あの忌々しい事件から20年経った。今では妹のフランも20歳になり、十年前から私と一緒に戦闘訓練を出来るまでになった。とはいえ、まだフランは眷獣を使うことが出来ないため、基礎的な訓練しかしてはいないが…。
「お姉様大丈夫?少し顔色が悪いわ。」
いけない、フランを心配させてしまったようだ。
「大丈夫よフラン、少し昔を思い出していただけだわ。」
「大丈夫なら良いんだけど…」
「本当に大丈夫よ。」
「そう、なら良いわ。ところでお姉様、今日眷獣を出せる気がするんだ!」
「それなら外へ行きましょう。部屋の中では危ないわ。」
庭に出ると満月が輝き闇を照らしていた。私達はお互い離れて向かい合い
「フラン、準備はいいかしら?」
「ええ、準備万端よお姉様。」
「では私から行かせてもらうわ、行きなさい『
「じゃあ私も行くわ、来て。」
フランがそう呟くと背後に、天に届き月を覆い隠しそうなくらいに大きな漆黒の狼が出てきた。
「これが私の最初の眷獣…お願い『
「それがあなたの眷獣なのね。私の傾ける運命に抗えるかしら?」
「やって見なくちゃわからないじゃない。それにこの子なら神様だって壊してみせるわ。」
『
「あら、なかなか威勢がいい眷獣ね。」
「そんなお姉様の余裕もいつまで持つかしら?」
『
「今のは少しヒヤッとしたわ、でもそんな大振りな攻撃じゃあ全く私に届かないわよ。」
「ッ!!『
『
「防ぎなさい『
天秤が傾き『
「フラン!!」
「なっ!キャァァァァ」
土煙が収まった後には血塗れで倒れ伏したフランがいた…。
誤字脱字等あったら報告お願いします。
高評価、感想をいただけると嬉しいです。