友人が能天気な紅白饅頭なんだがキレても良いか?   作:オティンティン大明神

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取り敢えず引合くんの入学試験をば
轟くんは過去話をサラッとやった後にします。だって性格改善されてるからどこぞの熱血純粋馬鹿の夜嵐さんとの関係の変化がねぇ


閉話 入試試験
入学試験 ver 引合


「今日は俺のライヴにようこそー!エヴィバディセイヘイ!」

 

「ヨーコソー!」

 

「ヘイ!サンキューリスナー!初めて返事を返して貰って正直ビビったぜ!」

 

今日は今まで準備に準備を重ねた雄英高校ヒーロー科への一般入試の日、俺は大和とショートからの激励を預り必ずや合格せんと息巻いてこの場にいる。

プロヒーロー。プレゼントマイクに合いの手を返すも、返したのは俺一人だったらしい。誰もが緊張し静まり返る中で響く俺の声には能天気さがあったのだろう。隣の生真面目そうな眼鏡君の顔がぶちギレていた、正直すまんかった。

 

「ボイスヒーロー…プレゼントマイクだ!凄い…ラジオ毎日聞いてるよ感激だなぁ。雄英高校の教師は皆プロヒーローなんだ!」

 

「うるせぇ」

 

どうやら後ろの席にいる奴がかなりのファンらしい。ブツブツとプレゼントマイクについて呟いており、その声にまた隣の眼鏡君は機嫌を悪くしていく。

 

「入試要項通り!リスナーにはこの後10分間の模擬市街演習を行って貰う!」

 

「持ち込みは自由!各自指定の演習会場へ向かってくれよ!」

 

自らの個性を駆使する為の配慮なのか、持ち込みは自由。流石は名門、やることが違う。

 

「演習場には仮想ヴィランが三種、多数に配置してある!それぞれの攻略難易度に応じてポイントをもうけてある!」

 

「デンジャラスなやつからイージーなやつとどれを倒すかはリスナーしだい!自分の個性を駆使して仮想ヴィランを行動不能にしろ!」

 

「勿論!アンチヒーロー的な行為はご法度だということを留意しておいてくれ!」

 

「質問よろしいでしょうか!」

 

「勿論オーケーだリスナー!分からない事は今のうちに聞いた方が良いから、皆も真似しろよ!」

 

そう締めくくるプレゼントマイクに待ったを掛ける男がいた。俺の隣に座ってる生真面目そうな眼鏡君だ。

 

「プリントには四種類の仮想ヴィランが記載されております!プレゼントマイクのお言葉が正しければ仮想ヴィランは三種類の筈!誤載であるなら日本最高峰の雄英において恥ずべき痴態!」

 

「我々受験者は模範となるヒーローのご指導を求めてこの場にいるのです!」

 

生真面目そうという印象は撤回しよう。コイツ馬鹿がつくほど生真面目だ。俺達の中ではいなかったタイプ、コイツに一番近いのは恐らくショートではないだろうか。俺と大和?察しろ。

 

「後後ろの君と横の君!君達は物見遊山でこの受験に赴いているのか!」

 

「あのような大声をあげる者とボソボソと呟く者、貴様らのような者は即刻雄英から立ち去るべきだ!」

 

「…すみません」

 

「まぁまぁ落ち着け。あれはちゃんと理由あっての事だから、後で説明してやる」

 

謝るボソボソ君に自信満々な俺。眼鏡君は俺を睨み。俺にだけ聞こえるように呟く。

 

「…勿論納得のいく説明をしてもらえるのだろうな?」

 

任せてくれ。屁理屈を捏ねるのは俺の得意分野だ。

 

「オーケーオーケー、受験番号7111くん。素敵なお便りをサンキューな。四種類目のそいつは0ポイント。ぶっちゃけただのお邪魔虫。」

 

「各会場で一体。大暴れしているギミックだ」

 

「有り難うございます!失礼致しました!」

 

ピッチリ90度で礼をする眼鏡君。なんて礼儀正しいんだこの子は。

 

「俺からは以上だ。最後はリスナー達に我が校、校訓をプレゼントしよう!」

 

「かの英雄、ナポレオンボナパルトは言った。『真の英雄とは人生の不幸を乗り越えていく者』だと!」

 

「plusUltra!それではリスナーの諸君。善き受難を」

 

その言葉を締めくくりとして説明会は終わる。受験生達が早めの行動を取り自分達の会場へと足を運ぶ中、俺は隣の眼鏡君と話をしていた。

 

「それでは説明してもらえるのだろうか?何故、あの場であのような発言をしたのか。そしてそれに理由はあるのかを」

 

「まぁ待て。先ずは自己紹介から行こう。俺は凝山中学の引合石だ」

 

「僕の名前は飯田天哉。聡明中学校から来た」

 

「ナイスネーム。カッコいい名前だな」

 

「当然だ。両親が考えに考え抜いて決めた素晴らしい名前だからな」

 

この生真面目眼鏡君の名前は飯田天哉というらしい。取り敢えずは飯田と覚えておこう。

 

「俺があの場所であんなことをした理由は、最初に俺という存在を覚えて貰う為だ」

 

「君という存在をか?何の為に…いや、そうか!雄英高校ヒーロー科の倍率は300倍超えの超名門!その為受験者も7000人は当たり前!そんな中自分をアピールするとなれば至難の業!だが、真っ先に自分という存在をこれでもかとアピール出来ればその場にいる教師に君という存在を覚えてもらえる!」

 

「おっ…おう。そうだな。それで」

 

「そして、その後の実技試験で印象深い君という存在を良く見てもらえる可能性がある!あの場は試験前、あの場での印象が悪かったとしても成績には何一つ関わりがない!いやそれどころかプレゼントマイクの言葉からして印象は良かった可能性がある!」

 

「いや…まぁそうなんだが」

 

「確かに、自分の印象を塗り替えられる自信があるのならばあの場所でのあの行動は正解かもしれない。そして君は見事にそれに成功したということか…ッ!」

 

「…やられた。試験をする前から既に戦いは始まっているという事か!引合君。君の意図に気付けなかった自分が恥ずかしい!次の試験、お互い頑張ろう!」

 

「…おう!頑張ろうな!」

 

俊足の手のひら返しを貰いお互いに熱い握手を交わす。俺の話を聞く前に勝手に自分で納得する要素を考え出した飯田は将来詐欺に引っ掛かりそうだと思いつつ、実技試験会場へと歩き出した。

 

 

実技試験だが、簡単にいうならば地獄だった。絶えず鳴り響く爆音、吹き飛ばされていく仮想ヴィラン達。

 

「あのボンバーマンの動きを止めてやりたい」

 

目の前で暴れまくる奴にそんな事を思いながら、俺も個性で仮想ヴィランを吹き飛ばしていた。

自分の服を+、触れた仮想ヴィラン+に設定して反発させる。吹き飛ばされた仮想ヴィランの進行方向には他の仮想ヴィランが蠢いており、反発させて発射したヴィランが着弾したと同時に周りと共に崩壊する。

そのまま次なる犠牲者である仮想ヴィランに触れ、反発させて発射する。何度かそれを繰り返していると俺の発射したのが暴れていた奴の獲物にぶつかり爆発する。

 

「あーすまん!怪我はしてないか!」

 

「 ──テメェなに端役が出ばってんだオラァ!」

 

「…大丈夫そうだな!じゃあ俺はこの辺で!」

 

地面と靴の裏側を反発させて即座にその場から離脱。試験中に喧嘩吹っ掛けられたらいくら天才でイケメンな俺でも辛い。

地上から鳴り響く爆音に申し訳程度の罪悪感を感じながら俺は別の場所で仮想ヴィランの狩りを始めた。

 

「 ──またテメェか!」

 

「折角場所譲ったのにまた遭遇するとかお前俺の事好きだろ」

 

「気持ち悪いこと抜かしてんじゃねぇぞオラァ!」

 

その後何度も何度も出会う俺達。二度ある事は三度あるというが何回も合流してまうのはこれはもう相手が俺にストーカーしてると言わざるを得ない。俺は男にモテても何一つ嬉しくない。クーリングオフだ。

 

「てめぇ端役!どこ中だ、あぁ!?」

 

「凝山中学だストーカー!お前こそどこ中だ!」

 

「知るかそんなモブの集まる中学!俺は折寺中学だオラァ!」

 

「知るかそんな所!どうせ偏差値低い所だろ!」

 

「喧嘩売ってんのかテメェ!」

 

「喧嘩なんて売る暇があると思ってんのかこのボケ!さっさと仮想ヴィランを狩りに…」

 

そう言い捨てこの場から離れようとした俺の目にとんでもないものが現れた。それは今までの仮想ヴィランを遥かに凌駕する巨体、試験会場にある建物を片腕で粉砕し吹き飛ばす。

 

「あれは…何点だ?」

 

「…0だな。倒すだけ無駄なギミックだ」

 

さっきまでの喧嘩を止め一気に冷静になる俺達。0点、倒すだけ無駄な存在。確かにプレゼントマイクも言っていたし皆あの巨体から逃げ回っている、俺は結構点数を稼いでいる。ここは逃げの一手が最適格だろう。

しかし倒すだけ無駄な存在を試験に出すだろうか?倒したらボーナス点が存在しているのではないのだろうか?

隣のストーカーも神妙な顔で何かを考えていた。不味い、こうなれば先手必勝。

 

「デカブツは貰ったァァァッ!」

 

即座にその場から緊急離脱を行い巨体に飛び乗る。巨体に着地し、身体と腕の関節部分を反発させ腕を吹き飛ばす。暴れまわっていた片腕が地面に落下し、その腕を個性でこちらに引き寄せ巨体の顔面をぶつける。

 

「自分の手に殴られる感想はどうだ!」

 

ひたすらに顔面を殴打する。使用している腕がひしゃげ壊れるのと同じく巨体の顔面もまたグチャグチャにひしゃげていく。

ひしゃげ、壊れかけた腕をもう片方の腕に叩きつけ巨体から両方の腕を奪い取る。

 

「顔、腕、次は足だ!」

 

巨体から離れ落ちたもう片方の腕を反発させ足にぶつける。足に腕を何度もぶつけ巨体が倒れるのを狙う。巨体が倒れたら立ち上がることすらもはや不可能。行動不能、つまり俺の勝ちである。

その巨体がグラリと揺れ、倒れようとした瞬間

 

「 ──ッ!端役が調子乗ってんじゃねぇぇぇッ!」

 

辺り一体を揺るがす爆音と共に巨体が爆発に包まれ、完全に動作を停止させた。

轟音の後、辺り一体は沈黙に包まれ

 

「終了ォーッ!」

 

「…なぁストーカー。お前横取りとか恥ずかしくないの?」

 

「だれがストーカーだ。死ねモブ野郎」

 

お互いに罵声を浴びせつつ、プレゼントマイクの終了の合図を聞いた。




Q.オリキャラを強くして恥ずかしくないんですか?
A.かっちゃんをいじり倒したいから許して
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