友人が能天気な紅白饅頭なんだがキレても良いか?   作:オティンティン大明神

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講評会 引合くん知り合いに会う

 

「さぁ!第1回戦が終わったけど。皆、見た感想は!?」

 

戦闘訓練が終わり、講評会が始まる。オールマイトが戦闘訓練を見た感想を聞くと皆が思い思いに話始める。

 

「引合の奴がヴィランだった。というかヒーローよりヴィランの方が似合いそう」

 

「人を人と思わない悪辣な手法。まさしく鬼畜外道と言わざるを得ない」

 

「どうみてもヴィランだったな!」

 

「ナメプ野郎死ね」

 

「予想外の冷たい言葉に死にそう」

 

「なら死ね」

 

クラスメイト達の心ない言葉は引合の心を深く抉る。彼からすれば先生が言った通りにヴィラン役をしただけ。むしろ大活躍したのだから褒め称えられても良い筈。と心の底で思い、天を仰ぎながら白目を剥いていた。

 

「ま、それはともかく!確かに引合少年の戦い方は皆の想像を凌駕するものだっただろう! 相手を騙す。人質を取る。弱った者に攻撃を仕掛ける。皆も引合少年がヴィランにしか見えなかったと思う。ぶっちゃけ私もそう思った! 」

 

「だが、ヴィランとはそういうものだ! 狡猾で残忍。人を人と思わぬ外道! 君達が将来戦わなければならない存在とは引合少年が演じた以上に悪質で外道な存在だ! 」

 

「引合より悪質で外道とか怖すぎるだろ」

 

一人が呟いた言葉にクラスメイト達が同意する。訓練中の引合はまさしく鬼畜外道、それ以上と言われたら本物のヴィランとは一体どれほどの事を行ってくるのかと。

 

「ヴィランは姑息で悪辣な行為を平然と行ってくる! 様々な制約に囚われているヒーローと違って彼等には守るべきルールは存在していない! 故に彼等は何でもしてくる!」

 

「この戦闘訓練は、ヴィラン側とヒーロー側が二手に分かれて戦うだけではない! ヴィラン役はヴィランの思考をトレースし、どんな悪辣な手を使ってでも目的を果たし。ヒーロー役はヒーロー故に存在する様々な制約に囚われながらも。ヴィランの悪辣な手を予測し、それを乗り越え勝利する! 」

 

「砂藤少年の最後の突撃は正にそれだった!あの時の君は正しくヒーローそのものだったぞ! 」

 

最後の攻防。そこで見せた砂藤の一撃を褒め称え、オールマイトは言葉を続けていく。

 

「圧倒的にヒーロー側が不利なルールだが、それを乗り越えてこそヒーローってものさ! 」

 

とオールマイトは締めくくり、さっきまで白目を剥いていた引合をクラスメイト達の目の前、つまりは自分の隣に立たせる。

 

「今回のMVPは引合少年だ! 初回でありながらもヴィランの思考をトレースし、試合の流れを完全に支配していた! 戦闘訓練が始まる前に攻撃を仕掛けたのはアレだったが、ヴィランとして考えるならば正しい行動だ! 今回は初回なので見逃すが、次やったら注意するのでそのつもりで頼むぞ! 」

 

「「はい!」」

 

生徒達の返事を聞き、オールマイトは先程のヴィラン役とヒーロー役の2チームを前に呼び出す。

 

「さて、試合では敵だったが。本来は大切なクラスメイト。お互いの功績を称え合い握手でこの試合を締めよう! 」

 

「四人とも! 素晴らしい試合だったぞ! 」

 

ヒーロー側とヴィラン側が握手を交わす。これにて講評会は終了し、次の試合へと移る。

 

「それじゃあ次は緑谷少年&麗日少女がヒーローチームで爆豪少年と飯田少年がヴィランチームだ! 先程の試合を見て学んだ事をしっかりと活かして戦ってくれ! 」

 

最高の初戦だったとオールマイトは感じた。あの試合から学べた事は多い筈。先程はヴィランがヒーローを圧倒したが、次からは今回の試合を見た生徒達が互いに切磋琢磨し、素晴らしい試合を見せてくれると。

 

だが、現実はそう上手くはいかず

 

「──ストップだ爆豪少年!殺す気か!?」

 

『当たらなきゃ死なねぇよ!』

 

第2試合では私情を抑えきれず仲間を無視し独断行動を行いヒーロー側に戦闘を仕掛けた爆豪がビルの一部を崩壊させ、その後の戦闘で緑谷が大怪我を負う等というアクシデントが起こったり。

 

『相手は籠城戦をしているつもりだろうが、俺には関係ない』

 

『よろしくおねがいしまぁぁっす!』

 

轟や夜嵐等の他の生徒と比べて卓越した力を持つ生徒による完全なるワンサイドゲーム。正確には瞬殺が発生し、他の生徒の成績をつける事すら出来なかったりとオールマイトが想定していたような流れにはならず。

 

教師って……難しいッ!

 

初めて教鞭を振るうオールマイトにとって、教育の難しさを骨身で味わう1日となった。

 

──

 

今日の授業を終えた俺は、知り合いに会う為に集合場所であるカフェへと向かっている。久しぶりにその知り合いに会うという事もあり、俺のテンションは上がっていた。

 

「こっちだよ。こっち」

 

「はやいっすね『せんせー』」

 

目的のカフェに付くと既に到着していたのか、テラス席から俺を呼ぶ声が聞こえてくる。どうやら先にお茶を飲みながら待っていたようで机の上に紅茶の入ったティーカップが置かれている。流石『せんせー』その長い黒髪と笑顔とおっぱいが素敵です。やはり女性は素晴らしい、この世の宝だ。

 

「雄英高校に合格したんだね。おめでとう」

 

「そりゃ余裕の合格ですよ!」

 

「それはそうだろうとも、君の才能は他の存在の追随を許さないものだ。他でもないこの僕が認める。当然首席だろうね?」

 

「いやーそれが……ちょっと筆記で点数落としてしまいまして」

 

苦笑いしながら言い訳をする俺。流石に筆記が壊滅的で雄英に受かるかどうかすらギリギリだったとか、口が裂けても言えないのでそこら辺は濁すしかない。

 

「全く…模試でA判定を取ったとあれほど自慢していた癖に。本番で失敗したら何の意味もないだろう」

 

「うっす。すいません」

 

返す言葉もないとは正にこの事だろう。こればっかりは『せんせー』のお小言を素直に受け入れるしかない。

 

「そう言えば雄英にはあのオールマイトがいるらしいね。顔は見たかい? 」

 

「見たどころかオールマイトから授業を受けましたよ! 雄英ではオールマイトがヒーロー基礎学を担当しているみたいで今日オールマイトから授業を受けてサインも貰ったんですよ! サイン見ます!? 」

 

「いや、それは別に良い。それでなんだが……オールマイトから何か話をして貰ったかい? 」

 

「話? 別にないっすけど」

 

いきなりの『せんせー』の言葉に困惑する。一体オールマイトから何を話して貰うというのだ。

 

「そうか、それならどうでも良い。話は変わるが個性の練習はちゃんとしているな? 」

 

「そりゃ発現してから毎日バリバリやってますよ。かれこれ十何年間皆勤ですよ皆勤」

 

「それは上々。個性は使うことにより磨かれる。君が使えば使うほど個性は強くなり君の力となってくれる筈だ」

 

これは『せんせー』に会うと必ず言われる事だ。個性は筋肉と同じで、使えば使うほど磨き抜かれ強くなる。確か、限界突破だったか?

 

「そうだ、僕達の持つこの個性に限界はない。使えば使うほど強くなる。だが、強くなるという事は、逆に使わなければ弱くもなるという事だ」

 

そう言い、先生は机に置いてあったティーカップを宙に浮かべる。バードマンに良く怒られる俺の言えた義理じゃないけど個性の無断使用は駄目らしいですよ。

 

「紅茶は好きかい? 」

 

そう言って俺の手元にティーカップを近付けてくる。すまん『せんせー』俺は麦茶派だ。俺の中に眠る日本人の血が砂糖が入ったお茶を受け付けていないんだ。

 

という訳で反発を使い『せんせー』の手元にティーカップを寄せる。すると『せんせー』は嬉しそうに笑い語りだす。

 

「うん。言葉に偽りなし、繊細な出力の調整も出来ている。ちゃんと個性を使っているようだね」

 

「失礼な。そんな事で嘘はつきませんよ」

 

「僕達の個性は出力の調整を間違えると大変な事になるからね。君がサボっていたとしたらカップの中の紅茶は飛び散り、僕達に降りかかっていただろう」

 

そう『せんせー』は俺と同じ個性の持ち主なのだ。自分と同じ個性を持つ人と出会うなんて珍しい事もあるものだ。

 

「体育祭は僕が直々に見に行ってあげるから頑張るんだよ。まぁ、君なら一位になって当然だけど」

 

「まぁ俺は天才でイケメンですから余裕っすね!」

 

どうやら体育祭は『せんせー』が見に来るようだ。女性に無様は見せられない、絶対に優勝せねば。

 

「……そろそろ時間だ。次は体育祭で会おう」

 

「後、分かっていると思うが」

 

「『せんせー』と会っている事は秘密ですよね?」

 

「そうだ。それじゃあまた会おう」

 

 




唐突な女キャラ
唐突なおっぱい

一体誰なんだ…?
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