友人が能天気な紅白饅頭なんだがキレても良いか?   作:オティンティン大明神

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削って削って削って削ってこれ。個性把握テストは長くなったよごめんね!
後二部構成だよ!更にごめんね!


個性把握テスト 上

 

始まりは中国。軽慶市。そこで発光する赤子が生まれたというニュースだった。以降、個性は様々な場所で発見され、何故発生するのか、何を原因とするのかも一切不明のまま時は流れた。

 

人は様々な個性を持って産まれる。ここは、その一例を出して説明しよう。

 

「そこ、あぶねぇぞ」

 

熱と冷気を操り、氷塊を高速で生み出し続け高速移動を可能とする個性。生み出した氷塊により、辺りの気温は極寒と化す。

 

「四人の熱い勝負!絶対に負けねぇ!」

 

暴風をその身に纏い大地を駆け抜ける事を可能とする個性。その暴風は高速で生み出されていく氷塊と冷気を吹き飛ばす。

 

「やるからには負けるつもりはありません!」

 

生物以外の全ての物を生み出し、それによりバイクすら創造する事を可能とする個性。前者二名が生み出す被害をドライビングテクニックにより避け続け、道を駆ける。

 

「俺が最速でナンバーワンのイケメン天才、引合石だ!」

 

引き寄せと引き離しを可能とし、地面と自分を引き離し高速移動をする事を可能とする個性。地面と己を引き離し、誰一人すら己が前を進むなと言わんばかりに愚直に突き進む。

 

このように人々は多種多様な個性を持って産まれる。そんな彼等が己を個性を全てを持って行っている事こそが

 

「俺が持久走最速だ!」

 

「負けねぇぞ!引合!」

 

持久走。絶賛、個性把握テスト中である。

 

「一位は八百万、二位は同着三名。はい次の奴らはさっさと走れ」

 

そう言いながら俺達を片手で厄介払いをするように手を振り、次の奴らが走るように促す。

 

「くっそー惜しかった!だが良い勝負だったな!次の種目は負けねぇぞ!」

 

「次も負けるつもりはありませんわ」

 

走り終わったのにまだ気分が昂っているのか、全身に微弱な風を纏う熱血少年、夜嵐イナサ。そしてスポーツマンシップ全開の笑顔を見せる一位の女神、八百万百。横目で見たバイクに乗っている時の胸の揺れはこの世で最も素晴らしいものだったと記憶している。これは後生大切に覚えておこう。

 

「分かってたけど俺の個性が万能すぎてヤバイ」

 

「八百万の方が万能だと思うけどな」

 

そして俺が自分の個性の素晴らしさを噛み締めていると、横から冷や水を掛けてくる我らがショート。天然は歯に物を着せずにズバズバ言うから困る。

 

「いやまぁ…確かにあんな簡単にバイク作り出せるとか、逆立ちしても勝てる気がしないレベルで万能だけどさぁ…八百万様は他に何をお作りになられるので?」

 

「八百万で結構ですわ引合さん。何を作れるのかと言われましても…構成の全てを知りうる生物以外なら何でも作れますが」

 

「生物以外なら何でも!?」

 

「えっ、えぇ…そうですけど」

 

女神に八百万呼びを許され歓びの中にいた俺は、女神の強力過ぎる個性に思わず大きな声を出してしまい女神を驚かせてしまった。猛省しなければならない。

 

「…例えばダイヤモンドとかは?」

 

「炭素の集合体ですし分子配列も覚えてますから比較的簡単に作れますわ」

 

「…ガソリンは?」

 

「バイクを作った時点でそれを動かすエネルギー源も作れるに決まってます」

 

「…ニトログリセリンとかは?」

 

「構造は理解してますので作れますけど…」

 

「」

 

「大丈夫か石?顔が物凄い事になってるが」

 

そりゃ物凄い顔もするだろう。生物以外創造可能、そしてその作れる物も多種多様と来た。この個性はあまりに強力過ぎる。俺の個性すら霞んで見える程の強さ、もうこれ女神一人だけで良いんじゃないかな?

 

「俺の個性はどうだ!?」

 

「すまん夜嵐。八百万の個性を聞いた後だと多分どんな個性も全部霞むと思う」

 

この後、色んな事を話したり他のクラスメイトの活躍を見て次の競技になるまでの時間を潰した。

 

「握力測定か。まぁ個性を使えば俺の独壇場だな」

 

握力測定では、握力計の引っ張る所と持つ所を引き合わせ上限オーバーの数値を叩き出す。

ドヤ顔で近くにいたショートにその結果を見せ付けると対抗意識が沸いたのか俺から握力計を取り全力で握り締める。ショートの個性は、握力を計るのに使用出来ないから仕方ない。

 

「…素で60超えって、そのボディの何処にそんな筋肉があるんだ?」

 

「鍛えているからな」

 

「…素の握力でリンゴ握り潰せるようになるのも近いな」

 

ショートに結構握力がある事を知ったり

 

「…このくらいで良いでしょう」

 

「万力とか反則でしょ」

 

造り出した万力を使い人間じゃ足元にも及ばない記録を出す女神。やっぱあの個性チートでしょ。

 

「反復横跳びはオイラの独壇場だぜー!」

 

「凄いボヨンボヨンしてるな」

 

ボヨンボヨンと小粋な音を響かせながら反復横跳びをする奴がいた。というか峰田だった。頭のよく分からんボールを地面に大量に引っ付け、そのボールで跳ね飛びトランポリンの要領で高速移動をしている。

 

「どうだ引合!オイラの記録を超えられるかぁ!?」

 

「端で反射すれば良いのか。なるほど」

 

峰田がやっていた事を個性で応用する。反復横跳びの両端のラインを-。靴裏を-にして峰田と同じように反射して飛ぶ。

 

「…コイツ何でも出来るのかよ」

 

「フッ…これがイケメン天才引合石くんの力だ」

 

「…言うほどイケメンか?」

 

うるせぇ自称で何が悪い。

 

因みに俺の次にやった緑髪の少年の顔が真っ青に染まっていた。体調でも悪いのだろうか?心配だ。

 

「ぜんっりょぉぉぉく!」

 

「1745m」

 

「よっしゃぁぁぁっ!」

 

「静かにしろ夜嵐」

 

「すいませんでした!」

 

夜嵐の投げたボールは暴風と共に大空へと吹き飛んでいく。先生のやる気の感じられない結果報告に夜嵐がガッツポーズを取り、騒がしいと注意される。あの先生と夜嵐は相性悪そうだ。

 

「夜嵐スゲーな!1745mって今の所一番じゃねーか!?」

 

「爆豪の705mもスゲーけどやっぱ風を操れる奴はあれくらい飛ばせられるんだな!」

 

「チッ。でしゃばるんじゃねぇよ端役が」

 

夜嵐の出した記録に盛り上がるクラスメイト、近くにいた爆豪が不愉快そうに舌打ちをする。大方自分の記録を超えられて腹立たしいのだろう。次は俺の番、ここで俺が凄い記録を出して皆の注目を浴び、本日の主役になってみせる。

 

「次は引合だぞ!」

 

「任せろ!」

 

夜嵐からボールを預りボール投げの円の部分に立つ。

 

「投げ方は完全自由なんですよね?」

 

「取り敢えず円から出ずに記録が出たら何でも良い。さっさとしろ」

 

「うっす」

 

さっさと投げろと言われ準備を始める。先ずはボールを-に設定し地面を-に設定する。そしてその地面の上にボールを置き

 

「おい。何して…」

 

「発射!」

 

出力全開、個性のコントロールを放棄し全力で反発で吹き飛ばす。目視出来ない距離まで吹き飛んだボールが飛んだ先を眺めながら結果が出るのを待つ。

 

「凄い飛んだな!?」

 

「まだ落ちてこないけどどこまで飛んだんだよ!?」

 

「あの変態の個性凄いな!」

 

思い思いに好きな事を話すクラスメイト。一人俺の事を変態扱いしてる奴がいたが朝のおっぱいトークのせいだろう。反省してるし後悔もしている。そう考えると、あんな話をした後に普通に対応してくれた女神はやっぱり女神だ。

 

「…コントロール放棄の全力全開なんでどれくらい飛ぶのか分からないっす。軽ければ軽いほど良く飛ぶんで結構いったと思うんですけど」

 

「そうか」

 

先生と結果が出るまで話をする。しかしボールが落ちてこない、一体何処まで飛んだのだろうか?

 

「落ちてこないっすね」

 

「…もう戻って良い。次、麗日!」

 

「一人二投だった記憶があるんですけど…?」

 

「二回投げて二回このザマになるなら計る必要がない」

 

けんもほろろに返され元の位置に戻ると峰田に何mだったのか聞かれる。さっきの俺と先生の話聞いてなかったのか貴様は。

 

「ボール帰ってこない。結果でない。二投目必要ない。つまり俺の結果はなし、0mだ」

 

「ドンマイ」

 

因みに触れたものを無重力にする個性を持った麗日という少女の記録は∞という扱いで幕を閉じた。俺のボール投げの結果?0だよ0。

 

「ボールが粉微塵になるかと心配しましたが…大丈夫そうですね」

 

「1800m。次、緑谷」

 

女神が大砲でボールを打ち飛ばし素晴らしい成績を叩き出す、流石です女神。

そんな女神の次は緑髪の少年らしい。他の競技の際にも顔が真っ青だったが今も顔色が優れていない。大丈夫だろうか?

 

「緑谷くんはこのままだと不味いぞ…?」

 

「飯田。アイツ調子でも悪いのか?顔色ヤバかったが」

 

「あぁ…彼は試験で見せた実力を全く活かせていない。このままだと最下位が彼だと確定してしまう」

 

心配そうに呟く飯田と話をする。どうやらあの緑髪の少年の名前は緑谷というらしい。そして緑谷は自分の実力を今まったく活かせていないとかなんとか。

 

「…やっぱ体調悪いのか?」

 

「あぁ…それも大いに考えられる。無理をしてこの個性把握テストをしているのだとしたら…」

 

そんな事を話していると爆豪が横槍を入れる。

 

「体調不良?あるわけねーだろそんなん。あれがクソナードの全力に決まってんだろ。無個性の雑魚だぞ雑魚」

 

「無個性!?彼が入試時に何を成したか知らんのか!?」

 

「は?無個性のクソナードに何か出来るとでも思ってんのか?」

 

どうやら爆豪と飯田で情報の齟齬が発生しているみたいだ。

 

「…いや無個性はないだろ。無個性がどうやって雄英入るんだ?あの試験を無個性が乗り越えるのは無理ゲーだろ?」

 

「どうせ試験官を金で買収したんだろ。それ以外でクソナードが合格する訳がねぇ」

 

ステージに溢れかえる仮想ヴィラン達に建物より巨大な0点ギミック。あの地獄絵図をクリアするのは戦闘能力が高くないと不可能。したがって雄英に合格している時点で緑谷は強い。

それに雄英の試験官を金で買収とか絶対に有り得ない。倍率300倍の天下の名門雄英高校ヒーロー科、試験官は勿論教師であるプロヒーロー。プロヒーローが袖の下を貰うとは思えない。

考えれば馬鹿でも分かる事だ。つまり爆豪は馬鹿以下なのか。

 

「…んだその人を哀れむ目は」

 

「何でもないぞ馬鹿豪くん」

 

「喧嘩売ってんのかテメェ!」

 

そんな馬鹿豪くんを哀れんでると緑谷がボールを投げる。ボールは山なりに飛び普通に落ちた。

 

「46m」

 

「えっ…なんで?確かに今使おうって」

 

「個性を消した」

 

困惑する緑谷にそう言い放つ先生。先生個性消せるんだ。それなら俺が投げたボールも何とか出来ないのだろうか。

 

「つくづくあの試験は…合理性に欠けるよ。お前のような奴も入学出来てしまう」

 

「消した…?あのゴーグル…ッ!?」

 

「抹消ヒーローイレイザーヘッド!」

 

イレイザーヘッド?ぶっちゃけオールマイトとバードマンとエンデヴァー以外殆ど名前覚えてないからさっぱり分からん。

 

「イレイザーヘッド?飯田知ってる?」

 

「いや…知らないな」

 

俺達がそんな事を話していると、先生と緑谷の話が終わったらしく緑谷が二回目のボール投げの構えに入る。

 

「話が終わったみたいだな」

 

「指導を受けていたようだが…」

 

「どうせ除籍勧告だろ」

 

緑谷が腕を振り上げる。ここで失敗すれば最下位から脱出する事は不可能。

 

「とっとと現実を見て諦めろよ。無個性がヒーローになれるわけねぇ」

 

緑谷の放った最後の一投は山なりにではなく、天を貫かんと空へと一直線に飛び立った。

 




Q結局引合くんはどんだけボールを飛ばしたの?
A知りません(考えてません)。ですが制御を手放して全力全開を放った事を相澤先生がどのように判断したかは想像つきます
二投目がなかった事から察してね!
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