スカサハの娘に産まれて人理焼却で死にました。 作:ホワイダニット
始めましてルーラーのサーヴァント、ジャンヌ・ダルクです。と言っても今は座に居るので正しくはサーヴァントではありませんが。
今回は私がお母さんについての話を仰せつかってのこと。生前の事を振り返ると随分な親不孝な娘だったと反省して……あのぉカトリーヌ?そろそろ正座は、これから私なりにお母さんについて話さないといけないので。えっダメですか?でしたらせめてグリーブを外させてください、グリーブを着けたままというのは。それに西洋人は正座が苦手ですし…
ふぅ、なんとかグリーブは外させてもらえました。…正座は継続中ですが。
さて、未だ妹に正座を強要されている私ジャンヌ・ダルクですが実は余り話すことがありません。16才で家を出て17才からの活動開始。家を出てから一度も実家には帰らなかったのと、活動開始から二年後の1431年五月三十日に魔女として処刑されましたので結局私は家に帰ることはありませんでした。
はぁ?母子仲ですか?いえ、母子仲は悪くありませんでした。ただ、私がお母さんからの勉強が嫌で逃げていたので…あっ、体力とか筋力なら自信があります!…えっ識字率ですか?どうでしょう?(目そらし)数学ですか?なんですかそれ?…私に出来る事ですか?えっと、聖書を諳じる事と走ること、あとは…あっ旗を振るのとか得意ですよ!それに生涯において一度も病気になった事が無いのがちょっとした自慢です。
あれ?カトリーヌ、何で私の後ろに回るんですか?その立てた指をどうする積もりですか!?ひゃっ!ちょっと!?足、足正座で痺れてるんですから突つかないてください!?止め~~~~~!!!
あら、ごめんなさい。初めまして皆様、私カトリーヌ・ダルクが姉さんに代わって……姉さんですか?姉さんなら私の後ろで悶えているわ。全く死後聖女として祀られているのに当の本人はこれだもの。
姉さんならまだしもなぜ私が座に居るかですか?それはまた後で説明するから今は置いておきましょう。今は私達の母様について話す場なのですから………心配しなくても私達の事についても触れる事になるのだから話の腰は折らないでちょうだい。
そうね、私達家族は父と母、私とすぐ上の姉である姉さん、さらにその上に兄達が三人の七人家族。しかしこうしてまとめた資料を見ても母様達はよくやったと言わざるおえないわね。1405年の結婚から十年程で五人も子供をこさえるなんて、まあ、母様は無類の子供好きな上、少々性欲が強めだと生前から聞いていましたし、母様が真っ当な年月を生きていない規格外な人なのは兄妹五人のなかで母様の血を一番強く継いだ私と本人である母様との秘密でしたから今さらですし。
私達兄妹が小さい時分から母様は私達兄妹に勉強や常識を学ばせながら二十ヘクタールの農地を管理し、時折農地を荒らす害獣を仕留めては食卓に並べる等という多忙にして多芸な所を見せていました。私や姉さんは調理の手伝いをよくしていましたが……まぁ、姉さんは極々簡単な作業しかさせてもらえなかったけど。理由?一度家を燃やしかければ当然じゃないかしら、それでも姉さんに台所を手伝わせていた母様は剛胆と言わざるおえないわ。
ああ、そうだわ。母様がしている日課があったわね。母様は1日の終わりに天井に掛けてある朱い槍を手入れをするわ。何でも母様のお母様から頂いた物で大切な思い出の品なのだそうよ。槍を手入れしている母様の姿はまるで刀匠のそれね、とても神秘的で吸い込まれれそうになるわ。まぁ本物の刀匠なんて観たことないのだけど。
そして、運命の時が来たわ。姉さんが神からの啓示が来たって家を出ていったの。母様は不安なのか様々な御守りを渡していたけど、姉さんが見えなくなった後にぼそりと、『あいつ、娘を見捨てたら殺す』なんて言って家に入っていったのだけど正直、あの時の母様は全身の毛が逆立つほどのプレッシャーがあったわ。
そして1431年5月30日。姉さんは魔女として処刑された。その報を聞いた私と母様は直ぐに準備を整えて家を飛び出したわ、と言っても母様は天井にあった槍を持って着の身着のまま準備らしい準備をせずに出てしまったのだけど。
私?私は母様と違って事前に準備を整えておかないといけないから出立までに数日程かかり、先ずは姉さんを処刑した男を殺す為にオルレアンに走っていったわ。ああ、勿論馬なんて余計な荷物は無しよ、自分で走った方が馬より早くて小回りも利くのだから当然よね。
それで実際に姉さんを処刑した男に会ったら。『自分は真の聖女を処刑してしまった』と懺悔をしたのち自分の命を差し出して来たので殺すことはせずにその罪の意識を命尽きるまで抱えて生きることを罰として見逃しました。
しかし、そんな罪に駆られ思い悩む者は彼以降おらず、大抵は命乞いか取引を持ちかけたりと救い用のない愚図ばかりでしたが。特にピエール・コーション司教にいたっては殺すことすら生ぬるい豚だったわ。いえ、食料として役に立つ分豚の方がまだましね。そんな司教にはその命燃え果てるまで存分に恐怖と災渦を味わってもらったわ。
………カトリーヌ、貴女私が処刑されたあとそんなことをしていたのですか?
ええ、お陰様でこうして座に至ってしまったわ。
そうですか。それで……お母さんは一体……
わからないけど、誰かを殺しに行ったことは間違いないはず…
ジャンヌ・ダルク
史実(fate)とは違い母親からの勉強から逃げるために母親から教えてもらった鮭跳びの術を使っているうちに体力と筋力が付く。学力はお察し。
ポンコツ残念具合に拍車がかかる。
駄目な姉。
苦手なのは勉強、家事
得意なのは運動系。
能筋
該当クラス。セイバー、ランサー、ルーラー。
カトリーヌ・ダルク
ダルク家五人兄妹の末っ子。
勤勉で真面目、出来る妹。
好きなのは家族。
嫌いなのは姉(ジャンヌ)を辱しめた男どもとピエール・コーション司教
該当クラス。アサシン、キャスター、アヴェンジャー。
見た目は邪ンヌ、ただし肌の色は病的な白ではなく健康的な美白。
セスカ
娘(ジャンヌ)の処刑の報を聞き、ゲイ・ボルクを持って着の身着のまま飛び出す。一体誰を殺しに行ったのやら。
性欲は両親が両親だから仕方ない。