友人が能天気な紅白饅頭なんだがキレても良いか? 作:オティンティン大明神
残っている推薦枠に夜嵐くんをぶちこみご都合主義で他のキャラを減らさずに引合くんをぶちこみました(正直)
「いやぁ…うん、何て言うんだろうね。この何とも言えない感」
「…これまでアレに立ち向かった者はいたけどまさかここまで蹂躙した者は後にも先にも彼くらいでしょうね」
「いやぁ…ほんとどうしようか。彼?」
これは一般入試がつつがなく終了した後の雄英高校。現在教員陣が集まり入試結果を鑑みて合格者を決めている。
倍率300倍の超名門たる雄英高校ヒーロー科、その倍率の中から選ばれた者こそが雄英高校のヒーローの卵として相応しいのだが…
「…試験番号7246番、引合石。実技は文句なし、それどころか実技だけで見ると彼は最上級の才能を持っている」
「優れた個性、そしてそれの応用力。強いて問題点をあげるとするならば受験者爆豪勝己とのトラブルとレスキューPが0という所。力だけで言うならば次代を担うヒーローの卵でしょうね」
と評価される引合。どうやら彼は好評価らしく他の者達もその意見には異論はないらしい。
「お前がそこまで言うとは珍しいじゃねーかイレイザーヘッド。まぁ俺もこのリスナーは気に入ってるが…うん」
「僕も実技に関しては非常に素晴らしいと思うよ。ヒーロー科に相応しい技量と伸び代が彼にはある…あるんだけどねぇ」
「…あの戦闘センスと個性の応用力は目を見張るものがあるわ。アレは将来化けるわね」
「…ミッドナイト。それは皆分かってるんだ…良く分かってるんだが…」
その言葉で皆が溜め息を付く。実技がそれほど良いのならば合格まったなしだろう。普通はそうなのだ。普通ならば
「「筆記がなぁ…」」
引合石、どうやら彼は筆記試験の結果のせいで皆の頭を悩ませているらしい。
「いやぁ…まさか筆記の成績のせいで合格ラインギリギリの受験者と同率になってるなんて想像もつかないよね」
「彼と同じ点数の受験者。両者共に素晴らしいヒーローの卵だ。ならどちらを落とすのかを考えると…」
「…あのリスナーが筆記でマトモな点数をとれてさえいればこんな事には…」
「「はぁ…」」
ため息をつけど結果は出ず。彼等は一先ず一般入試の合格者を決めるのを後回しにして別の問題の解決へと切り替えた。
「…取り敢えず。今回の推薦入試の合格者を先に決めようか」
「今回の推薦入試はどいつもこいつも最高にホットな奴が多かった!俺的に一番良かったのは夜嵐イナサと轟焦凍だな!アイツらのレースは最高にデンジャラスでホットな展開を見せてくれた。例年のタイムを大幅に更新しやがったアイツらは確定だろ」
「個性の万能性と高成績を収めた八百万百も捨てがたいな。彼女は知識をつければつけるほど強くなる。これからの成長に期待だ」
「骨抜柔造も素晴らしい成績を見せてくれた。彼も合格者に相応しいだろう」
一般入試とは裏腹に、推薦入試の合格者は比較的直ぐに決まる。だが合格者が決まってすぐ終了という訳ではない
「それじゃあ先に推薦組のA組とB組の振り分けと行こうか」
その言葉に再び教師陣の動きが止まる。どうやらこれは引合並みに難しい問題みたいだ
「成績だけを見たら夜嵐と轟がAで八百万と骨抜がBだろうな」
「おいおい待てよ!総合成績だけで言うなら骨抜以外の三名はほぼ同じ!実技で轟と夜嵐は最高にホットな試合を見せたが、それとこれとは話は別だろ!」
「だが推薦者の合格者は一クラス二名ずつに分ける必要がある」
「…八百万の個性には目を見張るものがある。ここは彼女の才能を伸ばす事を考慮して」
「…なら轟か夜嵐をBにするのか?それは少し違うだろ」
あーでもない、こーでもない。
喧々囂々と会議は続き、結局全て決定したのは深夜近く。これに参加していた教師であるプレゼントマイクは後にこの会議をこう語る。
「正直今年は異例な存在が多過ぎて校長先生が例外を認めざるを得なかった。まぁそれだけ今年の新入生がホットだったって事だけどな!」
そして、それから数週間の時が流れた。
「石ー!雄英から封筒が届いたわ!薄っぺらい封筒じゃないしこれはワンチャンあるわよ!」
「落ちるの前提みたいな考えは良くないぞ母ちゃん!」
「落ちたら士傑行けば良いのよ」
「士傑の扱いがびっくりするほど軽い!士傑も名門校だから!本来なら第一志望で受けるのが当たり前の所だから!」
家でノンビリとしていた俺に母さんが何やら固いものが入った封筒を渡してくる。どうやら雄英らしい。薄っぺらい封筒だったらガチで泣いていたが確かにこれにはワンチャンを感じる。筆記はそこそこ。実技は完璧、だめ押しにあのデカブツも倒して取り敢えずは合格しているだろうと自分を鼓舞して封筒を開けた。
「…なにこれ?」
「お母さん機械苦手なのよねー…取り敢えずボタン探しましょボタン」
封筒から出て来た謎の機械を二人して弄りはじめる。押すボタンもないし一体どうすれば良いのかと二人して頭を悩ませていると
「んっん"ー…マイクテス。マイクテス」
謎の声と共に鼠が機械から写し出される。
「やぁ引合くん!始めまして雄英高校の校長を務めさせて貰ってる根津だ。気軽に根津校長と呼んでくれたまえ!」
また校長が鼠なのか。俺はそんな事をぼんやりと考えながら謎の機械から投影された鼠を見ていた。
「本来ならばオールマイト先生に頼みたい所だったんだけど…」
おいなんつったこの鼠。オールマイトが先生って物凄い事を言わなかったか?
「ちょっと君の合否は色々と物議をかもしたからね。今回は特別に僕直々に発表さ!君みたいなタイプは初めてだったから皆して頭を抱えたよHAHAHAHA!」
「あと君と同じ学校の轟くんも僕がやることになってるからね!」
それはうちの校長と齧歯類的な繋がりというか、鼠繋がりで特別に結果発表をしてくれたのだろうか?
「それじゃあ先ず合否から言うね。引合石くん!君は…」
突然、何処からか鳴り響くドラム音、そしてそれに合わせて身体を揺らす鼠。そしてドラムの音が止まったと同時に
「ごうかーく!おめでとう!これで君は晴れてヒーローの卵になった!これから大変だろうが頑張ってくれたまえよ!」
「全く…実技は素晴らしい成績だと言うのに筆記で点数を落としちゃ駄目じゃないか。普通は逆の子が多いのに、君みたいな子は初めてだよ」
「総合点数が君と同じ点数の受験者がいて、その子と君どちらを取るかという事で話し合ったんだけど…」
「まー結論が出ない出ない!君もその彼も、両者共に落とすのは大変惜しい存在だった。という訳で僕の権力を使って今回だけ特例、君とその子を二人とも合格にしたのさ!」
「全く!君はたくさん親に感謝しなさい!君の個性と応用力。そして優れた戦闘センス。これらが見込まれたからこその今回の特例なのだからね!」
濁流の如く放たれる言葉に耳を傾ける。どうやら俺は筆記が駄目だったらしい。模試A判定を取るくらい頑張ったのだがそれでもまだ足りなかったのだろう。流石は雄英、格が違う。
そしてありがとう根津校長。貴方にマタタビなんて絶対に仕掛けません。なんなら靴の裏を舐めても良いくらいだ。
「まぁ、兎に角にもおめでとう!雄英は君を待っている!」
「それじゃあ僕は轟くんの合格発表があるからここで終わるとするよ!それじゃあplusUltra!これから訪れる君への受難に幸あれ!」
その言葉を最後に映像は消える。何はともあれ無事雄英に合格した。この喜びを誰に伝えようか、そう考えながら近くにいる母さんの方を向くと
「石…あんた校長先生が鼠になる運命でも背負ってるの?」
母さんは俺が雄英に受かった事より校長先生がまた齧歯類である事に驚愕していた。どうやら俺が喜びを誰かに伝えるのはまだ少し後になるようだ。
僕の知能じゃこれが限界でした!(ヤケクソ)
ありがとう根津校長!ありがとう権力!ありがとうご都合主義!