Fate kaleid moon プリズマ☆サツキ 作:創作魔文書鷹剣
〜さつきside〜
「・・・塚・・・弓塚。起きろ、遅刻するぞ。」
(んー・・・遠野くん・・・?)
彼女、弓塚さつきの身に不思議な現象が発生していた。いるはずのない、会えるはずがない人が、すぐ目の前にいる気がする。いつもならたったそれだけで頭から湯気を放出して思考がフリーズするが、今は何を思ったのかその両肩をがっしり掴み、今にも額と額が触れそうな程近づいた。
「えへへ・・・」
「えっと・・・もしかして寝ぼけて・・・」
「おはようの・・・キス・・・しちゃえ・・・」
それは、寝ぼけた頭でもわかる程に濃厚な時間だった。唇同士を重ね合わせ、逃げる舌に絡みつき、唾液が糸を引く。離れようとしてもさつきが許さず、気の向くままに好きなだけキスを味わった。そして、ようやく気づいた。
(あれ・・・遠野くんってこんなに小さかったっけ?)
違和感の正体は、言うまでもないことだった。
「あ・・・うあ・・・さ、さつ・・・」
「ひゃああぁぁぁぁぁーーッ⁉︎」
目の前にいたのは、遠野志貴ではなく美遊だった。約1分程キスし続けていたためか、既に目は虚ろで顔は赤く染まっていた。
「ごごごご、ごめん美遊ちゃん!遠野くんと間違え・・・っていや違くて!夢!夢だからーッ‼︎」
「お、落ち着いてさつきさん!大丈夫!大丈夫だから‼︎」
朝から乙女のスクリームが炸裂し、さつきの頭が処理限界に到達してルヴィア邸の一室が混沌と化した。
「はぁはぁ・・・ご、ごめんね美遊ちゃん・・・」
「ううん、いきなりでちょっとビックリしただけ・・・でも、さつきさんがその気なら次はちゃんと・・・」
「ダメーーッ‼︎その方向性はダメだからーッ‼︎」
美遊はさつきを起こしに来たはずが、ただ起こしただけでこうなると思っていなかった模様。因みにファーストキスではないらしい。
〜イリヤside〜
イリヤは空から降ってきたルビーにのせられて、魔法少女(笑)になった時のことを思い出していた。凛と交わした主従契約、カード回収の代行、美遊との出会い。辛く苦しい毎日だったが、最後には普通に終わったからよしとする。
(結局・・・あの力ってなんだったんだろ・・・)
2度に渡って猛威を振るった、イリヤの中に眠る謎の力。結局わからないままだったが、イリヤは内心不安だった。
「美遊ー、一緒に帰ろー。」
そんなこんなで、もう帰る時間だ。学校のシーンは全カットです。校門前は下校する小学生で溢れかえり、他愛ない会話が聞こえてくる。ふと、校門前に黒いリムジンが止まっているのが見えた。なんだか見覚えがあるから近づいてみたら、いきなり車内にひきづりこまれた。
「あ・・・リンさん!ルヴィアさん!さつきさん!(何でさつきさんだけレインコート着てるんだろ?)」
「急で悪いけど、任務よ。」
凛の話をざっくり纏めるとこうだ。原因であるカードを全て回収したにもかかわらず冬木に流れてる地脈が回復していないから、魔法少女の力で地脈を拡張して直せと。
〜さつきside〜
「じゃあ・・・前と何にも変わってないんだね・・・」
「ルビーがわたしの言うことを聞けば全部解決するのよ!」
「あはは・・・」
この騒動をイリヤと美遊に持ち込んだのがルビーなら、その騒動を持ち込んでさつきを巻き込んだのは凛とルヴィアに他ならない。いつも喧嘩してばかりで戦力外だけど、なんだかんだで頼りになる2人・・・
「「底無し沼だーーッ‼︎」」
「えーーッ⁉︎」
「やっぱりダメっぽーーい‼︎」
流石の実力、1秒でさつきの期待を裏切った。
「すごい大空洞・・・こんなところあるんだ・・・」
何とか目的地の大空洞に到着し、凛とルヴィアが任務に取り掛かる。さつきは出来ることがないので暖かく見守るしかない。
「ちゃっちゃと終わらせて帰るわよ、よいしょっと。」
さっきから凛が持ってきていた謎の物体『地礼芯』を地面に突き刺すと、地礼芯の先端を中心に魔法陣が展開される。
「魔力注入開始!最大出力!」
「充填率20・・・40・・・60・・・90・・・100・・・110・・・120‼︎
相当な量の魔力が地脈に流れ込み、軽い地響きが大空洞にこだまする。正直儀式の見た目に反して結果は地味に見えるが、1秒後にはそれを考える暇もなくなった。
「あれ?なんか大きい音が・・・」
「‼︎ちょっと待って、これは・・・」
地脈からの魔力のノックバック。一瞬で周囲の地面にヒビが入り、放出された魔力が天井まで破壊して、破片の雨がさつき達に降り注ぐ。
〜イリヤside〜
巨大な岩が降り注ぐ中、またあの感覚を覚えていた。
どうしようもない危機に瀕した時、それはスイッチみたいに切り替わる。
今はどうするべきか、全て分かってしまう。
でも、今回は違った。
「さ、さつきさん⁉︎」
「クラスカード『アーチャー』
『
見よう見まねの狂気的な行為、美遊とイリヤがやったことをやるだけの話だが、それは簡単じゃない。だが、イリヤにやらせるくらいならとさつきが前に出た。そして、不思議と光の盾が勝手に出現した。光の盾は魔力のノックバックを塞き止め、みんなを守る。
『大丈夫ですかみなさーん。』
「な、何だったの今のは・・・」
「美遊!大丈夫ですの⁉︎」
「みんな大丈夫ー⁉︎」
「はい、大丈夫で・・・いやルヴィアさんがダメそうです!」
さつきだけ返事がない。
「さつき!どこですの⁉︎」
破片がたてた土煙が晴れ、さつきが見えた。どうやら気を失ったらしいが、周囲の視線は別の場所に向いていた。なにせ、さつきの上にもう1人さつきが居たのだから。
というわけで、クロがイリヤでなくさつきから分裂しました。いやーやってしまいましたわ、でもさっちんを主人公にするためには仕方ないね。
もし今後、私が何か作品を書くとしたら、読みたいのは?(詳細は活動報告に記載)
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遠野志貴×サイコホモ弓塚さつき
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○○の主役は我々だ! in FGO
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○○の主役は我々だ! in ドルフロ
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ペルソナシリーズ オリジナル作品
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弓塚さつき、異世界転生で最強になる