東方masquerade   作:リョウタロス

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新しく使えるようになったもの

クウガ ライジングタイタン、ライジングペガサス
王蛇 エビルダイバー、メタルゲラスと契約した後のデッキ、ユナイドベント

ブレイド系ライダー J、Qのカード

ディケイド アギト、ファイズ、カブト系のカード

余談 ゲームやCD,DVDなどは発売されたと同時に情報が頭に入ってきて出して使うことが出来る
バトライド・ウォーは輝夜が使用中


第十五幕 覚悟

甲が幻想郷に来てから3週間後、俺は日課にしている修行の為に修行場所である輝夜と妹紅の決闘場所に来ていた

 

あの2人に以前修行場所として使っていいかと聞いたところ決闘する日以外なら別にいいと言われほぼ毎晩 戦闘があった日と決闘の日以外は使わせてもらっている

 

「さて、今日はどいつでやるかな」

俺が準備を始めようとすると声が聞こえた

 

『ギャアァァァァ!?』

 

「! 今の悲鳴は…こっちか!」

 

俺は悲鳴のした方向に走り出した

 

そして悲鳴のした方向に進むとそこにはもはや原型が無くミンチになっている妖怪数体とその死体を刀でまだ刻んでいる1人の男がいた

男の服装は銀○の真選組のような服装だがおそらく返り血であろう血で真っ赤に染まり元の色がわからなかった

 

 

「おいあんた、やりすぎだ。そいつもう死んでるだろ」

俺が話しかけるとそいつは荒い息をしながらこちらに気付いた

 

「ハァー、ハァー、え?ああ、もう死んでたのか。熱くなって気づかなかった」

 

(おいおい、どんだけ妖怪に恨み持ってんだよこいつ。)

 

「ああ、僕の名前は神中 竜次(かんなか りゅうじ)ここへ来たらちょうど妖怪にあってね。」

「それで襲われたのか?」

 

「いや、僕から襲ったけど?」

俺はその答えに呆れこの男を訝しむ

「はあ?」

(こいつ一体何考えてんだ自分から妖怪に襲いかかる奴なんざ戦闘狂かよほどの馬鹿だけだぞ)

 

「なんでそんなことしたんだ?」

 

「え?なんでって僕には妖怪を殺す力があるんだ。なら妖怪を殺すのは普通じゃないか

 

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

妖 怪 は 皆 悪 な ん だ か ら」

 

「!?お前自分が何言ってるか分かって「待ちなさーい!この妖怪がー!」んだよ、今度は!」

 

暗い竹やぶから出てきたのは少し血を流している最近知り合った狼女、今泉 影狼そして白衣を着た4人の女だった

 

「おい、大丈夫か!影狼!」

 

「ああ、あんたか。実際かなりやばい。あいつら弾幕効かないのもいるし肉弾戦に持ち込もうとしても硬いうえに飛び道具まで使ってくるから反撃できないんだ」

 

「なn「君!今すぐそいつから離れるんだ!」うるせぇよ!こいつは俺のダチだ!」

 

「そんなことあるわけない!はっ!まさか洗脳されているのか!?」

「はあ!?」

 

一体こいつは何を考えているんだ

どうゆう思考回路したらそんな風な考えに行きつくんだ

俺がそんなことを考えているとさっきの白衣の女達の1人が何かに気づいたように声をあげた

 

「竜次様!あいつですわ!海堂 紀斗!今回のターゲットですわ!」

「彼が!?ってなんで僕の腕に抱きついてるのタリア?」

「こうしたいからですわ!」

「あいつがターゲット。言われてみればそうだねぃ。あと抜けがけは許さないよ~タリア」

「ナミアまで!?」

「…ずるい。」

「わ、私も。別にあんたのことが好きでやってるんじゃないんだからね!」

「わっ!?ちょっと!?みんな!?」

 

…敵の目の前で何をやってるんだろうか、こいつらは

 

「影狼、今のうちに永遠亭にいけ。こいつらは俺が引き受ける」

「だけど…」

「大丈夫だ。俺にはライダーの力があるから心配いらねえよ」

「わかった。まったく人間てのはつくづく怖いと思うわ。その勇気とかそういうのが特に」

 

そう言い残し影狼は永遠亭の方に駆けていった

 

 

「妖怪を逃がしたのか。やっぱり情報通り洗脳されているんだね。紀斗君」

「情報?どういう情報だよ。あと勝手に名前を呼ぶな。悪寒がはしるわ」

 

俺は途中からどうもこいつの言動や態度が何かに似てると思ったが今はもう完全にわかった。こいつは携帯小説の転生物によく出てくる召喚される勇者みたいなタイプだ。しかも勇者(笑)の方

 

「ははっ、ひどいね。でも大丈夫、すぐにその洗脳を解いてあげるよ。悪の科学者の八意 永琳を倒して!」

 

「あぁ?永琳が悪の科学者だ?ふさけたことぬかしてんじゃねーぞ」

 

「あの人が言ってたんだ。君は洗脳されて妖怪からこの世界を守る僕らの邪魔をしてるって!そしてその洗脳をしたのが八意 永琳だって!」

「そうですわ、それにあんなBBA、直ぐに竜次が倒してくれますわ!」

「そうそう、早くあのおばさんを倒しに行くんだからそこどいてよ~。」

「僕は八意 永琳を倒して君を救いたいんだ!だからそこをどいてくれ。」

 

プツン

 

イマコイツハナンテイッタ?

 

オレノヨメヲタオス?

 

エイリンニキガイヲクワエルモノハ…

 

ツブス

 

ツブスツブスツブスツブスツブスツブスツブスツブスツブスツブス

 

ハカイシテヤル

 

「テメエラ、ゼンインハカイシテヤル」

「戦わないと駄目なのかい?」

 

「ダマレ、ソノクチヲヒラクナ」

 

「聞く耳持たずか」

 

俺はディケイドライバーを腰に巻きカードを取り出す

 

「ヘンシン」

 

『KAMEN RIDE DECADE』

 

俺はディケイドに変身したが以前のディケイドの姿と違い目は禍々しくなり額のシグナルポインターは黄色ではなく紫になっているディケイド 激情態に変身した

 

これはディケイドが世界の破壊者という役割りを受け入れた姿だが今は俺の殺意によってこの姿になった

 

「キサマラノスベテヲ、ハカイスル」

 

「仕方が無いか。皆、行くよ!」

 

『はい!』

 

竜次は剣をかまえ女たちに呼びかけると女たちは2人がメモリとスイッチを出しもう2人はエピラクナワームとバタフライオルフェノクになった

 

『SWEETS』

 

そしてメモリを持っていた女はスイーツドーパントにスイッチを持っていた女はアルターゾディアーツに変身した

 

俺は二つの不可解な点に気づき少し怒りが冷め口調が荒いだけになる

 

「おい、なんで財団Xにワームやオルフェノクがいやがる」

 

「彼女達はある病気のせいであんな姿になってしまったんだ。あの人はそんな病気を治す複数の組織に投資しているんだ。たしかスマートブレイン社やZECTとBOARDだったかな」

「!?」

 

(なるほど、投資と研究成果の交換でワームやオルフェノクを創り出しやがったのか。それなら恐らく人工アンデットも創っただろうな。)

 

「そして僕もすごい力をもらった。」

竜次は自分の懐からメモリを取り出す

 

『ORPHENOCH』

 

竜次はメモリを自分の左胸に刺すとライオンオルフェノクの姿となる

 

「そしてこれもね」

 

「!?何故てめえがカイザギアを持っていやがる!」

 

「これも財団Xが創ったんだ。さっき言った組織の一つの研究成果を元にね。変身」

 

竜次はカイザフォンを開くと9,1,3と押しカイザドライバーの空いた部分にはめる

 

『STANDING BY』

 

『COMPLETE』

 

竜次はギリシア文字のをχを模したライダー、仮面ライダーカイザに変身した

 

「君を倒して君を救ってみせる!」

 

「てめえごときがカイザを、仮面ライダーを使うんじゃねえぇぇぇぇ!」

 

俺は一枚のカードをディケイドライバーに挿入する

 

『ATTACK RIDE CLOCK UP』

 

俺はディケイド 激情態の効果でカブトにカメンライドしないでアタックライド クロックアップを使い超高速で移動する

 

しかしそのスピードに着いてくる者が一体、エピラクナワームもクロックアップをしてこちらに殴りかかってきた

 

俺は突進してきたエピラクナワームの拳を右腕で下からかち上げ左腕で腹を殴り怯んだところをさらに膝蹴りをかますとエピラクナワームは後ろに倒れる

そこでクロックアップが切れ元のスピードに戻る

 

俺はエピラクナワームが立ち上がる前にカードを挿入する

 

『FINAL ATTACK RIDE DE,DE,DE,DECADE』

 

俺がジャンプするエピラクナワームまでカード状のエネルギー10枚以上現れる

 

俺はそれをキックの体制で通過していきエピラクナワームにディメンションキックを当てるとエピラクナワームは爆発する

 

「クカーー!?」

 

 

「サラ!?紀斗!君はまさかサラを殺したのか!?なんで!?」

 

「殺したからどうした?俺は今かなり機嫌が悪いんだ。てめえのくだらねえ自論に付き合う気はねえんだよ」

「何も殺すことはなかっただろう!」

 

「ドーパントやゾディアーツならまだしも、ワームやオルフェノクは倒したら死ぬ。当たり前だろう」

「彼女は望んであんな姿になったんじゃないんだぞ!」

「うるせぇ。もうてめえの声は聞きたくねえんだよ」

「竜次様になんて暴言を!」

「許さない!」

「殺してやる!」

 

「へやあ!」

「ふんっ!」

「はあぁぁぁ!」

 

スイーツドーパントとアルターゾディアーツが粘着クリームと火球を俺に放ちバタフライオルフェノクが空から俺を襲ってくる

 

それに対して俺は新たにカードを挿入する

 

『ATTACK RIDE REFLECT』

 

俺はカリスのリフレクトのカードで俺の周囲にバリアを貼る

 

「なっ!?へぶ!?」

「ぐあっ!?うわベトベトする!」

「ッ~~!」

「み、みんな!?」

 

バリアに当たったクリームと火球は跳ね返され放った本人達に当たり空から襲いかかってきたバタフライオルフェノクは顔面を強打し怯んでいる

 

俺はさらにカードを挿入しバタフライオルフェノクに攻撃する

 

『ATTACK RIDE DOGGA HAMMER』

 

「ぶっとべ!」

「がはっ!?」

 

俺はドッガハンマーでバタフライオルフェノクを粘着クリームでくっついて動けないスイーツドーパント達とそれを取ろうとしてアタフタしている竜次の方へ殴りとばすとバタフライオルフェノクは他の2人と同じようにクリームにくっつく

 

 

「ちょっと何やってんのよ!」

「うるさいよ、てあれ!?あたしもくっついた!?」

「ばかっ!あんたまでくっついてどうすんのよ!」

「みんな!とりあえずこれを外さないと!」

 

俺はギャーギャー騒いでいるクズ共の方を向きカードを挿入する

 

『ATTACK RIDE GIGANT』

 

「オマケだ、もらっとけ」

 

俺はギガントを構えクズ共に全弾発射した

 

『え?』

 

「かはっ…」

「くっ…」

「ぐぅ…」

「うう、みんな大丈夫?」

 

クズ共は全員生き残っていたが竜次だけ三人と離れた場所に飛ばされた

 

「まだ生きてるか、とっととトドメをさしてやろう」

 

俺はもう一度ファイナルアタックライドのカードを挿入する

 

『FINAL ATTACK RIDE DE,DE,DE,DECADE』

 

俺はライドブッカー ガンモードを構えると三人との間にさっきのカード状のエネルギーが現れ俺が引き金を引くとエネルギー弾が放たれそれがカード状のエネルギーを通過するたびでかくなり三人を飲み込んだ

 

『ぐあぁぁぁぁ!?』

 

三人が居た場所には壊れたメモリとスイッチそして倒れた2人だけが残った

 

「2人だけ?カナ、カナは!?」

「死んだよ」

「そ、そんな、そんなうわあぁぁぁぁ!」

「ゆかりん、そこの2人確保頼む」

 

「わかったわ」クパア

 

俺は最初からスキマで傍観していた紫に気絶した2人の捕獲を頼むと紫はスキマを開き倒れた2人をその中に落とす

「2人共!紀斗!タリアとナミアをどこへやった!」

「さあ、どこだろうな。俺は知らん。それよりお前は他人の心配より自分の心配をした方がいいんじゃないか?」

「僕は絶対君を許さない!海堂 紀斗!」

 

竜次は1,0,6と押しカイザフォンをフォンブラスターに変えバーストモードにする

『BURST MODE』

 

「うおおぉぉぉぉ!」

 

竜次は俺に向かって走りながらでたらめに撃ってくるがはっきり言って射撃精度はかなり低い。

 

「当たるかよ、そんな弾」

俺は弾には当たらず竜次に向かって歩いていき思いっきり右拳を振り上げ殴った

 

「ごぱっ!?」

 

「お前は所詮そのあの人とやらの操り人形なんだよ。嘘をすりこまされそれを簡単に信じ与えられた力でいい気になり自分を英雄か何かと思いこんだただの愚者だ」

「う、嘘だ!あの人は僕が英雄になれるかもしれないって!危険な場所にいる人達を守れるって!だから僕はここに来たんだ!」

「お前じゃ誰も守れない。困ってる奴を助けたいならそこら辺でボランティアでもやってりゃいいんだよ。あと一ついいことを教えてやる。英雄ってのはさ、英雄になろうとした瞬間に失格なのよ。お前、いきなりアウトってわけ」

「嘘だ…嘘だ嘘だ嘘だぁぁぁぁ!」

 

「これ以上話しても時間の無駄だな。トドメを刺してやるよ」

 

俺は本編には出てこなかったカメンライド系のカードを挿入する

 

『KAMEN RIDE ETERNAL』

 

俺はディケイドエターナルに変身しさらにカードを挿入する

 

『FINAL ATTACK RIDE E,E,E,ETERNAL』

 

Dエターナルの足先にエネルギーが溜まると同時にカイザに変身している竜次の胸から機能を停止したオルフェノクメモリが出てくる

それと同時にカイザの変身は解除され元の人間に戻る

 

「な、なんで、メモリが!?」

「このエターナルの必殺技はT2メモリ以前のメモリ全ての機能を停止させるんだよ。せいぜい地獄を楽しんでこい。英雄に憧れた愚者よ」

 

俺は足先に溜まったエネルギーを回し蹴りで竜次に叩き込んだ

生身の身体で仮面ライダーの必殺技に耐えられる筈もなく竜次は吹っ飛び近くの岩にめり込み息絶えた

 

「…人を殺しちまったか。脆いもんだな、命ってのは」

 

パチパチパチパチ

 

俺はそんなことをつぶやくとどこからか拍手と人をおちょくるような声が聞こえて来て竹林の影から一人の奇抜な帽子を被り白衣を着た男が現れた

 

「いや〜、初の人殺しおめでとう♪僕もこいつは内心イラッとしてたから胸が爽快だよ!ふふふっ」

「てめえ、なにもんだ」

「僕はM、あ、性癖じゃないよ、コードネーム。別名マッドハッター、イカレ帽子屋さ。不思議の国のアリスに出てくるね。僕は財団X Z支部の幹部の一人でね。ガイアメモリの研究をしているんだ。さっきのこいつが使ったメモリも僕の造ったメモリさ。試作品だけどね♪こいつはただの実験体。でもまだまだ試したいメモリはあるからね。これは持ち帰って色々試すんだ♪」

「逃げんじゃねえ。撃つぞ」

 

俺はライドブッカーを構えて脅す

 

「ふふふ、ごめんね♪また今度遊んであげるから」

 

Mはエターナルエッジを取り出しメモリを差し込んだ

 

『ZONE』

 

俺はライドブッカーで撃ったが一瞬速くMは竜次の死体を持って逃げた

 

「チッ、ゆかりん今の奴ら追跡は?」

 

クパア

 

空中でスキマが開きそこから紫が出てくる

 

「駄目ね、全く感知出来ない」

「それならさっき捕獲した2人を尋問するか」

「そうね、着いてきて。今マヨヒガの地下室に繋いであるから」

 

俺と紫はスキマを通りマヨヒガの地下室に行くとさっき捕獲した2人の女が鎖に縛られながらこちらを睨んでいた

 

「竜次様をどうしたの!竜次様と会わせなさい!」

「とっととこれほどきなさいよ!ババア妖怪!」

 

ピキッ

「ゆかりん抑えろ、ここで殺したら無駄になるぞ」

「ええ、わかってる、わかってるわ。でも一発ぐらいいいでしょ。一発殴るくらい」

「今のゆかりんの力み具合で殴ったら首が飛んじまうからやめとけ」

「チッ、しょうがないわね。さとり、来てちょうだい」

 

俺たちの後ろのドアが開き地霊殿の主、古明地 さとりが現れた

 

「この人達の心を読めばいいんですね。その前に紀斗さんも紫さんも怒りを抑えるか部屋から出るかしてください。お二人の怒りが強すぎて集中できません」

 

「悪い」

「仕方ないわね」

 

俺と紫は一旦部屋の外に出たが数十秒後にさとりの驚いた声が聞こえすぐさま部屋の中に入った

 

「どうした? っ!?」

「これは!?2人共死んでる!?」

 

俺たちが部屋に入るとそこにはうろたえているさとりと目や口から血を流し死んだ2人の死体があった

「心を読んで表層心理から幻想郷にどうやって来たかを見ようとした瞬間、2人共目や口から血が出てきて死んだんです」

「そこまで徹底してやるってことね。まさか記憶を覗くだけで死ぬよう細工されてるなんて」

「腐ってんな、部下を捨て駒みてえに使うとは」

 

 

「で、こいつらの処理はどうする?俺がやってもいいか?」

「別にいいけれど、どうするの?」

 

「まあ見てろ。変身」

俺はディケイドの変身を解いてから王蛇のデッキにサイとエイのマークが追加されたデッキを取り出しベルトに装填する

 

俺は仮面ライダー王蛇になりカードを二枚召喚機であるベノバイザーに挿入する

 

『ADVENT』

『UNITE VENT』

 

俺の後ろに鏡が現れそこから王蛇の契約モンスター、ベノスネーカーとガイとライアの契約モンスター、メタルゲラスとエビルダイバーを融合させたミラーモンスター、獣帝ジェノサイダーを召喚した

 

「ジェノサイダー、そこの死体を喰え」

 

ジェノサイダーは2人の死体に近づき丸ごと2人を飲み込んだ

 

「なかなかエグいわね」

「生きながら喰わせるよりマシだ。俺はもう戻っていいか?」

 

俺は変身を解き紫に尋ねる

 

「ええ、ご苦労様。さとりも戻っていいわよ」

 

クパア

 

「では私はこれで」

さとりはそう言いスキマを通り帰っていった

 

「じゃあな、ゆかりん。他の皆にも今日の情報を伝えといてくれ」

「わかったわ。紀斗も無理しないようにね」

 

クパア

 

俺はスキマを通って永遠亭に戻ると永琳が駆けてきた

 

「心配したわよ紀斗!影狼から事情は聞いたけど大丈夫なの!?」

 

俺は永琳に返事をする前に抱きついてしまった

 

「!?ちょっ、紀斗!?///」

「ごめん、今はこうさせてくれ」

 

「…わかったわ。落ち着いたら話してね」

「ああ…わかった」

 

俺は少し落ち着いてから永琳と一緒に永琳の部屋に来た

 

「俺は今日、初めて人を殺しちまった。それも怒りに任せてだ。自分の一時の感情で人の命を奪っちまった」

「…理由を…聞かせてもらえるかしら」

「俺は財団Xの奴らが永琳を倒すって、そう奴らが言った瞬間キレてそのまま奴らの怪人2体と一人を…殺しちまった。他にいた2人も財団Xの仕掛けで死んじまって俺はその2人をミラーモンスターに喰わせちまった。俺は…はっきり言って今の自分が怖い。簡単に人を殺しちまった自分が怖いんだ」

 

今まで倒してきたのはゾディアーツやドーパントのような倒しても中の人間が排出されるものやヤミーのような人間ではないものばかりだった、だが今日俺が命を奪ったのは俺と同じ人間。それを自覚した途端俺の中に罪悪感が生まれ同時に今まで仲良くしていた者達や永琳から人殺しとして忌避されるかもしれない、また同じように人殺しを繰り返してしまうかもしれないという怯えが俺を支配していた

 

「なるほどね。紀斗…確かに人を殺すのは悪いこと。それは私もそう思うわ。でもね、私も昔同族を殺したわ。姫様を守る為に。貴方が何かを守る為に闘ったのなら私は何も咎めない。だけどね、快楽の為や利用する為だけに殺すなら私は私自身の手であなたを殺す。それが私の、恋人としてのケジメよ」

 

その答えに怯えが消え代わりに俺の中に何か強い気持ちが生まれてくる

「俺は、守りたいなんて大層な理由じゃない。お前を…永琳を貶した。俺の自慢の恋人を貶した。それがたまらなく許せなかったんだ」

「紀斗…」

「俺は…絶対に守る。この幻想郷を…皆を…そして永琳、お前を。たとえ死ぬような目にあってもだ。俺は仮面ライダーを司る者。仮面ライダー達は正義にも悪にも覚悟があった。俺はその覚悟を受け継いでやる…絶対に守るって覚悟を!」

「ふふっ、そのいきよ。紀斗、うじうじしてるのはあなたらしく無いわ」

「ああ、ありがとうな、永琳」

「んっ」

 

俺達はキスをすると部屋の入り口の襖から視線を感じそちらを見るとまた輝夜、てゐ、鈴仙、さらに影狼そして大量の兎達がこちらを覗きこんでいた

 

「やっぱいいわね〜、人の恋路を見るのは。本当飽きないわ」

「写真GET、文屋に高値で売ろうかね♪」

「恋愛してる人って皆あんな感じのことをするのかな?///」

「影狼さん、顔すごい赤いですよ」(この2人が付き合い始めた頃の私みたい)

『ニヤニヤニヤニヤ』

 

「コラ!お前ら見せもんじゃねーんだからどっか行け!」

 

『それ逃げろー』

 

俺が襖の方へ向かうと全員特に兎達と鈴仙、てゐはその名の通り脱兎のごとく逃げ出した

 

そして部屋は俺と永琳だけになった

 

「なあ、永琳」

「何かしら?紀斗」

「今日…その…一緒に寝ても…いいか?///」

「クスッ、ええ、いいわよ///」

 

その日俺は永琳と一緒の布団で寝てその日を終えた

 

布団の中でお互いの体温を感じながら




作者「また長くしすぎたかな」
紀「因みにあの日は抱きしめ合って寝ただけだからな。R18なことはしてないぞ」

作者「あとディケイド激情態は紀斗の怒りでなってしまっただけで通常の場合はなれません。まだ出せない筈のカードを使えたのも怒りでリミッター解除されただけです」
紀「あれは俺自身の暴走みてえなもんだからな」
作者「因みにエターナルのカードでラストを決めた理由は放仮ごSAさんの作品でエターナルとこ大道 克己さんが出た影響です」

ここから亀更新になると思いますので先に謝っておきます。本当にごめんなさい!m(_ _)m

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