Fate kaleid moon プリズマ☆サツキ 作:創作魔文書鷹剣
〜さつきside〜
「いい?あの子達の身はアンタが守りなさいよ。元はと言えばアンタのせいでこうなったんだから、ちゃんと責任は取りなさいよ?」
夜の路地裏、さつきとオルタは口喧嘩(オルタが一方的に喋ってるだけだが)の最中だった。なにしろさつきが隠し事をバラしたのが原因で2人の夜間の見回りにイリヤと美遊の2人を加える羽目になったのだ。
「あっ、イリヤちゃんと美遊ちゃん来たよ。」
さっきまで口喧嘩の真っ只中だったというのに、さつきの方は特に気にしてないようだ。いつも通りの感覚で2人を迎えるその姿はどこか不安げにも見えるし、そうは見えないかもしれない。
「で、ホントに一緒に来るの?」
「う、うん・・・セラとの約束破っちゃったけど・・・やっぱり、さつきさんが不安そうな顔してたし・・・それに、美遊が行くのに私が行かないわけにいかないし・・・」
「呆れた、その様子じゃこっちが何言っても無駄そうね。で?美遊もそれでいいの?」
オルタの問いに、美遊は深く頷いた。
「しょうがないわね・・・行くしかないか。」
何を言っても無駄なことは初めからわかってた。それでもオルタは止めずにはいられない。これまでに2度、聖堂教会の代行者(2人目は本物かどうか微妙だが)に出くわしている。今夜出会わないという確証は無いし、もっと酷いものに出くわしてしまうかもしれない。何しろ彼女が生まれたその日から運命の歯車は狂い、役者が行き着くその場所は大きく変わっているのだ。(メタ的な意味も兼ねて)
〜イリヤside〜
(さつきさん・・・大丈夫かな・・・?)
『こっちが考えても無駄な気がしますがねー、あの人何でもかんでも自分一人で抱え込みそうな人ですし・・・』
ナチュラルに心を読んでくるルビーはほっとくにしても、イリヤの心中は穏やかではない。さつきのことを心配しているだけでなく、セラとの約束を破った事実なども重くのしかかっていた。
「イリヤ 、大丈夫?」
「美遊・・・うん、大丈夫。私は大丈夫だから。」
そんな状態でも、美遊と一緒だと不安が和らぐ。これは2人が友情を育んできた結果である(恋愛的な意味ではないハズ)
『何でこの2人はこんなに百合的な展開になりがちなんですかねー。』
『姉さん、メタいです。』
この2本の漫才のようなやりとりは変わらず、この後も特に特筆すべきことは起こらずに町中をほっつき歩くだけだった。
〜さつきside〜
「流石にそう頻繁に何か起きるわけがないか・・・」
基本的に夜の冬木町は静かなものだ。たまに聖杯戦争やら何やらで騒がしい時もあるが、夜の町は静かで少し不気味だ。最近のさつきは夜の生活に慣れてきたし、オルタに関しては本能的に夜を求めているのだ。2人からすればこの夜はむしろ心地よい部類だ。
「あれ・・・?あの公園、誰かいませんか?」
美遊の指摘に全員が振り返った。後ろの公園を見てみると、一人でブランコに揺られる女性がいた。あまりの孤独オーラにその場にいた誰もが困惑した。そして、沈黙を破る勇者が現れた。
「あ、あの・・・どうかしましたか・・・?」
「・・・ん?私は見ての通り遠路はるばる日本までやって来た挙句、相方が迷子になって連絡もつかず一人で夜の町を散策している最中ですが何か?」
(あ、この人めんどくさいタイプの人だ。)
さつきが意を決して声を掛けた結果、帰ってきたのは非常にめんどくさい返事だった。明らかに話さなくていい事までペラペラ喋り、紫色の上着に超ミニスカートという奇怪なファッションも相まって全体的に変な人だとさつきは感じた。
「では、私はこれで。」
「あっ、はい。」
結局何を話すでもなく、女性は行ってしまった。その寂しそうな背中を4人と2本は微妙な目で見送る。
(・・・で、結局あの人何だったんだろ・・・?)
「アレに話しかけるなんてアンタ度胸あるわね・・・」
また一人、冬木町に奇妙な人がやって来た。これほど奇怪な物語と数奇な運命に満ちている場所は冬木町くらいだろう。ここはもしかしたら特異点かもしれない。
「あ〜あ、やっぱそう簡単に何か起きるわけでもないか。よし、解散。」
本日の見回りはこれにて終了。後はイリヤを家まで送り届けて、ルヴィア邸に帰るだけだ。帰路の途中で、話題は公園にいた例の女性になった。
「あの人・・・すごくめんどくさいオーラ出してたけど、結局何してる人なんだろう?」
「イリヤ、多分あの人は危険な人。」
「多分、今頃職質とか受けてるころじゃない?」
美遊に危険な人と言わしめるあの女性はただ者ではないのだろう。実際、オルタの言ったとおり現在進行形で職質を受けている。他愛もない話を繰り広げる3人をよそに、さつきは一人考えごとをしていた。
『おやおや、随分静かだと思ったら考えごとですか?』
「わっ!そ、そっちこそ最近妙に静かじゃない!?」
『フッフッフッ、このルビーちゃんは神出鬼没!次はどこから現れるでしょーか!?」
『姉さんは出番が少ないだけです。』
いつもはイリヤをイジって遊ぶルビーだが、この世界線においてはさつきの方がイジり甲斐がある(多分)。恋する乙女属性の強さは型月界最強(鷹剣視点)なためかやたらにさつきをイジり倒しているのだ。
「ルビー・・・さつきさんで遊びすぎじゃない?」
「あんな初心丸出しの反応してたらそりゃ狙われるわよ。」
「でもオルタさんがさつきさんから出てきたってことは、オルタさんも」
「それ以上は言わない、いいわね?」
美遊の気づきはオルタに弾圧された。実際オルタも恋する乙女属性持ちだが、さつきに対してマウント取りたい一心で告白できなかったのをイジったりしてるのだ。こんなギャグ空間的な漫才は、一同が家に帰るまで続いた。
〜イリヤside〜
時は真夜中、何事もなく家まで送られたイリヤはベッドの中にいた。
「ねぇルビー。セラとの約束やぶってまで行ったけど、結局何も無かったね。」
『ルビーちゃん的にはあの奇抜なファッションの女性が気になりますけどねー。あの人、明かせない過去とか重大な秘密とかありそうですし。やっぱりああいう人をからかうのが一番楽しいので☆』
ルビーは異様なほどに盛り上がってた。精神の根幹がイかれてるからか、ただ単にふざけてるだけなのか、或いはその両方か。
「そういえばだけど・・・あの公園にいた人、妙にさつきさんとお似合いだったよね。一緒にいるのが普通みたいな・・・あともう1人綺麗なお兄さんがいたら完璧になりそうな気がするんだけど。」
世界線を越えた既視感はやめて差し上げろ。
『あー・・・そういう話はやめましょうか。絶対めんどくさいことになるので。』
普段はおちゃらけてるルビーが急にまともになった。伊達に第二魔法の使い手に作られていないのだ。世界線を越えた既視感が後々及ぼす影響や、世界線の違いと解釈されている大人の事情を考慮した結果だ。イリヤは分かってないだろうけど。
ついに復活しちゃたよ・・・明らかに黒歴史一歩手前なのにさっちん可愛さで残してたのがこんな大波乱を呼ぶとは。いつかはさっちん幸せにしますので(今作では無理かもしれんけど)今後とも鷹剣をよろしくお願いします。
もし今後、私が何か作品を書くとしたら、読みたいのは?(詳細は活動報告に記載)
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遠野志貴×サイコホモ弓塚さつき
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○○の主役は我々だ! in FGO
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○○の主役は我々だ! in ドルフロ
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ペルソナシリーズ オリジナル作品
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弓塚さつき、異世界転生で最強になる