艦隊これくしょん -raison d'etre-:軍艦艇と人間、その境界で生きる 作:AyLsgAtuhc
あとがき/編集雑記
◇あとがき(2017/04)
拙文ですが、最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。
本作品のメインテーマは「境界で生きる」、「あるがまま、流れのまま生きる」、そして「生きる意味」です。
また、サブテーマは「姉妹愛」となっております。
軽巡のお姉ちゃんや空母のお姉さんのモデルが誰であったのかは皆様のご想像にお任せします。
◇編集雑記(2018/03)
時が経つのは何かと早いものでして、気が付けばこの作品を「SS速報VIP」に投稿してから約1年が経過致しました。本作品を投稿後、本スレやまとめサイトのご感想を一喜一憂しながら傍観していた事が、つい先日の事の様に思われます。
当時は様々なご感想やご意見をお寄せ頂き恐悦至極に存じます。もし当時、ご感想やご意見をお寄せ頂いた方がいらっしゃるのでしたら、この場をお借りして改めてお礼を申し上げます。
さて今更ながら、この作品を本小説サイトに投稿した意図と致しましては、ひとえに私の「戒め」と「決別」の為であります。
「戒め」と「決別」という随分と大層な文字を並べてはおりますが、簡単に説明してしまえば、大した理由ではないのです。
まず初心忘れるべからずではありませんが、私自身、こうしてちゃんとしたモノを作ったのが何かと初めてではありましたので、当時抱いていた何とも表現しずらい、昂揚感と言いますか、クリエイターズハイと言いますか、下手の横好き創作家の駄文曝しと言いますか、とにかくそうした感情を抱いて、作品を作っていたんだなという初心を忘れない為、そしてもし今後、形はどうあれ作品を作っていくのであれば、決して驕り高ぶらずに、次の創作へと一歩進んでいく為の「戒め」であります。
また、せっかくこうやってそれなりの形として作品を落とし込めたのですから、純粋に自分の中で何時でも編集できる形でまとめておきたい。それと最近になって私自身が投稿したSSを改めて読み返してみますと、誤字/脱字/衍字が多く見受けられ、そうしたものを見つけてしまうと喉に魚の小骨が刺さった様な何とも言えぬもどかしさがありまして、その小骨を取り除く為に、宙ぶらりんになっている作品を一先ずは自分の手元に置いておこうかと、言ってしまえばかなり個人的な理由で投稿させて頂きました。そうした意味での「決別」です。
そんな作品でも、お読み頂けたのであれば、私にとってはこれ以上の喜びはございません。
・本作品を描いたきっかけ
実はこれが初めてまともに描いた作品となっております。つまりは処女作です。
元々SSスレ民で様々な作品を閲覧していたという事と、私の友人が前々からSSを描いており「君もかきたまへ」と言われた事が、描き始めるきっかけとなりました。
当初は「金剛さんの目が見えなくなるお話」や「木曾ちゃんが提督の香水を纏うお話」などプラトニックな淡い恋愛譚を短編で描こうかと思いましたが、中々筆が進まず、結局挫折してしまいました。
そんな訳で描こうか描くまいかと2017年の春先まで考えていたのですが、ふと図書館でふらふらと本を読んでいると、「流れの儘、強かに生きる」という一文が私の目に飛び込んできました。そしてふと、ある疑問が私の脳裏を横切ったのです。
「そう言えば艦娘って、結局『兵器』扱いなの? 『人間』扱いなの?」
そんなSSを描こうかしらんという意思と上記の疑問と本で見つけた文言が混ざり、そして次第にひとつのお話の流れが頭に浮かび、そして同時にこう思ったのです。
「これで描ける」と。
それからは試行錯誤の繰り返しで、おっかなびっくり筆を進めていきますと、少しずつそれなりの形にはなっていきますが、やはり「この表現はどうしようかしらん」とつっかえる事が殆どでした。それでもめげずに描いていき、気が付けば、ひとつの形へと丸く収まっておりました。
そうして苦心しながら描き上がった作品が、この物語です。
またこの物語を描くならどの子が一番適任なのだろうか。それはこの物語を思いついた初めから「電ちゃん」に決まっておりました。
もともと彼女が原作版やアーケード版の『艦隊これくしょん -艦これ-』での私の初期艦であったという事もありますが、それよりも下記の台詞が決定打となっておりました。
「戦争には勝ちたいけど、命は助けたいって……おかしいですか?」
一見、矛盾しているような言葉ではありますが、私は別段おかしくない、むしろこの台詞こそ「艦娘・電」というキャラクターを端的に表現した台詞だと思っております。何故なら私は、「現実(戦争)を見据えながらも、理想(平和)を語る」という、弱々しい容姿と口調の奥底に秘められた「意思の強さ」の様なモノを、この台詞から感じさせられたからです。そして私はそんな彼女の台詞から、「艦娘・電」というキャラクターに魅力を感じたのです。
そして本作品では、時代の流れに成す術なく流される、「弱い」立場の人間を表現したかったのかもしれません。それと同時に「強(したた)かに生きる」人間の強さというもの、また誰かの助けによって、そうした環境でも少しずつ成長していき、そして自我を確立する。そうした「弱さ」と「強さ」を兼ね備えた電ちゃんを描きたかったのかもしれません。
・改訂につき
今回の改訂につき、掲示板上において1レス毎に段落が生まれる「SS」の文体と、こうしたある程度大きな段落が必要となる通常の「ネット小説」の文体の関係上、改行表現を大きく変更する必要がありました。二次創作小説とはいえ、やはり一つの作品をそれなりの形に仕上げるのは大変です。
ですが、そうした移植作業は案外面白く、「あれ? こんな表現使ってたかな」と描いた本人が忘れてしまっている言葉の組み合わせに、私自身ちょっとびっくりしながら、ここ1か月程ちまちまと作業をしていた次第です。
・おわりに
実は今回の編纂に辺り、せっかくだから前日譚として「ある司令官さん」を主軸に置いた短編を描こうかとも思い、筆を進めたのですが、結局やめてしまいました。
理由と致しましては、この話はあくまでも「電ちゃん」が主人公であり、同時に「電ちゃん」の動的主観視点で描かれたお話でもあります。その為、「ある司令官さん」の過去に何があったのか改めて綴るのも、かえって野暮なのかなと思った次第です。そこは「軽巡のお姉ちゃん」「空母のお姉さん」よろしく、皆さまのご想像にお任せ致します。
以上でございます。
最後までお読み頂き誠にありがとうございました。
今後また、ご機会がございましたら、その時は何卒よろしくお願い致します。
※もし誤字/脱字/衍字等がございましたら、お手数ではございますが、ご一報頂ければ幸いです