コードギアスーシャーリーのギアスー   作:レイガース

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歴史は一つではない。過去を変えられるのは、そこに可能性があるから変えられる。大きな歴史ほど変えられる可能性は低く、小さな歴史を変えて積み重ねれれば、大きな歴史も必然的に変わっていく。




ギアスの力とシャーリーの決意

シャーリーは学校に行くと、毒ガス事件で学校中が噂で持ちきりだった。父も生きているし、学校の教師も毒ガス事件の時のまま。もう一人のシャーリーに会うかと内心ドキドキしていたが、精神が肉体を離れ、過去の自分に乗り移ったかのように、記憶はD.2.と契約した時の記憶を持ったまま、ここに来たことになる。

 

「シャーリー、おはよう〜!」

 

「シャーリー、早く教室に行かないと遅刻するよ〜」

 

あの時のままの友人がいる。ブラックリベリオン後は、ほとんどの友人が本国に帰ったとか何とかで、記憶も改ざんされ、昔から友人だったかのような関係で、知らない友人と話していた。

 

「D.D.さんは部屋にいなかったけど、もしかしたら帰ったらいるかもしれないし、今は教室に行きますか。どうやら、本当に過去みたいだし、色々とツッコミたいこともあるけど、とりあえず、学校終わるまで観察しながら過ごそう!」

 

シャーリーは教室に走って行く。その日の夕方に、スザクが捕まるニュースが流れ、ルルーシュが汗を流すのをチラリと見た。

 

ーやっぱり、ルルがゼロなのね。だったら、スザクくんを助けるのも、歴史通りだとしたら、私はD.D.さんに会わないとー

 

シャーリーは気づかれずに、そっと部屋から出て、ルルーシュより早く、自分の家の部屋に走る。部屋に入ると、そこには、D.D.が椅子に座って待っていた。

 

「ブラボー、ミス・シャーリー。今の貴女はギアスを使うことは出来ません。ここは過去であり、未来の貴女がギアスを得ただけで、もう一度契約してもらいます。そうすることにより、過去と未来の時空間で貴女の肉体、精神が一つとなり、誰のギアスにも影響や力を受けず、私の力に護られます」

 

シャーリーはゴクリと息を呑み、もう一度手を握り、異空間の中で契約を果たす。シャーリーの目に、とてつもないギアスが右目に宿る。

 

「今の貴女は、私にとっては何も要求することはありません。貴女自身の望むままにおやりなさい。私は貴女が危険な時や私の契約に背く動きがあった場合にのみ駆けつけます。

とりあえず、一つ忠告しておきます。私の目的は、ブラックリベリオンの前のところまで来たら、続きを話します。私の目的はそこから貴女の力と存在が必要なのです」

 

ー分かりました。今の私は、私のやりたいことをしますー

 

シャーリーは馴染みの店へ駆け込む。ルルーシュがゼロとなるために、仮面や服装を用意したのなら、私も別の店で別の存在になる。スザクを救うのは、ルルーシュであるゼロだが、スザクを助けるのは、本当の意味で自分である。

シャーリーのギアスは、恐ろしい力を持っていた。これまで苦しめられたギアスを全て自分の中で確立し、自分が体験したり、知ったギアスを全て手に入れていたのだ。もちろん、ルルーシュのギアスまでも己のものにしている。さらに、ブラックリベリオン後のジェレミアが持つギアスキャンセルに似たような力が備わっており、まさに死を経験したシャーリーにとって、無敵の存在になっていた。

 

「分かりました。フェネット様のお望み通りのものに仕上げておきましょう」

 

「お願いします」

 

シャーリーは、店から出た。そこに、D.D.が微笑んでいた。まるで、シャーリーがルルーシュと同じことをやることを予期していたかのように。

 

「貴女の好きなようにおやりなさい。私は私のやらなければいけないことが色々とあるのでね。君の親には、同居の許可は取ってあります。私には裏にバックがついていますので、そのくらいのことはできます。さあ、お友達が心配していると思いますから、早く学校に行っておやりなさい」

 

コクッとシャーリーは頷き、もう一度学校へ走っていった。

 

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