ゲームが楽しすぎるぅ!!
んな訳で投下します!
「ここが、貴女方の隠れ家ですか?」
「……そう」
シュヴィ・ドーラに連れられて洞窟のような場所へやって来る。
私も例にならい獣皮のローブを纏い、精霊は体内循環に留めている。
そこに隠蔽魔法を重ね掛して見た目以外は人間となる。
「そこに……誰か居るのか?」
憔悴したような声が奥の部屋から響く。
「……ただい、ま―――リク」
「シュ……ヴィ―――なのか……?」
「……うんっ」
「シュヴィ?シュヴィっ!!」
「リクっ!!」
二人がハグしあう。
お熱いですねー!
「無事だったんだなっ!本当によかったッ!!」
「……うんっ!ただいまッ!!」
しかしながらぁ―――――
「あのー、仲がよろしいのは大変結構なのですが、私のこと―――忘れてません?」
「「……あ」」
「というか……お前、何だ?」
そうリク・ドーラに問われる。
ならば、顔合わせの時間にございます♪
ローブを脱ぎ捨て、姿を曝して名乗る。
「私は
用件は―――私に
「……天翼種が、それも『番外個体』が―――何故?」
「それが……私が造られた理由だからです」
「戦神を倒すのが―――造られた理由?」
「最初はただの推測でした……何故自らは造られた?敵を排除するため?それは先輩方でも普通に可能です。
では何故?我が
なれば強者である己、それに『挑む者』或いは『天敵足りうる者』が現れることを願っているのではないか?と推測しました。
そして、それは私が12年前に龍殺しを成した時に、主が言ったその言葉に答えがありました。
『龍を殺すに至ったか、【番外個体】よ―――我が羽よ、お前は余を弑するまでに強くなるか?』と……」
「それは……」
「すなわち、主は己を越えることができる者を探している。そして、私は主に不完全性故の、主さえも倒しうる力を示すために造られたのだと確信いたしました」
「それじゃぁ、どうやって
「ほう?弱いから無理などとは言わないのですね?」
「そんなんじゃ俺ら人間はとっくに滅んでるっての」
「フフ♪それもそうにございますね♪」
「……リク、打ち解けるの、早い……」
「だってよ?弱者でありながら強者に挑む?最高に愚かじゃねえか、まるで俺達『幽霊』のように!」
「えぇ、弱者だから強者に勝てない?そんな道理、一体何処に存在するので?」
「……そう、だね―――確率論に『0』は、ない……」
「では、これからの道筋を共にするにあたって何かやりませんか?例えば、『幽霊』の合言葉【
「ああ、そうだな!じゃあ三人で復唱だ!」
「―――せーの……」
「「「
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「さて、リク。もうそろそろ、いいんではありませんか?」
「あぁ、そうだな―――其処にいるやつ、誰だ?」
「……驚いた。まさか天翼種が此方側に味方するとは……」
「それより、貴方。名前は?」
「名前は無いが、呼ばれている通り【
「アインツィヒ、ですか。一体何のご用で?」
「シュヴィ・ドーラの作戦には不備がある。それを報告するとともに、戦略を補正するために来た」
「戦略に不備だと?」
「シュヴィ・ドーラの作戦を実行し、もしこの先『
「何だって?それじゃあ一体……ッ」
「付随して報告する。機凱種は受けた攻撃を模倣、再現し兵器を作成することが可能。複数の連結体を使えば、全衝突火力を70%以上で再現可能」
「でも、それでは……」
「そして、この作戦を実行しようとリク・ドーラは『人間』は敗北しない」
「何?」
「何故ならば、我ら機凱種は機械。
「……お前、何言ってるのかわかってんのか?」
「これが、我ら機凱種の意志であるが故に。そして―――死を覚悟した時にシュヴィ・ドーラが、我らに遺そうとした遺志でもあるが故に」
「シュヴィ―――お前……」
「……あの時は、ジブリールが、観察してるって、気付けなかった、から……」
「でも、死というのは覚悟するものではありません。どんな状況でも、無様でも、足掻き続けて、最後に最高の結果を残すまで戦い続ける。それはリクのやっている事と変わりありません。貴女も、どんな状況でもリクに倣い、共に歩み続ければよいのです。絶対に諦めてはなりませんよ?」
「……ん、わかった……」
「……よし、それじゃあ作戦を提示するぞ……」
「どんなん命令であろうと、我らは忠実に従い、こなしてみせよう」
「それじゃあ……」
―――このふざけた戦争を、終わらせよう―――
×÷×÷×÷×÷×÷×÷×÷×÷×
「にゃはぁ~!可愛いにゃあ!修復術式が疎ましいにゃぁ~!せっかくぅ、こんなちっちゃいガブちゃんに会えたっていうのにぃ~♪」
アズリールは修復術式中のガブリールの回りを八の字飛びで飛びまわる。
そのウザさ故にガブリールは修復術式に籠ったのだが、この姉、反省する気はさらさらないらしい。
その神殿に、神殿の主が顕れる、それだけで周囲の空間がねじ曲がり、空間が拡張、収縮を繰り返す。
―――――【
響く荘厳な声音。瞬間的に跪く。その言葉のみで
「天撃の使用により、修復術式中にございます。アルトシュ様」
―――――ほう?天撃をか?―――――
「はい、そして報告します。もう一人の【番外個体】、ジブリールが本格的に動き出しました」
―――――ククッ、そうか、そうか―――――
その、最強故に常に倦怠に沈む主が、普段見せることのない獰猛な笑みを浮かべる。
「どうかなされたのですか?」
―――――やっと、ようやっと、余を弑する者が現れるのか、ククッ、クハハハッ!―――――
「御身に敵うものなど、いるはずがございません。番外個体でも決してあり得ません」
互いを殺し、殺され、その都度に魂を肉体を磨きあげる【戦争】。その概念の権化たる主に、敵うものなどいるはずがない。故に主は常に勝ち、蹂躙という戦いとも呼べぬものを見つめ、常に倦怠に沈むのだから。
殆んどの有象無象は、その最強を前に挑むことも、拒むことも忘れ逝く。そんな……
―――――挑む者なき最強に、果たしてどの様な意味がある?―――――
その笑みを一転、冷めた表情で地上を見下ろした。
その時だった―――
×÷×÷×÷×÷×÷×÷×
『全【
アヴァント・ヘイム。その後方で……
『照準、偏差固定―――
『『『『【
争いを終局へ導く、歴史的な一斉総射が行われた。
×÷×÷×÷×÷×÷×÷×
切羽詰まった、一人の
「後方に熱源を感知ッ!!これはッ―――天撃ッ!?」
瞬間、アヴァント・ヘイムを掠めるように放たれた幾条の破壊の閃光。
それは紛れもない、自分たちの切り札で―――
「な、なんにゃあ!?一体誰が天撃を撃ったにゃ!?」
「不明です!アヴァント・ヘイム内からは何の反応も……!」
―――そして、思い出す。ジブリールの活動を報告される前に伝えられた、カブリールが天撃を使うに至った要因―――
「にゃはぁ~、ナメた真似してくれるにゃぁッ!
―――――くは、ククッ、クハハ、クハハハハッ!!―――――
混乱の中、矢継ぎ早に指示を出したその瞬間。
辺りに響き渡る哄笑。
その声音を轟かせる偉容に、皆が目を剥いた。
―――――そうか!貴様らか!余を弑さんとするものはッ!存外早かったなぁ!クハハハハッ!!―――――
「し、失礼ながらアルトシュ様!
―――――
なおも狂暴な笑みを浮かべ、笑い続ける主の言葉は、リーダーとして指示を飛ばしていたアズリールの思考を一瞬で絶ちきった。
―――――約束を果たしに来たか、我が息子よ……フフ、だがまぁ、最強たる余に相対するは最弱たるのも道理。なぁ、“猿”―――――
黄金に輝く瞳で地上を睨む。
そして、その神意を、右の腕を掲げ、世界の法則をねじ曲げながら告げた。
―――――総員、構えよ―――――
「「「なぁ!?」」」
告げられた言葉に全ての
慌てた様子でアズリールが進言する。
「ア、アルトシュ様!?恐らく
“神撃”―――アルトシュの力を、全ての
間違いなく、機凱種の狙いはその一撃の模倣。
だが、それさえも―――
―――――それがどうした?―――――
その一言で、正気を取り戻したアズリールが叫ぶ。
「総員、天撃構え!その全てをアルトシュ様に捧げるにゃ!主はこの天地の狭間において最強!小賢しい者共の愚かな作戦を前に、何を恐れ惑うにゃ!」
その叫びに呼応して、天翼種たちがその力を開放。アルトシュの腕に捧げる。
アルトシュの白銀に煌めく十八の翼がその輝きを増してゆく。
―――――己が分際をわきまえよ、小賢しき塵芥ども―――――
―――――足掻けもがけ、地を這う虫けらが如何に群れようとも天に及ばぬと終に識れ―――――
宇宙の法則が慟哭し、その腕に“最強”が定義される。
世界が嘶き、その一撃の開放を畏れ喚き戦く。
―――――待ちわびたぞ、我が天敵よ―――――
その言の葉と共に、各々の種族の最高火力と、終焉の一撃が解き放たれた。
かゆ……うま。
疲れたぁ!矛盾が所々あって書き直しの連続。やっと終わったじぇー!!
次回、アルトシュ死す!
デュエルスタンバイ!!