Fate kaleid moon プリズマ☆サツキ 作:創作魔文書鷹剣
〜イリヤside〜
「コンパクトフルオープン!境界回廊最大展開!魔法少女プリズマイリヤ推参‼︎悪いやつらと唐変木な男は許さない!ルビーいくよー!」
イリヤは夢を見ていた。魔法少女になって、悪と戦う夢。昨日まで夢でしか出来なかったそれは、唐突に現実でも可能になった。
『オーケー、マイマスター!魔力集積路2次開放!』
イリヤが抱いていた魔法少女の印象は、
「一撃必殺‼︎カレイドストラ・・・ヘブッ!?」
「あんたはわたしの・・・奴隷よッ‼︎」
「ひィィィィッ!?」
あかいあくまによって、砕かれた。
「ふあ・・・あふぅ・・・」
「眠そうだなイリヤ?」
「んー昨日あんまり眠れなくて・・・」
「ああ、風呂場のあれのせいか・・・まさか風呂場に石投げ込んでくる奴がいるとはなぁ。まぁ、当たったのが俺だったからまだ良かったけど。」
「ホ、ホント物騒デスヨネー・・・」
こんな所で兄の鈍感さが活きるとは、誰が予想出来ただろうか。昨晩の大騒動を何とか誤魔化しきれたのは、奇跡でしかない。
〜昨晩のイリヤside〜
「はぁ・・・」
「どう?うまく誤魔化せた?」
「なんとか・・・言われた通り、通りすがりの誰かのイダズラだろうって事にしたよ・・・」
『いやーヒステリックなお母さんでしたね。まぁ心配性とも言えますか。』
「セラはお母さんじゃないんだけどね。」
昨晩、イリヤの元に元マスターを見限った、マジカルステッキのカレイドルビーが現れ、トントン拍子に契約してしまった一件を誤魔化したイリヤ、元凶のルビー、元マスターの凛が集まって話し合いをしていた。
『犯人を捕まえてグラム98円で出荷してやるとか言ってましたよ。恐ろしいことです』
「ああ、そう。できることなら今すぐ犯人を突き出してやりたいわね。」
「それで、あのー・・・」
「ん、そうね。あんたにはいろいろ説明しなきゃ。まず、わたしは遠坂凛。魔術師よ。まぁ・・・魔法使いって思ってくれていいわ。」
「まほーつかい・・・ってらつまり魔法少女ってこと?」
「全然違う!」
今まで自分が着ていた魔法少女の衣装を思い出し、思わずイリヤに脳天チョップを食らわせる。
「まー、一般人に理解しろって言う方が無茶なのかもしれないけど、これでも一応ロンドンの『時計塔』じゃ今期の首席候補なんだから。」
「え、えーと。時計塔ってのは・・・?」
「んー、魔術を研究する大学みたいな所ね。表向きは留学って扱いで去年からそこに通ってたわけ。」
「ふーん、それじゃ、なんで日本に帰って来たの?」
「そう、ここからが本題ね。」
何処かから取り出した眼鏡を装着し、凛は説明を続ける。
「結論から言うと、わたしたちはカードを回収するためにこの町に来たのよ。時計塔からの要請を受けてね。そのカードってのが・・・これね。」
そう言って、凛は懐から一枚のカードを取り出した。弓を構えた騎士の絵が描かれた銅色のカードに、
「アーチャー?ステータス表記もないんじゃゲームできないよ。」
「そういうカードじゃない!どうもあんたは思考に偏りがあるわね・・・それはおもちゃのカードじゃないの、極めて高度な魔術理論で編み上げられた特別な力を持つかななのよ。悪用すれば、それこそ町ひとつ滅ぼせるくらいのね。そんな危険物が、この冬木の町に眠ってるのよ。」
「そっか・・・つまり。町に仕掛けられた爆弾を秘密裏に解体していく、闇の爆弾処理班みたいな感じだね!?」
「やけに斬新な比喩だけど・・・だいたい合ってるのがちょっと悔しいわ。ま、そんな感じで、その爆弾を処理するのに生身のままじゃ、ちょっとキツいってんで、とくに貸し出されたのがこのバカステッキってわけ。」
『最高位のマジカル礼装をバカステッキ呼ばわりするとは、失礼な人ですねー。そんなだから反逆されるんですよ?わたしたちにだって(扱いやすい)マスターを選ぶ権利があります!」
「本当なら、わたしも無関係な人間を巻き込みたくはないの。でもこの通り、コイツはわたしの言うことなんか聞きやしない。だから、解放されたかったら何とかしてそのバカを説得するよーに。」
「出会って間もないけど、其れがすごく困難だってことはわかるよ・・・」
「でしょうね。だから、せめてその説得が済むまでの間は、わたしの代わりに戦ってもらうから。覚悟しなさい!」
「はぁ、たたかって。・・・ってえ?ええ!?」
以上、昨晩のやりとりより抜粋。
〜放課後〜
『ようやく放課後ですか。カバンの中は退屈でしたよー。』
「お待たせルビー。早く帰って魔法の練習しよう!」
『おっやる気ですねイリヤさん!』
「うん!せっかくだから、楽しもうと思って。やっぱり何事も前向きにいかなきゃね!」
足早に下校しようと急ぐイリヤの下駄箱には、謎の手紙が1枚。こんなシチュエーションでの手紙など、「アレ」一択だ。
「ん?手紙・・・かな?」
『おおっ!これはもしや!?アレですね!今どきこんなピュアなことする子がいるとはー!さあさあ、早く中身を!』
「お、落ち着いてルビー!ここは冷静にいくべきところよ。冷静に・・・冷静に・・・えーと・・・」
今夜0時 高等部の校庭まで来るべし 来なかったら○○帰ります
明らかに殺すと書かれており、塗り潰して誤魔化した跡がある。定規で引いたような直線で書かれていて、意味も無く筆跡を隠している。
『帰りましょうかイリヤさん。何事も前向きに、ですよー。』
「そうだね」
〜そして深夜0時〜
「お、ちゃんと来たわね。」
「そりゃあんな脅迫状出されたら・・・」
「ん?なに?」
(無自覚だったの!?)
予定通り、高等部の校庭で凛と待ち合わせ、カード回収に備える。
「ってか、なんでもう転身してるのよ?」
『さっきまでいろいろと練習してたんですよー。付け焼き刃でもないよりマシかと。とりあえず基本的な魔力弾射出くらいは問題なくいけます。あとはまぁ・・・タイミングとハートでどーにかするしか。』
「なんとも頼もしい言葉ね・・・正直、かなり不安ではあるけど。今はあんたに頼るしかないわ。準備はいい?」
「う、うん!」
「カードの位置は既に特定してるわ。校庭のほぼ中央。歪みはそこを中心に観測されてる。」
「中心・・・って、何もないんだけど?」
「ここにはないわ。カードがあるのはこっちの世界じゃない。ルビー。」
『はいはーい。それじゃあいきますよー!半径2メートルで反射路形成!境界回廊一部反転します!』
イリヤと凛の足元に突如出現した魔法陣が、イリヤに自分は魔法少女になったという実感も持たせる。
「えっ・・・な・・・なにをするの?」
「カードがある世界に飛ぶのよ。そうね、無限に連なる合わせ鏡。この世界をその像の1つとした場合、それは『鏡面そのものの』世界。鏡面界と呼ばれるこの世界にカードはあるの。」
明らかに先程までいた場所とは違う。校庭は同じでも、空と遠くの景色は格子模様になっている。雰囲気も異なり、明らかに異質な場所になっている。
「詳しく説明しているヒマはないわ!カードは校庭の中央!構えて!」
〜さつきside〜
(まだ三咲町に帰ることは出来そうにない・・・夜しか動けないから人とも会えないし、どうしよう・・・あれ?)
ふと、さつきは目の前にある学校に違和感を感じた。見た目にはおかしいところは何もないが、何かが変だった。どういうわけか、さつきは珍しく好奇心が勝ってしまい、鉄柵を越えて校庭に入ってしまった。
(なんでだろう・・・景色がちょっと歪んでるような・・・って、既に足が歪みに飲み込まれてるーッ!?)
〜イリヤside〜
一方で、こちらは鏡面界。校庭の中央に大きな穴が開き、何かが穴から這い出てくる。
「な、なんか出てきたーッ!?」
「報告通りね、実体化した!くるわよ!」
イリヤが戦闘態勢をとる前に、実体化した何かは攻撃を仕掛けてきた。一撃で地面が抉れ、衝撃波でイリヤ達を怯ませる。凛が得意の宝石魔術で攻め立てるが、まるで効いていない。
「やっぱり魔術は無効か。高い宝石だったのに!じゃ、後は任せた!わたしは建物を陰に隠れてるから!」
「ええっ投げっぱなし!?」
『イリヤさん!2撃目来ますよ!』
「おひゃあッ!?かすった!今かすったよ!」
『接近戦は危険です!まずは距離を取ってください!』
「キョリね!そうね。とりましょうキョリ!キョリーッ‼︎」
「逃げ足だけは最強ね、アイツ。」
元々イリヤは足の速さに自信があり、さらにルビーによる身体機能強化も重なり人間離れした速さをみせる。
「たっ、戦うってホントに戦うことだったんだね!ファンタジーすぎるよアハハハハ!」
『落ち着いていきましょうイリヤさん!とにかく距離を取って魔力弾を打ち込むのが基本戦術です!攻撃のイメージを込めてステッキを振ってください!』
「あーもー、どーにでもなれーッ‼︎」
ルビーから放たれた攻撃は、魔力の塊を変換したビームだった。魔術が無効化された相手にも、これなら通用する。
「効いてるわよ!間髪入れずに速攻ー‼︎」
(遠いなぁ・・・)
『追撃です!相手は人じゃありません!遠慮は無用ですよー!』
「ちょっと殺伐としすぎな気もするけど、なんか魔法少女っぽくなってきたかも!」
すると、突然その相手は向きを変え、あらぬ方向へ走り出した。
「いきなり何なのよ・・・ッ!?」
相手が走り出した先に居たのは、何故か鏡面界に迷い込んだ少女だった。また一般人を巻き込んでしまう事に加え、「アレ」が相手では一般人は呆気なく死んでしまう。不味い。凛は何とかしようと走り出したが、意味はなかった。何故なら、少女は「アレ」を相手にして拮抗していた。
〜さつきside〜
変な世界に迷い込んでしまったさつきは、驚く暇も無く何者かに襲われた。しかし、さつきには死徒の力があった。ほとんど無意識に襲撃を防いで、反撃を始めた。
「嘘・・・アレを相手に拮抗してる!?いえ、しかも押している‼︎」
『アレを相手にして押している程に強いとは、一体何者なんでしょうねー。あ、今のは見るからに強烈ですね。』
必至になって反撃を続けるさつきに押され、相手は距離を取る。相手も反撃の手段を整えた。相手の前に大きな魔法陣が現れる。
「宝具を使う気よ‼︎2人とも逃げて‼︎」
『イリヤさん退避です‼︎』
「え・・・ど、どこに!?」
『とにかく敵から離れてください!』
「早くこっちへ!ダメ元で防壁張るわ!」
『全魔力を魔術障壁物理保護に変換!耐えてくださいイリヤさん!』
「なっなななな何が起きるのー‼︎?」
(何か聴こえて来る・・・宝具って何?そんなに危険なの!?)
何としようと声の主に向かって走りだすが、距離が遠すぎる。
《
「クラスカード『ランサー』
それは突然な決着だった。相手の胸に赤い槍が刺さり、相手は消滅してカードの形になった。
「ランサー
「え・・・だ、誰?」
「オーッホッホッホ‼︎」
「このバカ笑いは・・・」
「無様ですわね遠坂凛!まずは1枚!カードはいただきましたわ!」
唐突に現れた謎の少女と、やたらに高笑いをする人に周りの目が集まり、完全に置き去りにされて事態が飲み込めないさつきは心の中で、
(アレを倒したのって、あの女の子だよね。何で何もしてないあの人が笑ってられるんだろう・・・いや、私も特に何かした訳じゃないけど・・・)
冷静に、かつ無自覚に、毒を吐いた。
やっとさっちんが本編に絡めるよ・・・やっと主役になれるよ・・・頑張れさっちん‼︎いずれヒロインになるその日まで‼︎
もし今後、私が何か作品を書くとしたら、読みたいのは?(詳細は活動報告に記載)
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遠野志貴×サイコホモ弓塚さつき
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○○の主役は我々だ! in FGO
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○○の主役は我々だ! in ドルフロ
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ペルソナシリーズ オリジナル作品
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弓塚さつき、異世界転生で最強になる