スザクの無罪放免は成功したものの、肝心のところはシャーリーは知らないので、スザクとロイドは書類を書きに刑務所に呼び出された。それをなぜか知っている黒の騎士団は、捕らえられている藤堂恭次郎を救いに、攻撃を仕掛けてきた。シャーリーは、記憶を辿り、この頃の記憶はルルーシュのギアスによっておかしくなっており、記憶のつじつまを合わせて、後悔した。おそらく、もう間に合わない。
ランスロットの操縦席を狙い、藤堂の乗る新型ナイトメア月下がソードを振るって斬っていく。操縦席のハッチが破壊されて、スザクの姿が現れる。それでもなお、戦いは続けられ、ランスロットの予測不可能な攻撃を藤堂以外のナイトメアも攻撃を受け、ゼロが撤退を命じたのか、退いていく。
その頃、美術館では、大騒ぎが起きており、ユーフェミアがスザクを騎士に任命したことにより、姉のコーネリアに連絡が届き、任命式がスザクの運命を変えていくことを物語っていた。
研究所に行くと、D.D.が待っていたかのように、椅子に座っていた。D.D.はシャーリーにあることを告げる。
「私が神根島に?どうして?」
D.D.はコーヒーを一口飲み、
「そろそろ、ゼロと立ち会うべき時が来た。私も行く。私にとっても、因縁の場所でね。エデンの騎士団も総出撃だ。エデンの騎士団は君と私の援護だが、何が起こるか分からないのがあの島の特徴だ。私も会わなければならない人物がいるのでね」
その日は、休みを取ることにして、神根島…。
何だろう、この猛烈な違和感は。いや、恐怖感は。
いよいよ、神根島に向かう日がやって来た。黒の騎士団やブリタニア軍に見つからないように、岸根島経由ではなく、別ルートを通って向かっていた。どこで用意したのか。空も飛べ、海にも潜ることができる移動空母を使っていた。
「シャーリー、いや、エデンよ、貴女に会わせたい人がいる。私のバックに付いてくれている、ブリタニア第8皇女キャサリン・グ・ブリタニア陛下だ」
シャーリーは皇族に頭を下げ、姿勢を変える。それは、スザクがユーフェミアにしたように。
「頭をお上げになって、シャーリーさん。実は私も既に死んでいたはずの身であり、D.D.閣下に助けられました。私の場合は、病でした。でも、D.D.さんの力で病は消え、義姉妹であるコーネリアやユーフェミアと暮らせることができました。私は父上やおかしくなっていくブリタニアを許せないのです。できる限り、エデンの騎士団に援助致します」
キャサリンが皇女ながら、シャーリーに頭を下げる。皇女としてより、一人の女としてシャーリーに忠誠を誓ったのだ。この光景には、シャーリーだけでなく、D.D.も驚いた。
「ゼロを、ルルーシュを闇からお救いください。彼の亡き母上マリアンヌ王妃は偉大な方でした。マリアンヌ王妃の死後、皇位継承権を剥奪されたルルーシュとナナリーは、日本に連れて行かれ、ブリタニア本国の侵攻で亡くなったと噂が流れました。でも、未来の歴史では、ルルーシュは父上の王位を奪い、皇帝として現れました。私もギアスを与えられました。シャーリーさん。私と共に、たくさんの人を救う手伝いをしてくれますか?」
シャーリーは膝を下り、
「イエス、ユア ハイネス」
空母が止まり、地上へ出る。D.D.と一緒に、遺跡へ向かう。その途中で、二人の人物が立ち塞がる。
「なぜ、ここにいるD.D.?」
金髪の少年がそう言う。隣には、ブラックリベリオンに生徒会いるであろうロロ・ランペルージがいるではないか。
「手を出すな、ロロ。この状況でギアスは意味ない」
金髪の少年は地べたに座る。
「V.V.よ、己の弟やビスマルクだけでなく、その少年にもギアスを与えたか。どうやら、大事を企んでいそうだな?」
ーお前こそ、その仮面の奴にもギアスを与えたのだろう?ー
と、V.V.という少年はいう。
「我々はお前たちの敵に回るつもりもないし、助けもしない。今日は挨拶をしに来ただけだ」
ーだったら、わざわざ来るな。計画の邪魔だー
と言い残して、V.V.とロロは去っていった。
「私の用は済んだ。貴女はどうしたい?」
シャーリーは少し黙って、仮面の中から
『空母に帰ります。新鮮な空気も吸えたので、満足です』
とシャーリーは言う。その時、通信が入り、ランスロットと黒の騎士団が交戦していると情報が入った。シャーリーとD.D.は急ぎ空母へ戻る。空母は海に潜り、探知されないように、身を隠した。
式根島では、空中浮遊艦アヴァロンの中のガウェインが未完成の大砲を放った直後であった。このことから、ルルーシュ、スザクたちがV.V.により瞬間移動させられたのは云うまでもない。