最近ずっとゲームしたり小説読みあさっていました
今回も短いですが楽しんでください
「そういうのは間に合ってるんで、じゃ。」
古城がぞんざいに手を振って、急いでその場を離れていく。
「古城には監視なんて必要無いわよ。それに剣巫程度じゃ古城を止めるなんて出来ないわ。他を当たって頂戴。」
冷たく切り捨てるように少女に告げると急いで古城を追いかける。
「なぁレミリア、獅子王機関の剣巫ってどういう役職なんだ?俺が第四真祖だって事を知ってる様だったし、監視とかわけわからん事言ってるし。」
「獅子王機関という組織は、国家公安委員会に設置されている特務機関で一般には公開されていない、いわゆる秘密組織というやつかしら。大規模な魔導災害や魔導テロを阻止するための、情報収集と謀略工作などが主な任務だわ。つまり獅子王機関にとって第四真祖なんてものは放って置けないいつ爆発するかわからない爆弾みたいなとても危険な存在ね。」
「げ、それって結構まずい状況なんじゃ?」
「まずいなんて状況じゃ無いわよ。獅子王機関が古城のことが危険な存在だと判断したら全力で殺しにかかってくるわ。だから獅子王機関の関係者にはなるべく関わらない様にしなさい。まぁもう手遅れになりそうだけどね、危険と判断したらすぐに私達の家に逃げ込みに来なさい。」
「まじかぁ…そうならない事を祈るよ。」
ガンッ!
慌てて音のした方向を振り返ると体格のいい男が曲がった街路灯に寄り掛かって気絶している。先ほどの音は男が街路灯にぶつかった音だろうか。更にその奥には軽薄そうな男が姫柊雪菜と向かい合って対峙していた。
「おいおい、ちょっと見てなかった隙に何やってんだよアイツ!」
自分の相方がやられて激怒したのか軽薄そうな男は眷獣を召喚した。
「ーー『
男の左脚からドス黒い炎が吹き出し、それが歪な馬のような形にまとまった。それと同時に男の左腕に嵌めた腕輪が攻撃的な魔力を感知して警告を発している。もうすぐショッピングモールにも避難警告が出るだろう。
「あの男バカなのかしら?街中で眷獣を出すなんて。絶対に後のことは考えずにいるわね、古城はここで待ってなさい。彼女が心配なのはわかるけど、貴方が近くに行くと眷獣が暴走する可能性があるからここは私に任せて大人しくしてなさい。」
「わかった。大丈夫だと思うけど気をつけろよ。」
「私の事を誰だと思ってるのかしら。スカーレット家当主レミリア・スカーレットよ。まぁ一応気をつけてるわ、じゃあ行ってくるわね。」