人は何かしら有能であり、何かしら無能である。長所があり、短所があるのと同じである。人が悪になれるはずもなく、正義を行使することもまた無意味である。人は決して、己の宿命から逃れぬことはできない。それは万物、全てが共通なり。
ユーフェミアの死を見せたキャサリンとシャーリー。黒の騎士団は名誉ブリタニア人や同胞の日本人を吸収していく。ブラックリベリオンの始まりである。
ブラックリベリオンと名付けられるのは、だいぶ後の話になるが、このブラックリベリオンにエデンの騎士団が関わったことにより、歴史はかなり変わって来ていた。エデンの騎士団は犠牲を出さないため、ゲイルの指示の下、撤退していった。戦力を削られた黒の騎士団にこれ以上、反撃できないだろうと云う理由からだ。
それでも、その理由が少しの間だけのことは分かっていた。あくまで、歴史通りに再現させるのを目的としなければ、ゼロは捕まらず、コーネリアは総督の辞意を示さないからだ。
黒の騎士団は蜂起した日本人や名誉ブリタニア人が吸収して、トウキョウ租界へ侵攻を開始する。シャーリーは前持ってアッシュフォード学園に戻り、内部の事情と黒の騎士団の幹部たちの奇襲を観察することにした。
シャーリーにとって、学園から脱出するのは容易く、エデンの騎士団本部に合流することは簡単だ。だが、歴史通りに進めるのならば、ここは大人しく学園に留まる方がそれぞれの立場を伺うことができる。
租界の一部はパージし、崩壊したことでアッシュフォード学園は、黒の騎士団の手に落ちる。テレビ局なども陥落し、租界の半分は黒の騎士団に支配された。
ニーナが怯えた様子を見て、シャーリーもニーナを庇う。それを見た玉木を止めたのは、正体を明かしたカレンだった。
「私はカレン・シュタットフェルトじゃない、紅月カレンよ!」
『諸君等に手出しする気はない。人質になってもらうがな』
そして、
『この学園は我々、黒の騎士団が重用し、司令部と使用させてもらう』
「拒否権はないのね」
ミレイが言うと、ゼロは、
『君たちの身の安全は保証しよう』
とゼロが返した。
すると、黒の騎士団の扇が現れ、
「ゼロ。ランスロットが!」
『やはり来たか!』
ゼロとカレンが出て行き、数分が経過すると、外でガウェインとランスロットが戦っている光景が見えた。しかし、ランスロットは罠にはまり、ゲフィオンディスターバーに動きを封じられる。
ガウェインは誰かと話した後、そのまま飛行して別の場所へ移動していった。
生徒会では、ナナリーの提案で脱出する決意をする。シャーリーやミレイが脱出した後、V.V.が現れ、ナナリーを連れ去ったのは云うまでもない。
シャーリーは忘れ物を生徒会実に取りに行くと嘘を言い、地下のエレベーターを起動し、黒の騎士団の団員に出会えば、少し戦いサングラスを外し、ギアスをかけて忘れさせた。
ゲイルが脱出通路に待っており、シャーリーはエデンの騎士団と共に、租界の脱出を決意したのだ。戦いの流れは終わりに近付いていた。