初投稿なのでとんでもない駄文ですが見てくれると嬉しいです。
元の世界にて
ああ、油断したなぁ。
大量の血を流しながら、俺はそんな事をぼんやりと考えた。既に出血多量のせいで手足は動かない。助けを呼ぼうにも声が出ないしそんな気力も無い。声を出せたとしても今は1月の深夜。こんなクソ寒い中、深夜に外出する奴はそうそういない。人通りも少ない道のため、どのみち助けは期待できない。
どうしてこんな事に…と、俺は数分前の事を振り返った。
事の始まりは俺が夜中に腹をすかせてカップラーメンをコンビニに買いに行った際に、表通りの道を通れば良かったのに、近道だからと裏通りを通ったことだ。
スマホをいじっていた俺は、道の角を曲がってきた小柄な男とぶつかってしまった。
ドンッと肩に衝撃が伝わる。
「あ、すみません」
「………」
深く被ったフードの奥から、男の暗く光る目が俺を射抜いた。
その目を見てゾワリと鳥肌が立つ。上手くは言い表せないが、こいつはヤバイと本能が警鐘を鳴らした。
さっと離れようとした俺に、男が素早く腕を突き出してきた。
「ぐあっ!?」
真っ先に冷たい感触を腹に感じた。刺された、と理解すると同時に痛みが俺を
「 ッ !?」
「………」
男は無言のまま俺を冷ややかに見下ろすだけだ。
それが数分前の事だ。思ったより冷静な自分に少し驚いた。少し前までジンジンと
ヒュー、ヒューという、まるで
仰向けに寝転がる俺の頬に、なにか冷たい物が触れた。いつしか閉じていた瞼をなんとか持ち上げると、視界に白い物が入ってきた。雪だ。
チラチラと降り出した雪が周囲を白く染めていく。そんな風景を、俺は静かに眺める。
……こんなふうに、一人で死にたくはなかったなぁ。
胸にポツリと浮かんできた思考を皮切りに、様々な思い出が頭をよぎっていく。
それらの思い出達は、楽しかった事、嬉しかった事、
「………だ…」
小さな、掠れた声が寒々しい空気を
「……いや…だ…!」
しかし、俺の声は誰にも届かない。
「……忘れ…たく……な………い……」
そんな、俺の願いはどうにも叶いそうになくて。
一粒の涙をアスファルトに残し、俺は意識を失った。
筈だった。
………?……意識がある…確か俺は通り魔に…助かった、のか?
あれだけ血を失ったのに……。自分で言うのもアレだけど、俺って結構しぶといな。
どうやら俺はベッドに寝かされているらしい。身体を動かそうとするが、
……多分、血が足りてないからかな。
あれ程の出血だ、簡単には回復しないだろう。その
次に目を覚ますと、目がかろうじて少し開くようになっていたが、何かがおかしい。
え、この人達誰?
俺の周りには見たことも無い
「@%≮Ⅳ★▲±?」
……へ?今なんて?
一瞬、血を失いすぎて自分の頭がおかしくなったと思い、とりあえず重い身体を起こそうと手を動かす。が、何度試しても起き上がれない。なんで!?
それを見かねたのか、俺に話しかけていた男がこちらに手を伸ばしてきた。
ちょ、え、待て、おい!なにすんだよ!!
抵抗しようにも身体が動かしにくいため、どうにもならない。と、俺はおかしな事に気付いた。どう見ても男の手が大きすぎる。まるで巨人だ。
まさか、俺を食うつもりなのか……?
某巨人アニメを思い出し、必死に手足をばたつかせて抵抗するが、そのまま抱き上げられてしまった。嫌だああ、せっかく助かったのに、まだ死にたくないいぃ!!
男はニコニコして俺を見ている。と、俺は視界に入った自分の手を初めて見た。
………え?
ふっくらとしていて、むちむちしている。まるで、ハムの様だ。一瞬、誰の手か分からなかったが、俺が動かすと手も動く。何度動かしても変わらない。……入院してる間にこんなに太っちゃったのか、俺…。ちょっとショックだ。
そんな事を考えながら正面の男の顔を
…………はい?
ちょこちょこ続きを出していこうと思います!