朝、目覚めると、普段枕元にいるはずのシロの姿が無いことに気付いた。
「……ふぁ?」
シロがいない。その事実に驚き、瞬時に意識が覚醒する――が、よくよく確かめると、どうやら枕元のスペースじゃなくてベッドの中、完全に布団を被っているようだった。
ほっとしたのもつかの間、なんだかやけにスマホが振動していることにも気付く。あれ、おかしいな――なんて思ってしばらく見ていると、10秒、20秒どころか一分経っても振動が終わらない。これは流石に何かがおかしいぞ、と思って手に取って確認すれば、どういう訳か五桁にも届こうかというSNSの通知が届いていた。
「お、おう……」
困った。状況がいまいち理解できない。
しかしこれでシロがわざわざベッドの中に潜り込んでいたかが分かった。スマホの振動音に耐えかねたのだろう。
そもそも何でボクが気付かないかという話だけど……まあ、そこはあれ。仕事で疲れて泥のように眠っていたからというか。やっぱりプロジェクト二つ並行はちょっぴりキツいものがあるようだ。
ともあれ、それはそれとして。
じゃあ何でこんなに突然? と思って改めて確認すれば、数件のメールが見える。おじじと、先生と、晶葉と、志希さんと、プロデューサーと……そのいずれにも共通してある一言が書いてあった。「誕生日おめでとう」――と。
「……あ、今日誕生日じゃん」
9月20日。
今日、ボクは14歳の誕生日を迎えることになった。
完璧に忘れてたけど。
各種の通知を一旦切って、数分ほど経った午前六時過ぎ。コーヒーにだばだばとシロップと牛乳を注いでいく。
横ではシロが特殊配合のペレットを食べ進めていた。動物と一緒にご飯を食べるのは、動物に対して上下関係を教える上で良くないという話は聞いたことがあるけど……まあ、別にいいだろう。頭の良い子だし、かなり懐いてはくれているようだし。
さて。
「14歳か」
14歳である。
こっちの世界に生まれ変わって14年。捨てられて14年。あるいは拾われて14年。いずれにしてもそれだけの時間が経ったのだなぁとなんとなく感慨深くもある。
ただ、正直に言ってしまうと、ボクは誕生日というイベントが苦手だ。
他の人を祝うのはいい。けど、ボク自身の誕生日となるとまた話が違ってくる。
どうしても、捨てられたことを思い出してしまう。
割り切ってるつもりではあるんだけど、それはそれとして決して気分は良くない。思い出したままだと一日の間あまり調子も芳しくないし、機嫌も悪くなってしまう。こういう状態で人と接するのも勿論良くない。どこかで気持ちを切り替えないと。
……と言いつつ、なかなか割り切れないんだよなぁという風にも思う。
ボクのことだ。表面的には気にしてない風に見せることができていても、実はどこかでトラウマ化してて後々何かの拍子にぶり返すのがオチだろう。一度あっちの世界に戻ってみてよく分かった。
誕生日と聞いてまず喜びを抱けなかったのがその辺の証拠だろう。
それに加えて、どうにも自分のためにお金を使わせてしまうというのが申し訳ないというのがある。そこに関しては施設育ちのサガというものだろうか。ボクに使うよりみんなに使え、というか。だいぶ昔から段階的に、質素なものでいい→ケーキだけでいい→気持ちだけでいい、と変遷があったものだけども。
しかし、まともに人生送ってみると、こう、相手が折角用意してくれたものを断ることの方がよっぽど失礼だということもまた、分かってくる。
その辺の兼ね合いも含めてどうしたらいいのか分からなくなってくるのもまた、誕生日なのだった。
「どうしたらいいんだろうね」
問いかけてみるも、当然だけどシロは何も答えてくれない。何言ってんだおめぇとでも言いたげにきゅうと鳴くだけ……いや答えてるじゃないかなんだお前。本当にウサギか?
いや魔物だったわ。少なくとも普通の生物じゃないわ。何的外れなこと考えてんだボクは。賢いなあシロは。
「……今日も頑張ろう」
とりあえず――仕事のことを考えて、他のことを頭から追い出そう。
下手の考え休むに似たり。14年間ずっと解決しない以上、ボクの頭でそれをどうにかしようと思うこと自体が間違ってるんだろう。時間をかけて修正していくしかないか。
「ふう……」
コーヒー……というか、甘いカフェオレを飲み下す。脳に糖分が行き渡る……ような感覚にようやく目が冴えてきた。
ついでにとばかりに冷凍庫からバニラアイスを取り出し、コーヒーの中に突っ込んだ。
自分の部屋だからこそできる荒業だ。他の人に見られてたり、外出してる時じゃ絶対にできないしやっちゃいけない。だからこそ、こういうものは妙に魅力があるものなのだ。
まあ、コーヒーフロート頼めと言われるとそれも否定できないわけだが。
でもいいんだ。重要なことじゃない。ボクはアイスを温かいコーヒーに突っ込んでぬるく甘くしたいだけなんだ。最初からアイスが乗ってるアイスコーヒーが飲みたいわけじゃないんだ。
さて。
ともあれボクもちゃんと朝ご飯を食べに行かないといけない。部屋を出て食堂へ向かう、と、その道中で背後から呼びかける声があった。
「あ、氷菓ちゃん」
「ん……おはよう、肇さん、しゅがはさん」
「おっはーあいすちゃん☆ あとー、おたおめー!☆」
「おた?」
「お誕生日おめでとうございます、の意味です」
……あ、なるほど。あけおめと同じ略し方ね。おたおめ。
一発で分からないのは流行に疎いからか、それとも文脈を読み取る能力に劣るからか……でも、流石にしゅがはさんともユニットとして付き合いの長い肇さんはその辺のことは承知しているようだ。
「私からも、改めてお誕生日おめでとうございます。プレゼントは……今は、お荷物になってしまいますし。後で渡しますね」
「ありがとうございます、肇さん、しゅがはさん」
「いいってぇことよ☆ で、プレゼント、何がいーい?」
「えっ? ……は、はぁとさん、まだ決めてないんですか?」
「だってあいすちゃん普段何が欲しいとか全然言わないし? じゃあ本人に聞いちまえ☆ って」
「アイス」
「以外で」
「えぇ……」
と言われてもなぁ……別に何があるってわけでもなし。
その気になれば何でも作れるからこそ、物欲も減退してる感が、正直あると言えばある。
それとこれとは別にセンスが無いので作れないという問題もある。
色んな意味で難しいところだ。
「……服?」
「服?」
「服か☆」
「だ、大丈夫ですか氷菓ちゃん? 安易にお返事しようとしてませんか?」
「はじはじひどくね?」
「はじはじ……」
「それは置いておいて」
いやしかし、他に頼めるものもそこまで無いし。
ボクの欲しいものと言えば、あとは……調理用品とか、料理用の小道具とか、そんな感じだ。
「ボクのセンスで選ぶとどうも対外的に問題があるみたいなので……」
「……ええと、はい」
「肯定したね肇さん?」
「……事実を、曲げることはできませんから」
いや別に構わないのだけど。事実だし。
晶葉に曰くボクのセンスがおかしいということなのだから、肇さんの反応の方が普通なはずだ。ボクとしてもそういうところが確認できるだけありがたい。
「おっけおっけ☆ それじゃ選んでくるからちょい待っててね☆ 学校終わるまで」
「だよね。でもありがとう、しゅがはさん」
流石に自分のものを即ボクに渡す――というのは無いだろう。今から買いに行くとして、まあ、そんなところか。そもそも今日平日だし。
こちらとしては買ってくれるだけありがたい。ボクのセンスじゃあまた人に微妙な顔をさせてしまうところだった。
……いやまあ、今のこの服装が既にということもあるけど。でも今のこれは仮にも部屋着だし、柄も奇抜なほどじゃないし別にいいよね。射手座の柄なだけだし。その上からいつものを着てるのはまあ、いつものことだ。
その後も適度に今日のことを話し合いながら食堂に向かう。
どうやら今日は夜に誕生日パーティを催すとのこと。珠美さんも一緒の誕生日だから、二人同時に……らしい。
まあ、人気の度合いもあるしボク自身も新参者だし、添え物のようにおとなしくしていよう。
「あっ」
「あ」
と、噂をすれば影。当の珠美さんも食事をしに来たらしく、ボクらと同じように食堂へ向かっている姿を見かけられた。
「おはようございます、珠美さん。それと、お誕生日、おめでとうございます」
「おはようございます、肇殿、はぁと殿、氷菓殿。氷菓殿もお誕生日、おめでとうございますっ!」
「おはおはー☆」
「おはようございます」
いつも通りの気持ちの良い挨拶だ。いや、いつも通りと言うよりもうちょっと弾んだ声音だろうか。折角の誕生日なのだし、そうもなろうというものなのかもしれない。
しかしまあ、こうして改めて見ると、ボクとあんまり背丈的には変わらないんだなぁというのがよく分かる。
もしかしてボクの方が伸び率が良いのだろうか。
そのことに気付いたのか、珠美さんがぐぬぬとでも言いたげに僅かに表情を曇らせた。
「め、目線の高さが先月よりも少し変わっています……!」
「そんなことないですよ」
「い、いいえ嘘ですっ! 珠美には分かります。というか知っています。ちょうど先月辺り関節が痛そうにしていたことを……! あれこそまさに成長痛……!」
何でそこまで見て知ってるんですかあなたは。
「氷菓ちゃん、今の身長は?」
「やっと141cm超えました」
「むむ……し、しかし珠美もちゃんと努力が実を結んで1cmは大きくなっています。まだまだ、追いつかれはしませんぞー!!」
「なんかすごいすぐ追いつか……」
「心さん」
いや、まあ、実際どうだろう。
愛海さんの見立てだと大学に入る頃には170cm手前はあって実際にボク自身もそれを確かめてるし……。
……このままいけば、もって二年、かな……。
その後も今日の話題は基本的にボクらの誕生日のことに終始することとなった。
どうしても話題の中心になってしまうのは、ちょっとばかり気恥ずかしさが無いではないけれども、それ以上に嬉しい気持ちも、やっぱり感じるようにはなっていたのだった。
これも成長と言うのなら、それはそれで――やっぱり、それも嬉しい話だ。
@ ――― @
「おはよう、氷菓ちゃん! これはアタシからの誕生日プレゼントだ!」
「女の子の誕生日プレゼントとして学校にライドウォッチ持ってくる人初めて見ました」
「いいだろう? グリスだ!」
「いやまあいいものですけどね?」
公式通販限定品。これが悪いものであろうはずもない。
ないのだがそれはそれとして、学校に持ってきていいものではないし下手すると先生に取り上げられかねないのだが、光さんはそれに気付いているのだろうか。
登校後の学校、ショートホームルームが始まるその前の時間。唐突に現れた光さんは、まず誕生日プレゼントとして最新のライダーグッズを届けに現れたのだった。
折角持ってきてくれたものだ。ボクとしても決して無碍には出来ないし、個人的にも好きなものではあった。
それはそれとして、場所が場所だけに流石に咎めざるを得ないというのが悲しいところでもある。
「ありがとうございます……なんですけど、先生に見つかったらマズいですよ」
「ん……それもそうだが……別にアタシたちは悪いことをしてるわけじゃない。ただ誕生日プレゼントを持って来ただけなんだ。学校で遊ぼうっていうつもりでもないし、問題無いんじゃないか?」
「まあ、それはそうですが」
光さんの言うことも実にもっともだ。もっとも、なのだが――人間はこう、節度を持って、ということができない生物でもある。手元に遊べるものがあると遊んでしまうのだ。こう、半ば本能的に。
例えば晶葉なんかがいい例だ。必要も無いのについつい手持無沙汰になって機械いじり。時と場合によっては授業中でもやらかしてしまうというのだからこれがまた。
これを精神の弱いボクなんかがやってしまうとどうなるか。それはもう、言わずもがなな結末だろう。
「あ、氷菓ちゃん、これ誕生日プレゼント!」
「紗南さんはさぁ……」
と、そんなところで通りかかった紗南さんが何の気も無しにごく普通に何かを手渡してくる。
これは……再来月発売のポケモンでは……。
「予約のダウンロードカードだから遊具じゃないもんねっ!」
「詭弁では」
「いいのいいの、また対戦しようねー!」
……まあいっか、詭弁でも。
とりあえず、受け取った後はしまい込んで誰の手も届かないようにしてしまえばいいだけのこと。ボク自身もだ。なんとかするように動けばなんとかなるのだ。そうしなければならないとも言う。
よもや、人のものを盗る人がいるとは思いたくはないが……まさかまさかということもある。特に14歳という年齢。衝動的に行動してしまう人がいないとは言えないだろう。そういうわけなのでよく気を付けて、それこそもしもが起きないよう厳重に――と。
ちなみに紗南さんとの対戦成績は比較的負けが込んでいるものの、それなりにこちらも勝ってはいる。
どうやらここのところの人付き合いとアイドル活動のおかげで、ある程度人の心の動きを脳内でエミュレートできるようになったらしい。脳内での高次予測……つまるところの未来予知も、今までより高い精度でできるようになってきた。もっとも、前までのものがガバガバすぎただけと言えなくもないのだけど。それでもこれなら対戦ゲームが得意になってくる日もそう遠くはない……はず。
そして。
「おう氷菓、待たせたのう!」
「(待っては)ないです」
「あん? いや心配せんでもええ。うちだってわかっちょる。普通のモンを持ってきたわ」
「普通の」
「おう。これじゃ」
と、次いでやってきた巴さんが差し出したのは――本当にごく普通の腕時計だった。
どういうものというほどでもない、シックな見た目の、割とどこにでもあるタイプのそれ。女物にしてはややゴツいけども、実用性重視という感じで実に頑丈そうだ。
何よりそれなりに貴重なごく普通の贈り物でもある。今日のプレゼントの中では普通であって逆に異質な印象すら受ける。
「うちのモンに聞いてみたら小物がええって聞いてのう。ま、気に入るやら分からんが、使ってくれや」
「あ、ありがとうございます」
「一年に一回の特別な日じゃ。古宮のオジキも懇意にさせてもらってるしのう。事情は聞いとるし、ええ目を見んとダメじゃろ、氷菓は」
「あ、あはは……そう言われるとなんだかちょっと恐縮というか」
「うちらの仲じゃ。恐縮なんてせんでいい」
そう言って去っていく巴さんの姿は、実に侠気に溢れ、また、極めてクールであった。あまりのクールさに思わずときめいてしまいかねないくらいに。
しかしちょっと裏で何かアイドル活動とは別の動きが行われてる気がするのは気のせいだろうか。気のせいだろうな。気のせいであってくれ。おじじ
ちなみに七海ちゃんからのプレゼントは高級鰹節、法子さんからはドーナツ生地、レイナさんからはなんとごく普通に手品の小道具をプレゼントしてもらった。
後で光さんが「あのレイナが普通にプレゼントするなんて!」と感激し、当のレイナさんは顔を真っ赤にして否定された。
……レイナさんのキャラと売り方もあるし、否定するのも仕方ないのかな、とも思わないでもない。
@ ――― @
「誕生日おめでとう氷菓! プレゼントの山をくらえ!」
「ぐえー!」
「氷菓ちゃーん!」
その後、スターライトプロジェクトのプロジェクトルームに訪れたボクを待ち受けていたのは、晶葉の集めてきたファッション誌による雪崩攻撃であった。
どうやらボクの要望、というかここ最近必要としていたファッションセンスを磨くための道具、というところで集めてくれていたようだ。実に話の分かる友達である。
しかしながらぼかぁね、いくらなんでも雪崩を起こすほど集めるのはどうかと思うんだ。埋まったし。
「……あ、ありがとうなんだけど、この量はいったい……?」
「氷菓はどうも一般的なセンスに欠けるからな……そういうわけなので取り揃えてきた」
「サラッとディスるのやめてくれない?」
「事実だろう」
「まあ」
悲しいことに、晶葉にも肇さんにもアリスさんにも言われているので一切否定できない。
もうちょっと否定できるようなんとか頑張らないといけないんだけど、頑張るにはこういう雑誌を読み込む必要が出てくる。
……頑張ろう。
「まったくもう……氷菓も、あんまり気にしちゃだめだよ。はい、これ。プレゼント」
「アタシからも!」
「あ、ありがとう」
次いで泉さんからはPC用の小物を、亜子さんからはお財布に入れるためのお守りを受け取った。
それぞれ、なんというか個々人の個性が良く出たプレゼントだ。さくらさんは――と思って顔を向ける、と、不意にさくらさんがボクの髪に触れた。
「わたしからはぁ、えへへっ。桜の柄の髪飾りっ! どう? 似合ってるよねぇ?」
「ふむ、いいんじゃないか? なかなかマッチしている」
「それに、さくらの名前とかかってるしね」
「そ、そういうつもりじゃなかったんだけどぉ」
「ん……でも、そう思うと、少し心強い、かも」
「そう? 良かったぁ!」
さくらさんも、センスが飛び抜けてる……ってほどではないにしても、それにしたって服飾に関してはプロジェクトの中でも秀でている方だ。中でもピンク色の小物に関しては他の追随を許さないほどでもある。そのさくらさんが選んだものなら信頼できると言ってもいいだろう。
何よりボクは今、ファッションのセンスを磨こうとしている最中であって……なんというか、小物に目を向ける機会を逸している感がある。ちょうどいい……という表現をしても間違ってはいないはずだ。
「さて、それじゃあ俺からもいいかな」
「あ、プロデューサーいたんだ」
「最初からいたァ!」
「まあ冗談だけど。どうしたの?」
部屋の隅にいたプロデューサーだけど、近くにおいてあった段ボール箱から取り出したのは……ええと。本と……何だろあれ。
「女性の場合……まあ、男でもそうなんだが、髪型で印象がだいぶ変わるだろ? ってことでこれ。ヘアカタログとヘアアイロン。それと、ヘアワックスだ」
「はえー……こんなのあるんだ」
「存在をそもそも知らなかったのかキミは」
「話には聞いたことがある」
「話だけって……」
知らないものは仕方ない。でも今後はできるだけ学んでいこうと思ってるから許してほしい。許してくれるだろうか。許してくれるね。ありがとうグッドファッション。
いずれにしてもプロデューサーのこれもやっぱり嬉しいプレゼントだ。ちょっと……いやだいぶ……かなり……まだ志希さんの誕生日の時に発揮された重さというかつい高価なもの贈っちゃうところは治ってないけれども、これはこれでありがたい。やっぱりプロデューサーだけあってこっちのことをよく見ている、と言ったところだろうか。
「でもありがとう、プロデューサー。大事にする」
「ちゃ、ちゃんと使ってくれるとありがたいんだけどなー……なんて」
「分かってるよ。ちゃんと使う」
ちょっと勿体ないけど、無くなったら補充すればいいだけでもある。その時は、プロデューサーに買った店を聞いて訪問するのもいいだろう。
改めて、なんというか――こうして考えると、人からプレゼントを貰うことでボク自身が色々考えて、成長のための機会にもできるんだなぁと思う。
今回の誕生日が346プロに所属して初めての誕生日だからというのは勿論あるし、何より個人的に心境の変化があったからこそ、だろうか。
……何にしても、ここまで嬉しい気持ちを保てているんだ。
夜の歓迎会も、もっとずっと嬉しい気持ちになれるといいな――なんて、漠然とボクはそう考えた。
……ちょっと子供っぽいけどね。
氷菓の推しポケはバイバニラ
次回はクローネ側の反応だったり誕生日会などの予定です。