青空よりアイドルへ   作:桐型枠

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EX4:Never Ending Sky

 

 

 この日、団長さんの指示のもと羅生門研究艇のモニタールームに、数名の団員が集められていた。

 ボクと晶葉、開祖様やシロウさんといった技術分野の人材は当然として、団長さん、ルリアさん、ビィさんといった主要メンバー、それと他の団員への通達役に数名……といった構成だ。

 下手すると百人を超える人数が在籍する騎空団。いくら報告連絡相談(ほう・れん・そう)が大事だとは言っても、その全員に対して、適切な説明ができるとは言い難い。専門的な知識もばんばん出さないといけないし……だいいち部屋も広くないし。

 いわゆる伝言ゲームのようになってしまう可能性は否定できないが、それでも全員に通達するためには、噛み砕いて要点だけを皆さんに説明できる人にお願いするしかない……というのが実際のところだ。

 

 

「本日はお集まりいただきありがとうございます。僭越ながら、今回判明した事実について説明させていただきます白河氷菓です」

「いや知ってるぜえ?」

「ビィ、形式的なものだから」

「あ、あはは……すみませんヒョーカさん、続きをお願いします」

「はい。まず、こちらをご覧ください」

 

 

 そう言って、三枚の画像をモニタに表示する。

 一枚目は、ぴにゃこら太の種類を映したものだ。通常のものと、黒と桃と金。それから……人魂と地蔵と仏像。

 ……一体何がどういうことなんだと言いたくなるが、実際いたと言うし資料も残っているのだから何とも言えない。一体何が何なんだ。

 二枚目は、壊獣の種類を映したもの。タヌキ型とボール型、ムカデ型と、巨大タヌキ型……覇壊獣ゾゴラと呼ばれる巨大壊獣に、シロウさんに擬態したという壊人デスロウ。そのデスロウが周囲の壊獣の死骸と融合合体して生まれた覇壊大帝デスロウ……大門博士が変身した覇壊神ダイモンやそのダイモンが使役するメカゾゴラ、四天王……と。こっちはまあ、正統派と言えば正統派ではある。見た目だけ。中身はどうだか知らない。

 そして三枚目は、今回現れたぴにゃ壊獣だ。その姿は一見すると緑色のオーソドックスなぴにゃこら太が、先に挙げた各種の壊獣――人型除く――に変貌してしまっているようにも見える。

 

 

「今回発生した壊獣の亜種は、基本的にはこの緑色の生物……便宜的にぴにゃこら太、と呼称させていただきます。彼らが壊獣細胞を植え付けられることで壊獣化したものと思われます」

「となると、前の事件の時みたいに受信側の細胞を破壊することができれば自我を取り戻す?」

「はい。元々このぴにゃこら太は悪戯好きでやや迷惑な生物ではありますが、人間の言葉を理解して言うことを聞くだけの知能があるようです。余裕があれば助けてあげてください」

 

 

 みんなが頷いたのを確認し、次の話に移る。

 

 

「ただ、ここからが少し問題です。今回の調査の結果、ぴにゃこら太と壊獣に共通するものがあるということも、判明しています」

「共通するもの……ですか?」

「一つに、こちら……融合能力です」

「デスロウがやっていた……」

「はい。それと同じものを備えていると解釈しています。その能力を基に――――この、人魂と地蔵、仏像という姿になったのではないか、とボクは考えています」

「どういうこと!?」

 

 

 それはボクの方が聞きたい。でも、調べていけばいくほどそれ以外に説明のしようがない……。

 

 

「まずこの人魂。一見三匹のぴにゃこら太の人魂、のように見えますが、よく見れば炎の端々が連結しています」

「本当だ……」

「これは、強い力を得ようとしたぴにゃこら太たちが自らの肉体を分解し、プラズマ化した上で連結……という工程を経て生まれたものなのではないかと考えています」

「うわぁ」

「続いて地蔵。こちらは……実際に触ったわけではありませんが、相当硬質なもののようです。よって外敵から身を守るため、複数のぴにゃこら太が寄り集まって外皮を硬質化させたものがこれ、という風に考えられます」

「氷菓、少しこじつけめいてないか」

「でもそうとしか言えないし……」

「……まあ、うむ……」

 

 

 ぴにゃこら太は不思議な生き物だ。壊獣も同じだけど、彼らに関してはもういっそ考えることが馬鹿らしくなるようなことを平然とやってのける。

 推論してもしても答えが出ないどころか出した答えをそのまますり抜けていくような……そんな理不尽さがある生き物だ。果たしてどこまで現象に当てはめていいのか、今のボクには分からない。

 

 

「そしてこの仏像。日を遮るほどに巨大だったという話をお聞きしました」

「う、うん……巨大と言えば巨大だったよ」

「……デスロウと同じ融合能力で周囲の仲間と融合してこの形態になったとしたらいかがでしょう?」

「!!?」

「い、いや! でもその後で桃色の生物がその仏像を被っていたんだけど……!」

「融合を解除したことでその場に残った抜け殻、という解釈はいかがでしょうか。先程申し上げた地蔵の外皮、そういった類のものがその場に残っていたというような……」

「う、うおお……頭が痛くなってきた」

 

 

 頭が痛いのは正直言えばボクも同じなので、団長さんも耐えてほしい。他の皆さんもかなり苦虫を噛み潰したような表情をしている。その表情をしたいのはボクも同じだが、説明するためにはそういうわけにもいかない。

 本当にさぁ……ぴにゃこら太って一体何なんだよ……。

 とりあえず、次の話に移ろう。

 

 

「そして――――このピンクのぴにゃこら太。覚えておいででしょうか」

「おおう……」

「わぁ」

「お、覚えてるよ……」

 

 

 この反応を鑑みるに、相当なインパクトを皆さんに叩き込んでくれたらしい。

 当たり前だ。人間に次々と感染するウィルスにより、ぴにゃビ――ぴにゃこら太ゾンビとも呼ぶべき凶悪な存在を生み出した張本人(張本ぴにゃ?)とも呼ぶべき存在なのだから。

 ぴにゃビの恐ろしいところは、死者じゃなく生者に感染していくということだ。正常な意思を奪い、その知能指数及び思考と顔をぴにゃこら太にどんどん近づけていく……恐ろしいことに、美波さんがこれに感染してしまったという話も団長さんから聞いた。

 ピンクのぴにゃこら太本人にその意図は無かったというが、ぴにゃビの存在は色々と脅威だ。陣営に一人ぴにゃビを出せば、戦闘員非戦闘員関係なく感染し、どんどんぴにゃビを増やしていく。志希さんが特効薬である「AMIBO(アミボー)」を調薬していなければ今頃どうなっていたことか……。

 話を戻そう。

 

 

「この時、ピンクのぴにゃこら太が放っていたという人間をぴにゃビにする桃色の(もや)……調査の結果、怪獣細胞と同質のものだと判明しました」

「まさか!!」

「嘘だろォ!?」

「い、いや……確かにそう言われてみれば……人を操り、外見や存在を自分たちに近づけて……」

 

 

 痛くなってきたを通り越してとうとうこの話を聞いている人たちの間で本格的な頭痛が頻発している。

 ボクだってもう痛い。しかし、この話の中でもう何か気付いたらしい人が結構いるらしい。いっそ気付きたくなかったというような表情すらしてしまっている。

 

 

「つまり何が言いたいんだ?」

「はい――――」

 

 

 頭を抱えたままラカムさんが問いかけてきた。それに応じるように、ボクは今日、最も言いたかったことを言い放った。

 

 

「ぴにゃこら太と壊獣は……同種の生物だったんだよ!!」

「「「「な、なんだって――――!!」」」」

「いったいこれはどういうことだ氷菓さん!!」

「ではその辺りを詳しく説明させていただきます」

「あ、はい」

 

 

 総立ちしていた皆さんがそのまま席に座った。

 ノリ良いなこの人たち。

 

 

「この二種の塩基配列が酷似していました。もっとも、正確なことを言えば、共通の祖先を持つ存在であると推測しますが……生物学的な見地になるので今はそれは置いておきます」

 

 

 例えばヒトと猿は共通の祖先を持っているが、それと似たようなことが言える。もっとも、学的には重要なことであっても今は置いておく。そっちは学者が考えることだ。

 優先するべきは、それを知ることで何が得られたか、という話だ。

 

 

「同時にボクは、ピンクのぴにゃこら太があのピンクの靄を発生させることができたのは、一種の先祖返りであると考察します。それによって壊獣細胞を発生する術を得た、しかし制御する術を持たなかった……」

 

 

 結果、それで大迷惑をかけてしまったわけだが――それを解決したものがある。

 

 

「ならば、同種の侵蝕性壊獣細胞は『AMIBO』によって抑制できる……!」

「……!」

「それは本当か氷菓!」

「事実、先日送っていただいたサンプルをもとにこの効果は実証しています。実際に、命令の受信細胞の機能停止を確認しました。ただの壊獣であれば殲滅する他ありませんが、AMIBOを使うことでぴにゃ壊獣は自我を取り戻させることが可能です。問題は量産ですが、これは開祖様とボクで既に済ませています」

「すごいです!」

「突入に際してはこれで充分な量があると思われます。あとは正直なところ、皆さん次第となる部分が大きいのですが……」

「いや、ここからは僕たちの仕事だ。戦うのは任せてほしい」

「……お願いします」

 

 

 適材適所、ということだろう。実に頼もしい言葉だ。

 ボクにとってみれば戦闘なんて殆ど経験の無いことだし、下手に手を出しても邪魔になってしまうだけだろう。

 

 

「万が一の時のために、AMIBOは服用しておいてください。もしものことがあるといけませんので……」

「OKだ。まあ、お嬢ちゃんはたちはゆっくり見てな」

 

 

 見たところ、ラカムさんは余裕綽々(しゃくしゃく)なようだ。

 これまでも普通に戦えていた相手だったからだろう。なんだか逆に不安を覚えてしまうが、騎空士ですらないボクの不安なんていうのは、一考に値するようなものでもないだろう。

 今はボクにできることを尽くすだけだ。

 

 

「突入作戦に際してはエリクシールを用意できます」

「ああ、ありが――『でき』ます?」

「はい。その場で作るとなると劣化複製品が精々ですので効果は半減(ハーフ)程度ですが」

「ぐ、グラン? どうしたんですか? すごい顔になってますよ?」

「最低なことを考えてしまってつい自己嫌悪を……」

 

 

 ……最低なことって何だろう? もしかして下ネタな作り方とでも思われちゃったんだろうか。

 団長さんも男性ってことかなぁ。まあでも、そういうこと全く考えないよりは人間らしいか。ふふふ。

 

 

「と、ともかく分かったよ。突入作戦の開始は僕たちの方で指示させてもらうから」

「了解しました。よろしくお願いします、団長さん」

 

 

 これでボクの今日一番の仕事は終わり。あとは作戦開始を待つだけだ。

 ボクと晶葉は退室して、この後の皆さんの会議の結果を待つこととなる。

 しかしその後、議論も色々と紛糾したようで、最終的な結論が出たのは夕方になってから。三日後に突入するということでまとまったらしい。

 なんでも、もっと準備を――ひと月くらい――した方がいいという意見と、早いところボクたちを帰した方がいいという意見で対立。開祖様がマジギレして結論としては三日後、ということになったようだ。

 あとで話を聞いてみたところ、「そのノー天気さ具合が妹を思い出す」「オレ様と同じくらいの能力を持った存在となると欲の皮突っ張った連中に狙われない理由が無い」「とっとと帰って今の家族に顔を見せてやれ」だそうだ。なんだか心配していただいてしまってひどく申し訳なく思うのと同時に、とてもありがたい気持ちになった。

 

 

 その日の晩、団長さんから頼まれていたことを終えたボクを、不意に晶葉が訪ねてきた。

 その様子は、いつもより遥かに真剣だ。下手するとどことなく思いつめた印象すら受ける表情だ。下手をすると、先日ボクが自分のことを話した時と同じか、それ以上に。

 

 数分ほどの沈黙。いつもの晶葉ならこんなまどろっこしいことをせずに、単刀直入に言ってくると思うんだが……そう思っていると、意を決したように晶葉は一言、ボクに対してこう告げた。

 

 

「この世界に残る気は無いのか?」

「……は?」

 

 

 寝耳に水――というか、完全に、予想だにしない発言だった。

 ボクが? 残る? この世界に?

 HAHAHA寝言は寝てから言いなよ――なんて茶化してみようとするが、晶葉の表情はやっぱり真剣だ。

 そうまでなると、いくらボクでもそれが本気の発言だということは分かる。ふざけることはせずに、しっかりとした表情で、ボクは晶葉に返した。

 

 

「無いよ」

「し、しかしだな。多分、この世界は最も氷菓の能力を活かせる世界だろう?」

「……晶葉さぁ。もしかしてこないだあれだけきっぱりしたこと言っておいて、まだ気にしてたの?」

「うっ……い、いやしかしだな! 気にくらいするだろう! 私がどう思っているかという以上に、大事なのは氷菓の意思だ。それに……言っていたじゃないか。キミにとっての自由の象徴とは、この世界の空なのだろう? 騎空士になって自由に空を行くことが、夢だったんじゃないのか?」

 

 

 確かにそれは、かつてのボクが心に抱いていたものだ。そこを否定はすまい。しかし――。

 

 

「今のボクはこの世界で生きてきた錬金術師じゃなくって、あっちの世界でずっと生きてきた、白河氷菓って一人の人間なんだよ。あちら側で生きてきたボクには、白河氷菓(ボク)として歩んできた全部がある。それを捨ててここに残るのは、単に全部放り出してるだけでしかない」

 

 

 それに。

 

 

「何より、みんなと離れたくない。志希さん止められる人もいないだろうし、プロデューサーや施設の人も心配するだろうし……クラリスさんは泣くかも。おじじは多分キレるだろうし、プロジェクトのみんなに申し訳が立たないよ。晶葉とだって、今生の別れになるなんて……そんなの、嫌だ」

 

 

 ボクにとって一番大事なのは、多分そこだった。

 友達と二度と会えなくなるなんて嫌だ。家族と二度と会えなくなるなんて嫌だ。それが正直なところだ。

 

 

「……この空は二度と見られんかもしれんぞ?」

「だから、ずっと記憶に焼き付けて思い出として持って行く」

 

 

 二度と見られないかもしれない――けど、それでもいい。

 空に貴賤は無い。あちらの世界の空はこちらよりも窮屈で色あせているように見えるかもしれないけれど、それでも、そこには特有の魅力がある。

 だからこそボクは、空を感じられるものに強い魅力を感じた。その代表格が、ジェットコースターだったと言えるだろう。

 

 ……と、そこであることに気付いた。

 

 

「……もしかしてボク晶葉に嫌われた!?」

「何でそうなる!?」

「いや、だって、こっちの世界に残れってことは……」

「そんなわけないだろう!? 仮にそうだったら私はもっと口汚く罵って私のことを嫌わせて――とするぞ!?」

「……そ、それもそうか」

 

 

 それもそうだ。合理的に考えるならそうした方が確実だ。

 ちょっと悪い方に考えすぎたな……。

 

 

「ま、そういうことならいいんだ。邪魔をしてしまったな」

「別にいいよ。気になっても仕方ないし。おやすみ晶葉」

「ああ、おやすみ。あ、そうそう」

「?」

「三日後を楽しみにしているといい!」

「……? ……ちょ、待っ……!?」

「フッハハハハ、ハハハハハハ! 」

 

 

 と、呼び止める間もなく晶葉は帰っていった。

 三日後。楽しみにしているといい……その言葉の意味するところはよくわからない、いや、分かりたくないが、何だか嫌な予感がする。いや、命の危険とかそういう予感じゃなくて、これ絶対晶葉が好き放題やらかすパターンだ! ボク知ってるぞ!!

 どういう方向性で来るかは分からないけど、絶対何か仕込んでる!

 この世界の技術力がブレイクスルー起こす程度ならまだいいが、もし大事(おおごと)になったらと思うと……ふ、不安だ……!

 どうかまっとうな方向性でありますように……!

 せめてあの空域一帯が無事ならいいんだけど……。

 

 

 

 @ ――― @

 

 

 

 そして、三日後。ついにその時が訪れた。

 ――――ぴにゃ壊獣の巣窟への突入作戦だ。

 

 作戦内容はごく単純。ぴにゃ壊獣の接近と同時にAMIBOを空中に散布しながら羅生門研究艇とグランサイファーで巣窟となっている島に突撃――以上。あとは臨機応変に。

 曰く、個々の戦力が高すぎていちいち指示を出しながら戦うチームプレーより、個々人の突出した戦闘能力と卓越した状況判断能力によって結果的に生じるチームワークの方が強い、ということらしい。

 要は全盛期のイチロー9人で野球してると思えばいいのだろうか。

 

 ともあれ、そんな事情もあってか、戦端が開くと同時にもうほぼ勝ったも同然とすら言える状況にまで至っていた。

 ……やはり、ぴにゃ壊獣の殆どがその機能を停止していることが大きな要因だろう。志希さんの発明あってこそのこの展開とも言えるが、正直なところここまで上手くいくとは……。

 

 そんな様子を、ボクたちは格納庫でお菓子片手にモニター越しに眺めていた。

 戦闘に参加? 無茶なことは言わないでほしい。晶葉は技術者だし、ボクはモヤシ以下だ。下手に外に出ようものなら死ぬ。

 

 

「……うむ、なんとも普通に終わりそうだな」

「うん……晶葉? 面白くないなとか思ってない?」

「そんなこと思ってるわけないだろう」

「こっち見ろ」

「ちょっと思ってる」

 

 

 あまりに平坦な展開……とも言えるが、いいのだ。平坦で。

 このまま安全に倒して安全に全部終わるのが一番……。

 

 

「っと!?」

 

 

 と、そんなことを思ったと同時、急に艇が揺れる。

 クソッ、やっぱりフラグか!! ちくしょう!

 

 

「くっ、何なんだ……!? 氷菓、AMIBO(アミーボ)は機能してるんじゃなかったのか!?」

AMIBO(アミボー)! いや、機能はしてるはずなんだよ! まさかとは思うけど……」

 

 

 モニタに映った映像を拡大する――と、そこには100m以上にまで肥大化したぴにゃ壊獣の姿が映っていた。

 どうやら周囲の同族と融合してあれだけの巨体に変貌したらしい。しかし、こうなると面倒だ……。

 

 

「……あれだけの巨体……どうも、内部に受信用の壊獣細胞を隠したらしいね。AMIBOが浸透しきれてない」

「くっ……面倒なことになったな」

「大きければ大きいほど薬の効きが悪いからね……ああなると直接叩き込むしかないかも」

 

 

 傷口に塩、じゃないけど……粘膜と思しき部位から、内部まで染み渡らせるようにすれば比較的効きが良い、かな……?

 いや、それよりはこうなってくると多分倒した方があの人たちは早い。無理してこちらがやられたら元も子も無いんだ。

 それよりも脅威なのは……あの巨体で、更にビームを吐いてくることだろう。あれだけの質量から吐き出すビームともなると、当然だけど相当の威力になる。果たしてそれまで騎空艇は無事でいられるのか……。

 

 

「……悪い予感はこれか……?」

「ん? 何だ? どうした?」

「ううん、ちょっとだけ――――……ッ!?」

 

 

 と。

 不意にモニタに映り込んだ、一つの影。その存在が、ボクの目を奪う。

 小さな島に座り込んだ、超巨大ぴにゃ壊獣……他と比べても明らかなほどに肥大化した肉体を持つそいつを、ボクの目は自然と解析してしまっていた。

 全長、全高、材質、この状況下で現れたことの意味、そして……その中心から発せられている信号。

 

 あいつがこの騒動の中心だと思うと同時に、本能的に、マズい、と確信を抱いた。

 あれがボクの「嫌な予感」の正体だ。下手をすると……団長さんたちは、アレを攻略できない。

 

 

「……晶葉、ごめん。ちょっと行ってくる……!」

「は? 行くってどこへ……いや待て! それは触るなと言われた装置だろう!?」

「説明してる時間が惜しい! グランサイファーがアレと接触するまで一分前後……!」

 

 

 首筋に装置を装着すると、これで体が文字通り「思い通りに」動くという確信にも似た予感を得られた。同時に、格納庫の扉を錬成してこじ開ける。

 流れ込む外気に逆らって外に出て、再び扉を閉じる。そのまま空中の――大気を錬成。作り出した気流に乗って、遥か遠方に座す超巨大ぴにゃ壊獣へと迫る。

 筋肉の断裂する感覚で、体中に熱が生じる。しかし、止まるわけにはいかない。常に体の状態を一秒前に戻し続ける。

 

 途中、団の人のぎょっとした顔が見えたり、どうもラカムさんが何らかの被害を受けたらしい「ラカムゥゥゥ!」という叫びも聞こえてきたが、今は気にしている余裕は無い。

 目前に迫るその姿を捕らえたその瞬間、ボクは先程の、半ば無意識にやってしまった解析とはまた異なる、本格的な解析を始める。

 ……やっぱりだ。下手な破壊力ではこいつには勝てない。こいつには――――錬金術の技術(・・・・・・)が用いられている。

 こいつは半ば、自己修復するナノマシンの集合体のようなものだ。ほんの端が欠けたとしても、それを上回る再生力で瞬時にそれを埋めていく。

 対抗できるのは……いや、それよりも、その力の元を断つ方が早い。

 

 

「ヒョーカさん!?」

「え? はぁ!?」

「何やってんの!?」

「い、一体何をしているんだ!?」

 

 

 小型艇で接舷しようとしていた団長さんとルリアさん、クラリスさんとシロウさんの仰天した声が聞こえた。ちらと視線を向けて応じ、直後に超巨大ぴにゃ壊獣の腹部にごく小さなトンネルを開いてその内部へと滑り込む。みんなの悲鳴が聞こえたが、今は置いておく。

 

 内部は、ひとことで言えば……文字通りの内臓のよう、とも言えるだろうか。

 壊獣細胞とぴにゃこら太の顔がそこら中に広が……キモッ!?

 

 い、いや、気持ち悪いとか言ってる場合じゃない。ボクはボクにできることを果たすだけだ。

 外からは、恐らくクラリスさんが存在崩壊を放ったらしい轟音が聞こえる。それも有効な手段だが、相手はあまりに巨大すぎる。全力で放ったとしても、半分削り切れるかどうか……。

 更に速度を上げる。弾丸の如き勢いで中心部まで突っ込み――やがて、「それ」が安置してある空間へとたどり着いた。

 

 ……空間。そう呼ぶ他に無い、奇怪な場所だ。

 生物の体内だというのに、石造りの……ともすると、牢獄のような造りの部屋。

 そこは、かつてボクが見たことのある……。

 

 

「……屋敷の……」

 

 

 ……実験室。その中心部に、あるひと振りの刃物が見えた。

 先端に宝石が埋め込まれているような……刃渡りのごく短いナイフ。そこに強力な力が込められていることは分かる。賢者の石……その翠化にほど近い程度のもの、だろうか?

 こみ上げてくる吐き気を抑え込む。この状況で行動不能になるわけにはいかない。確かにこの部屋はボクにとってのトラウマだ。ちょうど、ボクが死んだ時の心臓の位置に突き立っているのもまた、何かの暗示のようにも思える。

 けれど、だからどうした。そう思いながら、ボクはその柄に手をかけ――。

 

 

「やめなさい」

「ふんっ!!」

「ちょっ!?」

 

 

 ――制止の声に応じることなく、思い切り引き抜いた。

 と同時、周囲の空間が歪む。目の前に現れたその姿も……。

 

 

「やあ、お母さん」

「貴女……いえ、ニ――――」

「もうボクは貴女の人形じゃあない。その名前で語らないでくれないか」

 

 

 母の、幻影。紛れもなくそれは、こちらの世界におけるボクの母の姿だった。

 ボクが死ぬ直前よりもやや歳を取っただけのはずのその姿はかつてのそれよりも更に老けて見える。目は狂気に落ちくぼみ、頬はこけ、髪には白いものが混じる。

 ああ――――事情はだいたい読めた。多分、そういうことなんだろう。

 

 あの後、母は多分ボクの身体から賢者の石の残骸を抽出したはずだ。多分、開祖様の言っていた通り……それは残滓と言うべきものしか残っていなかっただろうけど。

 けれど、それで諦めきれなかった母はなんとかしてその残骸から力を得ようとした。やがて力を得ることには成功したが、それは誰かの犠牲を伴うものだっただろう。それ以外の方法なんて知らないだろうから。

 父を殺し、使用人を殺し、やがて自分自身をも犠牲にし……賢者の石のための贄としながら、やがて翠化までにはたどり着いた。しかし、その頃には既に人の姿を失っていた。

 多分、その頃には魔物として討伐依頼でも出されていて……それが今から五、六年前の話。

 結果、ナイフにその執念が染みつくことになり、その後はその場に残されていたナイフを手に取った魔物だか人だかに取り付いて……この空のどこかにいたぴにゃこら太の能力に目を付け、その肉体を得るためにこうしてある種の「コア」になった。

 

 ……そんなような念が、このナイフから解析でき(わかっ)た。

 

 

「いいえ、アナタは私の人ぎょ」

「いやそういう御託はいいから。ボクらが帰るのに邪魔なんだ。消えてくれ」

「い、嫌。嫌! 待っ――――!!」

 

 

 手に握るナイフを砕き折る――その瞬間、母の幻影は跡形もなく消え去った。

 

 さようなら、とは思わない。元から、もう会うはずもない人だ。

 ボクのトラウマから構築された幻影だとする方が、よっぽど信憑性がある。

 だから、残すとしたらこの一言だけを。

 

 

「ざまあみろ」

 

 

 そのまま、ボクは外へ通じる穴を錬成した。

 今度は……塞がる様子は無い。

 

 勢いよく外に出ると、激怒した様子の開祖様が視界に入った。

 ……しまった。どうやら団長さんとは別にこちらに来ようとしていたらしい。何バカやってんだこのバカ、とか馬鹿弟子以上の大馬鹿、とか色んな罵声が聞こえてくる。本当に申し訳ない。

 

 

「ヒョーカさん!? 何してたんだ!?」

「コアを破壊してきました。これでヤツは二度と再生しません」

「どうやっ……!? ヒョーカちゃん! その装置は……!」

「すみません、勝手にお借りしました。後で返します。けど今は!」

「っ、そ、そうだよ団長! アイツ倒せば他も元に戻るし、全部終わらせられるよ!」

「そ、そうだ! よし……」

 

 

 そうと決まった瞬間に、四人の身体から力が迸る。

 その力は他と交わり干渉し合い、あるいは高め合って奔流と化す――――。

 

 

「オリオンラダー・フォンス!」

「リミッター解除! 食らえ必殺! ハイパーメガトンキィィィィック!!」

「うちに壊せないものなんて無いっ! ジャガーノート・スフィアーッ!」

「始原の竜、闇の炎の子。汝の名は――――バハムート!」

 

 

 団長さんの手に持つ光の剣が揺らめくその刀身を無限に広げて呑み込んでいく。勢いよく飛び出したシロウさんの島をも砕くのではないかという威力の一撃が突き刺さり、クラリスさんの放つ存在崩壊の一撃が敵をその中心から消し飛ばした。

 

 ――――アセンション!!

 

 続いて発せられたその一声を契機に、ルリアさんの喚んだバハムートがその拘束具を引き千切る。

 見る間に強烈な光のエネルギーが集約し――降り注いだ。

 

 

「やったか……!」

『氷菓のアホー! それはフラグだぞ!!』

「あっ」

 

 

 いつの間にか近づいてきていたらしい羅生門研究艇から、晶葉の声が発せられた。と同時、超巨大壊獣の下半身が泡立ち、ぴにゃこら太を融合から解き放って異形の姿へと転ずる。

 覇壊獣ゾゴラ――いや、その姿は、本来のそれよりも更に大きい。

 元の質量がケタ違いだったのだから当然だ。そして、ヤツは攻撃を放ったこちらを敵と定めている。

 

 

「っ……!」

「く、マズいっ……!」

 

 

 団長さんたちは……ダメだ、あれだけの攻撃を放った直後で動くに動けない!

 こうなると、今は逃げるしか……!?

 

 

「フッ――――」

「……シロウさん……!?」

『シロウ君、どうやら我々の出番がやってきたようだな』

「ふふっ、そうですね博士。それに晶葉ちゃん」

『フフフハハハハハハ! まったくもってその通り! お膳立てにしろここまで整いすぎていると寒気すら覚えるほどだな!』

『晶葉君、冷房が強すぎるだけじゃないかね?』

『おっとそれもそうだすまない羅生門博士』

 

 

 何漫才やってんだアキハァ!!

 

 

「な、何をする気なんですか!?」

「それは――こうだ! 羅生門研究艇! カムヒィィアアァァッ!!」

 

 

【――――説明しよう!!】

【かつて世を脅かした壊獣。その中でひときわ強大だった覇壊獣・ゾゴラ!】

【シロウたちはゾゴラとの戦いを想定し決戦兵器を開発していたのだった!】

 

 

「ギガント・オォォォォン!!」

 

 

【これぞ羅生門研究艇、戦闘形態!】

【その名も超鋼巨人・ゴッドギガンテス!!】

 

 

 ……今の何!?

 

 と、ともかく、シロウさんの掛け声と共に羅生門研究艇が変形し、その姿を鋼の巨人――超鋼巨人・ゴッドギガンテスへと変じさせる。

 だけど、これでなんとかなるのか……? あのゾゴラは、資料で観たかつての大門博士のそれよりも遥かに大きい。

 確かに強力な力を持ってるし、強力な必殺技、「ハイパーギガトン・スマッシャー」を持っているけど……それが通じるのか……?

 

 

『そして、博士!』

『うむ、晶葉君!』

『『こんなこともあろうかと!!』』

 

 

 あの二人ノリノリだな!

 

 

『新たに開発していたのだ。とくと御覧じろ! 量産型・ゴッドギガンテス! フォームチェンジ! グレェェートフラーッシュ!』

「あきっ……晶葉!! 馬鹿! あの馬鹿!! 何やってんだ!!」

「ど、どうしたんだ氷菓さん!?」

 

 

 ゴッドギガンテスに変形した羅生門研究艇から更に分離した量産型ゴッドギガンテスが変形し、更にその姿をゴッドギガンテスが装着するための装備へと変形していく。

 

 これ……あの馬鹿! 天才だけど馬鹿!! 大馬鹿! 超馬鹿!!

 ――あの量産型、最初っからグレート合体させるために造ってたなあの馬鹿!!

 

 

『超・合・体! 超天鋼巨人・グレート・ゴッドギガンテスッ!!』

「……あの時の不安はこれかッ!!」

「ヒョーカさん!? ヒョーカさん!? 何で地面を叩いてるんですか!?」

『うおおおおおおお行くぞッ! 超・電磁加速抜剣! オール・ブレェェーイク!!』

 

 

 ……そして、肩部にマウントした剣をレールガンの要領で加速して放った、凄まじい威力の一閃が超巨大ゾゴラを切り裂いた。

 

 数瞬ほど経って――大爆発が巻き起こる。

 あれほどの爆発で何故この小島が無事なのか、あとボクらも無事なのか。色々と聞きたいところだが多分聞いても無駄だろう。だいたいそんなもんだからだ。

 

 悪は去った。それでいいのだ。

 だが何だこの釈然としない感覚は。もうちょっと、こう……もっとちゃんと締まる結末は無いのかよ!!

 

 

 

 @ ――― @

 

 

 

 更にそれから二日ほどして、全ての準備が整った。

 今日は、ボクらが元の世界に戻る日だ。

 

 例の決戦のことは……まあ、置いておこう。この件は解決した。それでいいじゃないか。

 団長さんたちはシェロカルテさんという方からの依頼が解決して良し。ボクたちは帰ることができて良し。それでいいじゃないか。

 もう手法とかそういう細かいこといちいち考えない方が健全だろう、きっと……。

 

 

「すみません、短い間でしたが、お世話になりました」

「ううん、こちらこそ。今回は助かったよ」

「フフフフ、この天才のおかげだな。な!」

「あ、うん」

「あ、はい」

「おいもっと良い反応を寄越せ」

 

 

 実際晶葉の助力があったおかげで量産型ギガンテスを辺りに展開して余計なぴにゃこら太の犠牲が出なかったのはあるし、あの最後のアレも晶葉が無駄に凝ったグレート合体とかやらかしてなかったらどうにもこうにもならなかったかもしれない。

 

 

「おい漫才してないでとっととこっち来い」

「あ、すみません開祖様」

 

 

 今回、元の世界に戻す方法は……言ってみれば力技だ。

 クラリスさんの存在崩壊によって空間そのものを砕いて、異世界――つまりボクらの世界に繋がる通路を開く。

 その後、開祖様の錬金術とゾーイさんという星晶獣の方の能力を使って空間を調律、元の状態に戻して穴を塞ぐ。

 これまでに何回か試行してみたが、こういう力技がなんだかんだ一番安定しているのだそうだ。

 

 

「最後の最後にとんでもねえ無茶苦茶をカマしていきやがったなお前は……」

「そ、その節は申し訳なく……」

「ふん、いいんだよ。アレが無きゃあ面倒だったことには違いないからな」

「開祖様……」

「湿っぽい別れ方はだめだぞ☆ つーわけでこいつは餞別だ」

「……これ……ナイフ?」

 

 

 これ……このナイフ、あの時のあのぴにゃ壊獣のコアじゃ……。

 ……いや、でも……あの時開祖様はいなかった……はず、だけど……。

 

 

「オレ様謹製の逸品だ。どう使うかはお前次第だがな」

「あ、ありがとうございます! 大切にします!」

「ほう? 良かったじゃないか」

「うん!」

「今までで一番の笑顔、いいねっ☆ あ、ねえねえヒョーカちゃん、いっせーのーせーでこう、ねっ。最カワッ☆」

「イエイッ☆」

「あははっ、いえーい!☆」

 

 

 写真をぱしゃりとして、ぱしん、とクラリスさんとハイタッチ。

 多分……今後会うのはきっと途方もなく難しいことだ。二度と会うことは無いかもしれない。

 けれど、こうして思い出は持って行ける。あの空の光景と同じように。

 

 出会いと別れって、そういうものだと思う。

 

 

「それじゃあ……改めて、お別れだな」

「うん。皆さん、本当にありがとうございました」

「二人とも、元気で!」

「あちらに戻っても、忘れないでくださいね!」

「じゃあねー!」

「……達者でな、傍流の馬鹿弟子」

 

 

 そうして言葉を交わして――空間が割れる。

 

 

「帰ろう、晶葉。ボクたちの世界に」

「……ああ、そうだな!」

 

 

 今度は、絶対にはぐれたりしないように手をしっかりと握って。

 

 ――――ボクたちは、空間の回廊へと一歩を踏み出した。

 

 

 

 @ ――― @

 

 

 

「……帰ってきたな」

「帰ってきたね」

 

 

 数秒もせずに、ボクたちは元の場所――局のスタジオに戻って来ていた。

 あまりにあっけなく、あまりに何でも無かったかのように。

 

 スマホを取り出してみると、時間は元の日付の……本来の数分後を指し示していた。

 開祖様が言ってたっけ。確か、世界の修正力だとか何とか……できるだけその人の消失したその直後に戻して、齟齬を生じさせないようにしてる、とか。

 まあ、何でもいい。

 

 

「ちゃんと氷菓だよな?」

「そういう晶葉こそ」

 

 

 互いに頬をつねりあってみるも、夢じゃない。

 ……安心した。実はちょっと、今わの際に見る夢とかだったらどうしよう、って思ってたんだ。

 

 

「……夢じゃないよな、あれは」

「うん。間違いないよ」

 

 

 その証拠にボクは今も衣装の上に外套を羽織った状態だし、その外套にはさっき貰ったばかりのナイフが隠れている。

 スマホにはあの空の写真も、クラリスさんたちの写真も……全部が証拠として残っている。

 ……ナイフは日本の銃刀法的にちょっと問題があるし、できるだけすぐに隠しておこう。

 

 

「白河さーん、池袋さーん、スタジオ入りまだですかー!」

「あ、すみません!」

「すぐに向かう!」

 

 

 ボクたちを呼ぶスタッフさんの声が聞こえた。それと同時に、ああ、日常に戻ってきたんだな――という思いが湧く。

 そうだ――――戻ってきたんだ。こっちの世界に。

 

 

「後悔はしていないよな」

「まさか。晶葉こそ後悔してないよね?」

「それこそまさか、だ」

 

 

 くっく、と、お互いにかみ殺した笑いを相手に向ける。

 後悔なんて無い。今もあの空の思い出はボクの中にある。

 それと同時に、あの空でボクがやるべきことは全部終わらせた。未練はあるが――だからこそ、後悔は無い。

 

 

「それじゃ、行こう!」

「ああ!」

 

 

 再び、ボクたちはお互いに一歩を踏み出す。

 今度は――――あの輝く舞台へと。

 

 

 





 ※ 基本的に壊獣とぴにゃこら太の関係については全くの妄想です。

 今回でグラブル編は終了です。次回から通常運航に戻ります。
 なお、今後のグラブル側のキャラについての予定は一切未定です。



 以下は完全に妄想で組み上げたキャラステです。
 なお、基本的に今後の展開に差し障ることが無く、ゲームバランス等に一切配慮していない上に知らない方にはわけがわからないので、読み飛ばしていただいても全く問題ありません。




白河氷菓 属性:闇
奥義:闇属性ダメージ
アビリティ1:敵に闇属性ダメージ/弱体耐性DOWN
アビリティ2:味方全体の弱体効果を1つ回復/味方全体に活性効果
アビリティ3:このアビリティを使用する直前に仲間が使用していたアビリティを模倣
サポート1:バトル終了時に極低確率でダマスカス骸晶を複製する
サポート2:アビリティ使用時に奥義ゲージUP


池袋晶葉 属性:光
奥義:光属性ダメージ/弱体耐性DOWN状態の敵に暗闇効果
アビリティ1:ウサちゃんロボを起動する◆エネルギー追加(最大10)
アビリティ2:敵に光属性ダメージ/防御DOWN(累積)◆エネルギー消費(3)
アビリティ3:味方全体の奥義ゲージUP(30%)◆エネルギー消費(5)
アビリティ4:バリア効果◆エネルギー消費(2)
サポート1:奥義発動時、ウサちゃんロボが稼働している場合エネルギーを2追加
サポート2:アビリティ使用時に奥義ゲージUP

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