不器曜とヨーソローな日常   作:水無月 楓

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真姫ちゃんに浮気してたら遅くなりましたブルームパレットです。すんません。それからUA10000ありがとうございます。

早くも?2桁でございます。それではどうぞ。



10話 女子の水着について詳しく知らないから難しいね!

「優真優真。海に行こっ!」

 

「海?いいけど。俺ここに来る前に水着なんて売っちまったぞ?」

 

「じゃあ、今すぐに買いに行こっ!外出の準備しておいてね」

 

そう言って曜は二階へと上がっていく。

 

「やれやれ、俺もさっさと準備しようか」

 

俺も二階へと行き、着替えを済ませる。

 

 

 

「…………」

 

外に出た感想。暑い。とにかく暑いのだ。いや、まぁ夏休みに入ってるわけだし暑いのは重々分かっているんだがそれでもこの気温はないだろ。

 

「優真どうしたの?」

 

「……いや、暑いなって」

 

「毎日部屋でぐうたらしてるからだよ」

 

「いや、ぐうたらはしてないぞ。俺はエアコンとおしゃべりしてるだけだ」

 

「それは別の心配をするよ」

 

いいじゃん別にエアコンとおしゃべりする大学生も。中々いないだろ?

 

「エアコンを舐めるなよ曜。最近の奴らは部屋の空気を上手く読み取って自動で空気を綺麗にしてくれるんだぞ」

 

「あー、うん。そうだね。優真のエアコン愛は分かったから。あとそれはエアコンじゃなくて空気清浄機だと思うよ」

 

「エアコン愛って……」

 

そんなことを話してる内に目的地に到着した。

「なぁ、曜。ひとつ質問があるんだが」

 

俺は今自分に置かれてる状況に戸惑った。そこで曜に質問してみることにした。

 

「なぁに」

 

「俺たちは海に行くって言って水着を買いに来たんだよな?」

 

「ザッツライト。すごいね優真。いい子いい子してあげるね」

そう言って曜は俺の頭を撫でる。頭を撫でるその手はとても小さく柔らかいのが分かる。

 

「わーい、ありがとう曜ママ~。……って、そうじゃなくて!」

 

「うわっ。びっくりした。急に怒鳴らないの」

 

「はい、ごめんなさい。……いや、待てなんで駅に来てるの俺ら」

 

このままでは常に曜のペースに持ってかれると思ったので曜に聞きたいことをダイレクトに聞く。

 

「うんとねー、水着を買いに行くーって思ってたら千歌ちゃんが私もって」

 

「それで待ち合わせ場所が駅なのか」

 

「そうそう」

 

なるほど。でもそれなら別に駅じゃなくてもいいんじゃないか?それこそショッピングモールのどこかとか。

 

「ごめんね。曜ちゃんに優真くん。待たせちゃった?」

 

「いや、今来たところだ」

 

「そっかなら良かった。おーい梨子ちゃん。こっちだよ」

 

梨子?なんか懐かしい響きだ。

 

「ま、待ってよ千歌ちゃん!」

 

そう言ってこちらに走っていたのはまた懐かしい姿。千歌や曜と同じAqoursとしてスクールアイドルをやっていた桜内梨子だ。

 

「遅いよ梨子ちゃん」

 

「千歌ちゃんが……早いだけだって」

 

梨子は胸に手を当てて呼吸を整える。

 

「久しぶりだね。梨子」

 

「……ええっ!?榎本くん?どうして?」

 

俺が梨子に挨拶すると梨子は驚いた反応をする。

 

「どうしてって?梨子こそどうしてここに?」

 

「私は千歌ちゃんが曜ちゃんと一緒に海に行こっていうから」

 

「よし、分かった。なんとなく察したから」

 

「え?察した?え?」

 

梨子は頭にはてなを浮かべながらあたふたしている。その姿がまた可愛らしい。

 

「俺が来ることを教えてなかったんだな千歌」

 

「うん。だって教えたら梨子ちゃん来なくなるかなって」

 

「何それ。俺、梨子に嫌われてるの?」

 

「違うよ。梨子ちゃんのことだから優真くんに見られたくないっていうか。とにかく女の子には女の子の事情があるんだよ」

 

「お、おう。そうか」

 

女の子の事情?よく分からない。スクールアイドルやってる時も一回見てるから今更恥ずかしがらなくてもいいのに。俺は先を歩く3人のあとをついて行った。

 

 

「ここだね」

 

曜が指さしたのはどこにでもありそうな水着専門店。

 

「そんじゃ、俺はここでまってるから3人は水着買ってきな」

「何言ってるの?優真くんも来るんだよ?」

 

「は?俺も?なんで?」

 

「なんでってそれは……ほ、ほら男の人の意見ももらいたからさ、ね?」

「なるほどな」

 

「やっと分かってくれた。それじゃあ」

 

「行かないぞ」

 

「へ?」

 

俺は近くにあったベンチに腰を下ろす。そして千歌に笑顔を見せていう。

 

「そんなところに俺が行ったら捕まるかもしれんだろ」

 

「大丈夫だよ。そんなの今更心配する必要はないから」

 

千歌は俺の手をとって引っ張ろうとする。いやいや、千歌の腕力に負けるわけないでしょ。

 

「千歌ちゃん何してるの?」

 

「曜ちゃん曜ちゃん、聞いてよ~」

 

「わわ、どうしたの千歌ちゃん?」

 

「優真くんがかくかくしかじか」

 

千歌は曜に抱きつきながら先程のやり取りを曜たちに説明しているようだ。俺たちの行動は、はたから見たらただの迷惑である。しばらくすると曜がこっちにやってくる。

 

「…………優真」

 

「ん?どうした曜?」

 

「私は優真にも見て選んでほしいな」

 

曜は目をうるうるにしながら上目遣いでこちらを見てくる。そんな目をしたら断れない。

 

「……わ、分かった分かったよ。行くよ行く」

 

「やたー、優真大好き!」

 

曜はそう言うと俺に抱きついてきた。

 

「榎本くんのことになると曜ちゃん少し性格が変わるよね」

 

「優真くんもデレデレしちゃってなんかムカつくぅ」

 

千歌は頬をムスッと膨らませて、梨子は呆れながら言った。

 

 

 

店に入って曜たちはそれぞれお気に入りの水着を求めて店内を回り始めた。そんで俺はすることがなくてただただ突っ立っているだけだった。何してるの?俺。周りの視線が冷たい。

 

「優真くん。千歌の選んだ水着見てほしいな」

 

「よし、ばっちこい!」

 

「そこで待っててね。…………覗いたりしちゃだめだよ」

 

「いや、覗かねーよ」

 

千歌はカーテンを勢いよく閉めた。

 

 

「優真くん、準備はいい?」

 

「おう、いつでもいいぞ」

 

「じゃあ行くよー!!」

 

そう言って千歌はカーテンを勢いよく開ける。

 

「ど、どうかな?」

 

千歌は少し顔を赤らめながら上目遣いでこっちを見て来る。その姿に言葉を失った。

 

「……か、可愛くて、い、いいと思うぞ。うん」

 

「ほ、ほんと?えへへ、優真くんに褒めらちゃった」

 

千歌が選んだその水着は千歌の白い肌に合うオレンジ色の水着。もうなんて言うか取り敢えずありがとうございます。

 

「優真くん優真くん。ここ見て。ここに千歌の好きなみかんがあるんだー」

 

千歌が指差すところには確かにみかんの柄がある。曜もだけど君たちは本当にみかんが好きね。

 

「よし、優真くんに可愛いって言ってもらったから千歌これにしよ」

 

「そんなに早く決めていいのか?」

 

「う~ん、もう少し見て回ろうかな。これは候補のひとつとして」

 

「そっか。ま、また持ってきたら感想言ってあげるよ」

 

「どうせ、可愛いの一択でしょ?」

 

「うっ……」

 

素直に否定出来ない俺がいる。だって仕方が無いじゃん?可愛いんだもん。

 

「ま、千歌はそれでも嬉しいけどね」

 

そう言って千歌は再び店内を模索し始めた。

 

 

 

「う~ん……」

 

「……?どうしたんだ梨子。悩んでいるのか?」

「わぁぁって優真くんかびっくりさせないでよ」

 

「そんなつもりは全くなかったんだがなんか悪いな。そんなことよりそのふたつで迷っているのか?」

 

「え?えっと、うん、どっちも可愛くて」

 

「両方着てみたらどうだ?見てあげるから」

 

「え?無理無理無理、榎本くんに見せられないよ」

 

「俺に?どうして?」

 

梨子は首を横に振る。そんなに嫌われてるのか俺。何か悪いことしたかな。

 

「いや、その……私って地味だし、その水着なんて、そのなんて言うか、どれでもいい!みたいな」

 

「もしそうだったら、ふたつ手に取って迷わないでしょ」

 

「あぅ……」

「それに梨子は別に地味じゃないから自信持てって。梨子も十分可愛いから」

「ふふっ、何それ。それ曜ちゃんの前でも言える?」

 

「う~ん、無理だな」

 

何度考えても曜に怒られる未来しか見えん。

 

「ま、そんなことより早く見せてくれ梨子の水着」

 

「うぅ、わ、分かったわ」

 

 

 

そんなことで再び試着室の扉の前で俺は梨子が着替え終わるのを待つ。しばらくして梨子から声が掛かる。

 

「え、榎本くん。着替えたけどいいかな?」

 

「おう。いつでもいいぞ!」

 

「じゃ、じゃあカーテン開けるね」

 

梨子はそう言うとゆっくりカーテンを開ける。

 

「おお」

 

そこにいたのは顔を赤らめている梨子の姿。手で胸を隠して恥ずかしそうにこちらを見ている。梨子の選んだ水着は桜色の水着にパレオが付いていて可愛らしい。

 

「うぅ、やっぱり、は、恥ずかしいよ」

 

「大丈夫だ梨子。自信持てって」

 

「そうは言っても恥ずかしいものは恥ずかしいよ」

 

「いや、高校生の時も見せてもらったから大丈夫かと」

 

「それで慣れるとは限らないよっ!」

 

梨子はそう言って再びカーテンを閉める。ちなみにもうひとつ悩んでいた水着を見せてもらったが一つ目の水着と同じ反応をすることしか出来ませんでした。

 

 

 

「優真ー、私が選んだ水着も見て!」

 

「お?待ってました!いいぞ」

 

曜は笑顔でカーテンを閉める。俺はワクワクしながら曜の着替えを待つ。

 

「ねー、ねー優真」

 

「ん?どした?」

 

カーテン越しに曜の声が聞こえてきたので俺はそれに反応する。

 

「千歌ちゃんと梨子ちゃんの水着はもう見たの?」

 

「見たな。あとは曜だけだ」

 

「そっか。……でどうだった?」

 

「…………可愛かったよ」

 

「今の間は何?」

 

顔までは見えないが曜が頬を膨らませてムスッとしているのが想像できる。

 

「何でもないぞ。それより曜着替え終わったか?」

 

「話を逸らさない。家に帰ってから詳しく聞かせてもらうからね」

 

「う、うす」

 

やべぇ、何言われるんだろう。取り敢えず何か言い訳を考えとかないとな。

 

「優真。着替え終わったよ」

 

「よっしゃー、ばっちこい!」

 

カーテンから出てきたのは曜は少し恥ずかしいそうにしている。曜の選んだ水着は水玉が目立つ白い水着。なんて言うか可愛すぎて死にそうです。

 

「ちょ、優真、鼻から血が……」

 

「え?あ、ああ、大丈夫だ。気にするな」

 

どうやらその姿につい興奮してしまったみたいだ。俺はテッシュで鼻をおさえる。

 

「で、どうかな?」

 

「OK、めちゃくちゃ可愛い。それ俺に以外の人にはあまり見せるなよ?」

 

「え?う、うん。分かった。……じゃあこれにするね」

 

そう言って曜はカーテンを閉める。これもし三人一緒にいたら俺は生きていられるのかな?

 

 

そんなこんなで何とか無事みんな水着を買うことが出来た。俺も水着はすぐに選び終わ……ることもなかった。曜たち三人が俺の水着を一生懸命に選んでくれました。




まじ遅くなってごめんなさい。いや、少しずつ書いていたんですよ?けど気が付いたら真姫ちゃんの小説ばっかり読んでました。まぁ、真面目な話をすると女子の水着なんてよく分からんので書くのに困ったって言うのはありました。変な部分があってもお許しください。

紅葉狐さん、いわなんさん、真面目さん、ババネロ雪見大福さん高評価ありがとうございます。

高評価、感想等お待ちしております。
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