世界が変わるならば、それは国々が抱えている問題が影響している。しかし、歴史上、日本が明治維新をする頃、アメリカは南北戦争、フランスは革命を機に、銃が主流となる側が勝ち、刀や剣などはただの宝物に変わってしまった。それが世界大戦に繋がったのは云うまでもない。
ユーフェミアの行政特区がいよいよ動く時が来た。中盤の終章を機に、物語は終盤に突入していく。ルルーシュとシャーリーの思惑が世界を救うのか。それとも…
『午後の部も、開始もこの一声!』
『ニャー』
ナナリーの一声と共に、午後の部も大賑わいを見せて始まる。スザクは午前の最後から玉ねぎやニンジンなどの野菜を切っている。
リヴァルとニーナは、第三世代ナイトメアのガニメデの点検をしてから、スザクが変わってから外に出る。まだ試運転したばかりなので、スザクでも扱いに慣れるのは少し時間がかかった。
シャーリーはスザクの代わりに倉庫に行き、そこでカレンやルルーシュなどの保護者か何かの珍騒動で一悶着が起きた。
ガスが消えた時には、カレンの保護者たちはいなく、ルルーシュと話していた誰かもいなくなっていた。
なぜか、逃げ足の早い連中ばかりいる生徒会に保護者たち。とりあえず、探し物はこの騒動で見つかったので、リヴァルのところへ向かうことになった。
ガニメデの試運転が終わり、いよいよ本格的にピザ作りに挑むことになったスザクたち。最初は試運転もあり、普通のピザを他の部が作って提供していたが、ミレイの発案である一大イベントの巨大ピザ作りに移行したので、スザクはガニメデを動かし、ピザの生地をガニメデの手に乗せ、クルクルと回して大きくしていく。
そんな中で、ルルーシュが女の子と話しているのを見る。
「あの、女垂らし!また女の子捕まえて、ナンパしてるのね!」
シャーリーの記憶も、忙しいあまり回転が遅くなっているようで、その女の子がユーフェミアだとは気付かなかった。後ろには、ナナリーがいるような気もしたが、シャーリーはピザに目を奪われていた。
そして、大きな突風が吹き、その突風が吹いた方向にシャーリーが見ると、帽子を飛ばして眼鏡を外した女の子がユーフェミアだと気付いた。それに驚いたシャーリーがユーフェミアの名を叫ぶと、周りは騒然として、スザクはピザの生地を木に引っ掛けてしまい、それを屋上で見ていたC.C.は愕然と落ち込んでしまう。
ルルーシュはナナリーを連れ、SP二人はユーフェミアを護衛しているつもりが、ユーフェミアが人混みに紛れてしまい、助けられずにいた。それを見たスザクはガニメデを動かし、ユーフェミアを救出する。
そして、ユーフェミアがニュースキャスターに呼びかけ、全国放送に自分の姿を映すように言う。
「わたくし、ユーフェミア・リ・ブリタニアは、日本に行政特区を設立することをここに誓います。そこでは、日本人も名誉ブリタニア人も日本の名を取り戻し、幸せに暮らすことができます」
シャーリーはブリタニア人であり、エデンの騎士団も皆ブリタニア人だ。行政特区の影響を受けない。しかし、ユーフェミアの取った行動は以外だった。
「ブリタニア人であり、日本の人と暮らしたい方もどうぞご参加ください!聞いていますか、エデン、ゼロ!あなた方も是非、行政特区へご参加ください!」
エデンの正体は誰も知らないが、本国では既にエデンの騎士団の噂は持ちきりであり、本国直属の騎士団にとの要請もキャサリンに来ているのだとか。だとすると、エデンも出席せざるを得ないだろう。ユーフェミアの呼びかけもあってか、避けられぬところまで来ていた。
シャーリーは新たに作られた巨大研究開発所に向かう。ゲイルもかなり深刻な表情だった。
「待っていたよ、シャーリー。ここまでくれば、いよいよ私の契約内容を話そう。私の目的はC.C.の抹殺であり、その女はルルーシュの近くにいる。君はゼロを一人に追い込め。その隙に、私はC.C.と戦う」
D.D.は近くのスイッチを押し、大きな扉を開ける。そこには最先端の技術を持ち合わせた通常ナイトメアの倍はあるナイトメアがあった。
「シャーリー。君はゼロの行動を止めるな。これは契約の内容と一致する。エデンの騎士団を特区の少し離れたところに待機させる。君はエデンとなり、ユーフェミアの行政特区に参加してもらいたい。一つ忠告しておきたいことがある。君の本来のギアスは未来の貴女が握っている。だから、ギアスの暴走が決して起きない。逃げ道を確保したいならば、構わずギアスを使うといいでしょう」
「分かりました。あなたの契約に背く行為はしません。行政特区に参加します」
D.D.の忠告は、最高のアドバイスだった。後は、自分が殺されないように、逃げ道を作ってナイトメアに乗り、ゼロであるルルーシュを追い詰めればいいだけだ。
シャーリーは行政特区に参加することを決意するのだった。