やる気のない女提督と睦月型   作:十六夜月乃

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はい、遅くなりました!

ゲームとテスト勉強で忙しかったんですよ…
テスト勉強はしてないけど。

あ~~~~~~~(>_<)殺戮の天使アニメ化~~~!
マジで楽しみだ!


第14章 「長月とお昼」

昼下がりの午後。腹が満たされ、眠くなってくる時間。

けれど、今提督の腹は満たされていなかった。

 

「そろそろ休め、司令官」

 

そう言いながら執務室に入ってきたのは、睦月型駆逐艦、その8番艦、長月だった。

手には2人分のサンドイッチと紅茶を乗せたお盆を持っている。

 

「ああ、もうお昼か。ありがと長月。いただくよ」

 

睨み付けていた『深海棲艦 増加傾向』の書類から目を離し、提督は長月に笑いかけた。堅苦しい椅子から立ち上がり、着任当初からあるソファに腰掛けた。

 

本当は、そのソファは来客と対談するために設置されたものだったが、いつのまにか卯月や睦月が居座るようになり、そのうちティーセットやらお菓子やらなんやら置かれ、艦娘たちにとっての憩いの場と化していた。

 

「けど珍しいね、長月がお昼持ってきてくれるなんて」

 

提督はカラシ抜きのサンドイッチを頬張りながら首を傾げた。長月は紅茶を行儀よく飲んでいる。

 

提督はしばしば仕事に熱中しすぎてお昼ご飯の存在を忘れてしまうことがある。気づいたときには夕食で、1日3食のはずが1日2食になってしまうのだ。

そこで、手の空いている艦娘がお昼を用意し、執務室に持っていって一緒に食べる、という謎の習慣が根付いてしまった。

 

「…まあ、そうだな。大体は秘書艦の姉さんか、料理が得意の如月がお昼を持っていっているからな」

「今日は2人は?」

「如月は訓練。姉さんは近海警備」

「また1人で行ってんの?危ないってのに、皐月は…」

 

やれやれと首を振る提督に、長月は肩をすくめるだけで返す。

別に皐月の実力を疑っているわけではないが、常識的に1人で行くのは良くないだろう。

 

「守備海域を広げたらどうだ?そうすれば姉さんの破壊衝動も少しは収まるだろう」

「破壊衝動ってあーた…。いやでもさ、うちの鎮守府、駆逐艦しかいないのよ?空母は卯月がいるからなんとかなるけど、戦艦とか出てきたら一発でアウトだかんね?」

「そのための建造だろう。こういうときに資材を使うんだよ」

「戦艦なんて作ったらさらに資材が溶けるじゃない。長月も皐月に怒られたいの?」

 

「そんなわけないだろう!」と声を荒らげる長月。持っていた紅茶のカップがゆれ、中身が零れそうになっていた。

 

「守備海域を広げれば保有できる資材も増える。戦果をあげれば仲間も増える。良いことずくめじゃあないか。引きこもっててもなんにもならん」

「私はここで皆とほのぼのと暮らしていけたらそれでいいんだけど…」

 

どうやら、長月も敵と戦いたいらしい。姉の影響か、それとも軍艦としての本能か。

提督は「うーん」と唸ると、長月に訊いた。

 

「じゃあさ、作るとしたらやっぱ戦艦?」

「いきなり戦艦というのもどうかと思うが。駆逐艦ばかりなら軽巡とか重巡とか…」

「軽巡ねぇ。水雷戦隊?」

「それもいいな。だが、私たちは艦隊というよりは単艦で戦った方が強いから…」

 

ふむぅと提督は口に手をあてる。

 

「軽巡建造するとしたら、どんな娘がいいかな?」

「よく知られているのは天龍型か。燃費がいいと聞いたことがある」

「あー、あのフフ怖ちゃん」

「やめてやれ。あとは、長良型や球磨型、阿賀野型、夕張、川内型などか。どの軽巡もいいと思うが」

「長良ちゃんと球磨ちゃんってめっちゃ強いってホント?」

「さあ…?」

 

雷巡などはどうだ、面白そうだけど扱いにくそう、特殊だからななどと話す2人。サンドイッチはとうに胃袋に収まっており、食後のティータイム中。

 

「重巡は?確か昼戦夜戦どっちも活躍できる万能艦じゃん」

「戦艦ほどではないが高火力だからな。羨ましい」

「あと、胸デカイ娘多いよね」

「…」

「今羨ましいって思ったでしょ」

「そ、そんなことは…っ!」

「ダウト~」

 

カラカラと笑う提督の足を蹴っ飛ばして、長月ははあとため息をついた。羨ましくないと言えば嘘になるが、自分は軍艦。戦うために生まれたのだからそんなもの必要ないと自分に言い聞かせる。

 

「将校時代に男どもの話題によく出てたのは愛宕ちゃんとか高雄ちゃんとかかな~」

「利根型なども有名か」

「改装後の衣装がたまらんって言ってたなそういや。まったく、バカしかおらん」

「そ、そうか。あとは…最上型とか青葉型とか?」

「妙高型や古鷹型もいるねぇ」

 

これだけでもかなりの数だ。元帥様はほとんどの艦娘をドロップ、建造したらしい。何だかんだですごいのかもしれない。

 

「戦艦は…作らないけど、どんな娘がいるっけ?」

「大和型、長門型、金剛型、扶桑型、伊勢型などか。大和型は…その、資材が持たんな」

「金剛型は有名だよね。高速戦艦」

「戦艦の巨砲はとても頼もしい。憧れる」

「46センチ砲、あるよ?装備する?」

「死ぬわ」

 

くいと提督が下を指差す。そこは、装備保管庫。提督が皐月に内緒で作った装備の数々がしまわれている。

駆逐艦に大口径の主砲は装備できません。

 

「空母や潜水艦は?」

「空母かあ。資材が一瞬で溶ける。特にボーキ」

「潜水艦は低燃費だぞ」

「潜水艦使ってオリョクル回す?多分皐月は喜ぶだろうけど」

「やめてやれ…」

「あ、でも空母はいいかも。卯月の対空訓練相手に」

「イジメじゃないか。私が空母だったら心折れるぞ」

 

ちぇ、と提督は口を尖らせる。長月はため息をついて紅茶を飲み干した。そして再度息をついて提督に訊く。

 

「…で、作るのか?」

「うーん…」

 

提督は考え込むように腕を組んだ。

 

「やっぱいい。話してるだけで満足しちった」

「なんだそれ…」

 

長月は呆れたように肩の力を抜く。

提督はさっと立ち上がって長月の隣に座ると、ぎゅっと長月を抱き締めた。

 

「お、おい、なにをする」

 

紅茶を淹れ直していた長月は突然のことに体を硬直させた。だが、提督は構わず手に力をこめる。

 

「まったく…離れてくれ。淹れにくい」

「やーだよっ」

「子供かお前は…」

 

こぼさないように、中途半端に注がれたカップをそっとテーブルに置き、提督にされるがままに大人しく撫でられている長月。

提督は抵抗されないことをいいことに、ひょいと長月を抱き上げ、自分の膝に乗せた。

 

「わっ!」

 

これにはさすがに驚いたのか、長月は声をあげる。

 

「…まったく、まったく。本当になんなんだ…」

「お姉ちゃんたちに見られたら恥ずかしいねぇ」

「妹たちがまだいないのが唯一の救いだな」

 

顔を赤らめ、提督に顔を見られないよう必死に顔を背けている長月の言葉に、提督はふっと笑った。

うなじまで赤くなっている。そんなに恥ずかしいなら降りればいいのに。何故しないのだろう。

 

「じゃあ、早く君の妹たち、見つけないとね」

 

提督の言葉に、長月はほんのすこし顔をあげた。

だが、まだ自分の顔が赤いのを自覚してか、こちらを振り向こうとはしない。

 

「…頼むぞ、司令官」

 

自身の体に巻き付いている提督の腕に手を添えながら、長月は言う。提督は、そんな長月の頭に顎を乗せ、頷いた。

 

「りょーかい」

 




あとがき

皐月「ふう、ただいま司令官…って」
提督「おかえり~」(膝に長月)
長月「わ、わわっ!?姉さん!?あっ、これは、違っ…!」



如月「訓練終了ね。お疲れ様、睦月ちゃん♪」
睦月「疲れたし~。でも、また強くなったよね!これなら改二ももうすぐにゃしい!」
如月「うふふ、そうね♪」

卯月「…」
如月「どうしたの?」
卯月「今日、うーちゃんの出番無しだったぴょん…」
睦月「大丈夫!睦月もないよっ!」
如月「睦月ちゃん、それは威張れることじゃないし、聞いてて悲しくなるからやめて」

ドゴォォォォォンッ!!!

卯月「ぴょん!?」
睦月「ひゃあ!?」
如月「なに!?執務室のほうから…敵襲!?」

《何してんのさ司令官ッ!!
《待って!?何で私が怒られてんの!?
《ね、姉さん落ち着いて…!
《なんの音!?うわぁ!?さっちん執務室で砲撃しちゃダメだよ!司令官、何したの!?

3人【…】

如月「食堂行っておやつ食べましょっか」
卯月「そうぴょんね。今日はなにぴょん?」
睦月「たしか…間宮だったと思うよ!」
卯月「ぴょん!早く行くぴょん!」
如月「ええ、じゃあその前に…」


【また見てね~♪】

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