魔法科高校で一目惚れしました!!!   作:んーのん!

7 / 10
まさに自己満足。ごめんなさい。


第6話「僕はバカじゃない!!」

彼はきっとアホなんだと思う。別に勉強ができないとかではない、アホなんだ。入学式でのあの告白騒動、入学3日で森宮くんと模擬戦してこけて少しの間だけど森宮くんの性別変えちゃうし、それに今週はOGに拉致された想い人を追ってそれを止める手段として校舎裏の破壊、そしてその後に道端での公開告白。

まだ入学して一週間しかたっていないのに達也くんとは別の意味で有名人になっている彼。

そして今日は、今日は…

 

「ほんとなんなのよ!!!あなた一体なんであんなことしたの!?」

 

「足が滑ってしまいました!!」

 

「足が滑っただけであちこち破壊されたらたまったもんじゃないわよ!!!!」

 

そう、今度は実験棟の並木道を破壊してきた。もうなんなのこの子。

それにその場の被害者?である達也くんからの報告書にもわけのわからないことを書いているし…そりゃこの子が絡んでたらそうなるかもだけど…それでも!

 

「突然空から降ってきたって何よ!?」

 

「違います真由美さん!!屋上からハイフライフローです!!」

 

屋上から並木道めがけて屈伸式ダイビンクボディプレス!?

 

「いやほんと何してるのよ!?というか屋上で何してたのよ!!」

 

「たつなりの監視です!!」

 

よし、一旦落ち着こう。はいすって〜、はいて〜。

うんもうやだこの子。森宮くんと同じで達也くんに惚れちゃったの?入学早々告白事件を起こしていたのに光井さんはどうしたの?というかそれあだ名じゃなくてもう違う名前になっちゃってるし。

 

「なんでそんなことしてたの?」

 

「故意に魔法で攻撃されているたっちーを見たのんちゃんとしーちゃんとエイミィが現場の証拠を抑えて生徒会に見せれば取り合ってもらえるんじゃないかとのことで僕も監視に参加しました!!」

 

「うん誰?」

 

この前光井さんをあだ名で呼ぶのは恥ずかしいって言ってたし光井さんじゃないとしたら…うん誰?何この子、ほんとにもう乗り換えちゃったの?確かにあの模擬戦の時だけでみてわかるくらい光井さんも達也くんにぞっこんラブだったれど、一昨日公開告白で諦めません宣言してたんじゃないの?

 

「僕は西郷恭弥です!!!この前恭ちゃんというあだ名をつけてもらったはずですがお忘れになってしまったのでしょうか!?生まれてこのかた一度会ったことのある人には忘れられたことがないためかなりショックです!!!」

 

「うん知ってる忘れてない大丈夫もうほんといやあなた」

 

「なんだって!!!ちゃんと覚えていてくれたんですね!!まじですよね!!」

 

「うんエンセリオ、まじだからその子たち誰か教えて」

 

「では一体誰に聞いたのでしょうか!?ま、まさか…真由美さん、幽霊なんてもの、まだ信じているのですか!?そういうのは中学生で卒業しておきましょう!!!」

 

「うん違うしあなた中学生まで幽霊信じてたのね。普通みんな小学生で卒業してるわよ。それと誰か聞いてるのはあなたと一緒に達也くんを監視してた子達のこと」

 

「のんちゃんとしーちゃんとエイミィです!!」

 

「だからそれが誰なのかわからないのよ!!」

 

「おそらくそれは光井ほのかさんと北山雫さん、それと明智英美さんという方だと思います、会長」

 

すると扉の方から恭弥くんとは違う声が聞こえてきた。今は私以外の他の役員は別の仕事で生徒会室を出払っている。その一人が戻ってきたのだ。本来なら今私がしていることも懲罰委員会の仕事であるはずなのだけれど会話が成立しないと私の方へ連れてこられたのである。何を思って私ならこのアホと話ができると思ったのだろうか、あとで話をする必要があるわね。

 

「ただいま戻りました、会長」

 

「おかえりなさい、深雪さん」

 

それで結局光井さんなのね…あれ?てことはあだ名呼び?

 

「恭弥くん光井さんのことあだ名で呼んでるの!?」

 

「そうなんです!!これでたつきちより一歩リードなんです!!」

 

「恥ずかしいんじゃなかったの?」

 

「一度気絶しました!!!」

 

あ、やっぱ恥ずかしかったんだ。というかそれだけで気絶ね…シャイなのかなんなのかほんと不思議な子ね…。いっそのこと光井さんと付き合ってくれたら…

 

「それで会長、どうして恭弥くんがこちらに?」

 

「屋上から時速800キロの速さで達也くんめがけてボディプレスして実験棟の並木道を破壊したのよ」

 

「お兄様を?」

 

あ、これ深雪さんには言ってはいけないやつだ。でももう遅いか、すごく寒い。やっと過ぎ去った冬が戻ってきたみたい。

 

「どうゆうことですか、恭弥くん?」

 

「誤解だよ深雪さん!僕はたつにゃんを狙ったんじゃなくてたつにゃんを狙っていた人を狙ったんだよ!!!足が滑ってたつにゃんの方へ行っちゃったけど!!」

 

珍しく恭弥くんが怯えてる…。そういえばよく森宮くんと一緒に氷漬けにされてるって話を聞いたことがある。ほんと一体なにしてるのかなこの子

 

「結局はお兄様を攻撃したことには変わりないのですよね?」

 

「大丈夫だよ安心して!!怪我をしたのは僕だけでやんたつは華麗にかわしたから!!」

 

実は恭弥くん怪我してます。包帯まみれでちゃんと治療したあとにここにきています。

 

「言い訳は聞きたくありません」

 

「ひっ!?お、お慈悲を〜っ!!!」

 

あ、凍らされた。

数十分たってやっと恭弥くんが元に戻った。

 

「とりあえず恭弥くん、3つ言わせてもらうわね」

 

「なんでしょうか!?」

 

「まず1つ、校内での魔法の不適切な使用は禁止しています。前回は光井さんと北山さんをたすけるため、今回は達也くんを故意に攻撃した生徒を捉えるためということだけど過剰防衛すぎるの。前回は摩利が原因であるOG2人の責任にしたけれど今回はきちんと懲罰を受けてもらいます」

 

「わかりました!!以外このようなことがないよう気をつけます!!」

 

「2つ、今後このような事態にあったとしても加速魔法で出していい速度は200キロまで。SSボード・バイアスロン部に所属するようだけれども、部活でもその速度制限は守ってもらいます。ただし、普通そんなことは起こらないのだけれど、もし命が危ないような危機に瀕した時のみ使用を許可します」

 

「死にそうな時だけ全速力ですね!!わかりました!!」

 

「そして3つ」

 

「今度はなんでしょう!!」

 

「特にないわ」

 

「なんだって!!!」

 

✳︎その後しっかりと罰を受けました✳︎

 

 

 

 

 

 

 

そして勧誘週間も終わり恭弥は並木道を破壊した罰として今月中は放課後、部活前に構内の清掃活動をすることになっていた。そのためいつもなら全ての講義が終わるとすぐにAクラスへやってきて一緒に帰っていたのだけれど最近は私と雫だけで先にクラブへ向かっている。

そして達也さんを狙っていた生徒の写真を生徒会に匿名で投稿したけれど音沙汰はなく、自分たちが撮った写真があまり証拠となるようなものではなく少し自己嫌悪に陥っていた時に剣道部の主将である司甲を見つけて跡をつけることにした。

 

「どごへ行くんだろうね。そろそろ学校の監視システム外にでるよ」

 

「そうだね…」

 

エイミィが朝はキャビネットで登校しているのを見たことがあると言っているため司甲の家がこっちの方角というわけではないようだ。

不安が溢れてくる。それは雫もエイミィも同じようだ。けれど私たち三人なら大丈夫。そんな浅はかな考えで私たちは引き続き跡を追うことにした。

 

「あっ!」

 

すると突然彼は走り出した。もしかしたら私たちのことに気づいたのかもしれない。とにかく私たちは司甲を追うことにする。

 

「あれ?いない…」

 

路地のようなところに入ったところで突然司甲は姿を消した。

 

「「「「……!?」」」

 

突然のエンジンの音に驚くのも束の間バイクに乗った男たちに囲まれてしまった。

怖い。明らかに私たちに敵意を示している。

 

「二人とも、合図をしたら走るよ。CADのスイッチを入れて」

 

こんな状況なのに雫は落ち着いている。私はただ焦るしかなかったのに。そう思いつつも言われた通りCADのスイッチを入れて走る準備をする。

 

「ふん、コソコソと嗅ぎ回って…我々の計画の邪魔をするネズミは…」

 

そう言って一人が近づいてくる。

 

「今!!」

 

雫の合図とともに私たちは走り出す。

 

「逃すな!!」

 

「ただの女子高生だと思って、舐めないでよね!!」

 

エイミィが追ってくる男の人たちに魔法で迎撃する。

 

「エイミィ!?」

 

「自衛的先制攻撃ってやつだよ!」

 

やりすぎにも思えたが私たちはなりふり構っていられなかった。

 

「それなら私も!」

 

目くらましの閃光魔法を使う。

 

「ぐっ、目が…!?」

 

相手の男の人たちの目を潰し、全員無力化した。これならいける。無事逃げ切れる。

 

「クソッ…化け物め…これでもくらえ!!!」

 

そういって一人が指輪のつけた腕を前に出すと突然頭に激しい痛みが走った。

 

「きゃあっ!?」

 

痛みに私たちはその場に倒れこんでしまう。逃げなければいけないのに…痛みに耐えられず立ち上がることもできない…

 

「ふふ、苦しいか?司様からお借りしたアンティナイトによるこのキャストジャミングがある限りお前らは一切魔法が使えない」

 

あ、アンティナイト…なんでそんなものを…

アンティナイトは一般市民が手に入れることのできないものだ。

色々考えようとするけれど痛みが思考をさせてくれない。

 

「始末するか」

 

「ああ、手筈通り」

 

始末…つまり殺すということ。怖い。けれど逃げれない。頭が割れるように痛い。逃げれない。なんでこんなことに…ただ私たちは達也さんに手を出す人に処罰を受けて欲しかっただけなのに…

 

「我々の計画の邪魔をするものは消えてもらう」

 

そういうと男はナイフを取り出した。

ああ、殺されるんだ。私はここで殺されてしまうんだ。私も雫もエイミィも…

ナイフが振り下ろされる。私は恐怖に目を瞑ってしまう。

 

「だ、誰か…」

 

達也さん…

 

「200キロ減速豪腕ラリアット!!!!」

 

ナイフは振り下ろされることなく目を開けると男は三回転して倒れてしまった。

 

「貴様ら、のんちゃんたちに何をしている!?」

 

「き、恭ちゃん…」

 

ああ、この人はいつも私たちを助けてくれようとしてくれる。

 

「き、恭弥が、なんでここに…」

 

「清掃活動をしていたらのんちゃん達が剣道部の主将先輩を追って行くところが見えてね!!彼がたつなりんに危害を加えようとした人なんだろ!?だったらのんちゃんたちも危ないかもしれないじゃないか!?それより大丈夫かい!?」

 

「だ、大丈夫だよ…ただ、あの人のアンティナイトが…」

 

「なんだって!!!まさかこれはキャストジャミングだって言うのかい!?」

 

よかった、ちゃんとそれくらいは知ってるんだ。そういえばアホなだけで勉学ができないわけじゃないんだった。

 

「そうだ!!しかしなぜだ!?お前も魔法師だろ、なぜ動いていられる!?このアンティナイトは高純度の特注品なんだぞ!?」

 

「めっちゃ頭痛いわ!!!けど僕がやらなきゃ誰が三人を助けるんだい!?魔法は使えないけれど僕だってある程度武術の心得はあるんだよ!!!」

 

「ならば今見ると魔法を使ってこいつを吹き飛ばしただろう!?それは一体どうしてだ!?」

 

「遠くから加速してきたんだ!!途中で効力が切れてもバランスさえ保てればそのままいける!!減速したとしても元の速さが段違いだったら関係ないんだよ!!!そして頭が痛いからそれやめてくれるかな!?」

 

「おい、出力を上げろ!!」

 

「やめてよ!!!!」

 

そういうと恭弥くんはアンティナイトの指輪をはめた人に突撃して行く。

 

「バカか、ただ突っ込んでくるやつがあるか!!」

 

「僕はバカじゃない!!!真由美さん曰く僕はバカじゃなくアホなんだ!!!」

 

どっちでもよくない?

恭弥くんは振り下ろされるナイフ足で蹴り飛ばし、そのままを右手を左手で掴みそのまま脇の下潜り抜ける。そしてそのまま振り返るように方向転換する。相手の右手を左手で掴んだまま向かい合った形になる。そしてその手を自分の方へ勢いよく引き寄せて

 

「レインメーカー!!!!」

 

胸板に目掛けてラリアットした。

そうして一回転して倒れこむとそのまま気絶したのかキャストジャミングの効力が切れる。そして頭痛も段々となくなる。

 

「よし、魔法が使える!!さぁ、お前の罪を数えろ!!加速200キロ高速スリングブレイド!!」

 

恭弥くんは残っている二人のうちの一人にものすごい速さでランニングネックブリーカーを仕掛けた。いや、あれは変則ランニングネックブリーカーだ。地面に叩きつけられその男も気絶したようだ。

そしてきっと今の決め台詞は◯面◯イダーじゃなくて◯橋◯至よ!

 

「く、来るな!!こいつがどうなってもいいのか!?」

 

残りの一人は雫を人質に取ろうとするが。

 

「遅い!!!!倍速400キロ高速ドロップキック!!!」

 

言うが早いか超スピードで男の顔面を蹴り飛ばした。男はその反動で壁の方まで飛んでいきヘルメットごと突き刺さる。

死んではいないのだろうか、少し不安になる。

けれど…

 

「みんな、もう大丈夫だよ!!怪我はないかい!?」

 

助かった。よかった、本当に死んじゃうんじゃないかって思った。

 

「う、うん、大丈夫。ありがとう、恭弥くん」

 

「私も大丈夫。本当にありがとう、恭弥」

 

「いえいえ、なんてことないよ!のんちゃんは大丈夫かい!?」

 

「う、うん…本当にありがとう…。ちょっと腰が抜けちゃって、今は立てないかも…」

 

安心からか少し泣きそうになってしまう。腰も抜けてしまい、どうやら立てそうにない。

 

「みんな、一体何があったの!?」

 

「深雪!?」

 

突然深雪が私たちの元へやってきた。深雪は生徒会の発注ミスの訂正に近くのお店に訪れていたようで、キャストジャミングの耳障りなノイズを感じ取ってここへきてくれたようだ。

私たちはこうなるに至った経緯を説明する。

 

「この人たち、気絶しているだけで死んでいないわよね?一人壁に埋まってるけど…」

 

「大丈夫だよ!!ちゃんと手加減したし!!!」

 

「そう、ならいいのだけれど…」

 

「いずれ監視システムが発見してくれると思うけど、警察に連絡したほうがいいかな?」

 

「それはやめておいた方がいいかも。現場を見るに明らかに過剰防衛だし逆にこちらが訴えられる可能性もあるわ」

 

辺りを見渡すと明らかに無事ではない男の人たちの様子が見て取れる。流石にこれだとそう思われても仕方ないだろう。

 

「もしみんながいいならここは私に任せてくれないかしら?」

 

私たちは深雪に任せることにした。

そして私たちは先に帰ることにしたのだけれど…

 

「恭弥、ほのかが立てないみたいだからおんぶしてあげたら?」

 

「ちょ、雫!?」

 

突然何を言い出すの雫!?私はもう大丈夫。一人で立てる。あ、あれ、まだ立てない…

 

「そ、そんなの無理だよ恥ずかしいよしーちゃん!!!」

 

「お姫様抱っこよりはハードル低い」

 

「お、お姫様抱っこ!?二人ともそんなことしてたの!?」

 

エイミィが驚いたように反応する。それはそうだ、エイミィも私がすでに達也さんに好意を抱いていることも知っており、私は恭ちゃんの気持ちに応えていないのだから。

深雪も頬を少し赤らめているようだ。

 

「そうだよ。それより恭弥はもうそろそろそういったことに慣れるべき。たかがおんぶでそういった反応をするのはうぶすぎる。人前で告白できるくらいなんだからなんだってできるはず」

 

「わ、わかりましたしーちゃん師匠!!!のんちゃんはお胸が平均に比べると大きいようですので意識してしまいましたが気にせずおんぶします!!!」

 

「む、胸とかそんなこと言わないで!!!」

 

あ、雫に蹴られてる…

 

結局私は恭弥くんにおぶられて帰ることになった。

 

「ねえ、雫」

 

「何ほのか?」

 

「もうそろそろ写真撮るのやめない?」

 




きっと自分もアホなんです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。