Fate kaleid moon プリズマ☆サツキ   作:創作魔文書鷹剣

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さつきたちは「キャスター」のクラスカードに再戦を挑む。修行によりイリヤと美遊は飛行を習得し、さつきもまた、己の力を出し惜しみしない気でいた。


ep8再戦

〜イリヤside〜

 

「いい?複雑な作戦立てても混乱するだけだろうから、役割を単純にしておくわ。」

 

橋のふもとの公園にて、鏡面界に出向く前の最後の確認をしていた。小回りの効くイリヤは陽動と撹乱を担当し、突破力のある美遊はメインの攻撃を担当することとなった。

 

「最後にさつき。あんたは自分が攻撃できる範囲に敵が入ったら、美遊と協力して敵を攻撃して。上空に飛んだらとにかく斉射、挟撃をしつつイリヤ側の弾幕を厚くして、敵の意識がイリヤに向いたらクロスレンジに飛び込んで倒す。いける?」

 

3人は無言で頷いた。

 

『それじゃあ行きますよー!』

 

〜鏡面界の中〜

 

「一気に片をつけるわよ!」

 

「2度の負けは許しませんわよ!」

 

「「「了解!」」」

 

鏡面界の中は以前よりも魔法陣が多く、敵はその上にいた。魔法陣から一筋の光が放たれ、光が当たったところに光線が降り注ぐ。イリヤと美遊は敵より上に飛び上がり、さつきは下でチャンスを待っていた。

 

『さあさあ、この空がバトルフィールドですよー!ドドンとやっちゃいましょーッ‼︎』

 

「な、なんかテンション高いね!」

 

空中でいくつもの弾幕がぶつかり合い、敵はイリヤの弾幕に押されて美遊の必殺の距離へと近づいていた。

 

「上手くいった!いける・・・!」

 

「やっておしまいなさい美遊!」

 

「『ランサー』限定・・・」

 

しかし、いつの世にも死亡フラグは確かに存在する。それはこの世界においても例外ではない。敵は美遊の背後に転移し、手に持っている杖で殴り飛ばした。

 

「ミユさん!?」

 

『今のは・・・転移魔術!?』

 

『申し訳ありません美遊様・・・!物理保護が間に合いませんでした・・・ッ美遊様足を!?』

 

「このくらい・・・治癒促進(リジェネレーション)ですぐに・・・」

 

自分はまだ戦える。足を怪我してもそう言い張る美遊を待っていたのは、さらなる絶望感だった。空の魔法陣から一筋の光が放たれ、美遊に狙いを定めていた。

 

(逃げられない・・・ッ‼︎)

 

絶体絶命の危機に、イリヤは全速力で飛び出した。しかし、それよりも速く美遊を助けたのは・・・

 

(・・・さつきさん!?)

 

さつきだった。

 

〜さつきside〜

 

さつきは美遊の危機に誰よりも速く、全速力で駆け出した。死徒が持つ肉体的能力を遺憾無く発揮し、人間のソレを軽く凌駕した速さで美遊を爆撃の雨から救い出した。

 

「うひゃーギリッギリだったね・・・」

 

「し・・・心臓に悪いですわ・・・」

 

「あの速さといい、あの力といいホント何者よ・・・」

 

さつきの人間離れした身体能力に注目が集まるが、今はそれどころじゃない。敵はすぐにでも次の手を打ってくる。

 

「大丈夫美遊ちゃん?」

 

「・・・問題ない、怪我はすぐ治る。」

 

『いやーしかし参りましたね、さすが神代の魔女と言うべきですか。あんな簡単に転移魔術ができるとか反則ですよー。』

 

相変わらず間の抜けた声で敵を評価するルビーだが、当人(当ステッキ)も対策が出来ない魔術を使う相手とは相性が悪いと思っているため、いつものノリを続けるしかなかった。しかし、美遊は違った。

 

「・・・まだ、手はある。」

 

イリヤとさつきも美遊を信じ、イリヤはひたすらに弾幕を張り続け、さつきは下で攻め時を伺っていた。

 

「まだ続ける気!?もう同じ策は通用しないわよ!」

 

「一時撤退ですわ!戻りなさい!」

 

下で凛とルヴィアが叫んでるが、耳を傾ける者はいなかった。今度は当初の予定を無視してイリヤが前に出始めた。

 

「だーっあのバカ!せめて役割分担くらい守れーッ!」

 

どこから砲撃を撃ち込もうと敵は転移で回避してしまう。イリヤはそれを逆手にとって、極大の散弾を敵の反射平面で反射するという跳弾の原理を使った攻撃を放った。

 

(大きすぎる散弾じゃダメージは与えられない・・・でもこれで敵の動きが一瞬止まるはず・・・その一瞬があれば・・・)

 

「弾速最大・・・狙射(シュート)‼︎」

 

イリヤの散弾の防御に力を割かれ、美遊の狙射を受けた敵は落下した。更に、下にはさつきが待ち構えていた。

 

「怒ったんだから・・・!」

 

落ちてきた敵に力一杯拳を叩き込み、大きく吹き飛ばすが未だ敵は倒せていない。次の行動に出ようとした時、

 

Zeichen(サイン)爆炎弾七連‼︎」

 

Anfang(セット)轟風弾五連‼︎」

 

「「炎色の荒風(ローターシュトゥルム)‼︎」」

 

見ているだけだった凛とルヴィアがようやく役に立った。宝石魔術の爆発が敵を消し炭に変え、空の魔法陣が消えていった。

 

「魔法陣が消えたってことは・・・」

 

『そうです!我々の勝利ですよー‼︎』

 

「や・・・やったー!」

 

『お疲れさまです美遊様、見事な策でした。』

 

「そうでもないよ、もし連続転移が可能だったら通用しなかったし・・・危険な賭けだった。とにかく、これで2枚目の・・・」

 

祝砲の花火を打ち上げるルビーに、珍しく大声で喜ぶさつき、美遊は2枚目のカードを回収しようとしていた。その時、遠くで魔法陣が起動した。先程の宝石魔術を転移で回避していた敵が鏡面界をまるごと焼き払おうとしていた。瞬間、美遊は駆け出していた。

 

(間に合わない・・・なんて判断ミス!迎撃ではなく即座に脱出すべきだった。もうそのどちらも不可能・・・せめて)

 

美遊がイリヤだけでも脱出させようとした時、後ろからイリヤが飛ばした魔力砲が近づいてきた。

 

「乗って‼︎」

 

魔力砲にのる。いくら魔力を固めれば足場にできるといっても、普通はそんな事考えつかない。しかし、他に方法は無い。美遊は魔力砲を足場に加速した。

 

(でも・・・まだ届かない‼︎)

 

その時、美遊の隣を並走する影が見えた。

 

(さつきさん!?)

 

「飛んでけー‼︎」

 

さつきが渾身の力で美遊を投げ飛ばし、更に加速した。敵が魔術を使うより速く、美遊が限定展開(インクルード)した槍が敵を貫いた。

 

『クラスカード「キャスター」回収完了です。』

 

「今度こそ、戦闘終了だね。」

 

「美遊ちゃーん、大丈夫ー?」

 

全力で投げ飛ばしたために無事かどうか心配になったさつきが迎えに来た。一方で、凛とルヴィアはカードの力について思案にくれていた。

 

「カードを回収したってのに、空間の崩落がずいぶんと遅くない?」

 

「確かに、どういうことですの?」

 

その時、2人の背後に人影が現れ、2人を瞬時に斬りつけてきた。

 

「ど・・・どういうこと?あれ何ルビー?」

 

『最悪の事態です・・・』

 

「あり得るの?そんなことが・・・」

 

『完全に想定外ですが・・・現実に起こってしまいました。』

 

「そんな・・・2人目の敵なんて・・・」

 

現れた2人目の敵は、黒い剣を手にした騎士だった。




キャスター相手じゃさっちんも部が悪いですからねー、出番が無いんですよ。セイバー戦ではたっぷりと活躍する予定だから、頑張ってもらわないと。負けるなさっちん‼︎

もし今後、私が何か作品を書くとしたら、読みたいのは?(詳細は活動報告に記載)

  • 遠野志貴×サイコホモ弓塚さつき
  • ○○の主役は我々だ! in FGO
  • ○○の主役は我々だ! in ドルフロ
  • ペルソナシリーズ オリジナル作品
  • 弓塚さつき、異世界転生で最強になる
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