ストブラに紅魔館組をブチ込んでみた   作:羽倉

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遅くなりました。


6・原作○○○年前 咲夜

 

 ードンー

 

 私は突如響いた轟音によって叩き起こされた。慌てて外へ飛び出すと、屋敷は大勢の武器を持った人間達によって囲まれていて屋敷の門が吹き飛んでいた。先程の轟音は門を破壊した時に鳴ったのだろう。

 

 「美鈴!何があったの!」

 

 私が大声で叫ぶと直ぐにメイド服姿の美鈴が駆け寄って来て

 

 「すいませんお嬢様。居眠りをしていたらいきなり門が壊されてしまって…」

 

 「貴方またサボっていたの!後でお仕置きよ。」

 

 「お嬢様許して下さい、もう訓練でボロボロになるのは嫌なんです。」

 

 そう言って美鈴が謝ってくる。

 

 「仕方ないわね、代わりに今直ぐに貴方の血を吸わせなさい。それをお仕置きの代わりとするわ。」

 

 「わかりました…あまり血を吸いすぎないでくださいね。」

 

 美鈴がおもむろにポケットから剪定用のはさみを取り出すと、自分の指先を切りつけた。私は美鈴の指先から滴り落ちる赤い血を舐め取る。すると口の中いっぱいに極上の味が広がり、この味を永遠に味わっていたいという気持ちになるが、そんな誘惑を振り切ると美鈴から離れる。

 

 すると体がカッと熱くなり力が溢れてくる。更に犬歯が尖り吸血鬼らしい牙が生える。

 

 「もういいわ美鈴下がっていなさい。屋敷の門を壊してくれた侵入者共に身の程って物を教えてあげる。」

 

 体の変化を見て私が吸血鬼だと気づいたのか指揮官らしき太った男が叫ぶ。

 

 「吸血鬼だ!全員皆殺しにしろ!」

 

 「ふざけたこと言ってくれるじゃない、燃やし尽くしなさい『炎豹の地獄(フラウロス・インフェルノ)』!!」

 

 すると突然武器を持った人間達が発火を始める。

 

 人間達は巣を突かれた蟻の様に騒がしくなり燃えている仲間を助けようとしているのだろうか、しかしそんな抵抗も無駄に終わる。『炎豹の地獄(フラウロス・インフェルノ)』が出す炎は地獄の業火、そう簡単には消せやしない。

 

 燃えていた人間が全て灰になると炎が私の前に集まり豹の形を取る。

 

 「さて人間共、灰になりたいやつからかかってこい!!」

 

 「や、ヤツを殺せ咲夜!!」

 

 指揮官の男が唾を飛ばしながら喚くと、生き残った人間達の中から生気を感じない目をした銀髪の薄汚れた人形の様な少女が出てくる。

 

 「貴方が…吸血鬼?ごめんなさい。私あなたを殺さないといけないの。」

 

 「子供?こんな小さい子に一体何させようとしてるの!!」

 

 「こいつはなぁ、人間に眷獣を埋め込む実験の成功例さ。ま、こいつ以外は失敗したららしいけどな!」

 

 「子供を使う実験?貴方達どれだけ私を怒らせれば気が済むのかしら!!」

 

 思い出すのは小さかった頃、私の前で親愛なるお父様が殺された時のことを…あんな思いは子供にはしてほしく無い。

 

 「ごめんなさい、来て『兎の懐中時計(フォブウォッチ・ラビット)』!!」

 

 錆びついてくすんだ色をした懐中時計を持った白い兎が出てくる。

 

 (炎豹の地獄(フラウロス・インフェルノ)では攻撃が強すぎる別の眷獣に変えないと…)

 

 「ありがとう『炎豹の地獄(フラウロス・インフェルノ)』。来なさい『紅蚊の血霧(ルージュモスキート・ネーベル)!!」

 

 炎豹の地獄(フラウロス・インフェルノ)が溶けるように消えると、私の背後から赤い霧が出てくる。その時『兎の懐中時計(フォブウォッチ・ラビット)』が懐中時計のボタンを押すと目の前の現実いたはずの少女がいなくなり、全方位から銀色のナイフが飛んできた。

 

 「いつの間に!!」

 

 私はその攻撃を『紅蚊の血霧(ルージュモスキート・ネーベル)を体に纏う事で回避する。

 

 「その攻撃は驚いたわ、でも捕まえた。吸いなさい紅蚊の血霧(ルージュモスキート・ネーベル)!」

 

 少女の攻撃は完璧だった、しかし『紅蚊の血霧(ルージュモスキート・ネーベル)』との距離があまりにも近すぎた為に魔力吸い取られ眷獣ずに倒れた。

 

 「さて人間共、死ぬ準備は良いかしら。」

 

 「ま、まてく……。」

 

 指揮官の男やその仲間は命乞いをする前に生命力を全て吸い取られ、灰になり消えた。

 

 このままだと少女の命が危ないので眷獣を私の支配下に置くために血を吸う、それからしばらくすると少女が目を覚ました。

 

 「あれ、なんで私生きてるの。」

 

 「貴方名前は?」

 

 「十六夜、咲夜です。」

 

 「咲夜、今貴方には選択肢が二つあるわ。一つはこのまま帰る事、もう一つの選択肢はこの屋敷で働く事よ。どちらか好きな方を選びなさい。」

 

 咲夜は少し悩んだ後、

 

 「このお屋敷で働かせてください。」

 

 「わかったわ。美鈴、咲夜にこの屋敷の事を教えてあげて。」

 

 「はい、わかりました。」

 

 こうしてまた紅魔館に住人が一人増えた。




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