Fate kaleid moon プリズマ☆サツキ 作:創作魔文書鷹剣
〜イリヤside〜
「おはようございまーす。」
「あ、いらっしゃいイリヤちゃん。」
イリヤ(ついでにルビーも)はルヴィア邸を訪れた。以前に路地裏で見つけたクレーターについて、さつきに心当たりがないか聞くためだ。もっとも、あんなクレーターを作れるような怪力の持ち主はさつきかオルタくらいしか思いつかないのだが。
「ところで・・・最近夜中に路地裏で暴れたりしてましたか・・・?」
「・・・あ、お茶飲む?」
『話を逸らすのが下手すぎですねー。』
いくらなんでも下手すぎる話の逸らし方に、イリヤの疑念の目は益々強くなった。
「わかった・・・わかったから、その変な目をやめて・・・」
『ようやく白状しましたかー、まぁわかってましたけどね。』
「オルタがやりました・・・何か変な人と出くわして目茶苦茶にしてました・・・」
それから数分の間、さつきは路地裏でのことをイリヤに話した。イリヤはやけに「言峰士郎」のくだりに食い付いたが、さつきは天然なのか全く気付いていない。
(言峰士郎って人・・・お兄ちゃんと下の名前だ同じだし、さつきさんが言った顔の特徴もお兄ちゃんと同じだ・・・)
『この町は変な人が多いとは思っていましたが、まさかそこまで変な人と出くわすとは。さつきさんはどうやら幸運Eなようですねー。』
(幸運Eって何・・・?)
さつきが幸運Eなのは今更だから放っておくとして、問題はその『言峰士郎』が何なのかということである。人間を超越した動き、オルタの凄まじいパワーとスピードについて来れる研ぎ澄まされた五感・・・実はさつきには心当たりがあった。
(あの人が持っていた物、確か先輩も持ってた気が・・・うーん・・・)
さつきがまだ三咲町にいた時、シエルが同じものを持っていた。あの時は何が何だかわからずに逃げ回るばかりで正直記憶も不明瞭だが、思い出せればそれが最善だとさつきは思っている・・・もっとも思い出したところで特に意味はないのだが。
「じゃ、じゃあイリヤちゃんも一緒に夜の見回り来る?最近オルタに毎日連れ回されてるからその時に一緒に来ればいいし・・・ちょっとオルタに話してくるね。」
そう言って、さつきはオルタの部屋に行った。
「最近のさつきさん・・・どことなくソワソワしてない?」
『あの人見るからに隠し事とか苦手そうですし、何か面白い秘密でも抱えてそうですねー。』
〜さつきside〜
「・・・というわけで、次の見回りにイリヤちゃんを連れて行きたいんだけど、ダメかな?」
「ダメ、アレは明らかにあの子じゃ手に負えないし・・・なんていうか・・・もっと危険な何かが潜んでてもおかしくないの。イリヤだけじゃなくて、美遊も当然連れて行けないわ。私たちのことは私たちで解決しないと、あんな小さな子を巻き込むわけには・・・」
「え?でもオルタってまだ0歳じゃ・・・?」
「・・・・・・・・・・(何でそう痛いところを突くの?という目)」
さつきの交渉は難航していた。オルタは頑なにイリヤを連れて行くことを拒んでいるが、さつきの方がも頑なに譲ろうとしない。こういう時だけは2人が同じ「弓塚さつき」だと思える。
「イリヤがどうかしたんですか?」
「あっ、美遊ちゃん。実は今カクカクシカジカで・・・」
たまたま2人の会話を聞いていた美遊が割り込んできた。オルタは「私って何でこう運が悪いの?」と言いたげな目をしている。
「イリヤが行くなら私も行く。」
「だって、あとはイリヤちゃんが行くかどうかだけ聞いとくね。」
(何か知らない間に会話の主導権を奪われた気がする・・・)
オルタの反対も虚しく、次の見回りにはイリヤと美遊が付いてくることになった。
今回も短くてすいませんねー、次回はちゃんとした内容のもの書くから許してね。
もし今後、私が何か作品を書くとしたら、読みたいのは?(詳細は活動報告に記載)
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遠野志貴×サイコホモ弓塚さつき
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○○の主役は我々だ! in FGO
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○○の主役は我々だ! in ドルフロ
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ペルソナシリーズ オリジナル作品
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弓塚さつき、異世界転生で最強になる