インフィニット・ストラトス ~全てを調和せし夏の軌跡~ 作:緋蓮
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緋蓮サイド in
「ふぅ…やっと…終わった」
俺がこの世界にきてからもう数十年経ったけどやっと終わった。誘拐されたけど姉に見捨てられたことによって殺されそうになって、気がつけばこの世界にいた。アロウズやイノベイターを名乗るイノベイド達との戦いで勝利して純粋種のイノベイターに覚醒した。その後、ELSの来訪に戦いと対話。対話には時間が多く掛かったが無事終わらせることができた。
「ああ、終わったな。」
だけどこれらを達成できたのは今横にいる刹那やロックオン、アレルヤやティエリア、仲間達みんながいてくれたおかげだ。
「俺達の役目はこれで終わりだ。」
「ああ、だから帰ろう刹那。みんなのいるところに…ソレスタルビーイングへ」
「そうだな」
そして、俺達はそれぞれの機体を使って地球へと向かった。しかし、俺は途中で一度見たことのある穴に吸い込まれてこの世界から姿を消した。
緋蓮サイド out
束サイド in
「今日も収穫はなしかぁ…」
数年前に行われたモンド・グロッソの時に誘拐されたいっくんを助けられなかったあの時からずっと衛星や世界中の監視カメラなどを使って探し続けているけど一向に見つからなかった。
「いっくんほんとにどこ行っちゃったの…でも待っててね!絶対に束さんが見つけてみせるから!」
そうして気合いを入れていると
「束様!!」
「どうしたの?クーちゃん?」
私が保護して娘みたいに可愛がっているクーちゃんことクロエ・クロニクルが扉を開けて勢いよく部屋の中に入ってきた。
「このラボの近くの上空に突然エネルギー反応がしたので確認したところ穴のようなものがあって、その中から男性が1人出てきて穴はふさがってしまいました。」
「それで?」
「その男性は気を失っていたので医務室に収容したのですが、その男性の持ち物の中にISの待機形態と思われるものがありました。それも未確認のコアの反応がありました」
「嘘!?未確認ってことは束さん以外が作ったコアってことだよね!?…ふふ、誰か知らないけど束さんの娘達の偽物を作るなんてなめたことをしてくれたね」
「収容した男性を確認しますか?」
「もちろんだよ!」
私はクーちゃんをつれて医務室にむかった。
「クーちゃん、その男?」
「はい」
そこにいたのは反対側をむいているため顔は確認できないが白髪でどこかの制服のようなものを着ている見た目は20代前半ぐらいの男だった。私はその男の顔を確認するために近づき顔を覗き込んだが
「…え?」
その男の顔を見た瞬間頭が真っ白になった。その顔は昔と比べると凛々しくなっていたけどそれでも私にとっては見覚えのある顔だった。ずっと探し続けていた人で私のせいで辛い思いをさせてしまった大切な子の顔とそっくりだった。
「いっ…くん…?」
束サイド out
緋蓮サイド in
「いっ…くん…?」
懐かしさを感じる呼び方をされてまどろんでいた意識が徐々にさめていく。
「ぅうん…ここは?」
完全に目が覚めると見たことのない医務室のようなところでベッドに寝かされていた。周りを見回してみるとそばには銀髪の少女とどこかで見たことのあるような女性がいた。
「目が覚めましたか?」
「うん。えっと…君はいったい……それにここは?」
銀髪の少女が声をかけてきたので返事をし、状況を知るために銀髪の少女に質問をした。
「私の名前はクロエ・クロニクルといいます。ここはラボの中にある医務室です。それとあなたの名前を教えてもらってもよろしいでしょうか?」
「ああ、俺の名前は緋れ「いっくんなの?」…!?」
名前を聞かれたので答えようとしたらそれまでずっと静かだった女性がかつてまだ子供だったときに苦しんでいた自分を支えてくれた人が呼んでいたあだ名を呼んだ。
「え…なんでその呼び名を?もしかして……束…さん?」
「やっぱり…いっくん…いっく~~~~~~~~~~ん!!」
かつてそのあだ名を呼んだ恩人の名前を呼ぶと女性は俺の胸に飛び込んできて泣き始めた。