとい聖杯問答での注意点を話しておきます」

 

アインツベルンの城を目指す最中、アルトリアがキャスター達に注意事項を説明する。といってもあまり多くなく、セイバーに聖杯が汚染されていることを明かさない(・・・・・・・・・・・・・・・・・・)

。英雄王の問いには正直に答える。キャスターはセイバーに喧嘩を売らない等当たり前のことからライダーには真面目に取り合わないといったものまで。

 

・・・

 

キャスターとアーチャーに酒宴に誘い、先ほどランサーに声をかけようとするも接触することができなかったライダー陣営はアインツベルンの城へチャリオットを走らせていた。すると森の入り口にキャスター、アサシン陣営を見つけたライダーはチャリオットを両陣営に方向を変える。

 

 

「どうやら、征服王に見つかったようですね」

 

晴れているにも関わらず雷鳴と二人分の魔力を感じ取ったアルトリアは空を見上げ、それに釣られて三人もアルトリアと同じ所へ視線を投げる。視線の先には大声をあげながらチャリオットで此方へ向かってくるライダー陣営がいた。

 

「おう!キャスターにアサシン。それになんと、ルーラーまでおるとは」

 

チャリオットから降り、四人の前に立つライダー。

 

「倉庫街以来ですね、征服王。あいも変わらず騒がしい」

 

「なに、余がおとなしくしておればそれは既に余ではない。それに、このような場所で会ったのだ。どうだ、共にセイバーの奴のねぐらに同行せぬか?」

 

「バッ、何を言ってやがりますか!ルーラーがいるとはいえキャスター、アサシンと同行するなんて襲われたらどうするんだ!」

 

チャリオットから顔だけ出していたライダーのマスターがライダーに怒鳴り付けるがライダーのデコピンであえなく撃沈する。

 

その後、アルトリアがライダーの同行を承認し六人でアインツベルンの城へ向かう。

 

 

・・・

 

 

「アイリ、ライダーが酒宴をするためにここに聖杯戦争の参加者を集めたみたいなんだけど。なにか聞いてる?」

 

アルトリアからの通信を受けアイリにその事を尋ねるセスカは今現在調理場でフライパンを振るっていた。理由はアイリスフィールの『私、セスカの手料理が食べたいわ』の言葉が切欠だったのだがセスカは嫌な顔ひとつせずに厨房へ向かい調理を始めたのだ。

 

「初耳ね、一体何の積もりで……」

 

アイリスフィールは一体どんな裏があるのか考えているがセスカは全く気にしていない。倉庫街で受けた印象から裏のある人物ではないと感じ取ったからだ。

 

 

・・・

 

 

アインツベルンの城の前までたどり着いたライダー陣営を加えたアルトリア一向は帰れと言わんばかりの顔をしているセイバーと少し困った顔をしているアイリスフィールに出迎えられた。ライダーがここで酒宴を行うと言って持ってきていた酒樽を置いてどや顔をする。しかしそんな事は聞かされていないセイバーは不可視の剣を構える。さらにそこへアーチャーまで現れ混沌の度合いが増していくが、現界初日に色々あったルーラーがなけなしの勇気を振り絞り場をおさめ、アインツベルンの城から現れたアサシンのマスターが持ってきた料理を前に聖杯問答という酒宴が開始された。




セスカ(オリ主)相関図?

アルトリア(マスター側)。友人

キャスター(モードレット)。娘【セイバー召喚時除く】

アサシン(カトリーヌ・ダルク)。娘

ルーラー(ジャンヌ・ダルク)。娘

アイリスフィール。ママ友。

妻呑。酒呑童子の忘れ形見。(義理の娘扱い)

バーサーカー(坂田金時)。酒呑童子の連れ合い、オリ主は二人をくっ付けた張本人。


士郎。オリ主の息子。もてる。

桜。遠坂からの養子。原作よりやや明るい。
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