Fate kaleid moon プリズマ☆サツキ   作:創作魔文書鷹剣

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「キャスター」のクラスカードを回収したさつき達の前に現れたのは、黒く輝く聖剣を携えた騎士王。その比類なき力に、さつき達は如何にして立ち向かうか。


ep9聖剣は黒く輝く

〜イリヤside〜

 

「リンさん!ルヴィアさん!」

 

「落ち着いてイリヤスフィール!サファイアが生命反応を感知した!2人は生きてる!」

 

突然の奇襲。黒い剣を携えた敵に凛とルヴィアは倒された。その事実と敵の纏う鋭い威圧感にイリヤは圧倒され、「戦う」という選択肢が消え失せた。

 

「大丈夫、私がなんとかするから・・・」

 

「さつきさん・・・?」

 

この非常事態の中で、さつきは異常なほど冷静だった。美遊でさえイリヤを落ち着かせる事に手一杯なのにだ。既に死に近い状態を経験しているからか、彼女は冷静さを欠いたイリヤを止めることができた。それはこの現場において非常に重要なことだ。

 

「私が敵を引きつける。2人は右側から木に隠れて接近して凛さんとルヴィアさんを確保、そうしたらすぐにこの空間から脱出する。出来る?」

 

2人は無言のまま頷いた。もとよりさつきの提案以外に選択肢はない。

 

〜さつきside〜

 

(あれの強さがどれくらいか、今は全くわからない。でもやらなきゃ!あれと戦えるのは恐らく私だけだから・・・!)

 

さつきも内心敵を恐れ、出来るならこの場から逃げ出したかった。だがギリギリのところで恐怖心を克服し、凛とルヴィアを助けるための策を講じることができるほど冷静でいられた。

 

(先ずは敵を引きつけないと・・・)

 

目の前にいる敵は「ライダー」と「キャスター」を圧倒するほどに強い。さつきも何となく理解していた。戦闘経験などロクにないにもかかわらず、直感は常に警報を鳴らしている。

 

(後少し・・・せめてもう10歩は稼がないと!)

 

手の動きを目で追う事も出来ないほど激しい戦闘の最中、さつきは敵を引きつけることに全神経を注いでいた。そうすれば凛とルヴィアを助けて、全員で脱出出来る。

 

「さつきさん!やったよ!」

 

イリヤの声がさつきの耳に届く。作戦が成功したんだろう。これで脱出できると思ったその時、先程までさつきに集中していた敵がイリヤ目掛けて突っ込んできた。

 

「2人供!危ない‼︎」

 

さつきは全力で叫ぶが、敵はイリヤが逃げる前に攻撃を喰らわせた。イリヤの左腕に剣先が触れ、血が流れる。たったそれだけでイリヤの戦意は完全に失われた。

 

「あ・・・あっ・・・腕が・・・血がっ・・・!」

 

『大丈夫軽傷です!すぐに回復します!』

 

すぐに回復するから大丈夫という訳ではない。この痛みはイリヤの恐怖心を煽り、敵を前にして一切の抵抗が出来ないでいた。さつきも美遊も既にイリヤを助けようとしていたが、僅かに届かなかった。

 

『イリヤさん!ご無事ですか!イリヤさん‼︎』

 

「不味い・・・。傷自体は治ってるけど、意識を失ってる・・・」

 

これでイリヤ・凛・ルヴィアの3人が戦闘不能に陥った。残るはさつきと美遊だけ、たった2人であの敵を相手しなくてはならない。

 

「ルビー・・・だっけ?ちょっと試したいことがあるんだけど・・・」

 

『おや。どうしました?』

 

「この前、ルヴィアさんがサファイアに言ってた「ゲスト登録」ってどういう物なの?」

 

『ゲスト登録はわたしたちカレイドステッキと一時的に契約することによって、擬似的にカレイドの魔法少女の力を扱えるようになります・・・おやおや、この流れはまさか?』

 

「うん!もう手段を選んでる場合じゃないから‼︎」

 

正直あの姿になることに若干の抵抗はあるが、手段を選んでる場合じゃないことは明らかだ。加えて脱出する時間もない。このままここで全滅するぐらいなら、最後まで戦うしかない。

 

『ゲスト登録承認完了!魔法少女プリズマ☆サツキ爆誕ですよー!』

 

魔法少女と化したさつきの衣装・・・それは「ファンタズムーンのアレ」だった。とある並行世界でどこぞのあーぱー吸血鬼が着用したそれをさつきは着ていた。

 

「うー・・・やっぱり恥ずかしい・・・」

 

「さつきさん・・・その服・・・.」

 

(視線が痛い・・・)

 

『敵は臨戦態勢です!来ますよ!』

 

緊張感が失われた空気をいち早く破ったのは、以外にも敵だった。それに反応する形で2人も動き出す。美遊は魔力砲を発射して攻撃を試みるが、敵の纏う高密度な魔力に弾かれて魔力砲が通らない。

 

『あの魔力は厄介です。こちらの魔力砲を弾くばかりか、飛ばして攻撃してきます。クラスカードも不安要素が拭えない今、頼みの綱はさつき様だけです。』

 

「なら、後はもう直接攻撃しか・・・」

 

『直接攻撃ならほら、これで如何です?』

 

ルビーのてっぺんから刃が生えた。魔力砲が通用しないなら、これで行くしかない。2人供直接攻撃に出るのは賭けだが、もうそうするしかない。全力で敵と斬り合っている最中、声が聞こえた。

 

「う・・・うーん・・・」

 

『さつきさん!イリヤさんが目覚めましたよ!』

 

「え・・・嘘、今はまだ・・・」

 

今起きるのは不味い。さつきがイリヤに気を取られたその一瞬を敵は見逃さなかった。敵の斬撃がさつきに直撃し、大きく吹っ飛ばされる。

 

「さつきさん‼︎」

 

美遊は居ても立っても居られず、飛び出した。しかし、既に何をしようと無意味だった。敵の剣に魔力が集まり、剣が黒く輝く。

 

約束された勝利の剣(エクスカリバー・モルガーン)‼︎」




と言うわけで、さっちん大ピンチです。本当はもっとさっちんに頑張ってもらいたいんですが、なにぶんここでの終わり方は原作に忠実にしたかったので。原作ではエクスカリバー表記でしたが、ここではFGOに従ってエクスカリバー・モルガーン表記にしました。

もし今後、私が何か作品を書くとしたら、読みたいのは?(詳細は活動報告に記載)

  • 遠野志貴×サイコホモ弓塚さつき
  • ○○の主役は我々だ! in FGO
  • ○○の主役は我々だ! in ドルフロ
  • ペルソナシリーズ オリジナル作品
  • 弓塚さつき、異世界転生で最強になる
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