スロウスタートアップ!   作:naogran

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ある日の百地家。

たまて「お夕飯はアジの干物です!煮物ときんぴらもこさえましたので。自信作ですよ~!」

史生「あら、楽しみ。」

たまて「史生お婆ちゃんにはまだまだ敵いませんが。」

史生「私は今のたまちゃんの味も好きよ。ねぇたかちゃん。」

多佳子「ねぇ。何て言うかこう・・・若々しさがあって。」

史生「そうそう。若々しくてね。」

多佳子「史ちゃんも私も、たまちゃんのご飯本当に楽しみにしてるのよ?」

たまて「えへへ〜。ありがとうございます多佳子お婆ちゃん!実はクラスのお友達にも褒められまして!」

史生「今日会うお友達?」

たまて「はいす!」

史生「車に気を付けてね。

たまて「はい!行って来ます!」

史生・多佳子「行ってらっしゃ~い。」


STEP6「うなぎのぬるぬる」

その後花名が住んでるアパート。既に優輔と貴之と美鈴が来てる。

 

花名「あ、あの・・・」

 

たまて「初めまして!百地たまてと申します!花名ちゃんには何時もお世話になっています!」

 

志温「此方こそ。花名ちゃんが何時もお世話になってます。京塚志温です。」

 

2人はお互いに畏まってる。

 

たまて「私の事はお気軽にたまちゃんとお呼び下さいませ!」

 

志温「あら。じゃあ私の事は志温ちゃんとお呼び下さいませ。」

 

たまて「志温ちゃんさん!」

 

志温「はい!たまちゃん!」

 

たまて「塩卵って塩ラーメン味玉トッピングって感じですね!」

 

志温「本当~。美味しそうね。」

 

たまて「志温ちゃんさんは塩ラーメン派ですか?」

 

志温「何でも好きだけどメンマだけは外せないわ。」

 

優輔「いきなりラーメンの話になってる。」

 

美鈴「私は味噌ラーメン派かな。」

 

貴之「お前に聞いてねえよ。」

 

たまて「美味しいメンマって高給な割り箸を使ってるんでしょうね~!」

 

志温「スギやヒノキを使ってるんでしょうね~。」

 

花名「割り箸・・・?」

 

貴之「話が絡み合ってるのか絡み合ってないのかどっちだ?」

 

志温「たまちゃん。これからも花名ちゃんの事宜しくね。」

 

たまて「はい!不束者ですが幸せにしてみせます!」

 

花名「た、たた、たまちゃん!?」

 

優輔・貴之「婚約かよ。」

 

志温「今日はたまちゃんがご飯作ってくれるのよね。必要なものがあったらうちから何でも持って行ってね。」

 

たまて「わぁ〜、ありがとうございます!あ!これはキャベツの千切りが出来るピーラー!」

 

志温「こんな物もあるわよ。」

 

たまて「あ~!これは家庭でポテトチップスが簡単に作れる奴!」

 

志温「こんなのも!」

 

たまて「何と!挽肉がご家庭で~!」

 

美鈴「たまちゃん、調理器具に詳しいね〜。」

 

優輔「そう言えば家では料理番って言ってたな。」

 

 

 

 

 

 

軽井沢駅で3人を待つ。

 

優輔「もうすぐ来るって栄依子からメールが来た。」

 

貴之「お、そうか。」

 

花名「たまちゃんって凄いよね。」

 

たまて「ん?何故ですか?」

 

花名「だって初対面の人ともすぐ仲良くなれるから・・・」

 

たまて「それはですね、私が凄いんじゃなくて相手の方が優しいんですよ。」

 

花名「な、成る程。」

 

たまて「そしてどんな人でもお構い無しにぐいぐい行く方があちらに。」

 

栄依子「お待たせ〜!」

 

グッドタイミングで栄依子と冠と侑李が来た。

 

美鈴「凄いタイミング!」

 

花名「お、おはよう。栄依子ちゃん冠ちゃん侑李ちゃん。」

 

冠「おは。」

 

侑李「おはよう花名。」

 

栄依子「今日はお世話になります。」

 

冠「なります。」

 

花名「ええ!?」

 

たまて「なります!」

 

花名「こ・・・此方こそ!」

 

侑李「初々しい雰囲気が出てるわね。」

 

優輔「よう侑李。」

 

侑李「あらおはよう。」

 

たまて「いや~絶好のお泊り日和ですな~。私ゲームも持って来ましたよ!」

 

ゲームボーイアドバンスSPを出した。

 

優輔「ゲームボーイアドバンスSP!?懐かしい!」

 

貴之「そう言えば俺もアドバンスSP持って来たんだ!」

 

優輔「お前もかよ!」

 

貴之「たま!一緒に遊ぼうぜ!」

 

たまて「良いですよ〜!」

 

栄依子「たま、貴之。今日は何でお泊りするんだっけ?」

 

貴之「何でって、それはね〜。」

 

たまて「夜なべして遊ぶ為ですよね~!」

 

栄依子・侑李「違います。」

 

冠「たまのご飯をお腹一杯食べる。」

 

栄依子「それは凄い楽しみだけど違います。勉強会でしょ。」

 

たまて「栄依子ちゃん設定に拘るタイプですね~。」

 

優輔「設定言うな。」

 

花名「あはははは。」

 

 

 

 

アパートへ向かう。

 

栄依子「今日は従姉さんお出掛けなのよね?」

 

花名「うん。同窓会で。だから皆が泊まりに来てくれて嬉しいのは勿論なんだけど、ちょっと安心してて。」

 

栄依子「1人じゃ何かと不安よね~。」

 

優輔「分かる分かる。1人だと暇でしょうがないもんな。」

 

たまて「そうですよね。1人でお留守番してると何だか怖くなる事ありますし。矢鱈と背後が気になったり。」

 

栄依子「ああ。シャワーを浴びてる時も背後に気配を感じたりする事あるわよね。」

 

たまて「まぁそれは大抵私なんですけどね!」

 

栄依子「君だったのか・・・」

 

花名「そう言えば私もこの前部屋で勉強してたら背後で何か落ちる音がしてね・・・恐る恐る振り返ったらそこには・・・ち・・・」

 

たまて・栄依子・侑李・美鈴「ち!?」

 

 

 

 

 

 

花名「小さなネジが!」

 

 

 

 

 

 

貴之「ネジかよ!」

 

花名「何処のネジなんだろうと思ったら、怖くて眠れなくなっちゃって・・・」

 

たまて・栄依子・侑李「ネジで?」

 

美鈴「私も怖くなっちゃった・・・」

 

貴之「ネジレジア。」

 

優輔「メガレンジャーかよ。」

 

冠「あ、良い匂い。」

 

栄依子「あそこのうなぎ屋さんじゃない?」

 

貴之「本当だ。うなぎ屋だ。」

 

たまて「あ~!たまらん芳香ですねぇ~!」

 

花名「本当だね〜。」

 

優輔「うちの飲食店に負けてるな。」

 

侑李「そう言えば優輔の家は飲食店だったわね。」

 

たまて「あ!栄依子ちゃんも良い匂いなら負けてませんよ!」

 

栄依子「うなぎと張り合う気は無いから、その気遣いはご無用かな?」

 

冠「たま。うなぎ捌ける?」

 

たまて「流石に未経験です!でもうなぎ屋さんで働いた事はあります!」

 

花名「え!?」

 

たまて「中学の時職業体験ってあったじゃないですか。」

 

栄依子「あぁ〜!やったやった!」

 

侑李「懐かしいわね職業体験!」

 

たまて「本当に辛い体験でした。うなぎの香しい香りの中でひたすら働いた私を待っていたお昼ご飯は・・・持ち込みのお弁当で・・・」

 

花名「賄いじゃないんだ・・・」

 

貴之「それはそれで悲しいな。」

 

栄依子「うわ~生殺しだ~。」

 

たまて「超生殺しですよ!うなぎだったら生焼けですよ!」

 

侑李「私はたまと一緒にうなぎ屋で職業体験してたの。」

 

美鈴「そうなの?」

 

侑李「あの時たまは、毎日うなぎをジッと見てたから。私が毎回注意してたの。」

 

冠「うなぎは良く焼かないと。」

 

優輔「血に毒があるからな。」

 

たまて「私が栄依子ちゃんぐらいのモテ女なら、うなぎの1ぬるんや2ぬるんぐらい有り付けたのでしょうか!」

 

栄依子「ぬるんって何の単位?」

 

たまて「うぅ〜、こんな話してたら益々うなぎ食べたくなりました・・・でも今月ちょっとピンチなので。」

 

花名「ピンチ?」

 

たまて「百地家では一月分の食費を私が預かってやりくりしてまして。残った金額が私のお小遣いとなるのですが。」

 

栄依子「へぇ〜!」

 

花名「偉いねたまちゃん!」

 

美鈴「凄いシステムだね!」

 

たまて「いえそれがですね・・・新しい料理を覚えたり美味しそうな食材を見付けたりするとお婆ちゃん達に食べてもらいたくなってしまって。今月は家族で食べに行く程の余裕は無いかもですね・・・」

 

花名「そっか・・・やっぱり偉いよたまちゃん・・・」

 

美鈴「良いお婆ちゃんに育てられて良かったね〜・・・」

 

たまて「お?そうですか?褒めますか?では存分に褒め称えて下さいな~!ちやほやして下さいな~!」

 

花名「うん!するよ!ちやほや!たまちゃん本当に凄いよ!偉いよ!」

 

冠「ん。たまは凄く偉い。」

 

たまて「ちょ、直球ですね・・・」

 

照れてしまった。

 

たまて「え・・・栄依子ちゃんと美鈴ちゃんもちやほやして良いんですよ!ほらほら~どうします?ほれほれ!へいへ~い・・・」

 

栄依子「良い子。」

 

頭を撫でた。

 

美鈴「本当に良い子で可愛いよ〜。」

 

優しく抱いた。

 

たまて「て・・・照れますな~・・・」

 

栄依子「あ。レアたまだ。」

 

冠「生焼け。」

 

たまて「う~・・・こんなの生殺しですよ~!」

 

侑李「たま、本当に良い子ね〜。」

 

優輔「良い家庭に育てられて良かったな〜。」

 

貴之「百地家の鑑だな。」

 

たまて「もぉ〜3人まで・・・」

 

 

 

 

 

 

アパート前。

 

大会「お。花名ちゃーん!」

 

花名「大会さん!」

 

コンビニから大会が帰って来た。

 

大会「おお!皆さんお揃いで!お久し振り〜!」

 

たまて「戻ってますね・・・スウェットに。」

 

栄依子「戻ってるわね。」

 

侑李「完璧に戻ってるね。」

 

大会「え・・・?わ!本当だ!スウェットだ!」

 

花名「わぁ!本当だ!何時の間に!」

 

大会「何と言う事だ・・・ゴミ捨てぐらいなら、コンビニぐらいならと日に日に緩んでしまって・・・申し訳ない栄依子ちゃん!思う存分殴ってくれ!」

 

栄依子「えーと・・・嫌です。」

 

大会「何故だ栄依子さん!何故だ!」

 

すると冠が大会のお尻を叩いた。

 

 

 

 

 

 

部屋で大会をオシャレにさせた。

 

栄依子「はい。出来ました。」

 

たまて「お~!可愛いですよ万年お姉さん!」

 

花名「素敵です!大会さん!」

 

大会「あ、ありがとう・・・」

 

侑李「良いわよ入って。」

 

別室で待機してた優輔と貴之が入った。

 

優輔「やっぱ凄えな栄依子のセンス。」

 

貴之「もう美人になってる。」

 

冠「低俗大事。」

 

大会「うむ、そうだな。これは所詮付け焼刃の女子力・・・この姿を維持出来るようにしなければ!所で今日は何の集まりなんだ?もしかして・・・巷で噂の女子会と言う奴か!?」

 

たまて「そうだったら、どんなに良かったでしょうか・・・」

 

大会「ん?」

 

栄依子「残念ながら勉強会です。」

 

花名「もうすぐ期末試験なので、お泊りで勉強会する事になって・・・」

 

優輔「それに男である俺達2人が居た所で女子会にならないでしょ。」

 

大会「成る程そう言う事か・・・あ!それなら私が皆の勉強を見ると言うのはどうだろうか?」

 

花名「本当ですか!?」

 

大会「女子力を高めてもらったお礼だ。遠慮はいらないぞ!」

 

花名「ありがとうございます!」

 

 

 

 

 

 

勉強開始。

 

栄依子「うっわ!大会さん頭良い~!」

 

たまて「どう言う事ですかこれ!?びっくりですよ~!」

 

貴之「積分をあっさりと!?」

 

大会(私は一体どう思われていたんだろうか・・・)

 

 

 

 

 

 

勉強は夕方まで続いた。

 

たまて「疲れました・・・」

 

冠「お腹空いた・・・」

 

美鈴「疲れた〜・・・」

 

優輔「やべ、腹減った・・・」

 

栄依子「ねぇ〜。でも大会さんのお陰でかなり進みました。」

 

侑李「本当に助かりました。」

 

大会「お役に立てたら何よりだ。」

 

花名「お風呂溜まったよ~!」

 

美鈴「ありがと〜!」

 

大会「それじゃあ私は・・・」

 

栄依子「そうだ!私入浴剤持って来たんだけど、入れても大丈夫?」

 

花名「うん。じゃあ大会さんからお風呂どうぞ。」

 

大会「いや・・・私は・・・」

 

たまて「どうぞ1番風呂行っちゃって下さい!万年お姉さんにはお世話になりましたから!」

 

大会「いや・・・あの・・・」

 

栄依子「じゃあこれお願いします。」

 

入浴剤を渡した。

 

大会「あ・・・はい。」

 

 

 

 

1番風呂は大会。

 

大会「何故私は花名ちゃんの部屋のお風呂に?」

 

シャワーで体を洗う。

 

大会「そうだ入浴剤・・・」

 

栄依子から貰った入浴剤を浴槽に入れる。

 

大会「こ、これは・・・」

 

トロトロしていた。浴槽に入る。

 

大会「おおおおお・・・」

 

 

 

 

2番目は侑李。

 

侑李「はぁ〜・・・気持ち良い〜・・・栄依子ったら良い入浴剤を持って来てくれたわね〜。」

 

 

 

 

3番目は栄依子と冠。

 

冠「美味しそ。」

 

栄依子「ダメだからね?」

 

しかし栄依子の指を舐めた。

 

栄依子「こーら。」

 

 

 

 

4番目は美鈴。

 

美鈴「ほへ〜・・・生き返る〜・・・この入浴剤気持ち良いね〜。私も買おうかな〜?」

 

 

 

 

5番目は花名。

 

た『シャワーを浴びてたら背後に何者かの気配を感じたり・・・』

 

花名「っ?」

 

背後を恐る恐る見ると。

 

たまて「1人風呂はそこまでです!」

 

花名「た、た、たまちゃん!?」

 

2人で浴槽に入る。風呂が溢れ出た。

 

花名「とろんとろんだねぇ〜・・・」

 

たまちゃん「ぬるんぬるんですなぁ〜・・・」

 

 

 

 

6番目は貴之。

 

貴之「この入浴剤、結構トロトロしてるな。丸でとろろだな。」

 

 

 

 

最後の7番目は優輔。

 

優輔「あぁ〜・・・良い湯加減〜・・・でも何か、女の子が入った後の風呂ってのはちょっとぎこちないな・・・」

 

 

 

 

 

 

そして夕飯の時間。

 

たまて「本日の夕餉はとろみ風呂に因んで、たまちゃん特製八宝菜!か~ら~の~中華丼でぇす!」

 

今日の夕餉は、たまちゃん特製八宝菜と中華丼。

 

花名「おぉ〜、まさにこんな、こんな感じにとろ〜りと・・・」

 

栄依子「煮込まれちゃったね〜。」

 

美鈴「美味しそ〜!」

 

9人「いただきまーす!」

 

美鈴「・・・美味しい〜!」

 

花名「・・・今なら八宝菜の気持ちが分かる気がする・・・八宝菜の人生・・・悪くない。」

 

優輔「美味え〜。実家のメニューに出したいくらい美味え〜。」

 

大会「何と言う美味!私までいただいて良かったのか?」

 

たまて「勿ですよ~。万年お姉さんのお陰ですっごい捗りましたしね!」

 

侑李「大会さんに感謝しなきゃね!」

 

栄依子「ねぇ。あんなに勉強出来る人だったなんて。」

 

大会「こう見えても、高校時代は学年主席の生徒会長だったんだ!」

 

栄依子「おお~!」

 

たまて「御見それしました!」

 

冠「おかわり。」

 

貴之「冠食うの早!」

 

大会「自分で言うのも何だが、名生徒会長だったんだぞ!私が会長を務めた年の文化祭は私の名に肖って、文化大会と名付けられたぐらいなのだ!」

 

栄依子「それは愛されてると言うか・・・」

 

たまて「いじられてると言うか。」

 

大会「う・・・」

 

冠「おかわり。」

 

貴之「早!もう?」

 

優輔「たま、うちの店で働いてみるか?きっと繁盛すると思うぞ?」

 

たまて「お気持ちだけ貰いますね。」

 

 

 

 

 

 

夕餉を食べ終えた後。

 

たまて「ゲームをしましょう!」

 

花名「皆で出来るゲーム?」

 

栄依子「車を運転するとか?」

 

貴之「マリオパーティか?マリオカートか?」

 

たまて「ギャルゲーです!」

 

栄依子「ギャルゲー・・・」

 

優輔「ギャルゲーかよ。」

 

栄依子「何で私・・・?」

 

たまて「だってギャルを落とすゲームですから。」

 

侑李「そうね。確かに栄依子なら落とせるかも。」

 

栄依子「答えになってないわよ?ここを押して行けば良いの?」

 

たまて「そうですそうです!」

 

プレイを続ける。

 

花名「な・・・なんか見てるだけでドキドキしちゃうな・・・」

 

大会「う・・・うむ。人の恋路を隠れて見てるようだな・・・」

 

美鈴「私もギャルゲーやりたいな〜。」

 

優輔・貴之「止めとけ。」

 

たまて「私の一押しはこの子ですね!」

 

冠「この子は?」

 

たまて「あ~・・・その子は登場した時彼氏さんが居るのでダメです。」

 

美鈴「リア充?」

 

優輔・貴之「言うな。」

 

大会「それじゃ付き合うのは無理なのか・・・」

 

たまて「いえ。まぁ付き合えますが・・・ほら元カレが居た訳ですし・・・今までもこれからも私の事しか好きにならない子が良いんですよ。今までもこれからも。」

 

花名「たまちゃん・・・顔怖い・・・」

 

侑李「目が死んでるよ?」

 

するとゲームのSEが聞こえた。

 

たまて「な~!やだ怖い!この短時間で全ての女子の恋心がマ~ックス!」

 

優輔「流石栄依子・・・全員を完璧に落としやがった・・・」

 

 

 

 

 

 

その後部屋に布団を敷いた。

 

花名「あ。お布団ありがとう。」

 

優輔「どうって事無えよ。」

 

貴之「力仕事は男の仕事だからな。」

 

栄依子「体温上がってる・・・かむもうおねむ?」

 

冠「うん。」

 

たまて「私もお勉強で頭使い過ぎてねむねむですよ~。」

 

美鈴「私もねむねむしたい〜。」

 

花名「そうだね。今日はもう寝ようか。」

 

栄依子「まだ10時半だ。こんな時間に寝るのなんて小学生以来かも。」

 

貴之「栄依子は何時も何時に寝てんだ?」

 

花名「じゃあ電気消すね。」

 

全員「は〜い。」

 

電気を消した瞬間、謎の物音が。

 

花名「ヒィ!?」

 

たまて「何の音でしょう?」

 

花名「いやーーー!」

 

スマホのライトで照らした。

 

たまて「盛り上がってまいりました。お泊りと言えば怪談ですよね。」

 

花名「かか、怪談!?」

 

美鈴「怪談怖い!」

 

侑李「急な話ね。」

 

栄依子「え?本当にやるの?」

 

冠「眠い。」

 

優輔「まぁ定番っちゃあ定番だな。」

 

貴之「仕方無え。やるか。」

 

 

 

 

怪談話開始。

 

たまて「それでは栄依子ちゃんからお願いします。」

 

栄依子「はい。前にネットで見た話なんだけど。あれ?看護師さんだったかな?まぁ良いかどっちでも。まぁ何かの建物があってそこの窓からこっちを見てる女の人の姿が・・・あれ?子供だったっけ?まぁ色々ありまして皆死んでしまいましたとさ。」

 

優輔・貴之・冠「雑。」

 

たまて「うろ覚えにも程がありますよ~。」

 

花名「み・・・皆死ぬって・・・」

 

たまて「ちょろ過ぎますよ花名ちゃん!」

 

美鈴「健気だね〜。」

 

栄依子「ねぇ。かむは何かネタある?」

 

冠「ストッキング売り場に置いてある下半身だけのマネキン。棚から足が生えてるみたいで怖い。」

 

花名「あ・・・そう考えると怖い。」

 

たまて「怪談じゃないけど怖い!」

 

冠「怖い。」

 

侑李「怖いって言うか、シュール的な?」

 

たまて「ふふふ・・・次は私がお話ししましょう。」

 

花名「た、たまちゃん!?」

 

たまて「とある旧家に使用人として住み込みで雇われた女の子のお話です。」

 

花名「ひぃ~・・・」

 

栄依子「おお。何だか本格的。」

 

たまて「その家のお嬢様と女の子は年が近い事もあり、まるで姉妹のように仲睦まじく暮らしていました。ある日彼女がメイド服で庭掃除をしていると・・・はい!ここでメイド服イベントスチル!何かの気配を感じて振り返ると・・・そこにはイベントスチル!イベントスチル大盤振る舞い!イベントスチル!」

 

花名「イベントスチル怖いイベントスチル怖い・・・」

 

美鈴「怖いよ・・・」

 

栄依子「何怯えてるの花名、美鈴。」

 

優輔「俺も1つ怪談あるぞ。」

 

栄依子「あるの?」

 

たまて「お!じゃあ優輔君!」

 

優輔「・・・幽霊が出ると言う噂の廃旅館にやって来た3人の若い男女。彼らは旅館の奥へ進んで行った。そして、1番奥の部屋を覗くとそこには・・・」

 

侑李「そこには・・・?」

 

優輔「6体の人形の首が落ちていた。」

 

花名・美鈴「く、首!?」

 

優輔「けどそれだけでは終わらなかった。」

 

花名「え・・・?」

 

優輔「1人の男性が人形の首に近付くと隙間から・・・」

 

花名「す、隙間から・・・?」

 

 

 

 

優輔「人間の顔がこっちを見て睨んだ!」

 

 

 

 

花名・美鈴「いやーーーー!」

 

優輔「3人の男女は恐怖して廃墟から走って脱出した。その廃旅館には、昔殺された女性の怨念が今尚彷徨ってると言う噂がある。どうだ?怖かったか?」

 

美鈴「こ、怖い・・・」

 

花名「優輔君・・・怖いよ・・・」

 

栄依子「優輔、本格的ね・・・」

 

たまて「いやぁ〜、優輔君は凄いですね〜。」

 

 

 

 

 

 

深夜。全員が寝静まった頃。

 

花名(眠れない・・・)

 

眠れない花名は、コップに水を注いで飲む。

 

花名「ふぅ・・・ん?」

 

足元に何かがあった。謎のネジだった。

 

花名「ひっ!」

 

???「花名ちゃん。」

 

花名「ひっ!・・・たまちゃん。」

 

後ろにたまてが居た。

 

花名「ごめんね起こしちゃって・・・」

 

たまて「いえいえですよ。眠れないんですか?」

 

花名「うん。その・・・また見付けちゃって。これ・・・」

 

ネジを見せた。

 

たまて「あ、ネジ。」

 

花名「どうしよう・・・これが大事な所のネジだったら・・・皆が寝てる間に天井が落ちて来たり柱が折れたり・・・アアアアパートごと崩れたり・・・」

 

泣いてる花名の涙をたまてが拭いた。

 

たまて「そんな重要な部分に、こ~んなちっちゃなネジは使わないと思いますよ。花名ちゃん。」

 

花名「そ・・・そうだよね・・・そうだよね。ごめんねたまちゃん。こんなのが怖いなんて変だよね。」

 

たまて「良いんじゃないですか?好きな物、怖い物、人それぞれですよ~。」

 

花名「たまちゃん・・・」

 

たまて「ギャルゲーだって同じですよ。」

 

花名「え?」

 

たまて「幼馴染、ツンデレ、クール系、お姉様。中には元カレが居る子だって居るでしょう?最近は男の娘と書いて男の娘、あ、これは複雑になるのでさておき。ギャルゲーの女の子達は好感度の上がるプレゼントもデートの場所も全部違います。だがそれが良いんです!同じ物が好きで同じ物が怖くちゃ攻略のし甲斐がないってもんですよ!あ!でもやっぱり元カレはダメですね!」

 

花名「あはは・・・」

 

たまて「おっと、つい熱くなっちゃいました。正直初めて聞いた時は、何故ネジで眠れないのかと思いましたが。」

 

花名「やっぱそうだよね・・・」

 

たまて「でも怖いですよね。夜中にそんな物を見付けちゃったら。「何処のネジだろうね~。怖いね~。」って話し合える人が傍に居ないのは心細いですよね。花名ちゃんは私の事を偉いって褒めてくれましたが、一人暮らしで頑張ってる花名ちゃんの方がよっぽど偉いですよ。花名ちゃん!」

 

花名「たまちゃん・・・」

 

たまて「花名ちゃん偉い偉い。よーしよしよし。」

 

褒めながら撫でる。

 

花名「こう言うのってイベントスチル?」

 

たまて「お。花名ちゃんも分かってきたじゃないですか~。」

 

 

 

 

 

 

翌朝。

 

花名「ん・・・」

 

目が覚めた花名。横を見ると。

 

花名「きゃ!」

 

寝相が良過ぎるたまてが寝ていた。

 

栄依子「あ。おはよう花名。」

 

冠「おはよう。」

 

侑李「花名おはよう。」

 

貴之「花名おはようっす。」

 

優輔「よう花名。おはよう。」

 

美鈴「zzz・・・」

 

花名「おはよう。あれ?冠ちゃんほっぺが赤くなってる・・・」

 

冠の左頬が赤くなっていた。

 

栄依子「あら本当だ。何これ?」

 

花名「ネジの呪い!?」

 

冠「栄依子のtkbの跡。」

 

優輔・貴之「ブッ!」

 

栄依子「固いな~私のtkb。」

 

優輔「おい、その発言は止めろ。」

 

侑李「ナチュラルに言わないでよ。」

 

花名「ネジの呪いでtkbがネジに・・・」

 

栄依子「何でピンポイントに私のtkb呪うの?」

 

貴之「だからその発言は止めろ。」

 

栄依子「あ。分かった。私の服のボタンだわ。」

 

優輔「何だボタンか。良かった。」

 

花名「そ・・・そっか・・・呪いじゃなかったんだ。」

 

侑李「何の呪い?」

 

栄依子「人のtkbを呪うネジって何の恨みがあるのやら。」

 

侑李「だからtkb言うの止めなさい。」

 

冠「ネジと言えばこれ。」

 

スイッチのカバーを見せた。

 

花名「スイッチのカバー?これのネジだったんだ・・・」

 

するとたまてが起き上がった。

 

たまて「おはようございます。皆早起きさんですね~。」

 

貴之「いや、美鈴はまだ寝てる。」

 

花名「たまちゃん浴衣が全然着崩れてないね・・・」

 

優輔「たま、寝相がファラオみたいだったぞ?」

 

たまて「そうでしょう。私ツタンカーメンより寝相が良いと評判ですからね。」

 

栄依子「どう言う評価なのそれは・・・」

 

侑李「何でツタンカーメン?」

 

優輔「おい美鈴起きろ。」

 

美鈴「んあ?」

 

 

 

 

 

 

百地家に帰って来たたまて。

 

たまて「ただいまです~!」

 

史生・多佳子「ごはん食べに行きましょ!」

 

たまて「・・・え?」

 

史生「今日はお婆ちゃん達が御馳走するからね。うなぎなんてどうかしら?」

 

多佳子「うなぎ!良いわねぇ~!」

 

たまて「で・・・でも本当に良いんですか?」

 

史生「だってたまちゃんお料理もやりくりも頑張ってくれてるじゃない。」

 

多佳子「そうそう。自慢の孫娘だわ。」

 

たまて「て・・・照れます~・・・」

 

多佳子「だからご褒美。」

 

史生「ね。」

 

たまて「わぁ・・・!」

 

多佳子「お腹空いたでしょ?二段重ね頼んじゃえ~!」

 

たまて「二段重ね!?」

 

史生「う巻きも頼んじゃえ~!」

 

たまて「う巻きお婆ちゃん、ありがとうございます!」

 

ご褒美にうなぎが食べれると喜んだたまてであった。

 

「END」




         キャスト

     一之瀬花名:近藤玲奈
     十倉栄依子:嶺内ともみ
     百地たまて:伊藤彩沙
       千石冠:長縄まりあ
      億崎侑李:白石晴香

      佐野優輔:塩野瑛久
      浪江貴之:内田雄馬
      松原美鈴:伊藤美来

      万年大会:内田真礼
      京塚志温:M・A・O
       多佳子:宮沢きよこ
        史生:槇原千夏

次回「ぐるぐるのてくび」
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