Fate kaleid moon プリズマ☆サツキ 作:創作魔文書鷹剣
〜イリヤside〜
「図より、外接半径と線分OBの比はcos(π/n)内接半径は線分OBに等しい。このことから外接半径と内接半径の比はcos(π/n)となり、面積比はcos2(π/n)。よってこの場合の面積比は4倍となります。」
おかしい。今は算数の授業中の筈だ。決して数学科の授業ではない。だと言うのに、美遊は記号を用いて一般化した数式で解答している。その後も図工・家庭科・体育と超人っぷりを発揮した。
『いつまでいじけてるんですかイリヤさん。』
「別にいじけてないよ・・・ただ才能の壁ってのを見せつけられたっていうか・・・」
「何してるの?」
『おや、美遊さん。』
「こ、これはどうもお恥ずかしいところを・・・ミユさんにあらせましては今お帰りで?」
「・・・なんで敬語?」
『なに卑屈になってるんですかイリヤさん。美遊さんは同じ魔法少女の仲間です。学校の成績なんて関係ありません!』
ルビーが珍しく納得がいく意見を言った。
「あなたも、ステッキに巻き込まれてカード回収を?」
「う、うん。成り行き上仕方なくっていうか、騙されて魔法少女にさせられたというか・・・。」
「そう・・・」
(かっ、会話が続かない!)
「それじゃ、あなたはどうして戦うの?」
「え・・・?どうして・・・って?」
「ただ巻き込まれただけなんでしょ?あなたには戦う責任も義務もない。」
「だ、だってルビーが・・・」
「本気で拒否すれば、ルビーだって諦めるはず。」
今度は美遊が納得がいく意見を述べた。
「う、うーんホントの事言うとね・・・ちょっとだけ、こういうのに憧れてたんだ。ホラ、これっていかにもアニメとかゲームみたいな状況じゃない?まほーを使って戦うとか、ヘンな空間にいる敵とか、冗談みたいな話だけど、ちょっとワクワクしちゃうって言うか・・・せっかくだから、このカード回収ゲームも楽しんじゃおうかなーって・・・」
「もういいよ。その程度?そんな理由で戦うの?遊び半分の気持ちで英霊を打倒できるとでも?あなたは戦わなくていい。カードの回収は全部わたしがやる。せめて、わたしの邪魔だけはしないで。」
唐突に一方的な口喧嘩が始まり、一切の反論を許さずに終わった。イリヤは「だいたい、巻き込まれただけっていうなら、あの子も一緒じゃない・・・」などと呟きながら家に帰った。
「ただいまーセラ。どうしたの?なんで外に?」
「あ、おかえりなさいイリヤさん。ええとですね・・・あれを・・・」
セラが指差した先には、巨大な豪邸が建っていた。
「な、なにこの豪邸!?こんなのウチの目の前に建ってたっけ!?」
「今朝から工事が始まったと思ったら・・・あっという間にお屋敷が出来上がったんです。昨日まで、普通の民家が並んでいたはずなのに・・・」
「いったいどんな人が住むの・・・」
「あっ・・・」
「ん?」
偶然、住人が返ってきたと思ったら美遊だった。そして、イリヤを気にする事もなく豪邸に入って行った。
「あ!ちょっと‼︎え?入っていくって事は・・・この豪邸、ミユさんの家・・・?」
「まぁ、そんな感じ。」
(なんだか、おかしなコトになってきたね・・・)
(しかし、ついさっきケンカ別れしたばかりだというのに。なんとも間が悪いというか、カッコつかないですねー。)
(うーん。でもどっちにしろ。今夜、また会うだろうしね・・・)
イリヤの手には、「今夜0時、橋のふもとの公園まで来るべし」と書かれた手紙が握られていた。
〜さつきside〜
イリヤ・美遊・凛・ルヴィア・さつきの5人とルビー・サファイアの2本は、橋のふもとの公園に集合した。
「油断しないようにねイリヤ。敵はもちろんだけど、ルヴィア達がドサクサ紛れで何してくるかわからないわ。」
「何でこんなギスギスしてるのかなぁ・・・」
『お2人のケンカに巻き込まないでほしいものですねー。』
「速攻ですわ。開始と同時に距離を詰め、一撃で仕留めなさい。あと、可能ならドサクサ紛れで遠坂凛も葬ってあげなさい。」
「・・・それはちょっと。」
(何でこの人達、こんなに堂々とケンカできるのかなぁ・・・。)
『殺人の指示はご遠慮ください。』
途中で小学生に殺人の指示を下す鬼畜がいたが、そんな事にはかまってられない。イリヤ達よりも無関係なはずのさつきまでこの現場にいるからだ。
「それで、何でさつきまでいるのよ?イリヤ達を巻き込んだ事も問題なのにさらに問題を増やす気なの?」
「彼女は英霊と戦えるだけの力を持ってますわ。それだけの力を有効活用しないのは愚の骨頂ですわ‼︎」
『お話してる場合じゃないですよー。』
さつきについて話し合いをしようとしたら、もう鏡面界に行く時間が迫っていた。さつきが何者かわからないが、カード回収に協力的ならメンバーに加えて損はない。
『限定次元反射炉形成!境界回廊一部反転!接界‼︎』
勢いよく境界面に入っていった5人を待っていたのは、魔法陣だった。
「何アレ?すごい数・・・」
「ねぇルビー、これって・・・」
『どうやら向こうは、戦闘準備万端だったようです。』
イリヤ達が空から降り注ぐ光の筋に触れたと同時に、魔法陣から極太のビームが放たれた。
『魔術障壁の展開規模を最大まで拡大!離れたら死にますよ凛さん。』
「じょっ、冗談じゃないわ!」
あまりにも強すぎる魔術砲台によって地上は焼け野原となり、イリヤ達にもダメージを負わせていた。
「痛い!そして熱いよ!なにコレ!?」
「なんでランクAの魔術障壁が突破されてるのよ!?」
『あらー?おかしいですねー。』
(あんなに高い所に居たら私にも手が出せない!何とかして下に降ろさないと!)
「最大出力!
混乱する戦場の中で、死徒故に頑丈な体を持つさつきと元々冷静な性分なのが功を奏した美遊だけが次の行動に出ようとしていた。
「ミユさん!」
『すかさず反撃ですか。やりますね。』
「遠距離戦なら望むところですわ!落ちなさい!」
美遊が咄嗟に反撃に出るが、砲撃は空を舞う英霊に届かず、魔法陣の群れに防がれた。
「なっ・・・弾いた!?」
「あれは・・・魔力指向制御平面!?まさか、これほどの規模で・・・!」
息つく間も無く、今度は巨大な竜巻に閉じ込められてしまった。上を見上げたら、巨大な魔法陣がこちらを向いていた。
(えーと・・・これって不味くない?)
「こっ、これはもしかしなくてもDieピンチ?」
「完全に詰みですねーこれは。」
「悠長に話してる場合かー!」
「ててて、撤退ですわ撤退ーッ‼︎」
『反射炉形成!境界回廊一部反転!』
「早く早く早く!早くーッ‼︎」
そして、ギリギリのところで現実世界に帰ってきた。
『いやー、物の見事に完敗でしたね。歴史的大敗です。』
「な、なんだったのよ。あの敵は・・・。」
「ちょっと!どういうことですの!?カレイドの魔法少女は無敵なのではなくて!?」
『わたしにあたるのはおやめくださいルヴィア様。』
『ルビーサミング‼︎』
(うわぁ、今の絶対目に直撃してたよ・・・あんな戦いの後なのに皆元気だなぁ・・・)
戦闘後の不要な混乱から立ち直った一同は戦った英霊の力を思い出していた。
『あれは魔術の域を超えていました。恐らく失われた神代の魔術と思われます。』
「あの魔力指向制御平面も厄介だわ。あれがある限りこっちの攻撃が届かない。」
『攻撃陣も反射平面も座標を固定していました。魔法陣の上まで飛んでいければ戦えると思いますが・・・』
「と言ってもねぇ。練習もなしにいきなり飛ぶなんて・・・」
凛の言うことはもっともだ。飛行魔術には強固で具体的なイメージが欠かせない。人間はほぼ全ての時間を地に足をつけて生きている。故に飛行魔術は現代の人間には困難の物となっている。
「あ、そっか。飛んじゃえばよかったんだね。」
「ちょ、ちょっと‼︎なんでいきなり飛べるのよ!?」
『すごいですよイリヤさん!高度な飛行をこんなにサラッと!』
「そ、そんなにすごいことなのコレ?なんでって言われても・・・魔法少女って、飛ぶものでしょ?」
「えっ・・・そんなイメージでもいいんだ・・・」
(具体的なイメージが必要って聞いてたけど、そんな大雑把な思い込みでもできるんだ・・・)
イリヤが衝撃の行動を起こし、魔術師2人が固まっている。
「くっ・・・負けてられませんわよミユ!あなたも今すぐ飛んでみせなさい!」
「人は・・・飛べません。」
「えーと、美遊ちゃん?貴女小学生だよね?そんな夢が無いこと言っちゃダメだと思うんだけど・・・」
「そんな考えだから飛べないのですわ!来なさい!明日までに飛べるように特訓ですわ!覚えておきなさい遠坂凛ーッ‼︎」
ルヴィアが美遊とさつきを連れて帰って行った。本当に明日までに飛べるようにする気なのだろうか。
「やれやれ、今日はとりあえずお開きね。明日はちょうど学校休みだし、わたしもいろいろ戦略練ってみるわ。」
「また明日かぁ・・・勝てるのかな、アレに・・・」
「勝つのよ!なんとしても‼︎」
全体的にさつきの出番が少ないのは、反省ですね。でも着実に目立てる機会が増えている!頑張れさっちん!
もし今後、私が何か作品を書くとしたら、読みたいのは?(詳細は活動報告に記載)
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遠野志貴×サイコホモ弓塚さつき
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○○の主役は我々だ! in FGO
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○○の主役は我々だ! in ドルフロ
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ペルソナシリーズ オリジナル作品
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弓塚さつき、異世界転生で最強になる