魔法科高校で一目惚れしました!!!   作:んーのん!

2 / 10
第1話「ほのか、ビンタはダメ」

「だから何度も言ってるじゃないですか!!僕はただ好きな人にアタックをしていただけなんです!!」

 

「どうしてそれがなんであんな騒ぎになるのよ!!」

 

入学式が終わった後、僕は生徒会室に呼び出されていた。一体何がいけなかったんだろう。ただ僕はほのかさんに惚れただけなのに…

 

「はぁ〜、恋は盲目とはよく言ったものねぇ」

 

真由美さんがため息をつく。真由美さんもなかなかも美人で身長が低い割りに巨乳だがそれでもほのかさんには敵わないな。

 

「だからといって普通こんなことにはなりませんよ」

 

りんちゃんさんもなかなか美人だ。この学校は美人が多いようだ。総代の人もなかなかのものだった。しかしその中でもやはりほのかさんはずば抜けて可愛い。あれはまさに天使だ。いや、もしかしたら女神なのかもしれない。

 

「もうこれ以上話してもキリがないので今日のところは不問にしておきますが、こんな騒ぎはもう起こさないように!」

 

え?キリがない?もしかしてそれは…

 

「それはつまり僕はもうほのかさんに告白してはいけないということですか!?」

 

「どうしてそうなるの!?」

 

「違うんですか!?」

 

「違うに決まってるでしょ!!!」

 

「やった!!!!」

 

なんだ、焦らさないで下さいよ。もう僕はこの学校をやめるしかほのかさんと付き合う方法はないのかと思ってしまったじゃないですか。

 

「もう疲れた…。えっと、西郷くんだっけ?」

 

「はい!!西郷恭弥です!!気軽に下の名前で呼んでもらって結構です!なんならあだ名をつけてもらっても構いません!どういたしますか?」

 

「あ、うん、西郷くんで」

 

「それだと芸がありません!やはりあだ名にしましょう!!何かありませんか!?」

 

「え、あー、じゃあ恭ちゃん」

 

恭ちゃん…いい、最高だ。

 

「いい響きですね!流石は真由美さんです!!」

 

「あ、うん…てか下の名前…」

 

「あ!!!」

 

「今度は何…?」

 

「真由美さんもあだ名つけたほうがいいですか?」

 

「大丈夫、そうゆうのはそのほのかさんってことして?」

 

ほのかさんと、あだ名で呼び合う…

 

「そんなのできません!!!恥ずかしすぎます!!!恥ずかし死しちゃいます!!!!」

 

「公衆の面前でプロポーズまがいな事しておいてどの口が言うのよ!?」

 

「落ち着いてまゆちゃん、そんなに怒ったらせっかくの可愛い顔が台無しですよ」

 

「かわいっ、、て!誰のせいでこうなってると思ってるの!?てかあだ名つけないで!!それにそんなこと他の女の子に求婚を申し込んでいた人に言われたって全く響かないわよ!!」

 

「響いてましたよね、会長」

 

「ちょ、りんちゃん!?」

 

結局昨日はあのあと1時間くらい真由美さんに説教をくらってしまいそのあとにすぐほのかさんを探したけれどすぐに帰っていたようで1人で帰ることとなった。

 

 

 

 

 

 

そして次の日

僕のクラスはE組か。ほのかさんと同じクラスだといいなぁ。でもほのかさん一科生だから違うクラスになっちゃうのか…。

 

「はじめまして!僕は西郷恭弥!一年間よろしくね!」

 

やっぱり元気が一番!僕は元気よく教室のドアを開いて挨拶をする!

 

「「「………」」」

 

あれ?誰も返事をしてくれない。あれ?誰も目を合わせてくれない…なんでだろう?まあ考えたって仕方がない。とりあえず席に座ろう。

ここが僕の席か…後ろの席の子はすでに他の子話をしている。よし、僕も挨拶をしよう!

 

「やあ、はじめまして!僕は西郷恭弥!気軽に恭弥って呼んでくれ!なんならあだ名でもいいよ!昨日真由美さんに恭ちゃんってあだ名をつけてもらったんだ!どうする?」

 

「真由美さんって誰だよ…まあいいや、俺は西城レオンハルトだ。とりあえず恭弥って呼ばしてもらうことにするよ。俺もレオでいい、よろしくな」

 

「…司波達也だ。俺も恭弥と呼ばせてもらう。俺の方も達也でいい」

 

「よろしくね、レオ、たっつん!そちらの女性方は?」

 

「た、たっつん!?」

 

「ぷ、あはは。私は千葉エリカ。私も名前のほうで。呼び方はエリカでいいわよ。よろしく」

 

「柴田美月です。私も名前の方で呼ばせてもらいますね。私のことも美月で大丈夫です。よろしくお願いします」

 

「ちょっと待て、たっつんってなんだ」

 

「よろしくね!エリカさん、美月さん」

 

「おい恭弥」

 

「なんだいたっつん」

 

「たっつんはやめてくれ」

 

「いいあだ名だと思うんだけど…?」

 

「そうよ、私も呼んであげよっか?たっつんって」

 

エリカさんもそう思うみたいだ。なぜ嫌がるのだろう?

 

「……」

 

「ごめんごめん、冗談だよ達也くん」

 

結局僕もたっつん呼びはやめさせられた。

 

「そういえば恭弥って昨日入学式が始まる前に一科生のところでさわいでたやつだよな?あれ、なんだったんだ?結婚とかどうとか言ってたけど」

 

「僕にもよくわからないんだけど、僕がほのかさんって子に一目惚れしてつい熱くなっちゃって求婚を申し込んでたんだけど、そしたら森なんちゃらくんに絡まれちゃって…」

 

「き、求婚ってお前なぁ…。せめて告白にしとけよ。流石に初対面の人にそんなことされたら驚くじゃすまないだろ…」

 

「そうかな?でも僕にはあの人しかいないって思ったんだ」

 

「恭弥くんって大胆なんだね〜。私ももっと近くで見たかったなぁ」

 

「き、求婚、初対面の人に求婚!?求婚求婚求婚求婚求婚求婚球根球根球根球根…」

 

「おい美月、大丈夫か?」

 

なんか面白そうな人たちだなぁ。友達になれてよかった!

…ほのかさんに会いたいなぁ

 

 

 

 

 

 

ホームルームの後にあった専門授業の見学が終わり、お昼の時間がやってきた。

 

「なあ達也、食堂に行こうぜ。恭弥もどうだ?」

 

ありがたいことにお昼に誘ってもらった。しかし残念なことに僕にはやらなければならないことがあるのだ。

 

「ごめんね、僕はほのかさんの元へ行ってくるよ!また後でね!」

 

ぼくは急いで教室を出た。お昼を食べに教室の外に行ってしまったらどこにいるかわからなくなってしまう。急がないと!

 

「あいつ、そんなに惚れてるんだな。すぐ行っちまったぜ…」

 

「深雪さんよりすごいかもしれませんね」

 

「深雪もなかなかだとおも「ねえみんな!!!」…なんか帰ってきた…」

 

僕は肝心なことを忘れていたみたいだ。だれかそれを知らないか聞きに教室に戻った。よかった、まだ達也たちもいる。

 

「だれかほのかさんのクラス知らないかな!?」

 

「…そもそもそのほのかって子を誰も知らないんだ。わかるわけがないだろう」

 

「そ、そうだよね…。仕方ない、一科生のクラス全部見て回ってくるよ!!」

 

言うやいなや僕はすぐさま走り出していた。

 

「…嵐のようなやつだな…」

 

 

 

お昼時間も終わり、僕は教室に戻ることにした。結局ほのかさんは見つからなかった…どこかで入れ違いになっちゃったのかな…?

 

「よお恭弥、戻ってきたな。お目当ての人は見つかったのか?」

 

「やあレオ。それがどこを探しても見当たらなかったんだよ…てあれ?エリカ今ちょっと怒ってる?何かあったのかい?」

 

「食堂で一科生とちょっとな…」

 

よくわからないけれど何かあったみたいだ。喧嘩とかしたのかな?大丈夫かな?

 

 

 

 

 

 

そして放課後

 

「今度こそはほのかさんを探し出してみせるよ!!行ってくるね!みんな、また明日!!」

 

「おう、また明日…てもういねえ…」

 

「ほんと、騒がしいやつだな」

 

「達也くんは深雪と帰る約束してるの?」

 

「ああ、深雪がこっちに来てくれるみたいだ」

 

「私たちもご一緒してもいいですか?」

 

「ああ、もちろんだ」

 

「深雪ってあの昼のすっげぇ可愛い子だよな?達也の妹の…」

 

「あんたに深雪は無理よ」

 

「なっ、誰もそんなこと言ってねぇだろ!?」

 

 

 

 

 

 

なんでだろう…ほのかさんがいない!!もしかしたら今日は休みなのかな?ほのかさんどこにいるんだろう…

 

「…!?」

 

いた!!ほのかさんだ!!ほのかさんがいた!!何かトラブルでも起こったのかな、なにやらもめてるようだ。ほのかさん、大丈夫かな?

え、CADを起動してる!?何があったんだろう!?あれは攻撃性魔法だ。危険だ!!

校内でのCADの使用が禁止なのは知っているけれど仕方がない。ほのかさんに何かがあってからでは遅いのだ!

手早く腕につけたCADを操作する。

 

「…加速(アクセル)

 

僕の得意魔法、加速。みんながよく使う自己加速魔法の倍早くなる。この距離なら3秒もかからずほのかさんの元へたどり着ける!

 

 

 

 

 

 

「いい加減にして下さい!!深雪さんはお兄さんと帰るって言ってるでしょう!!一緒に帰りたいならくっついてきたらいいんです!」

 

あのメガネの女の子の言うことはもっともだ。だけれど、

 

「でも昼もあまり喋らなかったし、何より二科生にはわからない話だってあるんだ!」

 

「そうよ!ちょっと時間を貸していただくだけなんだから!」

 

他の一科生は言うことを聞かない。

 

「なんの権利があって2人の仲を引き裂こうとするんですか!?」

 

司波さんは二科生の人たちと仲よさようにしている。それはちょっとくやしいけれど今回のことは完全に一科生が悪い。司波さんの迷惑も考えないで、一科生になったことを誇りに思っていた自分がバカみたい…

 

「同じ新入生なのに、今の時点であなたたちがどれだけ優れているっていうんですか!?」

 

「ブルームとウィードを同列に語らないでもらおう。昨日のわけわからないやつといい、ウィード風情が楯突くんじゃない!」

 

まさか、ここで攻撃魔法を!?

 

「二科生風情が!?」

 

危ない!?

すると赤い髪の女の子が警棒のようなもので森なんちゃらくんのCADを弾いた。すごい…なんな動きが出来る子もいるんだ…

でもとりあえず

 

「これで丸く収まっ…」

 

「ブルームがウィードに劣るなどあってたまるか!?」

 

てなかった。今度は他の子たちが魔法を使おうとしだした。やめようと即しても誰も聞こうとしない。こうなったら、

 

「ほのか、何する気!?」

 

「私の魔法でみんなを止める!」

 

「ダメだよほのか!」

 

みんな静まって!

 

あれ?なんだろう、後ろからすごい風が…

 

「へぶしっ!?」

 

「きゃ!?」

 

「やめなさい!自衛目的以外の……あれ?恭弥くん!?」

 

え、何かが急に私の方へ飛んできた。私はそれに押し倒されるように倒れてしまった。

それとだれかが止めに来てくれたみたい。この声は多分生徒会長だと思う。よかった。

 

「ほのか!?」

 

雫の声が聞こえる。それにしても一体何が…あ、私の魔法!?

 

「ぎゃああああああ!!!!!!目が、目がああぁぁぁ!!!!!」

 

この声昨日の!?それより大変!!私の閃光魔法がこの人の目の前で発動してしまってみたい!!!

 

「ご、ごめんなさい!!」

 

ど、どうしよう、、、

 

「えっと、、どうゆう状況これ?」

 

生徒会長が戸惑ってるみたい。うぅ、最悪、、、

 

「すみません、悪ふざけが過ぎてしまいました」

 

司波さんのお兄さん…みんなをかばってくれるの…?

 

「どうゆうことだ?」

 

風紀委員長も一緒だったんだ。お兄さん、大丈夫なのかな…?

というか、重い…

 

「森崎一門のクイックドロウは有名ですから、後学のために見せてもらおうと思ったんです。あまりにも真に迫っていたため手が出てしまってみたいです。それに条件反応で起動プロセスを実行するとは…流石は一科生です。彼女が使った魔法も見たとおりただの閃光魔法でしたでしょう?」

 

「この魔法を使うことに気づいていたのか?」

 

「分析は得意ですので」

 

すごい、起動式が読めるなんて…

 

「ほう、君は誤魔化すのも得意らしいな。ならこっちの急に現れたやつのことも誤魔化してみろ」

 

「彼は今閃光魔法を使った彼女が魔法を発動しようとした姿を見て止めようと自己加速術式をつかってきたのでしょう。そうしてここへたどり着くと同時に彼女の起動式を打ち消すために七草会長が放った魔法に当たったのだと思います」

 

「自己加速術式だと?そうだとしても流石に速すぎると思うが?」

 

「じ、自分、加速魔法は得意なんです…。僕は加速魔法に特化した人間なもんで」

 

あ、この人、昨日の人だ!あの、き、求婚してきた人だ…!昨日はこの人のおかげで大変な目にあったけど、私を止めようとしてくれてたんだ…あとやっと私の上からどいてくれた…

 

「ほう」

 

「摩利、もういいじゃない。それよりも恭弥くん、ごめんなさいね。大丈夫かしら?保健室に連れて行きましょうか?」

 

「大丈夫です、頑丈だけが取り柄なので、、それよりもほのかさん!!怪我はありませんか!?押し倒してしまって申し訳ありません!!!」

 

「押し倒しって、え、え、だ、大丈夫ですから、とりあえず頭をあげてください!」

 

またこの人は大きな声で恥ずかしいことを言う!

 

「全く、相変わらずね。怪我がなくて何よりだわ。私も今後気をつけます、本当にごめんね」

 

「いえ、これは突然現れた自分が悪いんです!真由美さんが気にすることはありません!」

 

この人、生徒会長と知り合いなんだ…そういえば昨日、あのあと生徒会室に連れていかれていたっけ?

 

「ほのかさん、お手を。立てますか?」

 

「あ、ありがとう…」

 

なんかお姫様みたいな扱いだなぁ…恥ずかしい…

 

「…会長もこうおっしゃられているのでとりあえず今日のことは不問とします!今後こう言ったことがないように」

 

「それじゃあね、達也くん、恭弥くん」

 

そう言うと生徒会長と風紀委員長が去っていった…。

 

一科生のみんなも諦めて帰って行くみたい。私は、えっと、

 

「あの、私を助けようとしてくれてたんですよね?昨日は変な人に絡まれたって、ちょっと困ってたんですけど、さっきはありがとうございます!」

 

「ほ、ほのかさん…。で、でも結局場をかき乱してしまったり、迷惑を…」

 

こういうところは謙虚なんだなぁ…

 

「ううん、本当に助かりました。ありがとうございます!」

 

「私からも、ありがとう」

 

雫…

 

「ほ、ほのかさんとお友達さん…」

 

「お、お友達さん…?」

 

この人私の名前は知ってるのに雫の名前は知らないんだ…そういえば私もこの人の名前知らない…

 

「彼女が恭弥の言っていたほのかさんか…」

 

司波さんのお兄さん!?私の名前、この人何を言っていたんだろ…恥ずかしいこと言われてなかったらいいんだけど…

 

「あ、あの、お兄さんもさっきはすみませんでした!」

 

「みんなを庇ってくれてありがとうございます」

 

「別に大したことじゃないよ。それに同じ一年だ、お兄さんはやめてくれ。普通に達也でいい」

 

達也さんって言うんだ…

 

「はい、達也さん!私は光井ほのかです、よろしくお願いします!」

 

「私は北山雫。よろしくね、達也さん」

 

「あの!僕も自己紹介してなかったのでいましてもいいでしょうか!!」

 

「え、あ、うん」

 

「僕は西郷恭弥と言います!!気軽にき、恭弥って呼んでください!!!!雫さんもどうぞ下の名前で!!なんならあだ名でもかまいませんよ!!」

 

「あれれ、どうしたの恭弥くん?ほのかはあだ名呼びダメなの?」

 

「そ、そんなほのかさんがあだ名呼びなんて…そんなの恥ずかしすぎる!!!!!」

 

「こいつは羞恥心の基準がわからん…」

 

あはは…恥ずかしい…

でもとりあえず、

 

「よろしくね、恭弥くん!」

 

「はうぅぅ…き、恭弥くん、恭弥くん…」

 

あれ?何かボソボソ言ってる…

 

「ほのかさん!!!大好きです!!!!!」

 

「へ…?」

 

間の抜けたような声が出てしまった。

というか!

 

「こんなところでそんなこと大声言わないで!!!!」

 

「へぶしっ!」

 

ああ恥ずかしい…それに人生初ビンタしてしまった…

みんな笑ってるし、もうもう!この人はなんでこんな簡単に好きとか結婚してくれとか言えるんだろう…

あれ?ビンタ?あ、

 

「ほのか、ビンタはダメ」

 

「ご、ごめんなさい!!!」

 

 




もうなんか適当な感じが…

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。