「熱い……焼ける。焦げる。灰になる……」
ファミレスでテーブルに突っ伏しながら私の隣に座っている
「そんな当たり前の事言っている暇があるなら手と頭を動かしなさい、南の島の絃神島が暑いのはいつものことだわ。」
「そうは言ってもよ〜、暑いものは暑いじゃねーか。てか、今何時だ?」
顔を上げつつ時間を確認すると、私の正面に座っている
「もう少しで四時よ。あと三分二十二秒かな。」
「テストまで今夜一睡もしなけりゃ、まだ十七分と三分あるぜ。間に合うか?」
同じテーブルの右斜め前に座っていたヘッドフォンを首にかけた
「あー……もうこんな時間?あたしバイトだから先行くね。じゃあねレミリア、古城また今度。あと矢瀬もね。」
そう言って荷物を手早く片付けると、浅葱が手を振って店を出ていく。
「じゃあ、俺も帰るわ。」
「あ?」
「宿題写し終わったし、俺の追試は一教科だけだから、今晩で終わるしな。お前は残りをレミリアにでも教えてもらえ。じゃ、頑張ってくれ。」
先程まではテーブルには四人いたが、もう私と古城の二人しかいない。
「やる気なくすぜ…」
「矢瀬も行ったけど、どうする古城?私もあまり長くはいられないわよ。」
「マジかよ…。俺も帰るか…ありがとなレミリア、勉強教えてくれて。」
教科書と問題集をカバンに仕舞い、伝票を掴み立ち上がる。
「あら古城、お金足りるのかしら?浅葱はだいぶ食べたようだけど。足りないようなら貸すわよ。」
テーブルに積まれている空の皿を見て少し不安になったのか、古城は財布と伝票を確認する。
「ギリギリなんとか足りそうだわ。てか、お前に金借りるとお前んとこのメイドが怖いんだが…」
「あら、咲夜はそのくらいでは怒らないわよ。返さないとどうなるか知らないけど…」
会計をレジで済ませると、古城の財布には僅かばかりの小銭しか残らなかった。
「これじゃ帰りは歩きだな。まさかモノレールに乗る金もねぇとは…」
「古城が歩いて帰るなら私もそうしようかしら、一人で帰ってもつまらないしね。」
そんな仲良さそうな二人をじっと道路の反対側にある物影から見つめる、黒いギターケースを背負った制服姿の少女がいた…
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