Fate kaleid moon プリズマ☆サツキ   作:創作魔文書鷹剣

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長い夜は終わった。されど、彼女らの冒険は未だ終わらず。


ep17そして物語は続く

〜イリヤside〜

 

「・・・・・・ハッ!」

 

イリヤは自分の部屋で寝ていた。窓から光が射し込んでいるから、今が朝であることはわかる。寝起きで頭が回らないが、今までの事は大体覚えている。わけわからんステッキに騙されて魔法少女をやっていた事、みんなで一緒に戦った事、自分の力が怖くなって逃げ出した事、全てのカードを回収し終わった事、でも、もしかしたら・・・

 

「夢かー・・・・・・」

 

『おはようございますイリヤさん!昨晩は凄まじい友情パワーでしたね!・・・あら?どうしたんですかイリヤさん、昨晩はあんなにリリカルでマジカルだったのに!』

 

もしかしたら、夢かもしれない。そう思った矢先、騒がしいステッキが登場してイリヤは気持ちの整理がつかなかった。

 

『ほらほら、早く起きてくださーい!』

 

かくして、いつも通りの朝が来た。いつも通りの朝、いつも通りの食卓、でも・・・

 

(うん・・・今日はいつもより、心が軽い。)

 

イリヤの胸中には、今までにない達成感があった。

 

「行って来まーす!」

 

いつも通りの日常に戻り、いつも通りに学校へ行く。つい最近目の前に豪邸が建った事を除けば、極めて普通でいつも通りの通学路を通って学校に着いた。

 

「あっ・・・ミユさん!」

 

「イリヤスフィール・・・」

 

魔法少女仲間の美遊と対面した。彼女がいる事が、昨日までの事が夢ではない事を知らせている。

 

「えっーと・・・前から思ってたんだけど・・・」

 

「?」

 

「『イリヤスフィール』って呼ぶの長くない?『イリヤ』でいいよ。友達はみんなそう呼ぶし・・・本名で呼ばれるのなんか恥ずかしいし・・・」

 

「友達・・・?」

 

美遊は友達という感覚に慣れておらず、戸惑っていた。この間を拒否と取ったのか、イリヤは『ガーン』という文字が見えそうなほど驚いていた。

 

「ゑ、違うの⁉︎わたしの片思い⁉︎」

 

「あ、いや!そうじゃなくて・・・それなら、わたしも・・・その、呼び捨てでいい・・・」

 

「うん!それじゃ、改めてよろしくねミユ!」

 

「こ、こちらこそよろしく・・・イリヤ。」

 

イリヤと美遊は一緒に戦った仲、即ち戦友となったのだ。今更他人行儀なのもアレなので互いに呼び捨てで呼び合うようになった。美遊からしてみれば、友達第1号だし、多少のデレは仕方ない。ただ、イリヤの腕にぴったりと張り付くのはどうかと思うが。

 

「なんていうか、もうあんた達の仲がどうなってるのか、わからんのだけども・・・昨日まで喧嘩してなかったっけ?」

 

「やー・・・気のせいじゃない?きっと全部・・・」

 

「1夜にしてなんというデレっぷり!これは・・・」

 

「イリ子のやろー、俺達の知らないところで美遊ルート攻略しやがったのか!」

 

唐突なデレっぷりに、クラスがざわついた。

 

〜さつきside〜

 

(そろそろ三咲町に帰らなきゃ・・・ルヴィアさんはまだこの町に滞在するみたいだけど、やっぱりわたしは三咲町にいたいけど・・・美遊ちゃんは危なっかしくて放って置けないし。)

 

ふと、昨夜の事を思い出した。最後のカードを回収し、いよいよフィナーレを迎えるという時だ。

 

「全てのカードを回収完了、これでコンプリートよ。」

 

『ちょっとちょっとみなさん、せっかく勝ったのに何ですかこのだらけムードは!』

 

ルビーの言うことももっともである。ようやくバーサーカーを倒して感動のエンディングかと思いきや、全員満身創痍でもはや一歩も動けない状態だった。

 

「イリヤ、美遊、さつき・・・勝手に巻き込んでおいてなんだけど、あなた達がいてくれて良かった。わたし達だけじゃ多分勝てなかったと思う、最後まで戦ってくれてありがとう。それじゃ、このカードはわたしが倫敦に・・・」

 

その瞬間、凛の手元からカードが消えた。

 

「ホーーッホッホッホ‼︎最後の最後に油断しましたわね!御安心なさい!カードは全て私が大師父の元へ届けて差し上げますわーっ!」

 

「んなあぁぁぁぁぁッ⁉︎」

 

誰もが『多分こうなると思う』と一度は考えたであろう結末が訪れた。魔術で音を消したヘリコプターを待機させ、瞬時にカードを奪って逃げるという無駄に洗練された作戦で手柄を横取りする算段だったのだ。流石ルヴィア、汚い。

 

「ちょ、ちょっと!あんた手柄独り占めする気かこのー!」

 

そのままルヴィアは逃亡し、2人仲良く一晩中追いかけっこをしていたそうな。

 

「じゃあ、わたし達は帰ろっか・・・美遊ちゃん、帰ろー・・・美遊ちゃん?」

 

「・・・・・・(バタッ)」

 

「美遊ちゃーーんッ⁉︎」

 

いくらサファイアと契約して治癒促進(リジェネレーション)と身体強化で守られているといえど、流石に全身隙間なく出血と傷に覆われていればもう意識を保つ事さえ難しい。大量出血で気絶し、家までさつきにおんぶされて帰ったそうな。

 

(結局三咲町に帰ることも出来てないし、早く遠野くんと会いたいなぁ・・・)

 

愛する人を思い出しつつ、今日も地道にメイド三昧。さっちんが幸せになる日は遠い・・・

 

日本、冬木町で死徒によるものと思われる無差別な吸血が多発中。現在冬木には聖堂教会から派遣されたシスターが滞在中だが、問題の死徒が女性である場合を考慮し、同じく日本に滞在中の「◾️」を冬木に派遣する。




ようやっと無印編が終わった・・・実家に帰ったり、アナスタシア攻略したりしてたら遅くなってしまった。因みに、ツヴァイは美遊矯正プロジェクト、ドライはさっちんがラブコメ時空に突入します。最後の◾️の正体、みなさんならお分かりですよね?

もし今後、私が何か作品を書くとしたら、読みたいのは?(詳細は活動報告に記載)

  • 遠野志貴×サイコホモ弓塚さつき
  • ○○の主役は我々だ! in FGO
  • ○○の主役は我々だ! in ドルフロ
  • ペルソナシリーズ オリジナル作品
  • 弓塚さつき、異世界転生で最強になる
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