魔法科高校で一目惚れしました!!! 作:んーのん!
主人公とほのか2人だけだと話がなかなか作れない…
「ほ、ほ、ほ、ほのきゃしゃんはききききゅうじ、ちゅのといはいつもなにをし、ているんでふか!?」
「ご、ごめんかみかみだし区切るところおかしいしで何言ってるかよくわかんない…」
雫はバイアスロン部の見学へ行ってしまい、今は恭弥くんと2人っきりだ。入学してから中々濃い一週間を過ごしてきたけれど恭弥くんと2人きりという状況は初めてだ。私も初めは少し恥ずかしく緊張していたのだけれどご覧の通り恭弥くんが異様にテンパっているため私は逆に落ち着いている。
「そ、そ、それはごめんなさい別にた!いした!ことを聞こうと!した!わけじゃないんですた!だちょっと!ちょびっと!だけ恥ずかしくて!つ!い先週の水曜日のお昼の12時50分頃に聞いた!質問と同じ質問をしてしまった!だけで別に前に話して!いた!だいたこと!を忘れて!しまった!訳ではありませんきちんと覚えています安心して!ください!!!!」
「うんタ行で区切るのやめよ!?」
今ちょっとものすごいこと聞こえたきましたけれど何言ってるか全然わかんない。それでもタ行で区切っていることに気づいた私を褒めて欲しい。これでも一週間一緒にいたんだもの、森鎌くんほどじゃないけれど西言もある程度理解できるようになったはずである!
「ご、ご、ごごごごごめんなさ!!!いそ!!んな別に別に別にそ!!んなつもりちゃうかったんやけ!!どほんまごめんなさ!!別にほのかさ!!ん困らせたいわけ!!やないねんなほんまにあとせ!!ほんとにちゃんと休日の日に何し!!てるか覚えてるからねせ!!んせ!!んしゅうの日曜日なんかにゅうがくし!!きの前の日でお昼す!!ぎからし!!ーちゃんと電話でお話し!!してて気づいたら夜おそ!!くになってて夜ごはんも食べてないと思ったら実はし!!ーちゃんは食べててほのかさ!!んは実は一人で話し!!ていて永遠と一高への憧れをかたって次の日のにゅうがくし!!き遅刻し!!かけ!!たんだよね!!!」
うん次はサ行だね。何かすごーく私に関する重要なこと言っていた気がするんだけど全くわかんない…
「恭弥くん、一旦落ち着こう?」
「ほ、ほ、ほのかさんが僕に触った僕に触った僕に触っぽぉーーーうっ!!」
「き、恭弥くん!?しっかりて!こんなところで寝ちゃダメーっ!」
やっぱり私この人と2人っきりなんて無理みたい。
「ほのさん!!!!!!!!!!!」
「は、はい!?」
倒れ込んだと思ったら突然立ち上がって大声で私の名前を叫んだ。それはもう本当に大きな声で。周りにいる人全員が恭弥くんに注目する。
「こ、今度はどうしたのそんな大声で…?」
「ほのかさん…」
「は、はい…」
今度は静かな声でつぶやくように私の目を真剣に見つめて…
「ほのかさんはたっちゃんのどこにほれたんですか!!??」
あ、さっきと呼び方違う。結構適当なんだなぁ…え?
「き、急になんでそんなことを!?」
「別に急ではないと思うのです僕はほのかさんが大好きなのであってそのほのかさんがたってぃんにぞっこんラブである理由を聞くことくらい不思議ではないはずで!!!」
「き、恭弥くんに正論を言われた!?」
というかまた達也さんの呼び方が違う…
「なんだって!!!それはつまり僕が正論を言うのがおかしなことだっていうのかい!?」
「…!?き、恭弥くんがなんだってから始めたのにまともな返事が返ってきた!?」
「なんだって!!!それはつまり今まで僕が何を言ってるかすらわからないやつだっていうのかい!?」
「うん!!!」
「なんだって!!!そんな酷いじゃないかほのかさん!!!なんでそんなことずっと黙ってたんだい!?そうやって僕をバカにしていたのかい!?」
「みんなずっと言ってたよ!?恭弥くんが人の話をあまり聞かないからだよ!!」
「なんだって!!!僕はきちんとみんなの話を聞いているよ!!!ほのかさんと話したことなんてそれがいつどこで話したことなのか分単位で覚えてるくらいなんだよ!!!」
「さっきそれっぽい発言聞こえたけど流石にないかな〜ってスルーしたけどちょっと本気で怖いよそれ!?」
「なんだって!!!好きな人との思い出を大切にすることの何がいけないんだい!?」
「別にそんなことは言ってないよ!!私だって達也さんと話したことは忘れたくないけれどそれ「ほのかさん!!!」…は、はい…」
「まんまと誤魔化されかけましたがそうはいきませんよ!!ほのかさんはたつやん⤴︎のどこが好きなんですか!?」
「え、えと、それは…」
「さあ!!僕はどんなことを言われたって耐えてみせる!!」
「……き、きっかけは一高の入学試験だったの…。実技試験の時にね、私と達也さんは同じところで試験を受けて「もういいです皆まで言うな!!!」…まだ大したこと何も言ってないよ!?」
「よし!!ほのかさんが達也さんへの愛を語って下さったおかげでもう一度言っておこうと言う気持ちになりましたので言わせていただきます!!!」
うんまだ何も語ってないんだけどね。それにあ、愛なんて…うぅ…
「う、うん、何かな…?」
「ほのかさん…」
「は、はい…」
「ほのかさん大好きです!!!!」
「え、ちょ、こんな道端で急にっ…!?」
「いいえ言わせてください!!ほのかさん、例えほのかさんが司波達也ん⤴︎のことをどれだけ愛していようとも僕はあなたのことを諦めせん!!!一目見た時から僕はあなたのことに心を奪われてしまったのだから!!!必ずたつやん⤵︎からあなたののとを奪ってみせます!!!!」
「うん…がんばってね…」
まだ知り合って一週間。そんな人に二度も告白された。私には他に好きな人がいるのに。彼の好意は本気であることがわかるしけれども私は彼のことが好きなわけでもない。他に好きな人がいるのに、達也さんが好きなのに、私はこの人と付き合ったら毎日が楽しいのだろうと思った。別に嫌いじゃないけど好きというわけでもない。けれど私はこう返事をしていた。
「ひゅうひゅう〜やるじゃねぇか西郷の〜」
「がんばれよ〜」
「付き合ったら教えてね西郷ちゃん〜」
「お前ならやれるよ西郷どん!なんてったってあの店のジジイの愛人のバアさんの姉貴の孫なんだ!」
「そうだぜドン恭弥!お前はあのジイさんの愛人の息子の母親の姉貴の娘の息子なんだ!そんなお前にできねぇかとはねぇよ!」
気づけばこの再告白をこの道を通る人のほとんどが見ていた。ここはまだ学校のすぐ近くであるため一高の生徒も結構いる。というか今叫んでいたおじさんたち誰だろう…
「なあ風祭、こいつらほんとに入学して一週間なんだよな?こんなところであんなラブコメやってるけど普通あんなの知り合って1週間ちょっとのやつがやるようなことじゃないんだが…」
「きっとあいつらが生きている世界と私たちが生きている世界は時間の流れが違うんだよ。さっきの話も聞いただろ?あいつらまだ入学一週間のくせに手作りお弁当まで作って、そしてさっきのお姫様抱っこだ。世界そのものが違うのさ」
「説教はまだ終わってないのにどこへ言っているんだ風祭、萬谷」
「「げっ」」
次の日の放課後、私たちは雫の希望でバイアスロン部へ見学に来ていた。雫は昨日のうちに説明を受けたみたいだけれど私と恭弥くんは初めてなのでまずは競技の説明を聞くこととなった。
「魔法で撃ち抜く…」
このバイアスロンという競技はスケートボード(冬はスノーボード)で移動しながらコースに設置された的を魔法で撃ち抜いき、ゴールまでに撃ち抜いた的とゴールタイムを競う競技だそうだ。
雫がものすごく入りたがっているようなので私も入ることにした。すると恭弥くんも私に続いて入部しようとしたのだが1つ問題があることを思い出した。
「恭弥くんって加速とあのサイオンの鎧以外に使える魔法ってあったっけ?」
「達也さん曰くただアホなだけであって普通に使える魔法もあるはずだって言っていたけれど…」
達也さんはもっと優しい言い回しだったと思うけど。
「ふっふっふ…なんと、僕はこのサイオンの鎧からサイオンの弾を撃ち出すことに成功したのです!!見てください!!」
そういうと恭弥くんはサイオンの鎧を纏って右手を天にかざした。
改めて見ると不思議なものだ。恭弥くんは基本的に加速時にしかサイオンの鎧を纏うことがないためあまりはっきりと見ることができないのだけれどこうしてみると淡い緑色の光が恭弥くんの全身を覆っている。そういえば昨日、雫は一瞬だけれどこれを体験したそうだ。一体纏っている方はどのような感じなのだろう…
「はっ!!」
すると右手から緑色のサイオンの塊が放出され空へと飛んで行った。
「どうです!?」
どう、と言われても…
「サイオン粒子塊射出とは違うの?」
雫の言う通りすごく似ている。
「チッチッチ」
恭弥くんが指を振りながらそれを否定してきた。言い方が気に障ったのか雫にスネを蹴られている。
「ぼ、僕はサイオンの密度を変えれるんです!!すごいでしょ!?」
そういうと次は地面に向けて先ほどのサイオンの塊を撃つ。そしてその塊は地面にぶつかると弾けて消えてしまった。
そしてもう一度サイオンの塊を放つと次は地面が少しかけた。
「どうでしょう!!威力もだいぶあげれるんです!!そしてCADいらず!!どうでしょう!!」
確かなこれならいけるだろう。部長である五十嵐先輩も少し驚いているみたいだけどこれならば競技に問題はないとのことだ。
そして恭弥くんにはあの最速音速を超える加速がある。もしかしたら恭弥くんはものすごい選手になるのかもしれない。
と思ったのだが
「前に進みません!!!」
「「「……」」」
どうやら恭弥くんが加速できるのは自分自身のみらしくスケートボードを加速で動くことはできないらしい。そして恭弥くんは他の魔法が使えない。
「ど、どうしたらいいですか!?」
「あ、うーん…そ、そうだ私もうそろそろデモの時間だからちょっと行くね!」
「え、部長?五十嵐部長!?」
み、見捨てられた…
「…とりあえず私たちもデモ見に行く?」
「そ、そうしよっか…」
「は、はい…」
異様に落ち込んでいる恭弥くんをなだめながら私たちもデモに向かおうとしたのだが、サイオン波酔いを起こしていた狩猟部の人たちと遭遇し、介抱を手伝うことになり、その間にデモは終わってしまっていた。
「3人ともさっきはありがとうね。私は明智英美。日英のクウォーターで正確にはアメリア=明智=英美=ゴールディ。エイミィって呼んでね」
「私は北山雫。よろしく」
「光井ほのかです。よろしく…エイミィ」
「うんよろしく!雫、ほのか!」
勢いよく手を握ってくる。フレンドリーな人だなぁ。
「それでこちらのあなたは?」
「はじめまして!!僕は西郷恭弥!!気軽に名前で呼んでもらってかまいません!!なんなら僕もあだ名でも!!この前真由美さんに恭ちゃんってあだ名をつけられたんだ!!でも結局呼ばれてなくて寂しいからそう呼んでもらっても大丈夫だよ!!」
「あ、うんよろしくね、恭弥くん」
フレンドリーなエイミィでもちょっとひいてるみたいだ。私たちの時もそうだったけど勢いのある挨拶は初めての人は誰だってそうなるだろう。あの達也さんでも少し気圧されたくらいだそうだし。
「あだ名でもいいんだよ!!」
「え、遠慮しておくわ…」
そんなにあだ名で呼んで欲しいんだ…
「そんなに呼んで欲しいならほのかに呼んで貰えばいい」
「え、私?」
「そ、そんな、ほのかさんが僕をあだ名で呼ぶなんて…恥ずかしい!!!」
前もそんなこと言っていたような…やっぱり彼の羞恥心はよくわからない…
「そんなことでは達也さんには勝てないよ」
「た、たってぃんに…」
どんどん達也さんの呼び方が変わっていくような…というか雫は一体何を言いだすのだろう。
「そう、今は恭弥もたってぃんも同じ名前呼び。けれどここで恭弥があだ名で呼ばれるようになるとあだ名呼びと名前呼びと2人の呼び方に差が出てくる。つまり呼び方では恭弥の方が勝るということ。達也さんとはレベルが違うんだよ」
「た、たつぽんに、勝る…レベルが、違う…」
呼び方一つで何か変わるものなのかな…?
「恭弥それであなたはどうするの?」
「あだ名で呼んでもらいます!!!!」
「よろしい。ならば恭弥もあだ名で呼ぶでき」
「イェスマム!!!ほ、ほのかさん!!これから自分のことはあだ名で呼んではもらえませんか!?自分はほのかさんのことを…のんちゃんと呼びます!!!」
い、一体この2人はなんなのだろう…
「というかそんなの無理!!お互いにそんなあだ名で呼び合うなんて恥ずかしすぎるよ!!!というかのんちゃんってどこから来たの!?」
「ほのかののをとったんだね。森…くんや達也さんにつけたあだ名のセンスから少し心配だったけどましでよかった」
「そうだね変なのじゃなくてよかった…じゃなくてそういう問題じゃないよ!!それに森…くんはともかく達也さんなんてあだ名統一してないけどね!!」
「どうしても呼んでくれないというならば自分は呼んでもらえるまで!!よ、呼んでもらえるまで、、呼んでもらえるまで…どうしましょうしーちゃん師匠!?」
「泣けばいい」
「泣きます!!!」
「泣かれても呼ばないよ!?」
ほんとなんなのこの2人!?
「仕方ない、ほのかの小学校の頃の恥ずかしい話を…」
「な!?ひ、卑怯だよそんな昔のことだしに使うなんて!?」
「小3の夏の別荘の話?それとも小4の授業中の話?それとも小6の修学旅行?」
あ、悪魔だ!!いつのまにか雫はこんな悪魔になっちゃったの!?
「き、き、きょ、きょうちゃ「待ってください!!!」…」
「そんな脅しのようなことをして呼んでもらっても意味がありません!!」
「泣くのも脅しだけどね」
「脅して呼んでもらうくらいなら今のままで結構!!呼んでもらえるまで僕は待ちます!!!」
「だってさほのか」
……昨日助けてくれたりとかこういうところは無駄にその、か、かっこよかったりする…
「き、恭ちゃん…」
「の、のんちゃん…こ、これか!らも恭ちゃんって呼びつづけ!てね僕もこ!れか!らはのんちゃんってよびつづけ!るか!らねやっぱりほのか!さ!んいやのんちゃんは天使だねいや女神だやっぱりのんちゃん大好きだ!!!」
「うんだからカ行で区切るのやめよ!?」
最後の方区切ることなく言い続けたからすごい恥ずかしいこと聞こえちゃったけど聞かなかったふり。ものすごい恥ずかしい!!!
「ぷ、ぷしゅ〜」
「き、恭ちゃん!?今度はどうしたの!?」
「どうやらあだ名呼びが恥ずかしすぎて気絶したみたい」
「………まだ私たち入学して一週間なのにほのかたちはなんでそんな濃いラブコメしてるの?もしかして私が薄いの?というか私があなた達とはじめましての挨拶なのになんでこんなに空気なの?」
そ、そういえばそうだった…
「あ、ごめんエイミィ。忘れてた」
「あれ、どうしてだろう、校舎の中だから陽の光が当たらないのかな?自分の影が薄く見えるよ…」
「ご、ごめんねエイミィ!!」
なんかこれでいいのかもうわかんないや…