外の世界にいる母さん、父さん、僕に今危機が訪れています。
「スー…スー…」
目の前に女の子が寝ています…
落ち着け、れれれ冷静になれ、まずどうしてこうなったか整理しよう。
俺は幻想郷という名の異世界に来てしまった。
来てそうそうオオカミ男に食われかけたが目の前にいる少女霧雨魔理沙に助けられる。
そして彼女からこの幻想郷について聞いた、ところまでは覚えている、問題はそのあと何があったかだ。
「ん…んぅ」
「あ、起きた」
「やあ、おはよう」
…なぜ彼女は目の前に起きて男性がいても驚かない!?
どういうことだ、何が起きている!?
「あ…あの…」
「ん?どうした?」
「俺、なぜ魔理沙さんと同じ布団で寝ているんですか?」
「え?おまえ覚えてないのか?」
覚えてないって何を!?
「あ~でも仕方ないか」
「???どういうことです?」
「おまえに幻想郷について説明したところは覚えているか?」
「はい、覚えています」
「そうか、その説明の後おまえ気絶しちまったんだよ、あの辺りは最近実験したせいで瘴気がいつも以上に濃かったからな」
「そうだったんですか」
「そういえば、名前はなんていうんだ?」
彼女にそう言われて思い出す。まだ俺は名前の名乗っていなかった。
「俺は、望月 蒼月《もちづき あつき》といいます」
「蒼月か…よろしくな」
そういうと彼女は優しく微笑んだ。
「はい!」
「さて、とりあえず朝ごはんを作ってくるぜ」
「あの、よかったら手伝いましょうか」
「そうか、助かるぜ」
そうして俺は布団から出て改めて周りを確認した。
(…これ家って言っていいのかな)
それが周りを見回して思ったことだった。
それから魔理沙さんの朝食の準備を手伝った。
さて、異世界にきて初めて食べる食事なわけだが、なぜここまでキノコで固めるのかキノコをたっぷりと入れた味噌汁、キノコ炒め、できた料理すべてにキノコが使われていた。
「さて、いただきます」
「いただきます」
彼女は手を合わせいただきますを言った。俺もいただきますを言う。
朝食はかなり美味しかった、俺はキノコ料理にここまでのおいしさがあるとは知らなかった。
「ご馳走様でした」
「お粗末様でした」
彼女はそう言って食器を洗いに向かう俺も手伝うために立ち上がる。
「おお、手伝ってくれるのか悪いな」
「いえいえ、昨日のお礼みたいなものです」
「そうか、じゃあありがたく受け取らせてもらおう」
それから彼女と仲良く食器を洗った。考えてみれば出会ってまだ数時間ほどなのに随分仲良くなれたと思う。
そうなれたのはきっと彼女…魔理沙さんのおかげなのだろう
彼女は誰にも明るく振る舞うだからすぐに仲良くなれたのだと思う。そんな彼女に俺は憧れた
彼女のように綺麗な魔法を使えたら、彼女と一緒に居られたらそう思った
彼女と共に食器を洗い終えた後、突然、ドアを叩く音がした「ん?誰だろう?」
彼女はそう言うと玄関のドアを開けた。
「こんにちは、魔理沙」
ドアの向こうには人形のような綺麗な少女がいた
「よお、アリスなんの用だ?」
どうやら人形のような少女の名はアリスというらしい
「今日は少し珍しいキノコが手に入ったからおすそ分けしようと思って…」
アリスは途中まで喋ってこちらを見た
「魔理沙…あれ誰?」
「あー蒼月のことか」
「蒼月?」
「ああ、昨日家の近くで拾った外来人だぜ」
「人を捨て猫みたいに言わないでください魔理沙さん」
「そう…」
…気のせいだろうか今少しだけアリスさんに睨まれたような
「で、外来人ってことは外に帰るの?」
「え?帰れるんですか!?」
俺は思わず言ってしまった昨日の魔理沙さんの説明で結界で閉ざされているとかなんとかで出られないと思っていたのだが
「あーすまん言ってなかった」
彼女はとてもいい笑顔をしている。
(すごく…かわいいです…)それだけですべて許せた
「で?どうするの?」
「え?帰りませんよ?」
「即答かよ!?」
「即答なの!?」
魔法の森に魔法使い二人の声が響き渡った
「え?あなた外来人でしょなんで帰りたいと思わないの!?」
「え?何でって折角幻想郷に来たんですよ、もっと俺はいろんな所を見て行きたいし」
「はぁーあなたねぇ幻想郷がどういう所か知っているんでしょ?」
「ええ、知っていますよ妖怪は人を襲い、人は妖怪を退治する世界」
「ええ、でもあなた何の術も魔法も使えないでしょう?」
「はい」
「じゃあそこらへんの妖怪に襲われただけでお終いじゃ無いあなた死にたいの⁉」
「確かに俺なんて妖怪に襲われただけでお陀仏でしょうけど」
「じゃあ、なんで幻想郷に残りたいと思うの?」
「さっきも言ったじゃないですか、もっとこの幻想郷を見ていきたいからです」
「そう…そこまで言うなら止めないわ好きにしなさい」
「魔理沙、キノコはおいていくから。じゃあまたね」
「ああ、アリスまたな」
そういってアリスは玄関から帰って行った。
「蒼月、幻想郷に住むのか?」
「ええ、そうします」
「あっさりというがなこれは重要なことだぞ」
「どういうことでしょうか?」
「幻想郷に住むってことは、外の世界に帰れないんだぜ?友達や両親とももう会えなくなる。それでもいいのか?」
「…ええ、わかっています。外の世界に帰れないことも、家族や友達に会えないことも」
「そうか、じゃあ住むところを決めないとな」
「いえ、その必要はありませんよ」
「?」
魔理沙さんは首をかしげる
「魔理沙さん、俺をあなたの弟子にしてください」
続く
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