東方masquerade   作:リョウタロス

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第二十幕 最悪の再開

時は少し遡り永遠亭 紀斗の部屋

 

「よっと、これだな隠し金庫ってのは」

魔理沙が畳を外すとそこにはプッシュボタン式の金庫が扉を上にして埋め込まれていた

 

「金庫の横にメッセージが書かれてるわね。『ヒント 草加の最後』。わかんないわね、まず草加ってだれよ?」

「あ、なるほど!わかりましたよ、私!」

「分かったなら早く教えてちょうだい」

「はい!草加はファイズに出てきたカイザに変身する人物ですからね。つまりカイザの913が最初の三文字、そして彼は本編でも劇場版でも死んでいます。つまり死=4この暗号の答えは9134です!」

 

「じゃあそれで押すわよ」ピ、ピ、ピ、ピ

 

『解除シマス』

 

「G3-Xのケルベロスの解除音声…!芸が細かい。」

 

金庫の中から出てきたのはウィザードライバーとインフィニティーとホープ以外のウィザードリング、ビーストドライバー(劇場版タイプ)とハイパー以外のビーストリング、白い魔法使いドライバーG3-Xとその装備、龍騎系のオーディンを除くライダーのデッキ、イクサのツール一式、ディエンドライバーとカード、バースドライバーとセルメダルのたっぷり入ったリュックとメモが一枚入っていた

 

「え〜と、『この金庫を開けたということは俺が敵に捕まったか瀕死の重症になってるらしいな。この中にあるのは魔力があれば誰でも使えるタイプと誰でも変身出来るタイプの変身ツールだ。弾幕が効かない相手にはこいつを使ってくれ』じゃあ誰がどれを持ってく?」

 

数分相談した結果

霊夢 バースドライバー

魔理沙 ビーストドライバー

にとり G3-X装備一式

アリス 白い魔法使いドライバー

鈴仙 ゾルダのデッキ

てゐ インペラーのデッキ

早苗 イクサのツール一式

美鈴 龍騎のデッキ

パチュリー ウィザードライバー

咲夜 オルタナティブ・ゼロのデッキ

レミリア ナイトのデッキ

文 オルタナティブのデッキ

チルノ タイガのデッキ

藍 ディエンドライバー

妖夢 リュウガのデッキ

妹紅 ファムのデッキ

慧音 シザースのデッキ

衣玖 ライアのデッキ

天子 アビスのデッキ

影狼 ベルデのデッキ

萃香 ガイのデッキ

 

「じゃあこの装備で弾幕が効かない相手が来たら変身するのよ」

「私は敵が来たら皆に伝えるのとそこに運ぶのをやるわね」

 

その日はそのまま解散しその日を終えた

 

3日後

 

紀斗が連れさられてから3日経ち敵の襲撃はまだ無い、今の雰囲気は嵐の前の静けさという表現が1番合っているだろう

 

人里

 

「鈴仙、あれから永琳の様子はどうだ?」

「あまり良くないですね。ずっとふさぎこんでて。食事もあまりとりません」

「そうか…。いきなりあんなメッセージを送られたんだ。精神的ショックも大きいだろうからな。心が壊れなければいいが」

 

そして…嵐は突然やってくる

「怪物だぁー⁉化け物の大群が現れたー⁉」

「「⁉」」

「門の方角か!行くぞ、鈴仙!」

「はい!」

 

人里 門の前

 

「おいおい、なんだよこの数は…」

門の前にはおびただしい数のグール、屑ヤミー、ダスタードがいた

そこへ慧音、鈴仙、藍とちょうど人里にいたメンバーが駆けつける

「妹紅!…これはまたすごい数だな」

「これを全部相手にするんですか。骨がおれますね」

「ちょうど人里に用があって来てみたら大変なことになってるわね」

「やれやれ、紫様と橙の夕飯を買う途中だったのに。紫様、荷物お願いしますね」

「任せなさい。他のメンバーもすぐ連れてくるわ」

「それじゃあいっちょ始めるとするか!」

 

博麗神社

 

ここでは霊夢、魔理沙、早苗、妖夢が装備の点検と使い方の復習をしていた

 

「このバースの燃費の悪さどうにかならないかしらね。セルメダルが最初に比べてかなり減っちゃったわ」

「仕方ありませんよ。そういう仕様なんですから」

「私は何故か妙にしっくりきてるぜ」

「私はまだ微妙ですね。ソードベント以外使いこなせてません」

 

クパア

 

そこへいきなりスキマが現れ紫が出てきた

「緊急事態よ。人里前に敵の大群が現れたわ」

「わかったわ。皆、行くわよ!」

「「「はい!(おう!)」」」

 

人里前

 

人里前いや正確には人里があった場所の前では慧音達がザコ敵の大群を相手に応戦していた

 

「始符【エフェメラリティ137】!」

「不死【火の鳥 -鳳翼天翔-】!」

「式輝【狐狸妖怪レーザー】!」

「蒼符【博愛のオルレアン人形】!」

「惑視【離円花冠(カローラヴィジョン)】!」

 

「チッ、ぜんぜん減らねえな」

「人里は能力で見えなくしたがこうも多いとな」

「倒しても倒してもどんどん出てきてるわね。どこかに供給源があるはずだけど」

「だが増援が来なければこのまま供給源を潰しにも行けないぞ」

「その増援が来てあげたわよ」

「霊夢さん、魔理沙、妖夢、早苗さん!加勢に来てくれたんですね!」

「ようやく思いっきりやれるぜ!」

「斬られたい奴から前に出なさい!」

「荒れますよー、止めてみなさい!」

 

霊夢たちが雑魚敵を吹っ飛ばしていると雑魚敵達の間からホースファンガイアが現れ霊夢に斬りかかる

 

「へへへ、若い女のライフエナジー、たっぷり吸ってやるぜ」

 

「ファンガイア⁉こいつらまでいるんですか⁉」

「ファンガイア?なんだそりゃ?」

「人間のライフエナジーを吸いとる怪物、まあ、わかりやすく言えば吸血鬼の特徴を持った怪人ですね。」

 

早苗がそう説明すると後ろの方から声が聞こえそこにはレミリアを筆頭にした紅魔館のメンバー達がいた

「吸血鬼の特徴を持った怪人?聞き捨てならないわね」

「あら、レミリア達紅魔館組も来たのね」

「俺たち妖怪の山メンバーも来たぜ!」

「この吸血鬼もどきもすぐにあの世に送ってあげるわ」

 

こちらの戦力は萃香、てゐ、チルノ、天子、衣玖、影狼以外は揃った、この6人はそれぞれ手薄になっている紅魔館などの場所の護衛に行っている

 

しかし敵もファンガイアの他にアンノウン、ヤミー、オルフェノクと怪人たちがぞくぞくと出てくるそして怪人たちを引き連れ1人の男が現れた

 

「お前らか。俺の倒すべき相手ってのは」

「⁉…永琳ほっといてなにふざけたこと言ってるのかしら、紀斗!」

 

 


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