Fate kaleid moon プリズマ☆サツキ 作:創作魔文書鷹剣
〜さつきside〜
「単刀直入に聞くわ、あなたは一体何者なの?」
「うーん・・・さつきかな?」
「いや名前は聞いてないのよ。」
現在、ルヴィア邸地下で捕獲した「さつき」を尋問中である。だが「さつき」はのらりくらりと話を逸らしてばかりで、一向に真実を話す気にならないようだ。
「さつきさん・・・アレについて何か心あたりある?」
「いやー・・・無い・・・かな?」
他の誰よりもさつきが1番混乱していた。冬木町に来てから怒涛の勢いで事態は急変し、挙げ句の果てに自分が2人になる始末。もう個人では抱えきれない程に、さつきは秘密で溢れていた。
「はあー・・・もういい、わかったわ。全部話してあげる、私の秘密をね。」
とうとう「さつき」が折れた。そして、全ての秘密が明かされる。
「まず私とそこのさつきは元々三咲町ってところの出身で、気づいたら冬木町にいたってわけ。それで、この次が1番重要なポイント。「私達」はね、死徒なの。特に私の方はさつきより死徒としての性質が強いみたいで、血を吸いたくてたまらないの。」
(言っちゃったぁ・・・)
「死徒・・・嘘でしょ⁉︎アンタ達吸血鬼なの⁉︎」
「ルビー、死徒って何?」
『いわゆる吸血鬼ですよ。実際魔術以上に秘匿された存在ですし、最近は死徒自体の数も減少しているから神秘の側でもあまり発見されないらしいのですが・・・まさかさつきさんが死徒だったとは。』
とうとう秘密が明かされ、現場を動揺が支配する。さつきは既に逃げ出したい気持ちに駆られ、「さつき」は不敵な笑いを浮かべて次の質問を待っていた。
「早くしてくらないかな?待ってるんだけど?」
「え、えーと・・・つまりアンタ達は死徒で、アンタはさつきより死徒らしいってこと?」
「そーゆーこと、ホント死徒になってからロクなことがないの。代行者にボコボコにされるわ、いきなり知らない町に飛ばされるわでこっちは既にキャパオーバーなの。わかる?」
「え、ええ・・・」
「さつき」がややキャラ崩壊気味だが、若干の気迫に押されて凛も頷かざるをえない。というか尋問の筈が完全に攻守交代しているんだが。
「あれ・・・さつきさん?」
気づいたら、さつきはいなかった。気づくと同時に美遊は走り出していた。
〜5分後〜
「やっと見つけた・・・」
「美遊ちゃん・・・どうしたの?」
ルヴィア邸を隅々まで探し回り、やっとさつきを見つけた。屋根の上で物思いにふけているところに美遊がやって来て、さつきは若干びっくりしていた。
「何で急に逃げるの・・・?」
「何でって・・・わたしは吸血鬼だよ?今までバレたくなかったから隠してたけど、バレちゃったらみんなと一緒に居られないよ・・・何で・・・何でわたしだけこんな酷い目に遭わなくちゃいけないの⁉︎家族や友達と引き離されて!知らない町に迷いこんで!みんなと仲良くなれたらまたこうなった!きっと直ぐにまた引き離される!前は運良く助かったけど、今度こそ死んじゃうに決まってる!だから、だから・・・もうわたしと一緒に居ない方がいいんだよ。そしたら、美遊ちゃんは巻き込まれないで済む・・・わたしみたいに苦しまないでいいんだよ?」
さつきの心が崩壊し、心の奥底に隠した激情が弾けた。荒れ狂う激流のように言葉が口から溢れだし、行き場のない激情が美遊を呑み込む。
「さつきさん・・・わたし、絶対に離れないから。」
「え・・・?」
「昔、大切な人に言われたんです。『何もしないで見てるだけなんて出来ない、何があっても助けるからな。』って・・・わたしもさつきさんを助ける、何があっても。」
「・・・美遊ちゃん・・・ありがとう・・・」
美遊の瞳は優しく、それでいてどこか悲しかった。かつて自分が言われた言葉を、今度は自分が誰かに言えた。目の前にいるさつきはかつての自分と似ていた。辛いことをひた隠しに隠し、周りを巻き込まない様にしていた。美遊は自分を救ってくれた人の顔を思い浮かべ、泣きじゃくるさつきを慰めていた。
(うぅ・・・小学生に慰められるのってちょっと複雑・・・絶対に美遊ちゃんを眺めてやる・・・いつかはやってやる・・・)
こうして、さつきの個人的な目標に「三咲町に帰る」ともう一つ「泣いている美遊を慰める」が追加された。
〜イリヤside〜
「いやー驚いたね、まさかさつきさんが吸血鬼なんてね。しかも2人に分裂するなんてびっくり、吸血鬼ってそんなことも出来るの?」
『いや、流石にそこまでは出来ませんよ。恐らくですが、さつきさんは分裂する際にカードを介して〈英霊の座〉に接続したんでしょう。英霊の座は1人の英霊から派生するifを英霊として登録したりするみたいですし、さつきさんのifを英霊の座が作ったっていう可能性も考えられます。』
「うーん・・・世界って複雑・・・」
〜さつきside〜
「今思ったんだけど・・・」
「何よ。」
「私達、両方『さつき』じゃややこしくない?何か名前つけた方がいいのかな・・・?」
さつきが納得のいく意見を述べた。そもそも固有名詞とは個人を識別するためのものであり、同じ名前が2人いるというのはあまりよろしくない事である。
「じゃあ勝手につければ?」
「うーんと・・・じゃあ『クロ』!」
「何それ、私は猫か何かなの?」
「うーん・・・全然思いつかない・・・」
「何をそんなに悩んでいるんですの?」
「いや・・・『コレ』の名前が思いつかなくて・・・」
名前が決まらず悩んでいたところに、唐突にルヴィアがやって来た。
「名前なんて後で決めればいいんですわよ、今は消えた『アーチャー』のクラスカードを探すべきですわ。」
「いやでも・・・両方『さつき』じゃややこしいし・・・」
「全く、それなら・・・『オルタ』はどうですの?何故か耳馴染みのある言葉ですし。」
「じゃあ、今日から貴女はオルタだね。宜しくね、オルタちゃん。」
「・・・・・・・・・・」
「あ、今ちょっと嬉しかったでしょ?」
「うるさい。」
こうして、ルヴィア邸の愉快な住人に「オルタ」が加わった。
最近バイトだの秋葉原だので忙しくて投稿出来ませんでした。今日からまた更新されるんで、宜しくねー☆
もし今後、私が何か作品を書くとしたら、読みたいのは?(詳細は活動報告に記載)
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遠野志貴×サイコホモ弓塚さつき
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○○の主役は我々だ! in FGO
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○○の主役は我々だ! in ドルフロ
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ペルソナシリーズ オリジナル作品
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弓塚さつき、異世界転生で最強になる