スロウスタートアップ!   作:naogran

8 / 12
ある朝のアパート。時刻は7時15分。志温が朝食を作っていた。そこに。

花名「お・・・おはよう志温ちゃん!」

志温「おはよう花名ちゃん。今日は早いのね。」

花名「日直なのすっかり忘れてて・・・」

志温「じゃあ牛乳だけでも飲んでく?」

花名「う、うん。」

牛乳を飲む。



牛乳を飲み終えた。

花名「行って来ます!」

志温「はぁ〜い。行ってらっしゃ〜い。」






星尾高校。

花名「はぁ・・・間に合ったかな・・・ん?」

教室に入ると、誰も居なかった。しかし1つのカバンがあった。

???「一之瀬さん。」

花名「ひゃい!?」

突然後ろから呼ばれてびっくりした。後ろに居たのは、クラスメイトの『高橋菜々恵』だった。

菜々恵「おはよう。」

花名「あ・・・その・・・えっと・・・」

菜々恵「?」


STEP8「はなのともだち」

花名「あ・・・あの・・・高橋・・・さん?」

 

菜々恵「うん。高橋奈々恵。」

 

花名「その・・・えっと・・・日直遅れてごめんなさい!」

 

菜々恵「大丈夫大丈夫。私何時も早めだし。朝の作業も序でに終わらせといたよ。」

 

花名「そ・・・そうなんだ。ごめんね。ありがとう・・・」

 

菜々恵「ううん。後は放課後の日誌とゴミ捨てだけど、どっちが良い?」

 

花名「ど・・・どっちでも!お任せします!」

 

菜々恵「え~。好きな方取って良いよ。」

 

花名「じ・・・じゃあ日誌をゴミ捨てに行って来ます!」

 

菜々恵「ええ・・・」

 

 

 

 

その後の廊下。

 

たまて「バナナチョコミントハワイアーン!」

 

優輔「朝からテンション高いな。たまは。」

 

たまて「朝のうちだと品揃えもばっちりですね~。」

 

栄依子「あぁ、昼過ぎだとバニラしかなかったりするのよね。」

 

花名「バニラ美味しいのにね。」

 

侑李「同感ね。」

 

たまて「どうしても派手な方を選んじゃうって言うか〜。」

 

栄依子「分かる〜。」

 

貴之「確かにな〜。」

 

たまて「花名ちゃんが朝アイスって珍しいですね!」

 

花名「朝寝坊してご飯食べて来れなくて・・・お弁当も忘れて来ちゃったし。折角志温ちゃんが作ってくれたのに・・・」

 

たまて「あらら・・・」

 

美鈴「それは大変ね・・・」

 

花名「日直の仕事でも緊張して変な事言って高橋さんを困らせちゃったし・・・」

 

たまて「お~!今日ははなななコンビで日直でしたか~。花がありますね~。」

 

優輔・侑李「はなななコンビって何?」

 

栄依子「奈々恵ってそんなに相手を緊張させるタイプでもないと思うけど・・・」

 

花名「うん・・・でも高橋さんと話すの初めてだったから。」

 

栄依子「え?」

 

花名「え?」

 

栄依子「だってもうすぐ1学期も終わりよ?」

 

花名「私クラスの人半分以上話した事無くて・・・」

 

たまて・美鈴「何と!」

 

花名「中学の時もこんな感じだったよ。切欠無いと殆ど話さないまま1年終わっちゃうし。」

 

貴之「成る程ね〜。」

 

栄依子「んー。話す切欠なんて別に必要ないと思うんだけどな~。」

 

たまて「ですな~。どなたでも近くに居たら話し掛けると言うか。」

 

花名「そ・・・それは私には難しいな・・・」

 

貴之「人見知りがどんだけ大変なのは分かる〜。」

 

たまて「とは言え花名ちゃんは私達とは普通にお話出来てる訳ですし。」

 

栄依子「そうそう。今だって別に緊張してないでしょ?」

 

花名「そうだけど・・・そうなんだけど・・・」

 

たまて「あ、そろそろかむちゃんも来てるかもですね。」

 

優輔「そろそろか。」

 

栄依子「そうねぇ。寂しがってないと良いけど。」

 

美鈴「来たら私が可愛がってあげよ〜っと。」

 

貴之「止めとけ。」

 

花名(そう言えば冠ちゃんなら私の気持ち分かってくれるかも・・・)

 

 

 

 

教室に戻ると。

 

陽菜「冠ちゃーん!おやつあるよ。おいでおいで!」

 

冠「おやつ。」

 

おやつの言葉に反応した冠が、クラスメイトの佐々木陽菜と遠藤悠里と増田青の方へ歩いた。

 

青「私もクッキー持って来た。食べる?」

 

冠「ん。」

 

悠里「チョコと苺どっちにする?」

 

冠「りょ・・・両方。」

 

陽菜「食べてる所写真撮っても良い?」

 

しかし冠が涙を流した。

 

陽菜「駄目か~。も~可愛いな~。」

 

冠「えーこ・・・えーこ・・・」

 

後ろから冠を撫でた栄依子。冠が栄依子に抱き付いた。

 

冠「えーこ!」

 

栄依子「おはようかむ。ごめんね?1人にしちゃって。」

 

侑李「相変わらず栄依子に懐いてるわね冠は。」

 

優輔「佐々木と増田と遠藤からちやほやされてたな。ってかさっきの餌付けだろ?」

 

花名(自分から動く事無く愛される・・・それこそがちやほや枠!ごくり・・・)

 

貴之「おい花名、目が死んでるぞ・・・」

 

 

 

 

 

 

一方その頃アパートでは。

 

志温「あ!万年さん!丁度良かったわ。」

 

大会「これはこれは大家さん!」

 

志温「あのね。お昼はまだかしら?」

 

大会「昼餉の用意は出来たのですが、飲み物が無かったのでお茶など購入して来た所です。コンビニで!」

 

志温「実は花名ちゃんがお弁当忘れて行っちゃって。もし良かったら万年さん召し上がりませんか?」

 

大会「何と!花名ちゃんのお弁当をですか!?良いんですか!?」

 

志温「お口に合うか分からないけど・・・」

 

大会「そうだ!宜しければ交換と言う事で私の昼食を召し上がりませんか?」

 

志温「(そうね・・・たまには・・・)それじゃいただいちゃおうかしら。」

 

大会「いや~手作りのお弁当なんて高校生の頃以来ですよ。今持って行きますので少々お待ち下さい!」

 

 

 

 

持って来たのは寿司だった。志温は少し唖然としてる。

 

志温「・・・あのこれ・・・良いんでしょうか?」

 

大会「どうぞどうぞ!わ~!美味しそうですね!ありがとうございます大家さん!」

 

志温「あ。いえそんな。何かすいません。」

 

 

 

 

 

 

昼になった星尾高校。

 

たまて「え~それでは~。花名ちゃんにクラスの皆を紹介しちゃいましょ~!」

 

花名「え!?え、あのその・・・」

 

優輔「急だなおい。」

 

栄依子「と言う訳で。」

 

侑李「周と真秀を連れて来たよ〜。」

 

真秀「小鹿野真秀で~す。」

 

周「大谷周で~す!」

 

花名「い・・・一之瀬花名でございます!」

 

たまて「3人組の芸人さんみたいですなぁ。」

 

貴之「レツゴー三匹かよ。」

 

花名「ご・・・ごめんね。つい緊張しちゃって・・・」

 

栄依子「こないだ陸上部の新人戦だったんでしょ?どうだった真秀?」

 

真秀「いや~全然駄目でさ~。」

 

花名「お・・・大谷さんはどうだったの!?」

 

周「え?あぁ、私マネージャーなんだよ。運動全然駄目なの。」

 

花名「え?そうなの?」

 

優輔「初めて知った。」

 

周「体育の記録順に走る時何時も一之瀬さんの隣に居るよ。気付かなかった?」

 

花名「た・・・体育は、自分の事だけで精一杯なので・・・」

 

周「あぁ・・・」

 

 

 

 

美鈴「連れて来たよ〜。」

 

陽菜「佐々木陽菜よ。」

 

青「増田青。部活はバレー部。」

 

悠里「私は遠藤悠里。同じくバレー部ね。」

 

美鈴「いやぁ〜同じ名前が2人居るなんて驚きだね〜。」

 

侑李「確かにそうね。」

 

花名「よ、宜しく・・・」

 

青「宜しく。良かったら今度見学に来てみる?」

 

悠里「何時でも部員募集中だよ?」

 

花名「きゅ・・・球技はちょっと難しいかな・・・」

 

陽菜「陸上も球技も厳しいとなると・・・水泳とか?」

 

花名「そそそれもちょっと・・・」

 

 

 

 

今度はたまてが2人のクラスメイトを連れて来た。

 

敬「岩崎敬っす。」

 

幸「椿森幸です。」

 

花名「こ、こんにちは・・・」

 

敬「人見知り克服か~。協力するよ。」

 

花名「あ・・・ありがとう。」

 

敬「こっちのつばきちはクラス委員だからね~。いっちもどんどん頼ると良いよ。」

 

優輔・貴之「いっち?」

 

花名「い・・・いっち?うん宜しく・・・」

 

幸「はい。宜しくお願いします。」

 

シャケおにぎりを食べる。

 

花名「ご飯の途中にごめんね・・・」

 

幸「いえ。」

 

栄依子「お。またシャケ?好きね。」

 

幸「うん。好きなの。」

 

栄依子「まぁ定番だものね。」

 

幸「うん・・・だから私好きなの。」

 

顔を近付けた。

 

栄依子「幸・・・顔近い近い近い・・・」

 

優輔「おい椿森、どうした?」

 

すると幸がたまてを掴んで何処かへ走り去った。

 

美鈴「たまちゃんが連れ去られた・・・」

 

 

 

 

敬「つばきちそんなシャケ好きだったっけ?」

 

幸「シャケには、エイコサペンタエン酸が豊富に含まれてるの。」

 

敬「栄依子?」

 

幸「エイコ、サペンタエン酸。うふふ。」

 

 

 

 

貴之(椿森・・・栄依子に目が無いのか?)

 

侑李(完全にヤンデレね。)

 

優輔(しかもエイコサペンタエン酸って、高血圧、炎症の予防や癌細胞の増殖防止などに効果ある酸じゃねえか。)

 

花名「ふぅ・・・」

 

栄依子「何だ。普通に話せてるじゃない。」

 

花名「そ、そうかな・・・でも栄依子ちゃんとたまちゃんと侑李ちゃんと優輔君と貴之君と美鈴ちゃんが助けてくれたから・・・」

 

たまて「いやいや〜。私達の助けなんて大した事ありませんよ〜。」

 

美鈴「そうそう。」

 

栄依子「そう言えばかむも、時間掛かるタイプよね。」

 

冠「うん。でももうたまと花名と優輔と貴之と美鈴には慣れた。」

 

たまて「にゃあ!じゃあこんな事しても!」

 

美鈴「大丈夫よね〜!」

 

2人が冠を抱いた。

 

花名「あ!冠ちゃん耐えてる!」

 

たまて「我慢してるかむちゃん可愛い~!ほ~らほら、このほっぺにどれだけ食べ物貯め込んでるんでちゅか~?」

 

美鈴「ハムスターみたいで可愛い〜!」

 

貴之「おいお前ら止めろ。冠が可哀想だろ?」

 

優輔「相変わらずの冠好きだな。」

 

 

 

 

 

 

その日の放課後。

 

榎並先生「今日は沢山のクラスメートと話せて良かったと思います・・・何だこりゃ?」

 

花名「あの・・・皆にクラスメートを紹介してもらって・・・」

 

榎並先生「紹介?」

 

花名「まだ殆どの人と話した事無かったので・・・」

 

榎並先生「ああ。なるほどな。」

 

印に丸を書いた。

 

榎並先生「私なんか話さなくて済む相手なら、わざわざ話そうとは思わんがな。」

 

花名「あはは・・・」

 

榎並先生「無理する事無いさ。一之瀬は一之瀬。自分のペースでな。」

 

花名「はい・・・」

 

 

 

 

廊下を歩く。

 

花名(自分のペースかぁ・・・)

 

教室に戻ると。

 

菜々恵「お疲れ様。ゴミ捨ても終わったよ。」

 

花名「た、高橋さん、お疲れ様・・・(そ・・・そうだ!今度こそ高橋さんと・・・何か話題は・・・)」

 

菜々恵「?」

 

花名「あ、あの、えっと、その、えっと・・・」

 

菜々恵「じゃあ私これから部活だから。また明日ね。」

 

花名「あ・・・うん。また・・・」

 

話す事が出来なかった。花瓶を見ると向日葵があった。

 

花名「うん・・・次は絶対私の方からおはようって言おう・・・」

 

 

 

 

 

 

数日後の軽井沢アウトレットパーク。

 

たまて「ヌーディストビーチの海の家ってやっぱり、全裸で焼きそば焼いてたりするんですかね?」

 

栄依子「あはは。油跳ねたら痛そうね~。」

 

優輔「それこそ全身火傷だぞ。」

 

冠「焼きそば食べたい。」

 

貴之「焼きそばの話に入った?」

 

花名「せ、せめてエプロンくらいはしてるんじゃないかな・・・」

 

侑李「そうよね。調理中はエプロンしないとね。」

 

たまて「裸にエプロンですか~。花名ちゃん侑李ちゃんもマニアックですね~。」

 

花名「え、え!?」

 

侑李「何で裸エプロン!?」

 

たまて「でもやっぱり夏は海に行きたいですよね~。ヌードじゃない方の。」

 

冠「水着着る方の。」

 

美鈴「それは分かってる。」

 

栄依子「あ、私水着欲しいのよね。中学の頃のがサイズ合わなくなっちゃって。後で付き合ってくれる?」

 

花名「うん。」

 

たまて「何処のサイズですか?腹ですか?」

 

栄依子・侑李「いきなり喧嘩腰だな・・・」

 

美鈴「目が怖いよたまちゃん・・・」

 

栄依子「えっと・・・胸がね。ちょっと。」

 

美鈴「大きい胸だね。」

 

たまて「あはははは!お戯れを!胸が育つとか何処の都市伝説ですか?」

 

栄依子「都市伝説って・・・」

 

花名「そうだよ栄依子ちゃん。そんなの都市伝説だよ。有り得ないよ。」

 

栄依子「ええ・・・」

 

冠「栄依子。痛い。」

 

花名「もう高校生になるんだから!」

 

たまて「そんな事信じていてどうするんですか~!」

 

栄依子(わ~。これが数の暴力って奴か~・・・)

 

優輔・貴之・侑李・美鈴「何だこれ?」

 

 

 

 

ベンチで休憩する。

 

たまて「とは言え、実は私も新しい水着欲しかったりするんですよね~。」

 

栄依子「あら?遂にお尻が収まらなくなったの?」

 

たまて「ぷきー!そんな訳無いですよー!恐らく多分!」

 

貴之「やられたら、やり返す。」

 

優輔「倍返しか。」

 

たまて「前に来てたの気に入ってたのですけどね・・・ウォータースライダーやりすぎてお尻の生地が薄くなってしまいまして・・・」

 

栄依子「わんぱくね~この子は。」

 

侑李「どんだけウォータースライダー好きなのよ。」

 

栄依子「花名は?水着。」

 

花名「あ。中学の時も学校にプールが無かったから。海に泳ぎに行く事なんて考えた事も無かったし・・・」

 

たまて「行きましょう!皆で行きましょう花名ちゃん!してかむちゃんは?」

 

冠「学校指定の奴なら。丈の股下まである奴。」

 

美鈴「スク水?」

 

たまて「あ~あの浪漫の無い奴ですか。あんなの滅びれば良いと思いませんか?」

 

優輔「浪漫の無い奴って何んだ?それに滅びろって・・・」

 

栄依子「そう?太ももの所に指挟んだら気持ち良さそうじゃない?」

 

たまて「確かに!」

 

美鈴「良いかも!」

 

花名・優輔・貴之・侑李「ええ!?」

 

たまて「侑李ちゃんは水着はあるんですか?」

 

侑李「私もそろそろ新しいの欲しい所なの。優輔達はどう?」

 

優輔「去年海で履いた海パンがある。」

 

貴之「俺も同じく。」

 

美鈴「前に着た水着が着れなくなっちゃったの。」

 

たまて「じゃあじゃあ折角ですし皆で水着ショップに行きましょう!そして皆でヌーディストビーチに!』

 

栄依子「それ水着いらなくない?」

 

 

 

 

水着ショップに来店した。優輔と貴之は外で待機。

 

花名「水着の試着ってどうすれば良いの?」

 

たまて「そらもう全裸ですよ全裸!」

 

花名「全裸!?」

 

栄依子「上は脱ぐけど、下は下着の上からね。」

 

花名「な、成る程。」

 

栄依子「なので今日は手持ちで一番小さい奴履いて来た。」

 

侑李「何故!?」

 

たまて「見たい!」

 

美鈴「見せて!」

 

栄依子「見せない。」

 

美鈴「そんなぁ。」

 

たまて「ちぇ。どんなのです!?全部紐で出来てるような奴ですか!?」

 

栄依子「そんな傾き方はしてないかな~流石に。」

 

 

 

 

試着室で服を脱いで、水着姿でカーテンを開けた。

 

栄依子「どう?」

 

たまて・美鈴「エロ~い。」

 

栄依子「身も蓋も無いな・・・」

 

花名「でも確かに大胆だよね・・・」

 

栄依子「そう?」

 

たまて「しかしそれより何よりそのビキニに隠れるようなパンツが、どんなのだか気になって気になって!」

 

 

 

 

今度は花名が水着を試着した。

 

花名「どうでしょう・・・」

 

栄依子「どうと言われても・・・」

 

たまて「顔しか見えませんよね。」

 

顔だけを出してる花名。

 

花名「そ、そうだよね・・・」

 

栄依子「顔はね。可愛い。」

 

花名「え!?ふ、ふにゅ!!」

 

恥ずかしくなって隠れた。

 

冠「隠れた。」

 

たまて「か~!栄依子ちゃん隙が無いですね!」

 

美鈴「見事な口説き上手だね〜!」

 

 

 

 

カーテンを開けた。

 

栄依子「ちょっと失礼しま~す・・・おお可愛い!その色似合うわね花名。」

 

たまて「本当だ!可愛いですよ花名ちゃん!」

 

侑李「あら可愛いじゃない花名!」

 

美鈴「花名ちゃん可愛い〜!」

 

冠「うん。良いと思う。」

 

花名「う、うん、ありがとう・・・」

 

たまて「しかし我々・・・外側から見るとちょっと中々間抜けなご様子ですよね~。」

 

侑李「確かに。」

 

栄依子「ん〜、そうね〜。」

 

花名「ご、ごめんね。」

 

 

 

 

今度はたまてが水着を試着。

 

たまて「ばばーん!」

 

栄依子「何処で発見したのその水着は・・・ヒトデ?」

 

たまて「星ですよ!スターですよ!普通に売り場に置いてありましたよ~!」

 

栄依子「あぁ・・・これが盲点って奴か。」

 

侑李「モーテン星ね。」

 

花名「生理的に見るの避けてたのかな・・・」

 

たまて「ひど!で、どうです?」

 

冠「似合う。」

 

侑李「似合うわね。」

 

美鈴「似合うね〜。」

 

栄依子「うん。似合う。」

 

花名「に・・・似合う。」

 

栄依子「けど・・・」

 

たまて「けど?」

 

花名「似合って良いものなのかな・・・これ?」

 

栄依子「誉め言葉になってるのか微妙よね~。」

 

侑李「確かに。」

 

たまて「ひど!」

 

花名「あ。冠ちゃんは試着しなくて良いの?」

 

冠「もう買った。」

 

花名「え?何時の間に?」

 

たまて「試着しなくても大丈夫なんですか?いざ来てみたら四方八方からあれこれポロポロはみ出したりしませんか?」

 

栄依子「何がそんなにはみ出すのよ・・・」

 

冠「試着もした。栄依子と一緒に。」

 

たまて「・・・あ!居た!」

 

花名「確かに。」

 

美鈴「栄依子ちゃんに隠れながら試着してたのね。」

 

侑李「相変わらずの冠ね。」

 

たまて「かむちゃんかむちゃん。栄依子ちゃんのパンツ小さかったですか?」

 

冠「へっ。凄く傾いてた。」

 

栄依子「こーら。」

 

 

 

 

 

 

外は夕方になった。

 

優輔「やっと買ったのか。」

 

侑李「皆の試着に時間掛かっちゃって。」

 

たまて「花名ちゃん。泳ぎは行けるクチなんでしょうか?」

 

花名「泳げないよ!あれだけ運動が不得意なのに泳ぎだけ得意とか無いから!私ペンギンじゃないんだから!ペンギン、じゃ、ないん、だか、ら~!」

 

栄依子「既に動きはペンギンっぽ~い。」

 

冠「可愛い。」

 

貴之「花名落ち着け。」

 

栄依子「ま、溺れても私達が助けるから大丈夫よ。」

 

冠「7人も居るから安心。」

 

たまて「そうそう!大船に乗ったつもりで!」

 

優輔「溺れる前提で言うなよ。」

 

美鈴「もし溺れたら人工呼吸してあげるからね。」

 

花名「え!?」

 

貴之「止めんかアホ。」

 

 

 

 

 

 

軽井沢駅。

 

たまて「では水着も揃いましたし今度の休みはやはり!皆で海ですね!」

 

栄依子「そうね。皆で行きましょ?」

 

たまて「花名ちゃんのお家は駅に近いですし、前日から泊まり込みってのはどうでしょうか?」

 

冠「ん。時間も有効に使える。」

 

栄依子「どうかな?花名。」

 

花名「大歓迎だよ!楽しみだよ!楽しみ楽しみ!ウェルカム!ウェルカム!ペンペン!ペンペン!」

 

たまて「またもペンギンに。」

 

栄依子「可愛いなぁ。」

 

優輔「ペンペンって何だよ。」

 

貴之「白ねずみオペンペン?」

 

侑李「IPPONグランプリ?」

 

 

 

 

 

 

その夜。アパートの風呂。花名が浴室に潜って顔を上げた。

 

花名「・・・よし!もう1回!」

 

 

 

 

 

 

翌日のアパート。時刻は6時半。

 

花名「おはよう志温ちゃん!」

 

志温「おはよう。早いのね。今日も日直なの?」

 

花名「ううん。今日は朝ごはんの支度とお弁当手伝わせてもらおうと思って。」

 

志温「ふふ。じゃあお願いしようかしら。」

 

花名「うん!この前は折角のお弁当を忘れちゃってごめんね。」

 

志温「ふふ。良いのよ?今日のお弁当は何にしようかしら・・・」

 

 

 

 

2人で弁当を作る。すると花名が。

 

花名「あれ?」

 

弁当箱が3つあった。

 

花名「お弁当3つも・・・」

 

志温「私と万年さんの分もね。」

 

花名「大会さんの?」

 

 

 

 

その頃佐野家では。

 

優輔「姉ちゃん行って来ます。」

 

麻衣子「行ってらっしゃい優輔。お弁当持った?」

 

優輔「ああ。今日は姉ちゃんの手作りだろ?」

 

麻衣子「そうよ?残さず食べてね?」

 

優輔「ありがたく頂くぜ。じゃあ行って来ます。」

 

自転車に乗って登校する。

 

麻衣子「気を付けてね〜!」

 

 

 

 

 

 

星尾高校では。

 

花名(高橋さんだ・・・)

 

花壇の方へ向かう菜々恵を見付けた。

 

花名(どうしよう・・・でもでも今度は私から挨拶するって決めたんだし・・・)

 

深呼吸して気持ちを落ち着かせる。

 

 

 

花名「あの!高橋さん!おはよう!」

 

勇気を出して菜々恵に挨拶した。

 

菜々恵「おはよう。一之瀬さん。」

 

花名「(やっと言えた・・・)あ・・・お花・・・」

 

花壇に水をやる。

 

花名「ふぅ・・・」

 

菜々恵「大丈夫?」

 

花名「う・・・うん。毎朝こんなに頑張ってたんだね。凄いな~。」

 

菜々恵「今週が園芸部の当番なだけなんだけどね。」

 

花名「でも凄いよ。お花育てるのって大変なんだね。綺麗だなぁ・・・」

 

菜々恵「・・・ねぇ一之瀬さん。もう少ししたらここの花壇いっぱいに、ミニひまわりの花が咲くの。」

 

花名「わ~凄いね~。今よりもっと綺麗なんだろうな~。」

 

菜々恵「あのね。またその時に誘っても良い?」

 

花名「あ・・・うん!高橋さん!」

 

こうして花名に新しい友達が出来たのであった。

 

「END」




         キャスト

     一之瀬花名:近藤玲奈
     十倉栄依子:嶺内ともみ
     百地たまて:伊藤彩沙
       千石冠:長縄まりあ
      億崎侑李:白石晴香

      佐野優輔:塩野瑛久
      浪江貴之:内田雄馬
      松原美鈴:伊藤美来

      京塚志温:M・A・O
      榎並清瀬:沼倉愛美
     佐野麻衣子:中村繪里子
     高橋菜々恵:水瀬いのり
       大谷周:芳野由奈
     小鹿野真秀:貫井柚佳
     佐々木陽菜:田中あいみ
       椿森幸:高野麻里佳
       増田青:白石晴香
      遠藤悠里:加隈亜衣
       岩崎敬:小原好美

次回「ゴリラのみずぎ」
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