四文字で分かる前回のあらすじ。デート中、以上!!
俺のくだらないあらすじはさて置いて。水族園を出て俺たちはお腹が空いたので空腹を満たすために近くのベンチで昼食をとっていた。
「さっ、ここでお昼にしよ!」
「ああ、そうだな」
曜はベンチにじゃーんと言いながら弁当を広げた。
「おー、サンドイッチか」
「曜ちゃん特製のサンドイッチだよ」
「作るの大変じゃなかったか?言ってくれれば俺も手伝ったのに」
「いいよいいよ。私がこのデート誘ったし、このくらいはね?ま、まぁちょっと形が変になっちゃったけど」
曜はそう言ってサンドイッチを指差す。曜が作ってくれたサンドイッチはお世辞にも綺麗とは言えなかった。
「気にすることねぇって。俺は曜か作ってくれたってだけで嬉しいんだ。それに俺もサンドイッチは綺麗に作れないし」
俺は曜の頭を撫でて言った。曜は目を細めて嬉しいそうに言う。
「ん……。そっかなら良かった。私こうゆうの苦手だから」
「そうだな。昔から知ってた」
「むぅー、なんか優真にそう言われると見返してみたくなる」
「おう、頑張れ」
「頑張るっ!」
曜はそう言ってサンドイッチを手に取り、口に運ぶ。俺も曜のサンドイッチを手に取り、口に運ぶ。
「んー、美味しー♪」
「そうだな」
曜のサンドイッチはハンバーグソースのかかったサンドイッチやレタスの入った野菜サンドイッチなど種類豊富であった。
「それにしても種類豊富に作ったんだな。なんかお礼しないと気が済まないんだが」
「だからいいってば。これは今日のお礼だから。……優真ってばソースが口についてるよ。もうっ、だらしないぞ!」
曜はそう言って俺の口に付いていたハンバーグソースを手で拭うとそれを舐めとった。
「もうっ、ちゃんと綺麗に食べてよね!」
「ご、ごめん」
曜は顔を真っ赤にして言った。かくゆう俺も終始ドキドキしてた訳でして顔を真っ赤にしていた。可愛すぎるよ、曜。そんなイベントが有りつつ俺たちは次の目的地に向かった。
「わーい、海だー!」
昼食後俺たちは東京湾の海を見ていた。
「そうだな」
「泳げるかな?」
「やめときなさい曜。ここは海だけど湾だから多分内浦のように綺麗な海とは言えんぞ」
「そうかな?見た感じは大丈夫そうだけど」
「曜。それは罠だ。よく言うだろ。人は見た目じゃないって」
「うん、まぁ、言うかもしれないけど」
「つまりだ。この大丈夫そうと言うのも見た目の話であって……」
「もう、分かったよ。優真って語る時は永遠に語ってるよね」
「そんなことないだろ」
「じゃあ、試してみる?」
「やってやろうじゃねーか」
曜はニシシと笑う。見せてやろう。俺がいかに語ることが苦手か。
「ねぇねぇ優真」
「ん?」
俺はまるでやる気のない返事を返す。
「優真さ、私のこと好き?」
「ああ、大好きだよ」
「そっか。じゃあさ私のどこが好き?」
「全部」
「大雑把すぎるよ。もう少し具体的なことはないの?」
「そうだな。まずは曜の笑顔だな。あれを見るだけで1日の疲れが吹っ飛ぶよな。もしくは一日頑張れる気持ちになるよな。それから自分から求めてくるのに俺より先に照れるところ。顔が赤くなってる曜を見ると面白いし、可愛くてな。それから……」
「ほ、ほらすごく語ってるじゃん」
曜はかぁぁ~と顔を真っ赤にして言ってくる。
「そりゃまぁ、曜の可愛さはこれでも表現しきれないし、俺の曜への愛情もこれでも言いきれないしな。仕方がない。多分原稿用紙軽く2桁は行けるぜ!」
「ね、ねぇ」
「なんだ?」
「私ってそんなに可愛いの?」
「まさかの自覚なし!?……めちゃくちゃ可愛いよ」
「優真に毎日言われて自覚が無いわけじゃないけど、なんと言うか自信がないって言うか」
「大丈夫。自信持てって。曜は可愛いから。これは俺が責任持っていうよ」
「う、うん。ちょっと自信がもてた気がする」
「なら良かった。そうでもしないと曜はすぐナンパに会いそうな気がする」
「なっ!?だ、大丈夫だよ。そんな時は優真が助けてくれるもんっ!」
なんでそんなに自信満々なんだ?まぁ、助けに行くので間違いではないけど。
「さて、行くか」
「ちょっ、無視!?」
「大丈夫。言ったろ?俺は曜の側を離れないって」
「ゆ、優真…………。言い訳が下手だぞっ!」
「言い訳じゃないからな」
俺たちはお互いの手を握り締めてその場を後にした。
「優真早く早くっ!」
「そんなに焦るなって」
続いてやってきたのはこの公園から出てるという水上バスの乗り場。
「とーちゃーくっ!」
「はぁ、はぁ疲れた」
「もう、優真はもう少し運動したら?」
「そうだな。ちょっと考えとく」
「ま、そんなことは置いておいて早く乗ろっ!」
曜は俺の手を取ると早く早くと言いながら手を引っ張る。果南姉ちゃんの時も思ったけど曜の手も改めてやっぱり小さいなと感じた。
「どうしたの?」
「ああ、なん…………」
そこまで言って俺は今日の曜との約束を思い出す。
『今日に限っては私のことしか話しちゃダメだよ?』
そうだった。今日は曜のことしか話しちゃいけなかった。
「なん?何?」
「何でもないよ」
「何それ?変なの」
曜は笑いながら言った。
バスに乗り込むとバスは発車して陸を離れた。
「わぁー、動いたー。全速前進ヨーソロー!!」
「元気だな」
「うん!だって東京に来てから船とか乗らないから!」
「これ船じゃなくてバスだけどな」
「そうだっけ?……まぁ、どっちでもいいでしょ!」
「適当だな」
「さ、優真も全速前進~」
「よ、ヨーソロー」
「そんなじゃダメだよ!もう1回全速前進~」
「よー「ヨーソロー!!」……いや、言わせてくれよ!」
「えへへっ」
曜は笑顔で敬礼しながら言った。そんな曜を見ていると怒る気も無くなる。
「わぁーすごいね」
「橋の下を通るのも海の上にいるからこそだな」
「見てみて優真。観覧車!」
「そうだな」
珍しく騒ぐ曜を見て心が温まる。曜は今日のデート楽しんでくれたかな?そんなことを思っているとバスは目的地に到着した。
「とうちゃーく!さ、点呼ー」
「いちっ!」
「全員いるなー!」
「いなかったら困るけどな」
「点呼は大事だよ?」
「そりゃ分かっているけど」
「では先程の観覧車に向かう。一同私についてくるように」
そう言って曜は俺の左腕に自分の右腕を絡ませてヨーソロー!と言いながら歩き出す。俺も曜スピードに合わせて足を動かし始めた。
「わぁー、さっきまでいたところが見えるよ優真」
「だいぶ高くまで来たからな」
「人があんなに小さく見える」
「そうだな。観覧車に乗ってるといつもとは別の景色が見えるな」
この葛西臨海公園の観覧車はどうやら現在日本で2番目に大きいらしい。完成当時は世界で2番とか。なかなか高いです。
「なぁ、曜」
「ん?どうしたの?」
「今日のデート楽しかったか?」
「うんっ!とーても楽しかったよ!」
「そうか。なら良かった。正直デートとかしたこと無かったから不安だったけど、曜が楽しんでくれて良かった」
曜と買い物に行くのは最近に始まったことじゃない。けどこんな感じでデートに行くなんて初めてだったので計画を立てる時からどうしていいか分からなかった。だから曜が楽しいって言ってくれて俺は嬉しかった。
「優真は楽しかった?」
「俺か?俺は楽しかったよ。曜の笑顔をいっぱい見れたしな」
「そっか」
「ね、ねぇ優真」
観覧車がもう少しで頂上につくという時に曜が俺に話しかけてきた。
「どうした?」
「ちょっと目を閉じてくれない?」
夕日が曜の顔を照らして、曜がより可愛く見える。
「?なんでだ?」
「い、いいから」
俺は曜の言われた通りに目を閉じる。
「これは今日のお礼だから……チュッ」
「!?…………」
その瞬間唇に柔らかく甘い感触が。何となくそんな気がしたが、やっぱりダメだ。理性を保つので精一杯だ。
「んっ、ちゅっ……はぁ、んっ、優真……」
曜のトロンとした瞳が俺をより興奮させる。ここは観覧車の中、ここは観覧車の中と何度も心の中で呟いて理性をなんとか保つ。
「ちゅっ、……んちゅっ……優真、……好きぃ」
「んっ、俺もだよ、……曜」
どのくらいキスをしただろうか。到着するギリギリまで俺たちはキスを続けていた。
「はぁ、疲れた」
「私も」
「曜がずっとキスしてくるから驚いたぞ?俺が離さなかったら危うく他の人に見られるところだったぞ?」
「しょ、しょうがないじゃん。途中から何も考えられなくなっちゃって。それに優真はあれで満足したの?」
「ウッ!?満足は……してない」
「それじゃ優真も一緒じゃん」
「そ、そうかも」
俺たちはお互い顔を真っ赤にして帰宅した。
「はぁ~」
「どうした、そんなため息なんかついて」
ゴールデンウィークも終わり、俺の隣にいる航平は大きなため息をついた。
「遊びすぎて課題やってなかった」
「自業自得じゃねーか」
俺は曜とデートしたあと、ゆっくりと課題を終わらせた。俺は航平をみてやってちゃんと良かったと感じたのだった。
バレンタイン回じゃなくてごめんなさい。今回はこれで許してください。
それから活動報告を書きました。時間があったら目を通してもらえると嬉しいです。
のぶたかさん、高評価ありがとうございます。
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