銃弾は曲がらないと誰が言った?   作:ヒャッハー猫

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First bullet

 

 目を閉じたくなるような細かいフラッシュと風を切る音。何か小さい物が高速に自分の周りを通過していく。

 

 それが約二十メートルの距離から『AK-47』と呼ばれるアサルトライフルによる銃撃による物だと理解したとき、既に近場の遮蔽物へと身体を滑り込ませていた。

 

Shit(クソッ)! came out ou wherever(何処から出てきやがった)!?」

 

 至る所に廃墟跡が残るフィールドで壁だけ残された遮蔽物を背にして敵の攻撃を凌ぐ。

 

 まるで西部劇から出て来たような恰好をしたプレイヤーは特徴的なハットを抑えながらそう呟く。

 

 周りを見れば仲間の一人が逃げ遅れ粒子になっていく様を見て歯を食いしばる。今の所生き残っているのは自分を含め四人、そして──

 

「──Be cool(落ち着け)

 

 そう言ってきたのは少し離れた場所の遮蔽物で同じように隠れている仲間、否、今回依頼した助っ人だった。

 

 全身黒のライダージャケットのような服装で、左の太ももにはサバイバルナイフが一本と右の太ももには予備マガジンが付けられている。

 

 そして、まるで銃のメンテナンスをするかのように落ち着いた動作で手持ちのハンドガン『イマニシ17』の安全装置を解除し、スライドを引いた。

 

 頭部を全体的に覆ったガスマスクのようにも見えるヘットギアから紅く光る双眸がこっちを見る。

 

Partner is only three people(相手はたったの三人だ)

 

 あの一瞬で人数を確認したことに驚きを覚えつつも、一体全体この危機的状況をどうやって乗り切るのだろうか?

 

 何とか知り合いの伝を借りて有名なギルドのメンバーを借りることが出来た。たが、数的有利でも敵はこの道のプロだと思われる。

 

 それに対してこっちはまだ初めたばっかりの初心者が固まっただけのパーティー。

 

 先手は取られ頭を出そうものなら直ぐに撃ち抜かれる。このままジッと待っていても側面を取られて終わりだ。現に助っ人の人物は遮蔽物(カバー)から頭を出そうとしてはそこにすぐさま銃弾が通り抜ける。

 

Do is only for a moment(一瞬だけでいい)!」

 

 助っ人はそれだけ言って少し前の遮蔽物(カバー)へと移った。何かを狙っているのは分かるが一体何をするきだ? 

 

 それに、さっきの言葉......様は一瞬でもいいからこっちにヘイトを集めろということだろう。しかし、相手はとっくの最初から気が付いている。自分たちがまったく脅威に成り得ない存在だと。故に、こっちには銃弾が飛んでくることは無い。

 

 他の仲間もそれを分かっているが身体を遮蔽物から出すことを出来ずにいた。ふと、手に持っている短機関銃を見る。皆でモンスターを倒しドロップした品だ。

 

 初めて強い銃を自分たちの力だけで手に入れることが出来た。相手はこれを狙ってやって来たに違いない。

 

 たった、これだけの為に。自分がやられてもドロップするとは限らないと言うのに。

 

 それをこのまま使うこと無くやられるぐらいなら──

 

「──I`m gonna do it(やってやるよ)! I mean it(俺はマジだぜ)!!」

 

 勢いよく遮蔽物から飛び出し短機関銃を連射する。着弾予測円(バレット・サークル)の縮小なんて気にせずマガジンの中に入っている弾を打ち尽くすまでトリガーを引き続けた。

 

 そして、敵の一人が銃口をこっちに向け弾道予測線(バレット・ライン)が表示される。

 隙は作った。後は助っ人()に全て任せる。

 

 

「──Good job(上出来だ)

 

 

 たちまち弾道予測線(バレット・ライン)が解除される。それは自分を狙った敵がやられデータの屑に変わっていく所だった。前を見れば彼は動いていない。

 

 なのに敵は倒れている。あの角度からではどうやっても狙えるはずも、ましてや当てることなど不可能だ。

 

 だが、彼はそれを可能にしてみせた。

 

 次々と遮蔽物(カバー)の後ろに隠れている敵に銃弾を当てて、あぶり出した所をヘッドショットを決める。最後の一人に関しては何も出来ずやられていった。

 

 銃弾を曲げる(・・・・・・)というバカげた離れ業をして。

 

 

 

 

 

 

 ♰

 

 

 

 

 

 

 『GunGale online(ガンゲイル・オンライン)』。通称GGOと呼ばれる従来のVRMMORPGとは違って剣や魔法ではなく、銃器を主軸としたゲームだ。

 

 対人戦闘は勿論のこと対モンスター戦闘も盛んだ。その従来とは違ったコンセプトのおかげでたった八ヶ月で人気を博したゲーム。何もそれだけが人気の理由ではない。

 

 このゲームは『ゲームコイン現実還元システム』というゲームで稼いだ金銭を現実の電子マネーとして還元できるのだ。

 

 そのため、トッププレイヤーになると月二十万から三十万をも稼ぐことが出来る。

 

 そして、彼もまたそのトッププレイヤーの一人......だったのだが。

 

 今は、ボケーっと青い空──では無く。自宅がある方角を見ていた。自宅と言っても家庭の事情でアパートを借りて一人暮らしをしている。そっち見ながら思ったことはただ一つ。

 

「今日の夕飯どうすっかなぁ......」

 

 午後、学校が終わりとある喫茶店の中でそう呟いた。別にお金が無いから食材など買えないわけではない。寧ろ、お金に関しては親から毎月余るほど送られてくる。

 

 実際、自分の家庭は裕福な方だ。海外で暮らしていたときは家に家政婦さんがいたほどには。

 

 そして、母親の心配性もあってお金が多く送られ、たまにその家政婦さんがアパートを見に来る。心配してくれるのは嬉しいがもう高校二年生になる。

 

 だから、すこしぐらい子供離れをしてくれてもいいと思う。毎日のメールの八割が母親からなんて恥ずかしいものだ。

 

 先ほども少し言ったが自分は少し前まで海外、アメリカのロサンゼルスで過ごしていた。そこでまあ色々とあったのだが割愛していいだろう。何の面白味無い話だ。

 

 とにかく、ここの高校を入学してから日本に住み始めた。最も、日本には何度も足を運んだことがあるのでそこまで気苦労はしなかった。

 

 向こう(アメリカ)と比べるとまだこっち(日本)の方が暮らしやすい。ただ、自分も純粋な日本人だが......育った環境が違うからか。ここに暮らしている人たちを見て思ったのだが、危険に対する意識が無さすぎる。

 

 いつ、どこで、何が起きるか分からないというのに。身を守る道具すら持たないとは恐れ入った。まあ、あっちに比べたら治安がいい方なので余り意識してないのだろう。

 

 手元のカップに手を付け中身を呑もうと口に近づけて、それが空だと知って店に掛けられている時計を見れば約束時間を十分ほど過ぎていた。

 

「菊岡さん、遅いな」

 

 あの人が時間に遅れるなど珍しいことがあったものだ、と思っていると入店を知らせるベルと共にスーツ姿の男性が姿を現した。その人物がこちらに気が付くと笑みを浮かべて一直線にこちらに向かってくる。

 

「いやー、ごめんね。遅れちゃって」

 

 男性──菊岡誠二郎は苦笑いをしながら真正面に座った。そして、ウェイターに自分の分の飲み物と空になった俺のカップを見て追加で飲み物を頼んだ。

 

「すみません、ありがとうございます」

 

「いいよ、こっちの方が悪いんだし。ブラックで良かったよね?」

 

「ええ、はい」

 

 菊岡さんは一息ついて所で身体を前に出しニヤついた表情をする。

 

「どう彼女は出来た?」

 

「彼女って......いませんよ」

 

「ふーん、でも青春したいから今行っている高校に入学したんでしょ? わざわざ士官学校の方を切って」

 

「うっ、それは......その......」

 

 それを言われ言葉を詰まらせる。そう、本来なら自分は自衛隊の士官を育てる高校へ行く予定であった。しかし、折角の高校生活を遊びたいという理由で滑り止めで受かったこの高校へ入学したのだ。

 

 その時、菊岡さんにはお世話になっており、その恩を無下に扱ってしまったと言っても過言ではない。

 

 その時、別に防衛大からでもいいか、という軽い気持ちで辞めてしまった自分を殴りたい。そもそも防衛大を舐め過ぎである。

 

 ......が、良くやったと褒めたいほど今の高校生活は楽しかった。しかし、やっぱり昔からお世話になっているので結構後悔していた。それは、今の高校を中退してまた受験しようと考えていたほど。

 

「お父さんには良くお世話になったし、その妻でもある君のお母さんには頭が上がらなくてね。僕もよく料理を振る舞って頂いたよ。あれはおいしかったなぁ......」

 

「......」

 

 ニヤニヤとしている所を見るとワザとで言ってきているのは分かりきっている。しかし、どうすることは出来ない。

 

 菊岡さんが気が済むまでイジられるのを耐えるとしよう。あの時の分が返って来たと思えば安いものだ。

 

「いや、ごめんごめん。でも本当はお母さんから息子のそういった話を聞いて欲しいと言われてね。やっぱりそういうのは親子では聞き難いのかな?」

 

 お母さん......アンタの差し金かよ。てか、それ一年生の夏休み終わったころからずっと似たようなこと聞いてるよね? 

 

 余りにも何も無いからって他の人に話すかよ普通。菊岡さんも菊岡さんで何故その話を受けたんだろうか。

 

「もう勘弁してください」

 

 と、言った所で注文した飲み物が来た。そろそろ本題に入って欲しいと思いながら注文されたコーヒーを口に運ぶ。菊岡さんも満足したのかアタッシュケースから薄型のタブレット端末を取り出した。

 

「まあ、無駄話はここら辺で。早速で悪いんだけど......『ガンゲイル・オンライン』。知っているよね?」

 

 ......まさか、菊岡さんからその単語を聞く日があるとは。

 

「勿論、知ってますよ。自慢になりますけど、何たって俺はトップギルド──」

 

 

「──『Fraternity(フラタニティ)』の設立メンバーの一人......だったかな?」

 

 

「......ご存知なら、わざわざこんなこと聞かないで下さいよ」

 

 GGOに置いて言わずと知れたトップギルド。それが『Fraternity』だ。総メンバーはたったの五十人という他ギルドに比べて圧倒的に少ない数で構成されている。何故、そんな人数しかいないのか? 加入する条件が厳しすぎるからだ。

 

 加入条件はただ一つ、実力を見せるだけ。ただそれだけだ。

 

 その加入申請がピークの時はリアルで一週間かかったほどだ。その時の申請数の数が約五千人近くで合格したのがたったの三人という批判待ったなしの合格者数だった。

 

 しかし、それでも減る傾向は無い。何故ならトッププレイヤーの上位が殆どうちのギルドが占めており、誰が言い出したかは知らないが加入すればある業(・・・)を覚えれると言われていたからである。

 

 最も、それはそう簡単に手に入るわけが無く、加入しても手に入るなど現実は甘くはない。寧ろ、野良の方が確立は高いかも知れないほどだ。

 

 まぁ、自分はそのトップギルドの設立に直接関わったプレイヤーだ。長では無かったが。

 

「そんな事まで知っているのなら、もう自分がやっていないのをご存知では?」

 

 そう、日本に来てから自分は一度たりとも触っていない......あの世界にダイブしてないのだ。理由はとてもしょうもないので人には話したことは無い。

 

「まあまあ、そんなヤケにならないで。これを見て欲しい」

 

 やっとタブレット端末を使ったと思って見せて来たのは、ある男性のプロフィールだった。眼鏡に太った顔周り。おまけに首まで伸びた髪を見れば、自分からしてあまり良い印象を受けない人物だ。

 

「先月、十一月の十四日。東京都中野区某アパートで、掃除をしていた大家が異臭に気が付いて、インターホンから電話を鳴らしたが返事が無い。しかし、部屋の電気は点いている。そこで電子ロックを解錠して踏み込んだらこの男性──茂村保(しげむらたもつ)二十六歳が死んでいた。死後五日半だったらしい。部屋は散らかっていたが荒らされた様子はなく、遺体はベットに横たわっていた。頭にアミュスフィアを付けたままね」

 

「アミュスフィアを?」

 

 自分のアパートのベット近くで埃をかぶっているかも知れない、金属リングを二つ重ねたヘットギア型フルダイブ機器を思い浮かべる。

 

「ああ、死因は急性心不全となっている」

 

 アミュスフィアを付けたまま心臓が止まった。ありそうな話だが自分は一度も聞いたことが無かった。事例にダイブし過ぎで栄養失調に陥ったヤツがいたらしいが。

 

「大方、栄養失調じゃないですか? それか光過敏性癲癇(PSE)が原因とか.......は無いか」

 

 それなら彼はゲームなど出来るはずがないだろう。今頃、ゲームとは無縁な生活を送っていたはずだ。栄養失調なら先ほども例を挙げたが日本では余り聞かない。

 

「こういう変死はニュースにもならないし、家族もゲーム中に急死なんて話はしてほしくないだろうしね。これはある意味、VRMMOによる死の浸食だよ」

 

「なるほど......それでこのケースの何処にGGOと関わりが?」

 

 まさか、呼び出しておいてVRMMOの在り方を話しに来たわけでもないだろう。

 

「『MMOストリーム』というネット放送局の番組を知っているかい? なんでも彼は十月に行われた、最強者決定イベントで優勝したそうだ」

 

「へぇ、それはスゴイ。それは第二回のBullet・of・Bullets(バレット・オブ・バレッツ)ですか?」

 

 「さぁ、そこまでは」と言ってカップを口に持ってくる菊岡さんを見ながら思い出す。第一回ではナイフとハンドガンで暴れた経験があるので少し悪いことをした気持ちがある。何故なら、そのせいなのか第二回からは海外から参加出来なくなり、日本サーバーでしか参加できなくなったのである。

 

「話を戻すけど彼はそのネット放送局で『ゼクシード』の再現アバターで出演中に突然落ちたらしい。多分、その時に心臓発作が起こったんだろう」

 

 ここまでの情報を一般人である自分に公開しているということは何かしらある事件の可能性があると予想しており、尚且つ、それを解決もしくは情報を集めろといった所だろうか。

 

「もしかして一人のプレイヤーが画面に向かって銃を撃ったことに何か関係が?」

 

 その発言に菊岡さんは驚いたように固まる。GGOから離れている自分が知っていたことに驚いたのだろう。

 

「偶にそういった類の動画とか掲示板を見るんです。ほんのちょっと話題になってましたよ」

 

 それはほんの気まぐれだった。頭のおかしいヤツがいる、というニュアンスの題名と共に音声ログが再生されたものだった。何も考えず見ていたが何故か印象に残っていた。

 

「なら話は早いね。問題はその時間だ。日本標準時のカウンターにも記録されていてね。その人物がテレビに映っているゼクシード氏に発砲したのが、十一月九日午後十一時三十分二秒。ゼクシード氏が突如落ちたのが、十一時三十分五秒」

 

「......偶然には出来すぎていますね」

 

「君もそう思うかい?」

 

「ええ、彼が優勝したのであれば必ず妬まれたり恨まれていても可笑しくはない。初めて撃たれてデスポーンした時、思わず撃たれた箇所をまさぐったことはありますが、撃たれたショックによる心臓発作はあり得ないでしょう。

 

 仮にもGGOのトッププレイヤー、()()()()()()()()()()()()()。それに対して、それはゲームの中のテレビに映っているキャラクターを撃った。そして、その直後にそのキャラクターはゲームから強制ログアウトしたわけですよね。明らかに狙ってやっている。その時間帯で似たようなことがあったのなら話は別ですが」

 

 自分の質問に菊岡さんは首を横に振りながらタブレット端末を操作する。

 

「いや、確認は出来なかった。それに、もう一件似たような事件があるんだ」

 

 さっきと似たように全く見たことの無い男性の顔写真と共にプロフィールが書かれている。

 

「約十日前、十一月二十八日。埼玉県さいたま市大宮区某所。またもアパート一室で死体が見つかった。死因は心不全だ。これもアミュスフィアを付けたまま絶命していた。アミュスフィアのログを見る限り十一月二十五日午後十時零分四秒で途絶えてる。死亡推定時刻もそのあたりだね」

 

「それもまた銃撃を?」

 

「そう。彼はそのときギルドの集会に出ていて壇上で檄を飛ばしていたところを、乱入してきたプレイヤーに銃撃されたらしい。町の中だったからダメージを入ってないが、怒って銃撃者に詰め寄ろうとしたとき急に落ちたらしい。これもネットの掲示板からのものだから正確さは無いけど、銃撃した者は同一犯だと思うよ」

 

「やはり、ソイツも裁きを受けろ、とか言って?」

 

「そうだね、そしてその後にキャラクターネームを名乗っている......『シジュウ』それに『デス・ガン』」

 

 これまた大層な名前をいったものだ。しかし、死銃──Death gun(デス・ガン)か。死銃に撃たれたものは現実でも死に至るといったところか。しかし、本当にあり得る話なのだろうか? そこである事件を思い出す。

 

「菊岡さん、SAO事件の時みたいなに脳を破壊? 焼く? とにかく、そんな風にアミュスフィアを使って現実の身体にダメージを与えられるんですか?」

 

 これも菊岡さんは首を横に振った。

 

「......アミュスフィアにはそもそもそれほどのパワーの電磁波は出せない設計だし、脳にダメージならともかく心臓を止めるなんて出来ないよ。あの機械に出来るのは視覚や聴覚といった五感の情報を、ごく穏やかなレヴェルで送りこむことだけと、開発者たちは断言してる」

 

 開発者がそういっているのなら装置自体に問題は無いのだろう。まさか、自分自身でその装置、すなわちアミュスフィアを弄ったわけでもあるまいし。

 

「事件と思っているが確証が無いし証拠も無い......なら実際に死銃に接触してみればいい。そういうことですか?」

 

 菊岡さんは苦笑いをした。

 

「理解が早くて助かるよ。でも危ないな、その思考に直ぐ至るのは」

 

「......別に」

 

 視線をカップに戻して残り少ないコーヒーを飲む。それはもう冷えていて余り美味しくなかった。

 

 話事態は受けてもいい。しかし、一度離れたあの世界にまたダイブするのか......。

 

「実はもう一人頼んでいるんだ」 

 

「......は?」

 

 悩んでいた自分を察してくれていたのかは知らないが穏やかな口調で語り掛けて来る菊岡さんは少し困った表情をしながら言った。

 

「別に受けなくてもいいさ。そのもう一人の援護に回ってもいいし、陰ながら支えるって手もあるからね。っと、言っても君は有名過ぎるから、陰ながらは無理だね」

 

 もう一人、というかあの菊岡さんの話を聞いて受けた人がいることに驚きを隠せずにいる。

 

 自分は昔から知っているから問題無いが、初めてあったら確実に警戒度マックスで対応されそうな人だというのに。

 

 しかも、話を聞く限りGGOに関してはやったことも無いビギナーなのは確かだ。良く頼んだもんだと思う。

 

 それほど信頼できるプレイヤーなのか、それともダイブに異常な適正があるのか......まあ、ある意味いい機会なのかも知れない。

 

「──いいですよ。受けます。日本で本格的に『Fratenity(俺ら)』の名前を売ってやりますよ」

 

 もう一度、あの世界へ。

 

 

 

 

 




更新は遅い方かもしれません。英訳が間違ってたら教えてくださると嬉しいです。またこっちの方がネイティブっぽい、というのがあればそちらも教えてくださると大変助かります。
結構、勢いで書き上げてます。

※原作の作中ではサトライザーが第一回優勝者だったと思うのですが、この作品では主人公になっています。そのことをご了承下さい。

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