ようやく1人出てきます。うーちゃん可愛いですよね!
あー疲れたー
艦娘は船で来ると書類には書いてあった。元帥様が用意した艦娘だそうだ。実戦経験はほぼゼロ、元帥でも扱いづらい艦娘らしい。それを寄越すか普通。
月乃「あれ、かな」
こちらに真っ直ぐ向かって来る小型の船。よく見ると1人の少女が手を振っている。
その少女の長い髪は桃色、というかどピンクだ。顔は見た目と比例して幼げ。船が私の目の前で泊まる。
??「とうちゃく、ぴょんっ」
月乃「…」
今この子は、「ぴょん」と言ったか?「ぴょん」が語尾なのか?
…濃ゆいの来た。
月乃「えーと、君は?」
卯月「ぴょん!睦月型駆逐艦、4番艦の卯月だぴょん!もしかして、あなたが司令官ぴょん?」
月乃「卯月ね。私は月乃。その通り、私が貴女の提督だよ。よろしく」
卯月「ぴょん!」
わしわしと卯月の頭を撫でる。卯月は嬉しそうに抱きついてきた。これはいかん。可愛すぎる。
月乃「ま、立ち話もなんだし、中入ろうか」
卯月「さんせ~い、ぴょん」
―
~執務室~
月乃「まぁ貴女が初期艦なんだから、秘書艦は強制的に貴女なんだけど…。できる?」
卯月「できるわけねーぴょん」
できる?というのは目の前に置かれた大量の書類。その仕事を手伝えるのか、というもの。
…無理だろうな。
月乃「じゃあ、私が書類の内容見てくから渡したやつにハンコ押してって」
卯月「りょうかいです」ビシッ
一時間近く経っただろうか。山積みだった書類は半分以下になっていた。卯月は暇そうにいらない紙で紙飛行機を作って飛ばしている。
月乃「とりあえず休憩するか。卯月、なんか食べる?」
卯月「もうお昼だし、カレーが食べたいぴょん」
月乃「カレー?結構時間かかるよ?それは夜に食べない?」
卯月「んー、じゃあうどんが食べたいぴょん」
カレーうどんから連想したなこいつ。まぁいいか、作るの楽だし。私は賛成して食堂に向かった。
―
2人「ごちそうさまでした」
ぱんっと手を合わせて最後の礼。私と卯月は満足げにお腹をさすった。
月乃「じゃあ訓練しようか」
卯月「えっ」
「えっ」って。お前艦娘だろ。さっきまで紙飛行機で遊んでたじゃねーか。お昼食べる前に妖精さんに訓練の用意を頼んでおいたので、すでに訓練海域には的がいくつか浮いていた。
卯月「マジでやるぴょん?」
月乃「動かない敵にその場から狙うだけじゃん。そんな体力使わないよ」
卯月「むむぅ、じゃあ、砲撃始めるぴょん」
月乃「私はここから見てるから」
卯月は艤装を展開して、おそるおそる海面に足をつけた。あ、この子航行も初めてか。
艦娘は人間の見た目をしているが、人間ではない。艦の魂が人間の容姿となって存在している。艤装を展開、というのは、ちょっと力を入れるといつの間にか顕現しているらしい。卯月いわく。
月乃「…ん?」
ちょっと、あれ?
卯月「…」
卯月は無心で的に砲撃している。うん、でも、当たってない。一発も。的の周りに大きな水柱が起きているだけ。
弾が切れたのか、卯月が砲撃をやめる。そしてチラリと私を見た。
卯月「…」
月乃「…見事な至近弾だったね」
卯月「…」
月乃「…夾叉してたし良かったと思う」
卯月「ならちゃんと目を見て誉めてほしいぴょんっ!」
卯月がもっともな抗議をする。そりゃそうだ。
月乃「いやでもさ、下手すぎじゃない?」
卯月「じゃあ司令官がやってみるぴょん!」
半分キレ気味に12㎝単装砲を私に押しつける。そしてビシッとキズひとつついていない的を指差した。
月乃「良いけど…」
私はそれを受けとると、的に砲撃を始めた。
パン、と一発。けれどその一発は綺麗に弧を描いて的の中心に命中した。
卯月「うっそぉ…」
月乃「こんなもんか」
将校時代にちょっとやったのよね…
意外と楽しくて極めてしまった私。艦娘より上手いってどういうことなの…
卯月「ううーーーー、魚雷なら負けないっ」
月乃「いやそこは勝ってくれよ、駆逐艦の必殺の武器だろ。あと、語尾戻ってるよ卯月」
卯月「ぴょんっ」
~魚雷訓練~
月乃「…」
卯月「…」
月乃「…一つも当たってないねぇ」
卯月「うぅ…」
見事すべて外した卯月。まともに私の顔を見れないらしく、一向に目を合わせてくれない。
月乃「はぁ、卯月」
卯月「うぃ…」
月乃「これから一週間、みっちり訓練するよ」
卯月「えっ」
月乃「みっちり」
みっちり、と言うと卯月は嫌そうに顔をしかめた。
―
それから一週間、みっちり訓練しました。ええ、それはみっちりと。
卯月「ハードすぎぴょん…」
月乃「え、そう?」
1日10時間砲撃と魚雷の訓練しただけなのに。そんなにきつかったかな?
けれど、訓練のかいあって砲弾も魚雷も当たるようになってきた。これなら近海警備も大丈夫かな
月乃「ということで、出撃して欲しいんだけど…」
卯月「だけど?」
月乃「卯月1人だけではちょっと不安なので、建造をしたいと思います」
卯月「へ?」
卯月はすっとんきょうな声をあげた。
今修学旅行中なのですぐには投稿できないと思います。
次は誰を出そうかな~