友人が能天気な紅白饅頭なんだがキレても良いか? 作:オティンティン大明神
初めましての自己紹介
春、それは新たな生活の始まり。
「しまった寝過ごした!俺の魂よ燃えろぉぉぉっ!」
「高校生になって早々個性を使って登校とは喧嘩を売っているのか引合ィ!」
「今日だけは許してバードマン!」
桜が舞い散る中、俺は何時ものようにバードマンに追われながら新しく通う学校、雄英学校へと足を進めていた。
因みに今日は見逃してくれたのか途中で追わなくなった。ありがとうバードマン、是非これからも追わないで欲しい。
「─という訳で俺達のクラスの前に辿り着いた訳だが、非常に嫌な予感がする」
「気のせいだろ」
途中でショートと合流した俺は無事、これから俺達の教室となるA組の前に辿り着いた。大和?普通科の女漁りをする為に俺達よりも先に学校に着いてるが何か?学校に入ると女子がキャーキャー言ってたから間違いなく奴だろう。死ね。
「良いかショート。ここでの印象が学校生活の全てを決めると言っても過言ではない。つまりここでインパクトのある登場を」
「…個性でも使えば良いのか?」
「ノンノン。まぁ俺がお手本を見せてやるからしっかりと学習しておけ」
そう言ってショートを下がらせると、ドでかい教室の引き戸とその引き戸が収まるであろう場所に引き合うように個性を使い自動で開くように設定する。
「トゥッ!」
出力は高めで個性を使う。大きな音を立て開く引き戸。その音にこちらを見るクラスメイト達。その視線を一身に受けながら俺は空中で何回転も回りながら教室へと入った。
「凝山中学から颯爽参上!俺の名は引合石!よろしくな!」
どうやら俺の登場シーンは最悪だったらしい。困惑した視線を向けるクラスメイト。困惑した顔をしながら俺を見る飯田。合格したんだなおめでとう。
そして
「テメェはあのときの糞端役!」
「貴様はあの時のストーカー!?」
「誰がストーカーだ!ぶっ殺すぞ糞端役!」
俺の言葉にぶちギレるストーカー。どうやらコイツも合格していたらしい…まぁあれだけ暴れたら当然だと思うが。
「…両手が爆発してるな」
「アァン!?誰だテメェどこ中だ!」
「凝山中学の轟焦凍だ。そんなにキレてるとハゲるぞお前」
「誰が禿げるか!生涯フサフサに決まってんだろが!」
何事もなく入ってきたショートがストーカーをナチュラルに煽る。流石ショート、これが天然煽り芸というものか。
「いーや禿げるな。俺の知り合いの叔父さんもキレやすいせいでデコが後退してたし」
「…やっぱりキレると禿げるのか」
「殺すぞ糞端役共!」
キレすぎて顔が凄い事になっているストーカー。そろそろ煽るのを止めようかと思っているとショートが言葉を続けた。
「というかお前誰なんだよ」
「アァン!?お前らに名乗る名前なんてないわ!」
「…そう言われると石の言うストーカーと呼ぶしかないんだが」
「…ぶっ殺す!」
天然の煽りに耐えられなくなったのか、ストーカーの顔が表情筋の使いすぎで大変な事になる。阿修羅か何かと問われても納得できるレベルだ。こんなん子どもが見たら泣くぞ。
「落ち着け。取り敢えず自己紹介をしよう」
「テメェがストーカー呼ばわりしなかったらこうはならなかっただろうが!」
「でもお前も人の事を糞端役呼ばわりしたじゃん。取り敢えずはお互いに自己紹介をだな」
「…チッ!折寺中学の爆豪勝己だ。名前を呼んだら殺すぞ糞端役共」
「おう!よろしくな爆豪!」
「よろしくな爆豪」
ちゃんと自己紹介をしてストーカー改め爆豪勝己、略して爆豪と別れる。後ろから爆発音が聞こえたが恐らく幻聴だろう
「あんたが轟の言っていた引合か!俺は夜嵐イナサ!よろしく!」
「おう!よろしく夜嵐!」
夜嵐イナサという坊主頭の熱い男と自己紹介からの熱い握手を交わしその場を後にする。しかしショートに俺達以外の知り合いがいるとは思わなかった。きっと受験の時に話す機会があったんだろう。良いことだ。うん。
「無事だったか引合君!喧嘩が始まるかと思って心臓を冷やしたぞ!」
「おっ飯田!お前も合格してたんだな。おめでとう!」
「あぁ…ありがとう。君も合格おめでとう。これからよろしく頼むぞ」
「よろしく飯田!」
受験の時の糞真面目君。飯田天哉と挨拶をする。相変わらずの糞真面目さだ。是非これから仲良くしていきたい。
爆豪?アイツも面白いから是非仲良くしていきたい。
色んな奴と自己紹介をして席につく。最後に俺の名前が書かれた紙がある席にたどり着くと
「…なぁお前。おっぱいは好きか?」
前の席の小柄な少年に突然そんな事を聞かれた。おっぱいが好きかだと?そんなもん決まってんだろ。
「この世で最も信仰するべきものに決まってんだろうが」
「やっぱり…お前を見た瞬間ビビッと来たぜ。オイラと同じ同志だとな」
同志と出会った瞬間やることは一つ、それは確認。もしも俺と違う神を信仰しているのならば弾圧対象となる。お互いにそれは分かっている。故に俺から俺が信じる神を伝えた。
「巨乳は好きか?」
「…大好きだ。あの豊満な胸にはエロスと母性が詰まっている」
即座に握手を交わす。エロは偉大だ。初対面であろうとも信じる神が同じならば俺達は言葉を一つ交わしただけで分かりあえる。
「オイラの名前は峰田実。お前の名前は引合石だったよな?よろしくな兄弟」
「よろしくな峰田。今日から俺達は魂の兄弟だ」
「…さっそくだが兄弟。あのおっぱいをどう思う?」
そう兄弟が指差す先に見えるのは素晴らしいおっぱい。それは美乳であり巨乳。この世の乳の良さ、その全てを網羅せんと言わんばかりに大きく突き出た胸だった。
正直に言おう、俺はその乳と出会う為に産まれたのかもしれない。そう思うほどにその乳は美しかった。
「…美しい。あれこそが至高の美。俺がエロ本やAVで見てきた乳なんて凌駕している。あの乳の為なら死ねる」
「オイラもあのおっぱいを触るまでは絶対に死ねない。絶対にだ」
どうやらその素晴らしいおっぱいを持っている女神の名前は八百万百らしい。スタイル抜群顔は美少女。この場に大和がいなくて本当に良かった。いたらアイツを山に埋めるのが大変だったからな。
「だが兄弟。無理矢理女神に触れようなんて考えてはならんぞ。愚かな蛮行で女神の心が傷付いたら俺はお前を埋めなきゃならん」
「汚してこそ。そこに汚れぬエロスがあるんだろうが!」
「何故至高の美を無理矢理汚そうとする!?エロスに近道はなし!俺達は自らを磨きそこにたどり着かねばならんのだ!」
「へっ…どんな手を使ってでも触ってこそのエロスに決まってんだろ」
その言葉に兄弟のあくなき性への欲望を感じた。俺と同じ性欲だが向いている方向が全然違う。兄弟は無理矢理にでも触り一時しのぎのエロスを追求する者。
俺は己を磨き相手の持つ全てのエロスを欲す者。俺達の在り方は正反対、まるで鏡のようだった。
「…兄弟のエロスはその場しのぎに過ぎない。求めるならば永遠のエロス。故に男は己を磨く、違うか?」
「…どうやら信仰するべき神は同じでも、オイラ達の信仰の仕方は正反対みたいだな」
「…残念だ。初めて心から分かり会える存在だと思っていたのに」
兄弟が頭の丸い玉を握り締め、コチラを睨む。残念だ…俺達ならばきっと分かりあえると思っていたのに。
「ここで沈め。即物的なエロスを追求する異端者」
「じゃあなチキン野郎。来世では自分に正直になるように祈るよ」
一触即発、その場にいる誰もがそれを感じた。どちらかが身動ぎ一つすれば始まる。それほどの緊張感が両者を包み込み
「お友達ごっこがしたいなら…なにしてるんだお前ら?」
「これから異端者を聖罰します」
「目の前のエロスから目を逸らすチキン野郎の目を醒まさせます」
「…後にしろ」
後に、この光景を見た男は語る。
「あの時のアイツら。目がマジだった」と
やったね石くん!友達が出来たよ!