すいません、最近話のネタが思いつきにくくなってるのと試合のための練習で更新が遅くなりました
そしてガイムは家族設定が電王の良太郎君と愛理さんに少し似てるな、と思いながら見てたりそしてガイムの戦闘も中々かっこ良くて好きになりました
ムネモシュネから解放されて1時間後
俺は布団から起き上がれずその状態のまま永琳から診察を受けていた
「かなりひどいわね。内臓や筋繊維もボロボロだわ」
「まだ扱いきれてない能力や物まで無理矢理使わされたり出させられたりしたからな。その反動さ」
「それで、どのくらいで紀斗さんの身体は治るんですか?」
「良くて1ヶ月、悪くて1年てとこね。どちらにしろしばらくは安静にしていなきゃ」
「そうか、ならこれも試しとくか。ツッ」
紀斗は自分の身体の一点を親指で強く押した
「ちょっと紀斗何やってるの!?」
「回復増進のツボだ。これで回復するスピードはほんの少しだが早まる。さらに回復【メディカル オン】」
紀斗はメディカルの注射器を自分の腕に刺す
「こいつにも同じような効果があるからな。これで少なくとも回復スピードは通常の1.5倍くらいにはなる」
「あとこの薬も朝昼晩で飲んでもらうわよ。これも回復スピードを早める薬だけどこれは主に内臓の方よ。筋繊維と違って内臓は治るスピードもそれなりにかかるから」
そう言って永琳は俺に青い錠剤を渡す
「また奇抜な色合いだことで…」
「その分効果は保証するから我慢しなさい」
俺はその錠剤を飲んだが口に入れた瞬間なんともいえない渋みが口の中に広がっていた
「ところでさっき扱いきれてない物まで出させられたりしたって言ってだけど一体何を出させられたの?」
「ああ、まずコアメダル全種、メモリーメモリ、ホロスコープス全員のスイッチ、ディエンドライバーとカメンライド、怪人ライドのカード、ラウズカード全種、オーガドライバーとサイガドライバー、龍騎のデッキにグロンギ、アンノウン、魔化魍、ワーム、イマジン、ファンガイア、ファントムを幹部級、ボス級を数種とかなり持ってかれた」
「それってかなりやばいんですよね…」
その報告に仮面ライダーをよく知っている早苗は1人冷や汗を垂らす
「かなりやばいで済めばいいがな。奴らの軍備はこれでかなり強化されちまった。だが逆にこっちにもいい情報は持ってかえってきたぜ」
「ちゃんといい情報なんでしょうね」
「もちろんだ。奴らの幻想郷への侵入経路がわかった」
『!?』
霊夢が怪しそうな視線で紀斗を見るが紀斗の答えにそれを聞いた全員が驚く
紀斗は懐から以前Mがスモークのメモリを挿して使った爆弾のような球体を出す
「こいつはメモリを挿せばそのメモリの特性の効果が出るらしくてな。奴らはこれに量産したクレイジーメモリを挿し入り口で作動させて能力で場所をわからないようにさせてある。しかも外界の方からキードーパントが結界の穴に鍵をかけてあるから見つけても穴には入れない」
「なるほどね、でもそれだとその球体が作動していない時はどうなってるの?普通なら結界の穴は私や藍がすぐに察知出来る筈よ」
「普段は何体もいるキードーパントが交代制でロックをかけているからそれが結界の一部として認識されてるんだろう。だけど奴らが侵入してくる時にキードーパントのロックは解けるんだがその間そこは虹色の膜に覆われる。あれも結界の一部だと認識されてるらしいがな」
「めんどくさいわね。それの対処法は考えてあるの?」
「ああ、考えてはあるが今の状態じゃ使えないし場所がすぐに瞬間移動させられたせいでわからないんだ」
「なんだ場所がわからないんじゃあんまり役に立たないわね」
「ぐ…おっしゃる通りで」
紀斗は知っている情報を話したが霊夢に痛いところを突かれ少し苦い顔になる
『安心したぜ。まだ入り口の場所が割れてないとはな。』
『!?』
その時いきなりここにいるメンバー以外の声がし紀斗と数人がその声の主が誰か気づく
「この声は!?」
「その声Gだな!どこにいやがる!」
『ここだよ。』
庭から黒いバッタカンが現れ縁側に乗り映像が映される
『Zの野郎をつけといて正解だったぜ。元の人格のお前とは久しぶりだなぁ、海堂』
映像にはGのにやついた顔が映し出される
「G、てめえ何の用だ」
『なぁに、俺自身はたいした用は無いんだがな。しいて言うならお礼かねぇ』
「礼だと?」
『お前の出してくれたコアメダルのおかげで俺はさらに完全体に近づけたからなぁ。それにOの野郎も帝王のベルトが手に入って研究が進むって喜んでたしなぁ』
「てめえ」
紀斗は怒りで震えるが体が動かずそんな様子をGは嘲笑うような表情で見ている
『ま、んなことはどうでもいいや。今回はうちのボスが元の人格のお前に挨拶がしたいって言うから通信をいれたんだよ。ボス!準備出来てるぜ!』
『ああ、わかった』
そしてGは画面から消え代わりに中年の落ち着いた雰囲気の男が映された
『やあ、海堂 紀斗君、そして幻想郷の住人達。私の名は暗道 戒地(あんどう かいじ)。この財団X Z支部のトップを務めている』
「お前がこのふざけた侵略を繰り返す首謀者か」
『その通りだよ。私は自分で言うのもなんだがかなりの野心家でね。私は支部のトップ程度で終わる気は無い。さらに上に財団Xのトップいや世界のトップに立ちたい!そう思っているのだよ』
「グリードみてえな奴だな。そのためにこの幻想郷を支配しようとしてるってか」
『グリードか…あながち間違いではないな。しかし私はグリードではなく別種、ファントムだがな』
暗道がそう言った瞬間暗道の姿は変わり暗い銀色の狼を模した怪人、フェンリルファントムに変身した
「おいおい、まさか財団Xの支部長がファントムとはな。財団Xはそんなのもありなのか?」
『なにこの男が元から財団Xの一員で、私はこいつの体でここまでにしたのし上がったに過ぎない。だが今の私の力ではこれ以上上にいくのは難しい』
暗道は自嘲するような笑みを見せそして次はこちらを嘲笑うかのような笑みに変える
『つい最近、我が同胞ドレイクが世界を作り変える魔法を使いそこで大量のファントムを生み出そうとした。しかし私にはそこまでの魔力も無くドレイクのようにライダーに変身も出来なかった』
「何が言いてえ」
『気づいたんだよ。魔力が少ないなら魔力は他のファントムやゲートからそのままでライダーに変身出来ないならなれる奴からベルトと指輪を盗めばいいとね。そしてそれの片方は君のおかげで叶った。だがまだ魔力はまったく足りない。そして最初に考えついていた計画をそこで実行しようと思ってるんだよ』
(魔力が必要…他のゲートやファントムから奪う…大量のファントムを生み出す…!?)
「お前まさか!?」
『お察しの通り…。私は幻想郷でサバトを開こうと思っている。幸い君のおかげでエクリプスのリングも手に入っているしね。幻想郷には何人もの魔力を持つ人間が確認されているから一体どれくらいのファントムが生まれるか、早く試したいものだよ』
「そんなこと絶対させねえぞ!てめえの計画なんぞ全部ぶち壊してやる!」
『そんな格好でよく吠えるものだ。まあ、私もそんなに早くサバトは開かんよ。まだまだその箱庭には利用価値がたくさんあるからな』
『それじゃあ、私はこれで失礼するよ。さようなら、いずれ会うかもしれない幻想郷の住人達』
そこで映像は消えバッタカンは捕まえようとする前にどこかへ跳んで消えていった
「好き勝手言われまくったわね」
「くそっ!悪い皆、俺が捕まったせいで…」
「過ぎたことをくよくよ言っても仕方ないわよ。それよりこれからのことを考えましょ」
紀斗は悔しそうに唇を噛み締め紫がそれを宥めると同時に何をするべきかという議題を出す
「紀斗、その結界の穴のところの景色に見覚えはないのか?」
「辺りは確か草原でほぼ何もなかったな遠くまで見ようとしてその瞬間、瞬間移動させられてわからなかったが。」
「草原だけじゃ探し用がないわね。範囲も広すぎるし」
「そういえば紀斗、その球体の効果範囲はどのくらいなの?」
「え、確か半径500mくらいだと思ったが」
「なら次奴らが現れてそれを使った時それで探せない範囲を大体で索敵するわ。そうすれば探すのはそこだけでよくなるし」
「じゃあ奴らが現れたらその方法を使って、それまでは各自で結界の穴を探すっていう形でいいわね」
霊夢の案に全員が頷き了解の意を示す
そして今日は紀斗の安静のためにもとこれからのことだけを決めて解散し各々が自分の家へと帰っていった
「そういえば紀斗、あのボイスメッセージにあった伝えたいことって?」
「え、い、いやそれは///」
「元の人格で会えたら伝えるんじゃなかったの?」
「わ、悪い!それはまた今度で!///」
永琳の問いに俺は顔が真っ赤になりながら布団をかぶり答るのを先延ばしにする
「もう、しょうがないわね。ちゃんと今度こたえてよね」
「ああ…絶対に答えるよ///」
永琳は今答えさせるのを諦め紀斗は布団の中で真っ赤になりながらも静かにしっかりした声で返事を返した
(この事件が終わったら絶対に…)