東方masquerade   作:リョウタロス

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すいません、ウィザード最終回を何度も見てたのと試合のための練習で更新が遅れた作者のリョウタロスです。
実際あの最終回には不満な点がいくつかあります。それはビーストの扱いが軽すぎるのと電王が何故ライナーフォームかということ!そこは超クライマックスにしろよぉぉぉぉ!とつい叫んでしまいました。
魔理沙「んなこたいいからとっとと本編始めようぜ。今回は私とパチュリーの活躍がでかいんだから。」
しょうがないな、それでは本編です!どうぞ!


第二十三幕 アンダーワールド

紀斗side

 

俺は元の世界があまり好きではなかった

あの世界に俺の居場所などなかったから

 

俺が幼稚園児の頃あたりだったかそのあたりから俺の両親は俺の世話をやめた

俺の両親は父親が大会社の御曹司、母親がその子会社の社長だった

2人共ほとんど仕事一筋で結婚したのは政略結婚で無理矢理だそうだ

それで親類や家族からの希望で俺が生まれた

2人共家政婦などのお手伝いさんは信用できないので絶対雇わない主義だった

 

俺が赤ん坊の時はイヤイヤながらも世間体を気にして世話をしていたが俺が1人で行動できるようになるとそこで育児をやめた

 

自分のことは自分でやらねばならず最初のうちは失敗ばかりだったがそのうち大体のことは出来るようになった

考え方も次第に自分でやることが当たり前という感じになりそのせいか俺は妙に精神が大人びてしまい他の子の保護者たちからは少し気味悪がられた

 

だがどうせ家に帰ってもやることは特に無いためその頃から既に見えていたツボを使って遊び代わりに先生達のマッサージをしたりして先生達からのイメージは割と好評だった

 

そしてそんな生活をしていた俺が唯一普通の子供に戻れていた時が仮面ライダーを観ていた時だった、俺はそれにハマりその年から既に仮面ライダーオタクになっていた

そのせいか俺は幼稚園や小学校でもあまり仲のいい友達は作れなかった、同じように仮面ライダーを好きな子はいても俺が仮面ライダーを好き過ぎたせいで他の子達はついていけなかったからだ

中学や高校では部活に入り少しは熱くなれたが不完全燃焼だったことが多かった

 

両親も世間体の為に俺を大学まで行かせてくれたが金を出して残りは勝手にすればいいという感じだった。まあ、金を出してくれるだけまだいいんだろうが俺は両親を家族とはみていなかった

 

そんな人生を歩んできた俺にとって世界は灰色だった

本当に心を許せる友もなく両親からの愛も受けられず現実が嫌になっていた

だから俺はよく2次元や特撮に逃げた

 

そんな中で俺は紫に呼ばれ幻想郷に来れた

 

幻想郷に来て灰色だった俺の世界に色が戻ってきた

本当に心を許せる仲間や友ができ、そして愛する人ができた

 

今まで無かったものが一気に得られた、俺の中で温かいものが満たされていく感じだった

 

しかし俺は財団Xに捕まり俺のアンダーワールドにムネモシュネを入れられ俺自身の人格は封じこめられてしまった

代わりの人格が俺の体を動かし仲間たちを傷つけていく

 

俺は柱に鎖で縛られその光景を見ていた

必死に鎖をちぎろうとするが能力も使えないのでなかなか鎖にダメージはいかない

 

魔理沙がやられそうになった時、俺は渾身の力で鎖を引きちぎろうとし鎖にヒビが入った

その効果が俺の体に頭痛としてあらわれ狙いが少しずれ魔理沙には当たらなかった

 

だがその後、永遠亭で俺の体が永琳を見つけレギオンの能力をコピーし永琳のアンダーワールドへ入ろうとした

(それだけは絶対にさせねえ!)

 

「やめろぉぉぉぉぉ!!」

 

俺は自分の体の限界を超える力で俺の身体を縛る何本もの鎖を引きちぎっていく

しかし

 

「させませんよ」

「ぐっ!?」

 

突然現れたウェザードーパントに俺は柱に押さえつけられた

 

「まったく、この記縛の鎖を何本も引きちぎるとは…。一体どんな精神力をしているんですか」

「うるせえ!離しやがれ、このイカレ野郎が!」

「それは出来ませんねぇ。マスカレイド達、海堂君を柱に押さえつけておきなさい」

 

ずっと映っていた俺の体が見ている景色が消えた、おそらく気絶したのだろう

 

「やれやれ、困ったものですねぇ」

「離せ!この雑魚敵共が!」

「あなたには籠の鳥でいてもらいますよ。財団Xのためにね」

「くそが!俺は絶対にここから出てみせるぞ!」

「諦めが悪いですねぇ。あなたは一生ここから出ることは叶いませんよ」

 

「そんなことはないぜ!」

 

そのセリフと共に暗かったムネモシュネの中に光が飛び込んできた

 

紀斗sideend

 

3人称side

 

「ここが紀斗のアンダーワールドか。」

「この前の宴の時のようね。そしてこれがムネモシュネのようよ、魔理沙」

 

紀斗のアンダーワールドのちょうど中心近くに黒い正八方体が浮いていた

 

B「こいつがムネモシュネか。意外と小さうお!?」

 

B魔理沙が触るとB魔理沙の手がムネモシュネの中に水の中に入るように入っていく

 

「どうやらその中には普通に入れるみたいね。さ、行きましょう」

「ああ!とっとと紀斗を解放して永琳を安心させてやろうぜ!」

 

2人は飛び込むと最初は暗闇だったが次第に視界が開けてくると共に会話が聞こえてきた

 

「あなたには籠の鳥でいてもらいますよ。財団Xのためにね」

「くそが!俺は絶対にここから出てみせるぞ!」

「諦めが悪いですねぇ。あなたは一生ここから出ることは叶いませんよ」

 

「そんなことはないぜ!」

「!?誰です!」

 

「魔理沙とパチュリー、来てくれたのか。助かるぜ」

 

「チッ、魔法使いの2人ですか。仕方ありませんね、ここで2人共始末してあげましょう」

 

ウェザードーパントの周りにマスカレイドドーパント、ダスタード、屑ヤミー、グール達が現れる

 

「奴らを始末しなさい!」

『ウウォォォ!』

 

「めんどくさいな、一気に決めてやるぜ!」

『GO ファルコ!ファッファッファッファルコ!』

「ダイスロール!」

 

B魔理沙がダイスサーベルのビーストダイスを回し出た目は6!

 

「よしっ!六とはついてるぜ!」

『シックス ファルコ セイバーストライク!』

「雑魚に用はないのよ!」

『フレイム シューティングストライク ヒーヒーヒー』

 

B魔理沙がダイスサーベルを振るとそこに魔法陣が現れそこから魔力で出来たでかい隼が6羽飛びだしマスカレイド達に突撃しWパチュリーはウィザーソードガンをガンモードにしシューティングストライクを放つ

 

それをくらったマスカレイド達は9割方消滅しウェザードーパントが若干イラついた口調になる

「これでもくらいなさい!」

 

ウェザードーパントは竜巻と雷雲を発生させB魔理沙とWパチュリーを竜巻と雷が襲う

 

「雷ならこれね」

 

『ランド ドラゴン ダン・デン・ドン・ズ・ド・ゴーン!ダン・デン・ド・ゴーン! 』

『ディフェーンド プリーズ』

 

Wパチュリーはランドドラゴンになりさらにディフェンドを使い雷と竜巻を一時的に防ぐ

 

「魔理沙!こいつは私がなんとかするから紀斗を!」

「わかったぜ!すぐ戻るからな!」

 

「そう簡単に行かせると思いますか?」

「あら、デートの誘いを断るのはレディに失礼よ」

「邪魔ですねぇ。ならあなたから潰してあげましょう」

 

B魔理沙は紀斗の方へ走っていきそれを邪魔しようするウェザードーパントの前にWパチュリーが立ちはだかる

 

「邪魔だぜ!」

「ぐあっ!?」

「魔理沙!」

「よっ、紀斗、今外してやるぜ。オラ!」

 

B魔理沙は紀斗を柱に押さえつけていたマスカレイド達を倒し紀斗を縛りつけていた記縛の鎖も断ち切った

 

「どうだい?私に助けられた気分は?」

「ああ、悪くねえ。それよりパチュリーの加勢に「その必要はありませんよ」!?」

 

Wパチュリー「くっ!油断したわ。」

ウェザー「それなら早く本気を出してください。それとも仮面ライダーとやらの実力はこんなものですか?」

 

Wパチュリーが紀斗達のところまで吹き飛ばされウェザードーパントが皮肉まじりのセリフを吐きながらこちらに近づいてくる

 

「パチュリー、大丈夫か?」

「大丈夫、まだいけるわ。それより紀斗、あなた能力は使えるの?」

「いや、駄目だ。能力は何一つ使えない。だが思いついたことは一つある。パチュリー、ウィザーソードガン借してくれ」

「いいけど、それで勝てる見込みはあるの?」

「俺の予想が正しければ絶対に勝t「何をごちゃごちゃ喋っているんですか?」うおっ!?危ねえ!とにかく足止めを頼む!」

 

紀斗はWパチュリーにウィザーソードガンを受け取りウェザードーパントの雷を避けながら縛られていた柱の裏側の方へ走っていった

 

「そう簡単にいかせると思いますか?」

「おっと、お前の相手は私達だぜ」

「紀斗のところへは行かせないわよ」

 

紀斗を追おうとするウェザードーパントの前にB魔理沙とWパチュリーが立ちはだかる

 

 

 

 

「やっぱりあった!ムネモシュネの本体!」

紀斗が向かったのは縛られていた柱の裏側、そこには黒い正八方面体、ムネモシュネの本体があった

 

(ここまでは俺の予想通り、あとはこの中にあれがあれば)

 

「ぶっ壊れやがれ!ムネモシュネ!」

 

 

 

「これでもくらいなさい!」

『グラビティ プリーズ』

「ぬぅ!?」

 

Wパチュリーがグラビティを使いウェザードーパントへの重力を増加させ動きを止める

 

「ぶちかますぜ!」

『スリー ファルコ セイバーストライク!』

 

「甘いですよ。ハアア!」

 

3羽のさっきより小さい隼がB魔理沙から放たれウェザードーパントに向かっていくがウェザードーパントの周りにバリケードのように竜巻と吹雪が発生しセイバーストライクもかき消されてしまった

 

「いくら私の動きを制限しようとこうやってしまえば何の問題もありません。さらに」

 

「なんだこれ?雨か?」

「まさか!?」

「そのまさかですよ」

 

ウェザードーパントは雨を降らせB魔理沙とWパチュリーはずぶ濡れになってしまったさらにウェザーは雨雲を雷雲に変える

 

「簡単な理科の実験です。水で濡らした生き物に電気を流すとどうなるのかというね」

「こりゃやばいな、パチュリー!」

(ディフェンドやドリルじゃ逃れきれないし)

「なに?魔理沙、いい案でも思いつい カチャリ え?」

『ドルフィン プリーズ』

 

「魔理沙!?」

「実験開始!」

「うああああああ!?」

 

B魔理沙はWパチュリーの手にドルフィンのリングをつけさせ地中に潜らせたが自分はそのまま全方位からの雷を受けてしまった

ところどころ焼け焦げがついたB魔理沙は倒れWパチュリーは駆け寄ってからウェザードーパントを睨む

 

「魔理沙大丈夫!?よくも魔理沙を!」

「おお、怖い怖い。次はどんな魔法を見せてくれるんですか?」

 

 

紀斗side

 

「ビンゴ、やっぱりあったか、メモリータンク」

俺はずっとムネモシュネを攻撃し続け外殻の一部を破壊した

そしてその中には赤く光るカプセルのような物があった

 

「オラ!」

 

俺はウィザーソードガンで少し割るとそこからエネルギーのようなものが外に出ていく

そして俺はそのエネルギーの中に手を突っ込みある物をイメージする

 

(これがメモリータンクの中の記憶やイメージを実体化させる物なら!俺のイメージも実体化されるはず!)

 

瞬間俺の手の中に二つの物が現れた

俺はエネルギーから手を抜きそれを確認する

 

「よし!これがあれば!あと念のためあれも実体化させとくか!」

 

紀斗sideend

 

3人称side

 

Wパチュリーはボロボロで状況は最悪だった

ウェザードーパントにダメージは与えているものの明らかに自分達のダメージの方が大きい

B魔理沙も雷のダメージでまだ動けない

 

(まだなの、紀斗!)

 

「さて、そろそろトドメといきますか。」

ウェザードーパントがWパチュリーに向かって手を向けた

 

「ちょっと待ったぁ!」

「ん?ぐあっ!?」

 

紀斗が柱の影から現れウィザーソードガンでウェザードーパントを撃ちウェザードーパントは不意打ちで全ての銃弾が当たり怯む

 

「パチュリー!魔理沙!まずこれで回復しろ!」

「何よ、この青い球。大丈夫なの?」

「問題はねえよ。ほら、魔理沙も」

 

2人に青い球を渡すと青い球は2人の身体に吸い込まれ2人の傷が癒えB魔理沙も問題無さそうに身体を動かす

 

「すごい…。さっきまで体が動かなかったのに…」

「よっしゃ!これでまだまだやれるぜ!」

 

「あと、これも使え」

紀斗は2人にさっき手に入れたリングを渡す

 

「やってくれましたねぇ。あなたは傷つけずに捕まえるつもりでしたが、やめです。半殺しにして逃げられないように手足をもいであげますよ」

 

「2人とも!頼む!」

「仕方ないわね」

「任せな!」

 

『イーンフィニティー プリーズ』

『ヒースイフードー ボーザバビュードゴーン』

『GO!ハィハィ、ハィ、ハイパー!! 』

 

Wパチュリーはダイヤのような輝きのウィザード インフィニティースタイルに、B魔理沙は青と金をベースに胸にキマイラの顔があるビーストハイパーに変身した

 

「今までやられたぶん倍返しよ!」

「覚悟は出来たか?変態野郎」

「ふん、またすぐに倒してあげますよ」

 

「また感電させてあげましょう!」

「どこに向かって攻撃しているのかしら?」

「ぐおっ!?」

「追い打ちだぜ!」

「ぬああっ!?」

 

ウェザードーパントはWパチュリーに向かって雷を放つが高速移動で避けられアックスカリバーのカリバーモードで背中を斬られさらにB魔理沙のミラージュマグナムで撃たれる

 

「さっきは倍返しって言ったけど流石に疲れたから次で決めてあげるわ。魔理沙!」

『ターンオン!』

「おう!ん?これ、反応しないぞ」

「そのリングの口を開け!」

「口を? カシャ あ、開いた。よし!準備OKだぜ!」

 

WパチュリーはアックスカリバーをアックスモードにしB魔理沙はハイパーのリングの口を開かせる

 

『ハイターッチ! シャイニングストライク キ・ラ・キ・ラ!』

『ハイパー! マグナムストライク!』

 

Wパチュリーはアックスカリバーのハンドオーサーを軽く叩きB魔理沙はミラージュマグナムにハイパーリングをセットする

そしてアックスカリバーは巨大化しミラージュマグナムの鏡にらビーストキマイラの顔が映る

 

「「くらえーーー!!」」

「うわあぁ!?」

 

巨大化したアックスカリバーによるシャイニングストライクとミラージュマグナムから放たれたキマイラの形のエネルギー弾がウェザードーパントを直撃し爆発した

 

「これで全部終わったのか?」

「いや、最後にムネモシュネの本体をぶっ壊す必要がある。柱の裏側にあるぜ」

 

3人は柱の裏側に行きムネモシュネの前に行く

 

「これを壊せばいいのね。悪いけど魔理沙、私もう疲れちゃったからやってくれない?」

「しょうがないな、わかったぜ」

 

B魔理沙はダイスサーベルを構えダイスを回す

 

「よっしゃ、6か。今日はついてるぜ」

「それじゃ魔理沙、頼んだ」

「おう!跡形もなくぶっ壊してやるぜ!」

 

『シックス ハイパー セイバーストライク!』

 

B魔理沙がダイスサーベルを振ると魔法陣から魔力で出来た隼、カメレオン、イルカ、バッファローが6体ずつ現れムネモシュネに突進していく

 

その攻撃でムネモシュネは破壊され暗かった空間が光に包まれていく

 

「ありがとよ、2人とも」

「私達だけじゃないぜ」

「他の皆も一緒に頑張ったんだから」

「そうだったな、皆にもお礼しなきゃな」

「そのお礼を楽しみにしてるぜ」

「これで意識を取り戻さなかったら承知しないわよ」

 

そして空間が完全に光に包まれた

 

 

 

永遠亭

 

紀斗の体から魔法陣が現れそこからB魔理沙とWパチュリーが出てくる

 

「どうだったの?」

「ちょっときつかったがなんとか成功したぜ」

「動きまくったから明日は筋肉痛かしらね」

 

「う…」

「紀斗!」

紀斗の口から声が出てうっすらと目蓋が開かれる

 

「よお、永琳、ただいま」

「紀斗…お帰りなさい。」

 

紀斗は自分の顔を心配そうに覗き込む永琳に本当の自分が帰ってきたという証の返事をし永琳はそのことが嬉しくて紀斗に抱きつき歓喜の涙を流した

 

そして紀斗は本当に自分を愛してくれる人と信頼できる仲間達の大切さを再び噛み締めた




紀斗「ようやく帰ってこれたよ」
やっと感想欄が一人じゃなくなるよ。結構一人だけだと寂しかったから。

紀斗「これから俺は皆にタダでマッサージやりいくのか。注文もさばかなきゃならないから、こりゃ忙しくなるな」
ま、頑張ってくれ、俺も今度高校の先輩と試合であたるから憂鬱だぜ。

次回も楽しみにしていてください!

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