こっち終わってないのに別の作品に手を出すとか私は馬鹿か。馬鹿ですね罵ってください。(作者はMではありません)
相変わらず長い。始まりまーす
「あ~~~」
「もう、司令官ってば。しっかりしてよ。今日は元帥が視察にくるんだから」
うめく司令官をぺしぺしと叩いて皐月が言う。
「いや、そうは言うけどね、ぶっちゃけやる意味ないでしょこれ。うちは私入れて6人しかいないんだし」
「司令官がなかなか守備海域を広げないからね」
バッサリと切り捨てられ、司令官は口をへの字にする。
司令官は海を眺めて船で来るであろう元帥を待っていた。来るな来るなと念じていたが、やがて船が見えはじめ、元帥の姿を視認することが出来た。
「久しぶりだな月乃小佐。元気そうで何よりだ」
「お久しぶりです元帥。おかげさまで」
元帥を前にし、ピシッときれいな敬礼をする司令官に、皐月は目を丸くした。
「ほう、彼女が君の秘書官かね」
「はい。非常に優秀で助けられております」
「初期艦の卯月はどうだ?クセが強いが扱いきれているか?」
「問題ありません。日々深海棲艦と戦い海域の平和を守ってもらっています」
近海だけ、だけどねと皐月は心のなかで呟いた。
それにしても…と皐月は司令官を見る。
(こんなにしっかりできるんだ…)
それならいつもしっかりしてほしい。そう考えて、あり得ないと心のなかで首を振った。
「では、中の様子を見せてもらおう」
―
「ふむ、どこもきれいに使われているな」
「妖精さんが勝手に掃除してくれてるんです。きれい好きなようで」
「はは、なるほどな。…?これは…」
そう言って元帥は目をみはる。その視線の先には、46センチ三連装砲があった。
「…ここには戦艦がいるのかね?」
「いえ?いませんが?」
だろうなと元帥はうなずく。できたての鎮守府に戦艦なんて着任させたら資材がもたないだろう。
だがしかし、一体どうやって作ったのだ?大口径の主砲は戦艦がいないと作れないだろう?そう司令官に問うと、
「あー、なんかできました」
「…」
絶句する。こんなところに明石をも超える物造りの天才がいた。
「天才だって」
「使わなければただのゴミだよ」
またもバッサリと切り捨てる皐月に、司令官は「ちぇ」と言った。
と、元帥がまたなにかを見つける。
「これは…烈風?…ここには空母がいるのかね?」
「いえ?いませんが」
だろうなと元帥はうなずく。できたての鎮守府に空母なんて着任させたら資材(特にボーキ)がもたないだろう。
だがしかし、一体どうやって作ったのだ?艦載機は空母がいないと作れないだろう?そう司令官に問うと、
「あー、なんかできました」
再び絶句する。こんなところに(以下略)
「天才だって」
「使わなければただの模型」
皐月はまた切り捨てる。司令官は「まあね」とうなずいた。そして元帥はまたなにかを…
「いや待ってくれ、おかしくないか?どうして彗星に流星、三式弾、徹甲弾、甲標的…ほんとにおかしくないか?」
「なんかできました」
「君、私のところで働かないか?」
「お断りします。ほら、次行きますよ」
―
~演習場~
「なんっだこれ」
「なんだこれと言われましても。これが彼女たちの実力です」
皐月たちと元帥の艦娘を演習させたところ、元帥がわけわからんとばかりにぼそりと漏らす。
長月の魚雷命中率、睦月の砲撃の的確さ、卯月の高い回避能力、如月の状況判断の速さ。そして、皐月の無双っぷり。
「彼女たちのあの戦闘力の高さは一体何なんだね!?私が演習相手につれてきた艦娘たちが全員大破させられたぞ!」
「そ、そんなこと言われても…本人たちの努力の結果と言いますか…」
「駆逐艦だぞ!?それに睦月型!努力だけでああなるか!?」
「う~ん、あとは私の訓練メニュー?」
口元に指をあて、首をかしげている司令官に、元帥はふらりと目眩を覚えた。
月乃のところの駆逐艦の練度をあげようと、練度の低い重巡2人と、軽巡2人を演習相手に選んだ元帥。着任したてでまだ戦闘に出したことのない艦娘たちだ。月乃に、こういう艦種もあるのだと教えたくて連れてきたのだが…まさか全員大破とは。
いくら練度が低いと言っても重巡だ。魚雷が直撃すればダメージを受けると思うが、睦月型だけで全滅させられるとは全く思わなかった。
「提督っ!睦月頑張ったよ‼ほめてっ!」
「うんうん。見てたよ偉い偉い」
「あっ!うーちゃんも!うーちゃんも頑張ったぴょん!」
「はい。長月も褒めてもらいに行きましょうね?」
「いや、私は…お、おい。力が強い。分かった、分かったから…」
1つ言いたいのは、彼女たちが何の陣形も組まず単艦で相手に挑んで行ったと言うことだ。
演習が始まったとたん、単横陣で突っ込んでくると思ったら、一斉に魚雷を発射して、元帥側の艦隊を混乱させ、一対一(睦月と如月は2人で挑んだ)で相手を大破まで追い込んだ。もうなにがなんだか分からない。
「う~ん、力あり余ってんな…」
「そろそろ強い敵と戦いたいんだけど。戦艦とか、空母とか」
「なにいってんの。戦艦なんて出てきたらすぐに撤退…怖い怖い、皐月、目を輝かせて期待するのやめて」
―
すべての視察が終わり、船着き場まで元帥を送ることにした司令官一行。
元帥は、「使い道ないからもらってください」と皐月に貰った装備の数々をタダで手に入れられることができてホクホクだ。司令官も「どうせまた作れるし」と二つ返事でOKしてくれた。
「お礼、というか、そもそも今日、月乃小佐に持ってきたプレゼントがあるんだがね」
「装備なら間に合ってます」
「それは今日いやと言うほど分かった。そうではなくてな、君たちの姉妹を連れてきたんだ。」
「姉妹!?」
睦月が素早く反応する。
「妹…妹が来るにゃしい、如月ちゃん!」
「ええ、そうね。可愛い娘だといいわね?」
ぴょんぴょんと跳ねて喜ぶ長女とそれをなだめる次女。
と、長月がちょっと不安そうな顔をした。
「どーしたぴょん?長月」
「ん…いや。卯月みたいなやかましいのが来たらどうしようかと」
「やかましいってなにぴょん長月!」
長月につかみかかっていく卯月。長月は「本当のことだろ」と、火に油を注ぐような発言をする。
「それで?元帥様、姉妹って誰?」
やかましい卯月の口をふさぎ、皐月が元帥に訊く。わいわいはしゃぐ睦月たちを楽しそうに見ていた元帥は、にこりと笑い、船に向かって「来なさい」と言った。
すぐに「はーい」と元気な声が返ってくる。皐月と長月は顔を見合わせ首をかしげた。どうやら、声の主に心当たりがあるようだ。どんな娘なんだろうと司令官が思っていると、
がっしゃーん!
「いったい!もう、何でこんなところに46センチ砲が…」
なにかを蹴飛ばした音と、ぶつくさと文句を言う声が聞こえる。その声の主は船から降りると元帥の横に並んだ。
水色の髪に、卯月と似た制服を着ていて、髪と同じ色のネクタイには月のピンがとめられている。その少女は皐月たちを見てニコニコと笑っていた。
「自己紹介を」
元帥に促され、少女はこくりとうなずく。
「はいっ!睦月型駆逐艦、その6番艦、水無月だよっ!司令官、皆、これからよろしくね!」
自身のことを水無月と名乗った少女は、満面の笑みを浮かべて敬礼をした。
書いてて思った。こいつ何者?
秘書艦関係なく装備作れるとかチートだろ(今更)
もうすぐ3年生かー、受験やだなあ…
未だに進路で迷っている件。