インフィニット・ストラトス ~全てを調和せし夏の軌跡~ 作:緋蓮
緋蓮サイド in
あれから時間が過ぎて昼休みになり、俺は食堂で昼食を食べていた。相変わらず周りからの視線とかはそのままだがさすがに慣れてきたので少し楽になった。決闘については決まってしまったので諦めて、どのようにしてオルコットを倒そうか考えていると、俺の前の席に糞モップが座って話しかけてきた。
「オルコットとの試合だが、勝算はあるのか?」
「問題ない」
「だが相手は代表候補生だぞ、こちらも何か対策を立てた方がいいだろう。だから、私がお前の練習を」
俺は糞モップと話したくないから素っ気なく返したがそれでも糞モップは話し続けたが、それを他の声が遮ってきた。
「ねえ、ちょっといいかな?」
「…なにか?」
俺の前に一人の生徒が立っていた。リボンの色からして、上級生だな。
「君が例の男の子だよね?イギリスの候補生と戦うことになったっていう」
「そうですが、それが何か?」
「君ってISの稼動時間ってどのくらい?」
「一応入学するまでに練習のために乗ったので50時間ぐらいだと思います。」
「それじゃ候補生には勝てないよ、候補生はどの国でも最低3桁は乗っているはずだから」
上級生の人はそう言ってきた。確かに稼動時間が長い方が上手に機体を操れて強いということは分かる。だが、それはlSでの時間で実際にはMSだったときも合わせると数え切れないほどの時間乗っているので俺の機体での戦い方は熟知している。
「私がISについて教えてあげようか?」
だがそれを知らない上級生の人はそう言ってきた。なので断ろうとするが
「別に大丈「結構です、私が教えることになっていますから」……」
糞モップが割り込んで勝手なことを言い出した。
「でも、あなたも1年生でしょ?そしたら上級生の私が教えたほうが「私は!篠ノ之束の妹ですから」っ!?」
束さんの名が出た瞬間、上級生は驚いた顔をしていた。確かに糞モップはISの生みの親である束さんの妹だが、そんなやつが入学しているとは知らなかったのだろう。分が悪いと判断したのか上級生は去っていった。
「と言うわけだ。私がお前の練習に付き合ってやる。だから放課後剣道場にこい」
「断る。何勝手に決めているんだ。別にお前の手伝いなんか必要ない。それにすごいのは篠ノ之博士であってお前ではないだろ。姉の功績にすがるだけの七光りに教えてもらうことなど一つもない」
この糞モップ、普段束さんを嫌ってるくせに都合の良い時だけ利用して腹が立つ。俺は苛立った気持ちのまま糞モップにそう言うと後ろでなにか言っているのを無視してそのまま食器を片付けて食堂を後にした。
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放課後、あの後も糞モップはしつこく喚いていたので一回だけ勝負をする事にした。
「おい、一夏!防具はどうした!?」
「別に必要ない。それと一夏ではなく緋蓮だ」
「くっ、舐めた態度を!貴様のその性根を叩き直してやる!!」
「いいから早く始めろ。あと、これで俺が勝てばつきまとってくるなよ」
俺がそう言うと糞モップは斬り掛かってきたが遅かったので楽に躱せた。それをみた糞モップは何度も繰り返し斬り掛かってきたが俺は全て躱した。それを続けていると次第に攻撃が雑になってきたのでわざと隙を見せて、攻撃してきたところをまた躱し胴に向けて竹刀をぶつけた。
「俺の勝ちだ。約束通り二度とつきまとってくるなよ」
俺はなにかを言われるまえに剣道場を後にして、荷物をとりに教室に戻った。教室に戻り、荷物を持って帰ろうとすると山田先生がこちらに駆け寄ってきた。
「飛鳥君、よかった。まだ教室にいてくれて」
「山田先生、どうしたんですか?」
「えっとですね。飛鳥君の寮の部屋が決まりましたので、今日からそちらに入るようにということでして」
そう言って部屋番号の書かれた用紙と部屋のキーを差し出してきた。
「しばらくはホテルから通学するようにいわれましたが?」
「そうなんですけど、事情が事情なのでなんとか部屋を用意したので今日から寮にはいってもらうことになりました。荷物に関してもすでに届いています」
「わかりました。では失礼します」
俺は山田先生にそう言って寮に向かった。部屋に入って盗聴器などにつにて確認したあとは疲れたので風呂に入ってそのまま寝た。